52 / 105
3章 猛花薫風事件
19. バズれ
しおりを挟む
ペリの告知配信から数日後。
チーム『Oath』は寮のロビーで一同に会していた。
「えーそれでは、明日に迫った……ペリ先輩昇格戦の作戦会議を始めます」
作戦会議……そう銘打ったものの、とりあえず四人で集まっただけ。誰も、何も考えてきていない。
ヨミはにこやかに拍手し、リオートは無言で頷き、当人のペリは俯いている。
「あのですね……みなさん。特に話し合うことはありませんよ?」
──昇格戦。
バトルパフォーマンスにおける一大イベントである。
アマチュア級からプロ級へ、プロ級からマスター級へ。バトルパフォーマーとしての序列を上げるための儀式。
これよりプロ級へ昇格するペリもまた昇格戦に挑む必要があった。
プロ級昇格戦は全部で三試合設けられている。
三試合の内、一勝でもできれば昇格が認められるのだ。もし一勝もできなければ、数か月間の修行期間を経て再挑戦となる。
プロ級昇格戦の試験官はプロ級パフォーマー、マスター級昇格戦の試験官はマスター級パフォーマーだ。
つまり、今回挑戦するペリはプロ級の相手に勝たなければならない。
「ペリシュッシュ先輩は一応チームメイトだし……応援しないのも失礼だろ。そうだな……相手の試験官って明かされていないんすよね?」
リオートの問いにペリは頷く。
対戦相手は直前まで公開されないため、相手の対策を練ることも不可能に近い。
「プロ級のパフォーマーは総勢68人。全員の戦法を予習するのは無理ですね。
なので作戦会議もクソもありません。私もやりたいようにやって、全力を出しても敵わなかったら実力不足ということなのです」
しがらみから解き放たれたペリは、とうに覚悟を決めている。
妹から頼まれたのだ。『おねえちゃんの夢を叶えて』……と。
ならば闘うしかない。
最高のバトルパフォーマーになるという夢を叶えるしかない。
一連の流れを聞いていたレヴリッツがふと疑問の声を発した。
「ところで、プロ級パフォーマーってどんくらい強いの?」
「レヴ……さすがにバトルパフォーマンスに無関心すぎるよ。先輩のパフォーマンスとか、配信とか見てないのー?」
「うん。配信はアマチュア級の人しか見てないんだ。これから僕が昇格した時、初見の相手や戦法を楽しみたいからね。その方が視聴者も喜ぶし」
バトルパフォーマーとしての成功法は勉強していても、大先輩のプロ級やマスター級の動画は見ない。それがレヴリッツのやり方だ。
そのため、有名なパフォーマーの話題を出されても彼には理解できないことが多々ある。
彼の疑問にペリが何となく答えた。
「マスター級は揃いも揃ってバケモンまみれですけど、プロ級はピンキリですね。私も実力だけはプロ級に匹敵すると言われてますけど、だいたい真ん中くらいのレベルだと思います」
「へえ……ペリ先輩の実力でプロ級の真ん中なら、三試合のうち一勝はできそうですね」
「はい、どーんと任せといてください。レヴリッツくんやリオートくん、ヨミさんも実力だけならプロ級を名乗っても通用すると思うのですが……いかんせん知名度が足りませんねぇ。
私は一足先に「上」で待ってるペリ😎」
知名度。
視聴者からの支持や人気、世間からの認知。バトルパフォーマーは実力だけではなく、そういった知名度も要求される。
知名度は配信の際、同時接続の固定層でおおよそ測ることができる。
ペリは約9000人、他の三人は約500~1000人くらい。配信初期と比べれば伸びてきたが、まだまだひよっこ。これでもアマチュアではかなり多い方だ。
「ああ、話は変わるんですけど。ペリシュッシュ先輩は俺たち三人の中で、誰が一番早くプロ級に昇格すると思います?」
「僕でしょ」
「お前に聞いてねえよ」
リオートの問いを受け、ペリは俯いて考え込む。
実力だけを見れば、レヴリッツが圧倒的。そしてリオートもまた独壇場を発現させ、青葉杯で凄まじい活躍を魅せた。
だが、
「ヨミさんだと思います」
「はぁ!? 僕じゃないんですか!?」
「そうですよシュッシュセンパイ! ふつうに考えたらレヴです!」
「いや、ヨミは喜べよ……でも意外だな。認めたくないが、俺も最初にプロ級に行くのはレヴリッツだと思ってたけど」
ヨミは戦闘初心者で、同時接続もレヴリッツ、リオートと大差ない。
しかしペリが未来を見据えた時、先陣を切って歩いているのはヨミの姿だった。
「ヨミさんは戦闘初心者ながら、強力な能力……『ズルムケノチンミ』でしたっけ?」
「『ムキダシノシンリ』です! 名前は誰かがつけてくれました」
「そう、それ。その能力によって……とんでもないポテンシャルを秘めています。おまけに戦闘のスキルも格段に上達していくでしょう。
ただし……ヨミさんが大成すると思われる理由は、それだけではないのです」
もう一つ、決定的な理由がある。
他の誰もが持っていない特異なる力。
「芸術性です。ヨミさんが時々上げるメイキング動画……あれ、見ててかなり気持ちいいんですよ。ポンポンと軽快に絵画や彫刻の製作が進んで……見 て る の が 気 持 ち い い !
また、ヨミさんの綺麗な声は癒されます。歌ってみたとか聞くと、もう気が狂う。
つまりですね……バズる可能性がかなり高いのです!」
「バズる……私がバズるんですか?? TipTopみたいな動画編集は参考にしてるんですけど、再生数上がらなくてむしろ困ってるんですよセンパイ!」
「そのうち見つかります。とりあえずバズの種だけ作っとけば、後は天を運に任せておけばオッケーです。私も積極的に宣伝しますし……裏で企業がアレ(工作)してくれるかもですし。とにかく継続が大事! ヨミさんは配信よりも動画に気合を入れた方がいいかもですね……知らんけど」
「わ、わかりました! がんばって動画作ります! 作品を作るのは好きだし、ぜんぜん苦にならないですから……」
芸術性があれば、視聴者にも効果的に面白さを伝えることができる。
逆に言えば……話を聞いている男どもは芸術的な動画を作る才能が皆無。
「なあリオート。僕らってもしかして……戦闘の才能がないだけじゃなくて、動画編集の才能もない? バズる種もない?」
「は、配信で……ゲームとか、斬新な企画とかで人集めればいいだろ……? 歌なら俺もお前も、それなりに歌えるし……大丈夫だ」
とは言いつつも、リオートは冷や汗をかいていた。
狼狽する彼に配慮するように、ペリは言葉を重ねる。
「レヴリッツくんやリオートくんも活動を続けていれば、そのうち人気が出ると思いますよ。何がきっかけで人気が爆発するかはわからないのです。私が伸びたきっかけは……言うのやめとこ」
「あ、シュッシュセンパイが伸びたのってたしか……「怪獣先輩」って名前を間違えて……」
「shut up!! ヨミさん、その話はそこまで。
……とにかく。私は全力で昇格戦に臨みます。明日は全力で応援しに来てください!」
明日の昇格戦は妹のエリフテルも見に来る。
絶対に負けられない。
「あっ、そうだ。話は変わるんですけど……この前編集が終わったMVを私のチャンネルで上げようと思います」
「『Take in advance』ですか? ペリ先輩のチャンネルで上げても大丈夫なんです?」
Oathの新曲、『Take in advance』。
ペリとヨミがボーカルを分担し、他二人は低音パートを担当した曲だ。
誰のチャンネルで上げるかは検討していなかったが、ペリのチャンネルで投稿するのはリスクがある。男性がMVに映ることすら嫌がる視聴者もいるのだ。
「大丈夫です。私が決めたことですから。
昇格戦を前に、私なりの決意をさせてください」
「そういうことなら僕は異論ありません」
「俺も大丈夫だ」
「うん! 新しい曲……伸びるといいですね!」
これからは彼らと共に歩んでいく。
ペリは覚悟を胸に拳を握り締めた。
チーム『Oath』は寮のロビーで一同に会していた。
「えーそれでは、明日に迫った……ペリ先輩昇格戦の作戦会議を始めます」
作戦会議……そう銘打ったものの、とりあえず四人で集まっただけ。誰も、何も考えてきていない。
ヨミはにこやかに拍手し、リオートは無言で頷き、当人のペリは俯いている。
「あのですね……みなさん。特に話し合うことはありませんよ?」
──昇格戦。
バトルパフォーマンスにおける一大イベントである。
アマチュア級からプロ級へ、プロ級からマスター級へ。バトルパフォーマーとしての序列を上げるための儀式。
これよりプロ級へ昇格するペリもまた昇格戦に挑む必要があった。
プロ級昇格戦は全部で三試合設けられている。
三試合の内、一勝でもできれば昇格が認められるのだ。もし一勝もできなければ、数か月間の修行期間を経て再挑戦となる。
プロ級昇格戦の試験官はプロ級パフォーマー、マスター級昇格戦の試験官はマスター級パフォーマーだ。
つまり、今回挑戦するペリはプロ級の相手に勝たなければならない。
「ペリシュッシュ先輩は一応チームメイトだし……応援しないのも失礼だろ。そうだな……相手の試験官って明かされていないんすよね?」
リオートの問いにペリは頷く。
対戦相手は直前まで公開されないため、相手の対策を練ることも不可能に近い。
「プロ級のパフォーマーは総勢68人。全員の戦法を予習するのは無理ですね。
なので作戦会議もクソもありません。私もやりたいようにやって、全力を出しても敵わなかったら実力不足ということなのです」
しがらみから解き放たれたペリは、とうに覚悟を決めている。
妹から頼まれたのだ。『おねえちゃんの夢を叶えて』……と。
ならば闘うしかない。
最高のバトルパフォーマーになるという夢を叶えるしかない。
一連の流れを聞いていたレヴリッツがふと疑問の声を発した。
「ところで、プロ級パフォーマーってどんくらい強いの?」
「レヴ……さすがにバトルパフォーマンスに無関心すぎるよ。先輩のパフォーマンスとか、配信とか見てないのー?」
「うん。配信はアマチュア級の人しか見てないんだ。これから僕が昇格した時、初見の相手や戦法を楽しみたいからね。その方が視聴者も喜ぶし」
バトルパフォーマーとしての成功法は勉強していても、大先輩のプロ級やマスター級の動画は見ない。それがレヴリッツのやり方だ。
そのため、有名なパフォーマーの話題を出されても彼には理解できないことが多々ある。
彼の疑問にペリが何となく答えた。
「マスター級は揃いも揃ってバケモンまみれですけど、プロ級はピンキリですね。私も実力だけはプロ級に匹敵すると言われてますけど、だいたい真ん中くらいのレベルだと思います」
「へえ……ペリ先輩の実力でプロ級の真ん中なら、三試合のうち一勝はできそうですね」
「はい、どーんと任せといてください。レヴリッツくんやリオートくん、ヨミさんも実力だけならプロ級を名乗っても通用すると思うのですが……いかんせん知名度が足りませんねぇ。
私は一足先に「上」で待ってるペリ😎」
知名度。
視聴者からの支持や人気、世間からの認知。バトルパフォーマーは実力だけではなく、そういった知名度も要求される。
知名度は配信の際、同時接続の固定層でおおよそ測ることができる。
ペリは約9000人、他の三人は約500~1000人くらい。配信初期と比べれば伸びてきたが、まだまだひよっこ。これでもアマチュアではかなり多い方だ。
「ああ、話は変わるんですけど。ペリシュッシュ先輩は俺たち三人の中で、誰が一番早くプロ級に昇格すると思います?」
「僕でしょ」
「お前に聞いてねえよ」
リオートの問いを受け、ペリは俯いて考え込む。
実力だけを見れば、レヴリッツが圧倒的。そしてリオートもまた独壇場を発現させ、青葉杯で凄まじい活躍を魅せた。
だが、
「ヨミさんだと思います」
「はぁ!? 僕じゃないんですか!?」
「そうですよシュッシュセンパイ! ふつうに考えたらレヴです!」
「いや、ヨミは喜べよ……でも意外だな。認めたくないが、俺も最初にプロ級に行くのはレヴリッツだと思ってたけど」
ヨミは戦闘初心者で、同時接続もレヴリッツ、リオートと大差ない。
しかしペリが未来を見据えた時、先陣を切って歩いているのはヨミの姿だった。
「ヨミさんは戦闘初心者ながら、強力な能力……『ズルムケノチンミ』でしたっけ?」
「『ムキダシノシンリ』です! 名前は誰かがつけてくれました」
「そう、それ。その能力によって……とんでもないポテンシャルを秘めています。おまけに戦闘のスキルも格段に上達していくでしょう。
ただし……ヨミさんが大成すると思われる理由は、それだけではないのです」
もう一つ、決定的な理由がある。
他の誰もが持っていない特異なる力。
「芸術性です。ヨミさんが時々上げるメイキング動画……あれ、見ててかなり気持ちいいんですよ。ポンポンと軽快に絵画や彫刻の製作が進んで……見 て る の が 気 持 ち い い !
また、ヨミさんの綺麗な声は癒されます。歌ってみたとか聞くと、もう気が狂う。
つまりですね……バズる可能性がかなり高いのです!」
「バズる……私がバズるんですか?? TipTopみたいな動画編集は参考にしてるんですけど、再生数上がらなくてむしろ困ってるんですよセンパイ!」
「そのうち見つかります。とりあえずバズの種だけ作っとけば、後は天を運に任せておけばオッケーです。私も積極的に宣伝しますし……裏で企業がアレ(工作)してくれるかもですし。とにかく継続が大事! ヨミさんは配信よりも動画に気合を入れた方がいいかもですね……知らんけど」
「わ、わかりました! がんばって動画作ります! 作品を作るのは好きだし、ぜんぜん苦にならないですから……」
芸術性があれば、視聴者にも効果的に面白さを伝えることができる。
逆に言えば……話を聞いている男どもは芸術的な動画を作る才能が皆無。
「なあリオート。僕らってもしかして……戦闘の才能がないだけじゃなくて、動画編集の才能もない? バズる種もない?」
「は、配信で……ゲームとか、斬新な企画とかで人集めればいいだろ……? 歌なら俺もお前も、それなりに歌えるし……大丈夫だ」
とは言いつつも、リオートは冷や汗をかいていた。
狼狽する彼に配慮するように、ペリは言葉を重ねる。
「レヴリッツくんやリオートくんも活動を続けていれば、そのうち人気が出ると思いますよ。何がきっかけで人気が爆発するかはわからないのです。私が伸びたきっかけは……言うのやめとこ」
「あ、シュッシュセンパイが伸びたのってたしか……「怪獣先輩」って名前を間違えて……」
「shut up!! ヨミさん、その話はそこまで。
……とにかく。私は全力で昇格戦に臨みます。明日は全力で応援しに来てください!」
明日の昇格戦は妹のエリフテルも見に来る。
絶対に負けられない。
「あっ、そうだ。話は変わるんですけど……この前編集が終わったMVを私のチャンネルで上げようと思います」
「『Take in advance』ですか? ペリ先輩のチャンネルで上げても大丈夫なんです?」
Oathの新曲、『Take in advance』。
ペリとヨミがボーカルを分担し、他二人は低音パートを担当した曲だ。
誰のチャンネルで上げるかは検討していなかったが、ペリのチャンネルで投稿するのはリスクがある。男性がMVに映ることすら嫌がる視聴者もいるのだ。
「大丈夫です。私が決めたことですから。
昇格戦を前に、私なりの決意をさせてください」
「そういうことなら僕は異論ありません」
「俺も大丈夫だ」
「うん! 新しい曲……伸びるといいですね!」
これからは彼らと共に歩んでいく。
ペリは覚悟を胸に拳を握り締めた。
0
あなたにおすすめの小説
『辺境伯一家の領地繁栄記』序章:【動物スキル?】を持った辺境伯長男の場合
鈴白理人
ファンタジー
北の辺境で雨漏りと格闘中のアーサーは、貧乏領主の長男にして未来の次期辺境伯。
国民には【スキルツリー】という加護があるけれど、鑑定料は銀貨五枚。そんな贅沢、うちには無理。
でも最近──猫が雨漏りポイントを教えてくれたり、鳥やミミズとも会話が成立してる気がする。
これってもしかして【動物スキル?】
笑って働く貧乏大家族と一緒に、雨漏り屋敷から始まる、のんびりほのぼの領地改革物語!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
【アイテム分解】しかできないと追放された僕、実は物質の概念を書き換える最強スキルホルダーだった
黒崎隼人
ファンタジー
貴族の次男アッシュは、ゴミを素材に戻すだけのハズレスキル【アイテム分解】を授かり、家と国から追放される。しかし、そのスキルの本質は、物質や魔法、果ては世界の理すら書き換える神の力【概念再構築】だった!
辺境で出会った、心優しき元女騎士エルフや、好奇心旺盛な天才獣人少女。過去に傷を持つ彼女たちと共に、アッシュは忘れられた土地を理想の楽園へと創り変えていく。
一方、アッシュを追放した王国は謎の厄災に蝕まれ、滅亡の危機に瀕していた。彼を見捨てた幼馴染の聖女が助けを求めてきた時、アッシュが下す決断とは――。
追放から始まる、爽快な逆転建国ファンタジー、ここに開幕!
器用貧乏な赤魔道士は、パーティーでの役割を果たしてないと言って追い出されるが…彼の真価を見誤ったメンバーは後にお約束の展開を迎える事になる。
アノマロカリス
ファンタジー
【赤魔道士】
それは…なりたい者が限られる不人気No. 1ジョブである。
剣を持って戦えるが、勇者に比べれば役に立たず…
盾を持ってタンクの役割も出来るが、騎士には敵わず…
攻撃魔法を使えるが、黒魔道士には敵わず…
回復魔法を使えるが、白魔道士には敵わず…
弱体魔法や強化魔法に特化していて、魔法発動が他の魔道士に比べて速いが認知されず…
そして何より、他のジョブに比べて成長が遅いという…
これは一般的な【赤魔道士】の特徴だが、冒険者テクトにはそれが当て嵌まらなかった。
剣で攻撃をすれば勇者より強く…
盾を持てばタンクより役に立ち…
攻撃魔法や回復魔法は確かに本職の者に比べれば若干威力は落ちるが…
それを補えるだけの強化魔法や弱体魔法の効果は絶大で、テクトには無詠唱が使用出来ていた。
Aランクパーティーの勇者達は、テクトの恩恵を受けていた筈なのに…
魔物を楽に倒せるのは、自分達の実力だと勘違いをし…
補助魔法を使われて強化されているのにもかかわらず、無詠唱で発動されている為に…
怪我が少ないのも自分達が強いからと勘違いをしていた。
そしてそんな自信過剰な勇者達は、テクトを役立たずと言って追い出すのだが…
テクトは他のパーティーでも、同じ様に追い出された経験があるので…
追放に対しては食い下がる様な真似はしなかった。
そしてテクトが抜けた勇者パーティーは、敗走を余儀無くされて落ち目を見る事になるのだが…
果たして、勇者パーティーはテクトが大きな存在だったという事に気付くのはいつなのだろうか?
9月21日 HOTランキング2位になりました。
皆様、応援有り難う御座います!
同日、夜21時49分…
HOTランキングで1位になりました!
感無量です、皆様有り難う御座います♪
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
防御力ゼロと追放された盾使い、実は受けたダメージを100倍で反射する最強スキルを持ってました
黒崎隼人
ファンタジー
どんな攻撃も防げない【盾使い】のアッシュは、仲間から「歩く的」と罵られ、理不尽の限りを尽くされてパーティーを追放される。長年想いを寄せた少女にも裏切られ、全てを失った彼が死の淵で目覚めたのは、受けたダメージを百倍にして反射する攻防一体の最強スキルだった!
これは、無能と蔑まれた心優しき盾使いが、真の力に目覚め、最高の仲間と出会い、自分を虐げた者たちに鮮やかな鉄槌を下す、痛快な成り上がり英雄譚! 「もうお前たちの壁にはならない」――絶望の底から這い上がった男の、爽快な逆転劇が今、始まる。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる