84 / 105
5章 晩冬堕天戦
2. マイスタイル
しおりを挟む
翌日。
コラボ配信を終え、Oathの四人は雑談に耽っていた。
ふとヨミが思い出したように言う。
「そういえば私、昇格通知きたよ」
「ああ、俺も昨日プロ級への招致メールが届いた。三か月後に昇格戦だってよ。デビューしてから九か月くらいか?
全体の中では早い方だよな」
ヨミ、リオートは衝撃の事実をさらっと言ってのけた。
二人は昨日、プロ級への昇格を認めるメールを受け取ったらしい。
「おお、やりましたね! 早くみなさんもプロ級にカモン!
そしたらいつも一緒だもん……」
日頃から第二拠点で暮らすペリは、どこか寂しさを覚えていた。
プロとしての生活も楽しいが、アマチュア時代の方が馬鹿をやっていて雰囲気が明るかった。知り合いが少ないということもあり、どこかプロ級の生活は張り詰めているのだ。
「そういえばレヴリッツくんは?」
ペリに顔を向けられたレヴリッツは、ビクリと肩を震わせる。
何度メールを確認しても昇格の通知は来ていない。
「え、僕ですか? 僕は……来てない、ですけど?
まあアレですよね。協会も僕が強すぎて恐れてるんですよね」
「ファーーーーーwwwwwwwwwwwwww
え、レヴリッツくんだけ来てないんですか????wwwwwwwwwwww
どうせ「人格に難あり」とかで協会も持て余してるんですよwwwwwwwww
レヴリッツ様の益々のご活躍をお祈り申し上げまァアアアアァ……ごふっ!?」
煽り散らかすペリの脇腹を蹴って黙らせておく。レヴリッツにとってペリの煽りはもう慣れたものだ。
レヴリッツの本性を知らないリオートは若干引いていたが。
「僕の人格に難があるなら、ペリ先輩の人格は破綻してますよ。
僕の実力も人気も、そこまで二人とは離れてないし……そのうち声がかかるだろう」
「ま、まあ現実的に考えればそうだな。たぶん定員が二名で、独壇場持ちの奴を優先で選んだとかじゃないか?
次の機会にはお前が選ばれるだろ。あと女性に暴力を振るうのはどうかと思うぞレヴリッツ」
「ああ、そのうち僕も二人に追いつくから……心配せず昇格戦に臨んでくれ。とは言っても、昇格戦は三か月後か。けっこう先だな」
「正式発表は昇格戦の二週間前だから、それまでは内緒にしておいてね?」
「わかった。ちゃんと応援しに行くから」
ペリが苦悶の表情を浮かべて起き上がる。
「あいたた……最近容赦なく他人に暴力を振るわれるのです。私は真摯に接しているのに……我が振り見て人は振り直せってやつですよ」
「ペリシュッシュ先輩は……すごいですよね。配信の馬鹿げたキャラと、裏でのキャラが完全に一致している。
俺も裏でおもしろい振る舞いを心がけた方がいいのか……?」
真剣に悩むリオート。
彼は生真面目すぎるきらいがあるので、ペリの悪影響を受けかねない。彼女の毒素から相棒を守るのがレヴリッツの役目。
「いや、リオートはそのままでいい。そのままの君でいて。
もしもリオートがペリ先みたいな人格破綻者になったら僕が折れる」
「……? よくわかんないが、お前が苦しむならやめておくか」
一周回ってリオートがペリのようになるのも見てみたい……ヨミは二人の様子を眺めながらそんなことを思っていた。
何気なく時刻を確認すると、次の予定が迫っている。
「……あ、そういえば私この後ダンスレッスンだ!
みんなおつかれさま~」
「俺もこの後ボイトレだな。最近は忙しいが……自分のスキルを高めることにやりがいも感じてきた。
じゃ、またな」
ヨミとリオートは慌ただしく場を後にし、気まずい沈黙が残った。
「配信後にレッスンとか、みんなバイタリティが半端ないな」
「レヴリッツくんはレッスンしないんですか? そんなんだからプロになれないんすよ。この先生きのこれないですね」
「そうですね……そろそろ新規分野を開拓しないとマズいのはわかってます。歌とか踊りとか、なんか人を惹きつける要素がないと。
養成所で訓練したけど、まだまだ素人ですから……」
「あ、なに? ガチで悩んでる感じなのです?
そうですねぇ……私も普段はふざけた人間(誠に遺憾)なのですが、配信に関わる創作物に関しては真摯に向き合っています。たまに投稿する歌とか、魂を削るつもりで」
ペリの配信スタイルはプロ級になってから変わった。
今までは露骨に媚びていたが、昇格してからはさらにネタに走る傾向になったようだ。
しかし、アマチュア時代から変わらない姿勢がある。
それは創作物に対する姿勢。FAを書いてくれた人の名前は必ず記載するし、曲をカバーする際には権利者の許諾は必ず取り、歌詞とテーマの解釈を綿密に行う。
要するに、当たり前のことをしているだけ。しかし、その当たり前をできないパフォーマーが多すぎる。
「そういえば曲の途中にふざけたラップを挟んだりするパフォーマーもいますが、先輩はそういうのしないですよね。何か理由があるんですか?」
「曲、イラスト、ゲーム、配信における環境設備、その他もろもろ。それらはすべてクリエイターが魂を削り、想いを籠めて創ったモノです。
私たちパフォーマーは……言い方は悪いですが、それらの被造物を人気とお金のための踏み台にしています。自覚がないパフォーマーがほとんどですけどね。
自分が大切な想いを籠めて創ったモノを、ただの客寄せに使われる……消費社会の悲しき定めです。せめて私は偉大なるクリエイターさんたちに敬意を払おうと思うのです。
これは私のスタイルで、あくまで他人に押しつけるつもりはないですが。そういった姿勢を持っていないと……いつか創作物に、視聴者に、世の中に底の浅さを見透かされてしまいそうで……」
レヴリッツには自覚がそこまでなかった。
おそらく実際に作る側に回ったことがなかったから。
だが冷静に考えてみれば……無駄に消費するだけの行為は失礼きわまりない。ペリが色々なクリエイターに好かれ、曲などを提供してもらっているのも真摯な態度のおかげかもしれない。
「なるほど、先輩がプロ級たる所以を理解できた気がします。きっとリオートやヨミにも、そのような信念があるのでしょうね。
ただ、僕の信念は……」
『ただ人気を獲得したい』──ソラフィアートに挑むためにマスター級になりたい。それだけが原動力だ。信念が薄弱で、彼をパフォーマーたらしめる土台が脆い。
「まあ、そういうスタイルは活動を続けていくうちに確立するものです。焦らず……とは言っても、レヴリッツくんはどうしても焦ってしまいそうですなあ。エビはせっかち。
成功の秘訣が一つに決まっていないバトルパフォーマーだからこそ、どんなスタイルが正解かはわかりません」
「僕のスタイル、か……ん?」
話の途中で、一件の連絡が入った。
自分のスタイルについて熟考する暇もなく次の用事が。
差出人はエジェティル・クラーラクト。嫌な予感がする。
文面にはただ一言、こう書かれていた。
『屋上』
コラボ配信を終え、Oathの四人は雑談に耽っていた。
ふとヨミが思い出したように言う。
「そういえば私、昇格通知きたよ」
「ああ、俺も昨日プロ級への招致メールが届いた。三か月後に昇格戦だってよ。デビューしてから九か月くらいか?
全体の中では早い方だよな」
ヨミ、リオートは衝撃の事実をさらっと言ってのけた。
二人は昨日、プロ級への昇格を認めるメールを受け取ったらしい。
「おお、やりましたね! 早くみなさんもプロ級にカモン!
そしたらいつも一緒だもん……」
日頃から第二拠点で暮らすペリは、どこか寂しさを覚えていた。
プロとしての生活も楽しいが、アマチュア時代の方が馬鹿をやっていて雰囲気が明るかった。知り合いが少ないということもあり、どこかプロ級の生活は張り詰めているのだ。
「そういえばレヴリッツくんは?」
ペリに顔を向けられたレヴリッツは、ビクリと肩を震わせる。
何度メールを確認しても昇格の通知は来ていない。
「え、僕ですか? 僕は……来てない、ですけど?
まあアレですよね。協会も僕が強すぎて恐れてるんですよね」
「ファーーーーーwwwwwwwwwwwwww
え、レヴリッツくんだけ来てないんですか????wwwwwwwwwwww
どうせ「人格に難あり」とかで協会も持て余してるんですよwwwwwwwww
レヴリッツ様の益々のご活躍をお祈り申し上げまァアアアアァ……ごふっ!?」
煽り散らかすペリの脇腹を蹴って黙らせておく。レヴリッツにとってペリの煽りはもう慣れたものだ。
レヴリッツの本性を知らないリオートは若干引いていたが。
「僕の人格に難があるなら、ペリ先輩の人格は破綻してますよ。
僕の実力も人気も、そこまで二人とは離れてないし……そのうち声がかかるだろう」
「ま、まあ現実的に考えればそうだな。たぶん定員が二名で、独壇場持ちの奴を優先で選んだとかじゃないか?
次の機会にはお前が選ばれるだろ。あと女性に暴力を振るうのはどうかと思うぞレヴリッツ」
「ああ、そのうち僕も二人に追いつくから……心配せず昇格戦に臨んでくれ。とは言っても、昇格戦は三か月後か。けっこう先だな」
「正式発表は昇格戦の二週間前だから、それまでは内緒にしておいてね?」
「わかった。ちゃんと応援しに行くから」
ペリが苦悶の表情を浮かべて起き上がる。
「あいたた……最近容赦なく他人に暴力を振るわれるのです。私は真摯に接しているのに……我が振り見て人は振り直せってやつですよ」
「ペリシュッシュ先輩は……すごいですよね。配信の馬鹿げたキャラと、裏でのキャラが完全に一致している。
俺も裏でおもしろい振る舞いを心がけた方がいいのか……?」
真剣に悩むリオート。
彼は生真面目すぎるきらいがあるので、ペリの悪影響を受けかねない。彼女の毒素から相棒を守るのがレヴリッツの役目。
「いや、リオートはそのままでいい。そのままの君でいて。
もしもリオートがペリ先みたいな人格破綻者になったら僕が折れる」
「……? よくわかんないが、お前が苦しむならやめておくか」
一周回ってリオートがペリのようになるのも見てみたい……ヨミは二人の様子を眺めながらそんなことを思っていた。
何気なく時刻を確認すると、次の予定が迫っている。
「……あ、そういえば私この後ダンスレッスンだ!
みんなおつかれさま~」
「俺もこの後ボイトレだな。最近は忙しいが……自分のスキルを高めることにやりがいも感じてきた。
じゃ、またな」
ヨミとリオートは慌ただしく場を後にし、気まずい沈黙が残った。
「配信後にレッスンとか、みんなバイタリティが半端ないな」
「レヴリッツくんはレッスンしないんですか? そんなんだからプロになれないんすよ。この先生きのこれないですね」
「そうですね……そろそろ新規分野を開拓しないとマズいのはわかってます。歌とか踊りとか、なんか人を惹きつける要素がないと。
養成所で訓練したけど、まだまだ素人ですから……」
「あ、なに? ガチで悩んでる感じなのです?
そうですねぇ……私も普段はふざけた人間(誠に遺憾)なのですが、配信に関わる創作物に関しては真摯に向き合っています。たまに投稿する歌とか、魂を削るつもりで」
ペリの配信スタイルはプロ級になってから変わった。
今までは露骨に媚びていたが、昇格してからはさらにネタに走る傾向になったようだ。
しかし、アマチュア時代から変わらない姿勢がある。
それは創作物に対する姿勢。FAを書いてくれた人の名前は必ず記載するし、曲をカバーする際には権利者の許諾は必ず取り、歌詞とテーマの解釈を綿密に行う。
要するに、当たり前のことをしているだけ。しかし、その当たり前をできないパフォーマーが多すぎる。
「そういえば曲の途中にふざけたラップを挟んだりするパフォーマーもいますが、先輩はそういうのしないですよね。何か理由があるんですか?」
「曲、イラスト、ゲーム、配信における環境設備、その他もろもろ。それらはすべてクリエイターが魂を削り、想いを籠めて創ったモノです。
私たちパフォーマーは……言い方は悪いですが、それらの被造物を人気とお金のための踏み台にしています。自覚がないパフォーマーがほとんどですけどね。
自分が大切な想いを籠めて創ったモノを、ただの客寄せに使われる……消費社会の悲しき定めです。せめて私は偉大なるクリエイターさんたちに敬意を払おうと思うのです。
これは私のスタイルで、あくまで他人に押しつけるつもりはないですが。そういった姿勢を持っていないと……いつか創作物に、視聴者に、世の中に底の浅さを見透かされてしまいそうで……」
レヴリッツには自覚がそこまでなかった。
おそらく実際に作る側に回ったことがなかったから。
だが冷静に考えてみれば……無駄に消費するだけの行為は失礼きわまりない。ペリが色々なクリエイターに好かれ、曲などを提供してもらっているのも真摯な態度のおかげかもしれない。
「なるほど、先輩がプロ級たる所以を理解できた気がします。きっとリオートやヨミにも、そのような信念があるのでしょうね。
ただ、僕の信念は……」
『ただ人気を獲得したい』──ソラフィアートに挑むためにマスター級になりたい。それだけが原動力だ。信念が薄弱で、彼をパフォーマーたらしめる土台が脆い。
「まあ、そういうスタイルは活動を続けていくうちに確立するものです。焦らず……とは言っても、レヴリッツくんはどうしても焦ってしまいそうですなあ。エビはせっかち。
成功の秘訣が一つに決まっていないバトルパフォーマーだからこそ、どんなスタイルが正解かはわかりません」
「僕のスタイル、か……ん?」
話の途中で、一件の連絡が入った。
自分のスタイルについて熟考する暇もなく次の用事が。
差出人はエジェティル・クラーラクト。嫌な予感がする。
文面にはただ一言、こう書かれていた。
『屋上』
0
あなたにおすすめの小説
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
掘鑿王(くっさくおう)~ボクしか知らない隠しダンジョンでSSRアイテムばかり掘り出し大金持ち~
テツみン
ファンタジー
『掘削士』エリオットは、ダンジョンの鉱脈から鉱石を掘り出すのが仕事。
しかし、非戦闘職の彼は冒険者仲間から不遇な扱いを受けていた。
ある日、ダンジョンに入ると天災級モンスター、イフリートに遭遇。エリオットは仲間が逃げ出すための囮(おとり)にされてしまう。
「生きて帰るんだ――妹が待つ家へ!」
彼は岩の割れ目につるはしを打ち込み、崩落を誘発させ――
目が覚めると未知の洞窟にいた。
貴重な鉱脈ばかりに興奮するエリオットだったが、特に不思議な形をしたクリスタルが気になり、それを掘り出す。
その中から現れたモノは……
「えっ? 女の子???」
これは、不遇な扱いを受けていた少年が大陸一の大富豪へと成り上がっていく――そんな物語である。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
追放された回復術師は、なんでも『回復』できて万能でした
新緑あらた
ファンタジー
死闘の末、強敵の討伐クエストを達成した回復術師ヨシュアを待っていたのは、称賛の言葉ではなく、解雇通告だった。
「ヨシュア……てめえはクビだ」
ポーションを湯水のように使える最高位冒険者になった彼らは、今まで散々ポーションの代用品としてヨシュアを利用してきたのに、回復術師は不要だと考えて切り捨てることにしたのだ。
「ポーションの下位互換」とまで罵られて気落ちしていたヨシュアだったが、ブラックな労働をしいるあのパーティーから解放されて喜んでいる自分に気づく。
危機から救った辺境の地方領主の娘との出会いをきっかけに、彼の世界はどんどん広がっていく……。
一方、Sランク冒険者パーティーはクエストの未達成でどんどんランクを落としていく。
彼らは知らなかったのだ、ヨシュアが彼らの傷だけでなく、状態異常や武器の破損など、なんでも『回復』していたことを……。
追放された『修理職人』、辺境の店が国宝級の聖地になる~万物を新品以上に直せるので、今さら戻ってこいと言われても予約で一杯です
たまごころ
ファンタジー
「攻撃力が皆無の生産職は、魔王戦では足手まといだ」
勇者パーティで武器や防具の管理をしていたルークは、ダンジョン攻略の最終局面を前に追放されてしまう。
しかし、勇者たちは知らなかった。伝説の聖剣も、鉄壁の鎧も、ルークのスキル『修復』によるメンテナンスがあったからこそ、性能を維持できていたことを。
一方、最果ての村にたどり着いたルークは、ボロボロの小屋を直して、小さな「修理屋」を開店する。
彼の『修復』スキルは、単に物を直すだけではない。錆びた剣は名刀に、古びたポーションは最高級エリクサーに、品質すらも「新品以上」に進化させる規格外の力だったのだ。
引退した老剣士の愛剣を蘇らせ、村の井戸を枯れない泉に直し、ついにはお忍びで来た王女様の不治の病まで『修理』してしまい――?
ルークの店には、今日も世界中から依頼が殺到する。
「えっ、勇者たちが新品の剣をすぐに折ってしまって困ってる? 知りませんが、とりあえず最後尾に並んでいただけますか?」
これは、職人少年が辺境の村を世界一の都へと変えていく、ほのぼの逆転サクセスストーリー。
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。
さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。
だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。
行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。
――だが、誰も知らなかった。
ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。
襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。
「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。
俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。
無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!?
のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる