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第一章 伝説の水魔法使い
17 カイトの街へ
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俺とリザ、オルフェと牛二頭を連れ、村を発った。水や物資、牧草は、牛たちに運ばせた。オルフェには俺が乗るが、ほとんど山だったので、結局俺も歩きになった。
山越えに関しては、もはや言うことはない。ただただ、苦行だった。草木は枯れ、山の水がどこにもない中、必死に山を登るだけ。枯れた森とは打って変わって、ここには生物の気配が無い。地下水は流れているのだろうが、湧き出ている場所は一切ない。
俺とリザは牛たちを引っ張り、二日かけて山越えをした。唯一、危険な崖が無かったのが幸いした。俺たちは普通にカイトの街に辿り着いた。
カイトの街には塀や見張りがいなかった。俺はこの世界に疎いので、カイトの街について聞いてみた。
リザから聞くと、人口は5千人を超える街で、人の出入りについてはいちいち把握していない。見張りは立っているが、自由に出入りできる。中には王国の騎士や冒険者が常に歩いているので、犯罪は多くないとのことだ。
「ただし、水がものすごく高いんだ。この町に住むと、ものすごい税金を取られる。ただ、水は毎日配給されるようだよ。私は冒険者だから、毎日水を買っていたけどね」
町民の税金は高いが、水は配給してくれるのか。
「ここでは水の被害はないのか?」
「分からない。水の被害は最近みたいだから。私はこの町に一か月いたけど、水が高くてお金が無くなったんだ。どんなに仕事をこなしても、シルバーランクの冒険者では食っていけない街だ。だから私はこの町を出て旅を続けた」
そうなのか。だったら、街の人間は何をして生計を立てているのだろうか?
俺は街に入ってみると、そこには魔石や武器、魔法書などが多く並んでいた。どうやら、カイトの街では職人や商人が多いようだ。地図を見ると、カイトの街か繋がる街道は、三つの大都市に伸びている。ここは貿易拠点の街らしい。
歓楽街も多くあって、裸同然の女が呼び込みをしていた。町の人には活気があるし、ここはまだ水の被害は無いようだ。
「さて、どうするアオ君」
「水が高いなら、水を売ればいい」
「やっぱりそう来るか。だけど、水を出すと、商人たちも目の色を変える。狙われるかもしれない」
「わかってる。だから、一日でいろいろな商人に売りまくって、すぐにこの町を出る」
リザは俺の考えに首をひねる。そう簡単に行くものではないからだ。
「私がいつも水を買っていた商人がいる。まだこの町に残っていれば、そいつに声をかけるのが良いかもしれない」
どうやらリザにはツテがあるようだ。
「私もライフルの弾丸などが欲しいし、私が商人と話を付けよう。その手間賃を私に少しくれないか?」
商人との仲介料をくれということか。そのくらいは構わない。俺が減るのは、魔法を使った体力だけだ。一日たてば体力も魔力も回復する。
「分かった。俺は世間に疎いから、リザにお願いする。だけど、騙したらリザとの契約は解消だぞ」
一応くぎを刺しておくが、リザは俺の頭を撫でて、優しく言った。
「そんなことは絶対にしない。アオ君に嫌われることをして、私には何の得もない。私はアオ君を裏切ったりしないよ」
出会ったばかりでその言葉は信用できない。だけどまぁ、この異世界で初めてできた友人だ。少しだけ信用してみよう。
山越えに関しては、もはや言うことはない。ただただ、苦行だった。草木は枯れ、山の水がどこにもない中、必死に山を登るだけ。枯れた森とは打って変わって、ここには生物の気配が無い。地下水は流れているのだろうが、湧き出ている場所は一切ない。
俺とリザは牛たちを引っ張り、二日かけて山越えをした。唯一、危険な崖が無かったのが幸いした。俺たちは普通にカイトの街に辿り着いた。
カイトの街には塀や見張りがいなかった。俺はこの世界に疎いので、カイトの街について聞いてみた。
リザから聞くと、人口は5千人を超える街で、人の出入りについてはいちいち把握していない。見張りは立っているが、自由に出入りできる。中には王国の騎士や冒険者が常に歩いているので、犯罪は多くないとのことだ。
「ただし、水がものすごく高いんだ。この町に住むと、ものすごい税金を取られる。ただ、水は毎日配給されるようだよ。私は冒険者だから、毎日水を買っていたけどね」
町民の税金は高いが、水は配給してくれるのか。
「ここでは水の被害はないのか?」
「分からない。水の被害は最近みたいだから。私はこの町に一か月いたけど、水が高くてお金が無くなったんだ。どんなに仕事をこなしても、シルバーランクの冒険者では食っていけない街だ。だから私はこの町を出て旅を続けた」
そうなのか。だったら、街の人間は何をして生計を立てているのだろうか?
俺は街に入ってみると、そこには魔石や武器、魔法書などが多く並んでいた。どうやら、カイトの街では職人や商人が多いようだ。地図を見ると、カイトの街か繋がる街道は、三つの大都市に伸びている。ここは貿易拠点の街らしい。
歓楽街も多くあって、裸同然の女が呼び込みをしていた。町の人には活気があるし、ここはまだ水の被害は無いようだ。
「さて、どうするアオ君」
「水が高いなら、水を売ればいい」
「やっぱりそう来るか。だけど、水を出すと、商人たちも目の色を変える。狙われるかもしれない」
「わかってる。だから、一日でいろいろな商人に売りまくって、すぐにこの町を出る」
リザは俺の考えに首をひねる。そう簡単に行くものではないからだ。
「私がいつも水を買っていた商人がいる。まだこの町に残っていれば、そいつに声をかけるのが良いかもしれない」
どうやらリザにはツテがあるようだ。
「私もライフルの弾丸などが欲しいし、私が商人と話を付けよう。その手間賃を私に少しくれないか?」
商人との仲介料をくれということか。そのくらいは構わない。俺が減るのは、魔法を使った体力だけだ。一日たてば体力も魔力も回復する。
「分かった。俺は世間に疎いから、リザにお願いする。だけど、騙したらリザとの契約は解消だぞ」
一応くぎを刺しておくが、リザは俺の頭を撫でて、優しく言った。
「そんなことは絶対にしない。アオ君に嫌われることをして、私には何の得もない。私はアオ君を裏切ったりしないよ」
出会ったばかりでその言葉は信用できない。だけどまぁ、この異世界で初めてできた友人だ。少しだけ信用してみよう。
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