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ゾンビ街にでる
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墓地の管理人の家で、空腹を紛らわすため、キッチンで食材を調理の準備をしていた。なんと、この世界にも冷蔵庫があった。
冷蔵庫は3枚扉式で一番上に、刻印が彫られていて、中と下の食材を冷やすシステムだ。一番下の底板にも刻印が彫られて下扉の温度を下げいているようだ。
生前、母親から、仕込まれていたから、料理はお手のものだ。冷蔵庫の中の食材を見て、作れそうなものは…オムレツだな。
この世界の野菜のことはわからないから、まな板の上に乗せて、食べやすい大きさに切った。油をフライパンに広げて…加熱どうしよう…
コンロらしきものは見つかったが使い方がわからない。なら、
「おい、ゾンビ」
リビングでご丁寧に地べたに座っている、管理人だったゾンビを呼んだ。彼なら、生前使っていたからわかるはずだ。
「オムレツを作れ」
ゾンビはコンロに向かって、小さな火球を乗せた。すると、俺が生前よく見たコンロみたいに着火した。これなら調理ができる筈だ。空腹でやる気が失せて任せることにしたが。
***
ゾンビが作った巨大なオムレツを俺一人が食べている。こんなことってあるのだろうか。
オムレツの味は元の世界にいたときとなにも変わらなかった。うん、普通に美味しかった。
だが
「お腹すいた」
俺の腹は満たされなかった。何故なんだ。冷蔵庫にあった食材を全部詰め込んだのに、腹が全然膨れない。もっと食べないといけないのか?しかし、意味がないような気がする。オムレツの前に貴婦人を丸ごと食べたばかりなのに食べる前から全然腹が膨れない。
「どうすればいいんだよ」
異世界に来てから、早速問題に直面した。この先が思いやられる。
****
あーだこーだ考えた結果俺は、街に出ることにした。ひとまず、管理人の息子さんに書類を届けないといけない。そうと決まれば、出発だ。
外は、雨が上がり、太陽が顔を見せ始めていた。
「よし、ゾンビいくぞー!」
扉を開け、さぁ行こうとしたが
「あっつ!!」
太陽が俺の体を焼いた。本当に発火するかと思った。...ゾンビだから、太陽が無理なのか。
ならば、傘をさしていこう。俺は、玄関にあった傘を拝借して、外に出た。生憎、傘は一本しかないから、管理人ゾンビは来られない。留守番を命じた。誰か来た時にびっくりされないため、押し入れの中で隠れるように言った。
街への行き道がかかれた管理人ゾンビお手製のマップを傘を持ってない手に持ちながら、墓場を出た。
貴婦人の遺体から剥いだ宝石類があるから、これで、生活はできるだろう。街で何か仕事を探さないといけないな。
体質上、夜の仕事がいいから、冷蔵庫工場の夜勤がいいかな。
内心、旅行気分で浮かれ、足取りはすごく軽かった。
冷蔵庫は3枚扉式で一番上に、刻印が彫られていて、中と下の食材を冷やすシステムだ。一番下の底板にも刻印が彫られて下扉の温度を下げいているようだ。
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「おい、ゾンビ」
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***
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オムレツの味は元の世界にいたときとなにも変わらなかった。うん、普通に美味しかった。
だが
「お腹すいた」
俺の腹は満たされなかった。何故なんだ。冷蔵庫にあった食材を全部詰め込んだのに、腹が全然膨れない。もっと食べないといけないのか?しかし、意味がないような気がする。オムレツの前に貴婦人を丸ごと食べたばかりなのに食べる前から全然腹が膨れない。
「どうすればいいんだよ」
異世界に来てから、早速問題に直面した。この先が思いやられる。
****
あーだこーだ考えた結果俺は、街に出ることにした。ひとまず、管理人の息子さんに書類を届けないといけない。そうと決まれば、出発だ。
外は、雨が上がり、太陽が顔を見せ始めていた。
「よし、ゾンビいくぞー!」
扉を開け、さぁ行こうとしたが
「あっつ!!」
太陽が俺の体を焼いた。本当に発火するかと思った。...ゾンビだから、太陽が無理なのか。
ならば、傘をさしていこう。俺は、玄関にあった傘を拝借して、外に出た。生憎、傘は一本しかないから、管理人ゾンビは来られない。留守番を命じた。誰か来た時にびっくりされないため、押し入れの中で隠れるように言った。
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