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本編※R-18

あいつが魔力を奪いに帰ってきた?

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*楽しいゲームといたぶり趣味のあの男








「ふわぁ......ぁ」

 まだ眠い目を擦る。完全には覚醒していなくて、ぼんやりしたまま身体を起こそうとしたら。

「おはようございます、悪魔さん(笑)」

「えっ」

 びっくりして凄い勢いで横を向く。聞き覚えのある声と独特な喋り方に、ぞくっとする。見たものはやっぱり、あいつだった。
 人を小馬鹿にしたような表情の、細身の男。前にシルフと共に捕まったとき、あらゆる手でシルフを痛い目に遭わせていたあいつだ。そいつが今、寝ているオレを見下ろしている。

「お......オレに、なんの用だ」

 オレから血を抜いて、怪我したシルフを回復させては傷つけて、楽しむつもりか、また。というか。

「あのときオレが、腹を刺したはずじゃ......」

 死ななかったのか?もう傷がない?恐ろしくなって見上げる。男は、金持ちそうな上品な顔に、貼り付けたような笑みを浮かべている。

「運良く(笑)ね。死ななかったんですよ。だからまたこうして、いっぱい遊べます」

「こうして......?」

 はっと気づいた。ベッドに両手を拘束されていた。手錠のような金属質のものだから、引っ張っても壊れない。足は自由だけど......

「お前、おっオレとヤろうって気じゃ......」

真逆まさか。私はやりませんよ」

 そう言いつつ、どんどん近寄ってくるじゃないか。オレはガシャガシャと拘束具を揺らして、逃れようとしたができなかった。
 両手を伸ばしてくる男。その手には黒い、妙な手袋がはめられていた。

「なん、だ、その手は」

「貴方の魔力を消耗ドレインするもの(笑)です」

「うぁ......っ」

 首に掛けられた手。長い指がだんだん強くオレの首を絞めていく。

「うううっ......」

 動けないから足をバタバタさせてもがく。ただ首を絞められているだけのはずなのに、なんだか力が抜けていく。風船から空気が抜けていくように、何かがオレの身体から出ていく。そして。

「かはっ......ぜェっ......ぜェっ......ごほ」

 ものの数秒。手を離されたときには、オレは魔力切れと同じ状態になっていた。ていうかこれ、魔力が......ない。

「はぁっ......うぅ、どうやっ......た、これ」

「言ったでしょう。貴方今、魔力が欲しくて欲しくて、たまらない(笑)はずです」

 魔力。魔力を、くれ。あぁ、でも。

「もう一度言いますが、私はやりません。せがむ(笑)のなら、この方達にどうぞ」

 パチン。男が指を鳴らしたのを合図に、ドアが開いて別の男たちが入ってきた。こいつらなら魔力をいっぱい注いでくれそうだと思った。
 近づいてくる何人もの屈強な男たちに、なぜだか逃れようという気持ちは起きなかった。息が苦しいせいかもしれない。

「私ね、考えたんですよ。貴方の吸血鬼さん(笑)の傷を眺めるのももちろん楽しかったですけど」

 細身の男が何か喋っている。それが催眠術のように、脳の奥で響いている。彼の部下たちが、オレの服を脱がせていく。

「貴方のその体質(笑)を使って遊んでも、やっぱり楽しいんじゃないかって」

 するするっ...と瞬く間につるんとした尻が剥き出しになる。脚を開かされ、1人が股間に顔をうずめる。

「同じですよね(笑)傷付けてその傷が治るのを見るのと、魔力奪ってそれが回復するのを見るのは」

 男は、オレを観察したい。見られている当のオレは、既に苦しくって意識が半ば飛んでいた。彼の部下がオレの肛門に口を近づけていき、舌を、穴に......
 べろっ。その瞬間、ブワっと身体の中を何かが駆け巡った。舌に含ませた唾液の魔力がナカに入って、回復していく。分厚い舌が内壁を舐めて、くちゅくちゅと卑猥な音を立てる。

「ふぅっ......ああ」

「そうっ!それですよ、その反応(笑)です」

 男はオレが致されている光景よりも、魔力が回復していくことに恍惚としているみたいだ。舌だけでこれだ、挿れられたらもっと......
 ぐぐぐっ......

「あぁっ、なんっで......」

 再度、あの手袋をはめた手が首を締める。抜けていく魔力。苦しくなる息。

「お前たち、やりなさい、存分に(笑)」

 待っていたようにギンギンの硬い肉棒が充てがわれる。
 ずんっ

「ァあああっ......!!!」

 一気に深々と差し込まれるなんて。きゅっ、と締め付けると、ちょっとだけ、さっきの唾液の残りが染みていく。だけど、人間は唾液よりもっと、こっちに魔力がある。

「せ......えき、ちょう、だいっ」

 知らずその単語を口にしていることにも気づかない。すごい勢いで突かれ、抜き差しされ、されるがまま揺さぶられる。

「はっ、あっ......だしてっ」

 びゅっっ!びゅるる!
 願った精液がナカにぶち撒けられた。何段階も涙のように押し寄せる。びくん、びくんと快感に感じ入りながら、魔力も回復していった。終わりかと思ったが、オレのナカでまたペニスがガチガチに硬くなり、凶悪に暴れ回る。

「あぁっ、もっと受け入れなさい!そうしてまた私の手に魔力を吸収ドレインされる(笑)のです」

 最初の男がひとしきり出し切ると、一旦ナカから出て行き、次の男に回される。そして魔力が溜まった、と思うときに手袋で首を絞められる。意識が何回もトんだ。何回も何回も。どれくらい経ったのか。気づくと、満足そうな男の声がした。

「やっとおわ......りか......くそが」

 もう口が回らない。脱力したまま言う悪態には、なんら迫力がない。

「ふふふっ、楽しかったですよ。また近いうちに、お会いしましょう♪」

 ふっ、と景色が薄らいで、気がつくとまたベッドの上だった。今度は誰もいない、いつもの部屋だ。夢だった、とこの時気づいた。でも......あの男が現れた夢でも、この部屋だっただろうか。
 身体は汗と、別のものでべたべたしているような気がした。
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