43 / 57
『獣人の子供たちはお菓子で仲良くなれるんだぜ』
しおりを挟む「やっふー今日は呪いの洞窟で薬師マック達と共闘した! っていうか勝手に参戦させてもらった! っつうても門番さんほんの軽い一撃で魔物を倒すから俺ら余計なお世話だったけど」
「おお、獣人の村に行く所だったのかな」
「そうかも。俺ら帰って来たところだったからその場で手を振って別れたけど」
「手え繋いでたか?」
「抱っこしてたりとか」
「ラブラブ腰抱きで進んでたとか」
「いやいやお前ら? 魔物が出るところだからな?」
「だって門番さん一撃って」
「確かに抱っこしてたとしても門番さんなら難なく通り抜けられそうだけどな」
「今日は手も繋いでなかったぞ」
「Σ( ̄□ ̄|||)ってことは……おすそ分けは、なし……」
「ないけど。でも一緒に戦った(と思ってる)ことが一番のポイントだから」
「それはそれで単純に羨ましい。門番さんと薬師マックの本気の強さを知りたい今日この頃」
「薬師マック、剣はポンコツって聞いたけど、前にトレの森で一人で歩いてる時、普通に一撃で魔物倒してたぞ」
「長光の刀でスコッと倒してたの、俺も見た」
「普通に剣使えるんじゃね? 短剣も手に持ってたよな」
「強さ……気になる。聖魔法がとんでもないのは知ってるけど」
「全体的な強さってどれくらいなんだろうな」
「辺境辺り……いや、魔大陸あたりで共闘したいもんだ」
「ほんとそれな」
「でも、魔大陸だったら門番さんとは共闘出来ないだろ。獣人の村あたりだったら共闘の確率もアップするんじゃ」
「あ、俺今から獣人の村に行く所だったんだ。忘れてたよ」
「追っかけ行為は迷惑になるぞ」
「いやいや、今度ライオンの子供と遊ぶ約束してたのは本当。あの強そうなライオンの血縁なんだってさ」
「へえ。あ、俺も犬の子にお菓子もってく約束したんだった」
「俺は栗鼠の子に人族お薦めの美味しい物を持ってくって約束したんだった」
「お前らどんだけ獣人の子たちに約束してるんだよ。餌付けか?」
「違うよ。あの子たちがニコニコしながら遊ぼうって言ってくるんだって。あのキラキラの目、断れねえぜ。薬師マックが身体に纏わりつかせてるの、わかるわ。断れねえ」
「俺……まとわりつかれたことない……お菓子を持ってったら来てくれるかな。羨ましい」
「どうなんだろうな」
「まあ頑張れ」
「今度薬師マックにばったり会ったら秘訣を訊いてみる」
「迷惑にならない程度にな」
「そこらへんは気を付ける。今は獣人の村か……皆、応援ありがとう、俺はこれからお菓子を持って獣人の子たちと遊んでもらえるよう頑張ってくるよ。獣人の子たちと」
「獣人の子を強調してるけど、薬師マック目当てなのバレバレだから」
「断じて違うし、絶対に迷惑行為はしないとこのスレに誓おう」
「破ったら通報」
「通報」
「おまわりさーん」
「何もしてねえから!」
応援ありがとうございます!
107
お気に入りに追加
1,435
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる