呂布の軌跡

灰戸礼二

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西暦146年 皇帝:劉サン(質帝)
外戚である梁冀が権勢を奮い、不快感を示した劉サンを殺害する。劉志が即位する。

西暦150年 皇帝:劉志(桓帝)
宦官の協力を得て劉志は外戚の梁氏一派を倒す
この後宦官が権勢を奮うようになる

西暦166年 皇帝:劉志(桓帝)
李膺が清流派を自称し、勢力を伸ばす
宦官に抵抗するも敗れる。清流派は弾圧され、李膺は獄に下される(第一次党錮の件)

西暦167年 皇帝:劉志(桓帝)
劉志が死ぬ

西暦168年 皇帝:劉宏(霊帝)
劉志の皇后の竇氏や竇武らの計らいで劉宏が即位する

西暦169年 皇帝:劉宏(霊帝)
外戚の竇武が勢力を伸ばし、宦官一派を倒すため挙兵する
復権した李膺と竇武が宦官との権力争いに敗れて死ぬ
清流派と称する外戚の一派は弾圧される(第二次党錮の禁)
この後さらに宦官の権勢は強まる

西暦184年 劉宏(霊帝)
2月、太平道(黄巾党)が一斉に蜂起 (黄巾党の乱)
清流派が黄巾党に加担することを恐れた劉宏政権は党錮の禁を解く
清流派が復権し、外戚である何進が勢力を強める
10月、黄巾党の幹部が死に、乱は収束に向かう
全国的に後漢の支配権が弱まり、この後各地で騒乱が頻発する

西暦189年 劉協(献帝)
何皇后の子である劉弁が即位し、何進らの勢力が強まる
何進は宦官らを圧迫するため丁原や董卓等に軍を率いさせて上洛させる
呂布も丁原に従い上洛する
宦官が何進を殺害する
何進の一派が宦官を一掃する
董卓が洛陽で権力を握る。呂布らヘイ州人は丁原を斬り、董卓につく
劉弁が5ヶ月で廃位され、劉協が即位する
袁紹、袁術、曹操等が各地に散って独自の勢力を養う

西暦190年 以降、帝位に変化なし
董卓に対し袁紹、袁術、曹操等が挙兵する
董卓により先帝の劉弁が殺害される
洛陽から長安へ遷都が行われる

西暦191年
袁紹と劉表、袁術と公孫サンが同盟し、それぞれ争う(二袁の争いの始まり)

西暦192年
王允らヘイ州人が董卓を殺害するが涼州人らの反攻に合い敗北する
王允は死に、呂布らは中原をさまようことになる
エン州が黄巾党の残党に荒らされる。曹操が陳宮や張バクらエン州人に推戴され、エン州を平定する
曹操、黄巾党の残党を配下にする。彼らは青州兵と呼称される

西暦193年
袁術が曹操を攻める等、二袁の争いが激化する。曹操や袁紹は袁術派を打ち破る
長江以北の袁術の力が弱まり、その後袁術は九江郡を根拠地にする
曹操は徐州の陶謙を攻めるが攻めきれず撤退する

西暦194年
曹操が再度徐州の陶謙を攻める
曹操の留守中に陳宮、張バクらは呂布を推戴してエン州の大半を支配下に置く
曹操、呂布に度々敗れる
蝗害が起こり曹操軍・エン州軍共に兵糧がなくなったため兵を引く
徐州の陶謙が死に、劉備がその後を継ぐ

西暦195年
エン州軍と曹操が戦うがエン州軍が劣勢になる
秋にはエン州の過半を曹操が支配下に置く
張バクの弟の張超はエン州内で抵抗を続ける、呂布や陳宮は徐州へ落ち延びる
張バクは袁術の元へ赴く途上で死ぬ
冬、張超が曹操に敗れて死ぬ。張バクの三族は皆殺しになる

西暦196年
袁術が劉備を攻める。呂布が劉備の留守中に挙兵し、徐州の下ヒ国を支配する
劉備は呂布に降伏する。劉備と呂布は袁術と対立する
袁術の誘いにより陳宮及び河内兵の一部が呂布殺害を企むが失敗する
呂布は袁術と停戦し、劉備を攻める。劉備は曹操の元へ逃げる
曹操が袁術の支配圏である陳国を攻めて支配圏に加える

西暦197年
袁術が皇帝を僭称し、呂布へ友誼を求めるが拒絶される
袁術は呂布を攻めるが敗れる
袁術は陳国を攻めて王の劉寵を殺害するが曹操が迎撃に来ると撤退する
呂布、孫策、陳ウに対し袁術討伐の勅命が下る
陳ウは孫策の領地を奪取しようと画策するが露見し、孫策に大敗する

西暦198年
呂布、曹操に対して兵を挙げて沛国に駐屯していた劉備を攻める
劉備は敗れて曹操の元へ逃げる
曹操は呂布を攻め、呂布は下ヒに籠城する
12月、呂布は曹操に降伏する。呂布、陳宮、高順が処刑される
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