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13、その頃の王宮とその頃の俺たち
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「まだ城は直らんのか」
宰相はイライラしながら進捗を報告する部下に言葉を掛けた。
城の補強を担当する部下は、汗をぬぐいながら小さくなる。
「申し訳ありません。大穴が空き、周りの支柱も傷ついております。そう簡単に修繕は出来ないでしょう。早くて『実りの季節』の初めごろになるかと」
「前は一日で直っていただろう」
「あの時はヴィーダ家の次男坊が来て直していきましたので」
「なら、その次男坊を呼べばよい」
「それが……声を掛けたのですが、次男坊は家を出てしまったので招集に応じることは出来ないと」
部下の言葉が更に苛立ちを募らせる。
ヴィーダ家はこのメイユール国にとって、特別な地位にいる。だから、無理やりに招集しようとしても、この部下程度の地位では応じてなど貰えないだろう。
そうでなくても、先日王宮に務めていたヴィーダ家の長男が城を辞したばかりで、陛下が荒れている。
盟約の話を出しても、ヴィーダ家当主の契約獣であるあの美しいウンディーネが「なんの問題もありません」と言い切ったので、無理やり誰かを城に上げるということも出来なくなっているのだ。
ヴィーダ家の者を従えられなかった王は愚王、と言われるこの国で、とうとう城に一人もヴィーダ家のいなくなってしまった状態に、陛下は大変焦っておられるし、王子たちは勝手に王位争奪をしてぎすぎすしている。
頭の痛いことだ、と宰相は眉間を指で揉んだ。
「城を壊す元凶がいなくなった、と安心すればいいのか……」
溜息と共に零した言葉は、既に部下が宰相の前を辞しているので誰にも聞かれていない。
けれど、城を壊した元凶は、直接破壊したヴィーダ家長男の召喚獣ではなく、その召喚獣の耳にヴィーダ家を貶めるような言葉を聞かせる者たちだということを、宰相は気付こうとしていなかった。
そして、王宮に仕える貴族たちの間には、ヴィーダ家に愛想をつかされた王世代だという噂が陰で出回るのだった。
◇◇◇
「ここは北のの領地だから、掘って売れば儲けるぞ。金を儲けて人を雇って農地を拡大して酒を造るぞ」
親方が中を見て満足そうに頷く。
その間にも、他のノームたちが空いた穴に柱を立て、崩れ落ちないように加工して入り口を作ってしまった。素早い。
アラン様は額を押さえて苦悩している。サウスさんは口を大きく開けてただ茫然とノームたちの動きを見ていた。手にはしっかりとラズリを抱き上げているけれども。
「まーたすごいもんがあるね親方。ところでこれってどこまで掘っていいやつ? 聖山にかからない?」
「皆が聖山と呼ぶ山の聖域は、あの上の方にちょっと出っ張った岩が見えるあたりから上の方なんじゃ。麓を掘ったとしてもそう簡単に崩れるようなやわな山じゃないから、これから掘り始めるとして、人間が五十年掘ってもまあ大丈夫じゃろ。どの国もここには手をださんからの。掘り放題じゃよ、北の」
「掘り放題だと言われてもな……とてもありがたいし、我が領が生き返るが……私の常識ではここが既に聖山の一部なので、陛下に何かを言われ没収とかされそうで怖いな……」
没収って、と俺と親方は一緒に眉を顰めた。
契約書を見たわけじゃないけれど、この領がギリギリ生き残れる程度の、余力を残さない感じで税をとられている状態で、更に儲けがあるのを没収ってちょっと人としてどうかと思う。
思わず呟くと、後ろからサウスさんが小さい声でその通りなのです、と教えてくれた。
「陛下は、旦那様を脅威に感じているのでございます。ご自身が召喚師を手元に置けなかったこと、幼い旦那様がとても優秀だったことにより。王宮にいれば必ず旦那様に王位を、と誑かす者も出て来るだろうと、ありもしない醜聞をでっちあげ、こちらに……」
「サウス」
「は、失礼いたしました」
アラン様の制止の声に言葉を止めるも、サウスさんは少しだけ悔しそうだった。
なるほどねーと頷くと、親方が呆れた様な声を上げた。
「人間とは本当にわからんのう。能力のある者が上に立たなければ最善にはならんだろうに」
「人間は権力が大好きだからね。最善よりも金と権力なんだよ」
親方は、俺の言葉に呆れたのう、と苦笑した。人間がどうなろうと知らんが、と付け足して。
「ということで、これをどうやって手に入れてどこに売るかなんだけど……アラン様、これさ、うちの伯父さんの領に流しません? あそこならいいように国外に流せるからさ」
「……マーレ?」
「だってさ、自分を苛める人の所にわざわざ流してやる必要ないじゃん」
「そうじゃのう。クロックの所なら安心じゃの。ルイ様に一報入れるか」
「あ、手紙書くね。あと炭もそうだし、ちょっと人手が欲しいよね。でも、ここの採掘はあんまり人の手入れない方がいいから、親方に任せていい?」
「ええぞ。その代わり毎日十人ほどここに呼ぶからの」
「問題なし。もっとやっちゃっていいのに」
「最初はこっそりじゃ」
「はは、こっそりね」
俺と親方で交渉成立したので、俺は後ろを振り返った。
アラン様にガン見されていた。
その綺麗な顔には言いたいことが沢山あるって書いてあった。
クロックっていうのは領地を治めている伯父さんの名前で、契約獣がセイレーンのルイ様なんだよ。セイレーンって言っても伯父さんの同性のセイレーンだからと当主にはならずに領地を一手に引き受けてくれているんだ。
「という訳で。この鉱山は俺担当で。精霊たちが掘る分には誰も文句言えないですから。何せ聖山だし?」
「そうじゃの。北の。わしがここを富ませるから、美味い酒をたんと造れ」
「……はぁ」
アラン様は盛大に溜息を吐くと、顔を手で覆って、肩を震わせた。
呆れちゃった? と下から覗くと、手の隙間から見えたアラン様の口は弧を描いていて、目が合った瞬間、耐えられないとでも言う様に、アラン様は声を出して笑いだした。
「はははは、マーレが来てから、怒涛のようだ。マーレは自分のことを平凡というが、とんでもない。嵐の目だな!」
「いやいや、俺自体は特筆した能力ないですから」
「魔力は美味いがの」
見た目もそこら辺の人に埋もれるくらいに普通だし、成績だって大体真ん中くらい。常識人だと自分では思ってるんだけどなあ。
「あ、でも親方たちを召喚できたのは俺的に自慢だけど。周りのやつらは俺が特定の聖獣と契約してないから能力が低いって思ってるみたいだけど、別にそういうわけじゃないしね。どっちかというと、俺みたいなののほうが召喚師仲間では能力高い方なんだよな、親方」
「そうじゃの。数の勝利じゃ」
「違う親方そこじゃない」
へへん、と胸を張ると、アラン様は更に笑いを深くした。
宰相はイライラしながら進捗を報告する部下に言葉を掛けた。
城の補強を担当する部下は、汗をぬぐいながら小さくなる。
「申し訳ありません。大穴が空き、周りの支柱も傷ついております。そう簡単に修繕は出来ないでしょう。早くて『実りの季節』の初めごろになるかと」
「前は一日で直っていただろう」
「あの時はヴィーダ家の次男坊が来て直していきましたので」
「なら、その次男坊を呼べばよい」
「それが……声を掛けたのですが、次男坊は家を出てしまったので招集に応じることは出来ないと」
部下の言葉が更に苛立ちを募らせる。
ヴィーダ家はこのメイユール国にとって、特別な地位にいる。だから、無理やりに招集しようとしても、この部下程度の地位では応じてなど貰えないだろう。
そうでなくても、先日王宮に務めていたヴィーダ家の長男が城を辞したばかりで、陛下が荒れている。
盟約の話を出しても、ヴィーダ家当主の契約獣であるあの美しいウンディーネが「なんの問題もありません」と言い切ったので、無理やり誰かを城に上げるということも出来なくなっているのだ。
ヴィーダ家の者を従えられなかった王は愚王、と言われるこの国で、とうとう城に一人もヴィーダ家のいなくなってしまった状態に、陛下は大変焦っておられるし、王子たちは勝手に王位争奪をしてぎすぎすしている。
頭の痛いことだ、と宰相は眉間を指で揉んだ。
「城を壊す元凶がいなくなった、と安心すればいいのか……」
溜息と共に零した言葉は、既に部下が宰相の前を辞しているので誰にも聞かれていない。
けれど、城を壊した元凶は、直接破壊したヴィーダ家長男の召喚獣ではなく、その召喚獣の耳にヴィーダ家を貶めるような言葉を聞かせる者たちだということを、宰相は気付こうとしていなかった。
そして、王宮に仕える貴族たちの間には、ヴィーダ家に愛想をつかされた王世代だという噂が陰で出回るのだった。
◇◇◇
「ここは北のの領地だから、掘って売れば儲けるぞ。金を儲けて人を雇って農地を拡大して酒を造るぞ」
親方が中を見て満足そうに頷く。
その間にも、他のノームたちが空いた穴に柱を立て、崩れ落ちないように加工して入り口を作ってしまった。素早い。
アラン様は額を押さえて苦悩している。サウスさんは口を大きく開けてただ茫然とノームたちの動きを見ていた。手にはしっかりとラズリを抱き上げているけれども。
「まーたすごいもんがあるね親方。ところでこれってどこまで掘っていいやつ? 聖山にかからない?」
「皆が聖山と呼ぶ山の聖域は、あの上の方にちょっと出っ張った岩が見えるあたりから上の方なんじゃ。麓を掘ったとしてもそう簡単に崩れるようなやわな山じゃないから、これから掘り始めるとして、人間が五十年掘ってもまあ大丈夫じゃろ。どの国もここには手をださんからの。掘り放題じゃよ、北の」
「掘り放題だと言われてもな……とてもありがたいし、我が領が生き返るが……私の常識ではここが既に聖山の一部なので、陛下に何かを言われ没収とかされそうで怖いな……」
没収って、と俺と親方は一緒に眉を顰めた。
契約書を見たわけじゃないけれど、この領がギリギリ生き残れる程度の、余力を残さない感じで税をとられている状態で、更に儲けがあるのを没収ってちょっと人としてどうかと思う。
思わず呟くと、後ろからサウスさんが小さい声でその通りなのです、と教えてくれた。
「陛下は、旦那様を脅威に感じているのでございます。ご自身が召喚師を手元に置けなかったこと、幼い旦那様がとても優秀だったことにより。王宮にいれば必ず旦那様に王位を、と誑かす者も出て来るだろうと、ありもしない醜聞をでっちあげ、こちらに……」
「サウス」
「は、失礼いたしました」
アラン様の制止の声に言葉を止めるも、サウスさんは少しだけ悔しそうだった。
なるほどねーと頷くと、親方が呆れた様な声を上げた。
「人間とは本当にわからんのう。能力のある者が上に立たなければ最善にはならんだろうに」
「人間は権力が大好きだからね。最善よりも金と権力なんだよ」
親方は、俺の言葉に呆れたのう、と苦笑した。人間がどうなろうと知らんが、と付け足して。
「ということで、これをどうやって手に入れてどこに売るかなんだけど……アラン様、これさ、うちの伯父さんの領に流しません? あそこならいいように国外に流せるからさ」
「……マーレ?」
「だってさ、自分を苛める人の所にわざわざ流してやる必要ないじゃん」
「そうじゃのう。クロックの所なら安心じゃの。ルイ様に一報入れるか」
「あ、手紙書くね。あと炭もそうだし、ちょっと人手が欲しいよね。でも、ここの採掘はあんまり人の手入れない方がいいから、親方に任せていい?」
「ええぞ。その代わり毎日十人ほどここに呼ぶからの」
「問題なし。もっとやっちゃっていいのに」
「最初はこっそりじゃ」
「はは、こっそりね」
俺と親方で交渉成立したので、俺は後ろを振り返った。
アラン様にガン見されていた。
その綺麗な顔には言いたいことが沢山あるって書いてあった。
クロックっていうのは領地を治めている伯父さんの名前で、契約獣がセイレーンのルイ様なんだよ。セイレーンって言っても伯父さんの同性のセイレーンだからと当主にはならずに領地を一手に引き受けてくれているんだ。
「という訳で。この鉱山は俺担当で。精霊たちが掘る分には誰も文句言えないですから。何せ聖山だし?」
「そうじゃの。北の。わしがここを富ませるから、美味い酒をたんと造れ」
「……はぁ」
アラン様は盛大に溜息を吐くと、顔を手で覆って、肩を震わせた。
呆れちゃった? と下から覗くと、手の隙間から見えたアラン様の口は弧を描いていて、目が合った瞬間、耐えられないとでも言う様に、アラン様は声を出して笑いだした。
「はははは、マーレが来てから、怒涛のようだ。マーレは自分のことを平凡というが、とんでもない。嵐の目だな!」
「いやいや、俺自体は特筆した能力ないですから」
「魔力は美味いがの」
見た目もそこら辺の人に埋もれるくらいに普通だし、成績だって大体真ん中くらい。常識人だと自分では思ってるんだけどなあ。
「あ、でも親方たちを召喚できたのは俺的に自慢だけど。周りのやつらは俺が特定の聖獣と契約してないから能力が低いって思ってるみたいだけど、別にそういうわけじゃないしね。どっちかというと、俺みたいなののほうが召喚師仲間では能力高い方なんだよな、親方」
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