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一章 始まった異世界での日常
No.04 ギルドへ
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アッシュの家の近くの森に入り約1時間が経過した。
「あのヤロー…何が『スグに着くよ?ざっと20分程度で』だよ!ふざけやがって!」
…自分でこの言葉を言ってから後悔した…
なぜなら朝比奈…もといエースは………
重度の方向音痴なのだ…
流石のアッシュでもそこまでは把握してなかったのだろう。
確かにこの森の魔物は弱い…異常に。
しかし、この森から出ないと意味が無い…
「…どうしたものかな」
打開策を探していると、近くの茂みからカサカサと物音がした。
「お出ましか」
茂みから紫色の狼が出てきた。
つい先程から何回も相手にしてきた魔物だ。
曲刀を抜き、中段に構える。
これでも中学時代には剣道初段を取っている。
何も問題ない。
「グゥゥゥ!ガウ!!」
狼がその鋭い牙を露わにして突っ込んでくる。狙いは首筋。生物が最初に狙って来る箇所だ。
それを身体を横に逸らして回避。
同時に曲刀を横に一閃。
狼の方を向き再び中段に構える。
「ギギぃ!」
腹を割かれた狼は奇妙な鳴き声をあげてこちらを睨みつけている…
「まだやるのかよ…」
正直飽きた…
すると狼の身体が力無く倒れ込む。
地面に緑色の血だまりが形成されていく…
「弱い…」
死体を後にして、再び前に進んでいく。
また時間が経過…
「…よやく…でで…だ(ようやく出れた)」
とてつもなく長い時間を森で過ごし…ようやく出れたエース。
「ここまで来ればギルドはもう少しだな」
森を抜けたが、薄暗いのは変わらない。
既にかなりの時間を消費していた。
「…ここか」
わかり易くカタカナでギルドと書かれた建物を見つける。
…共通言語なのだろうか。
そんな事を思いながら、木製の扉をゆっくり開ける。そこからは蝶番の鈍い音が聞こえた。
中には大勢の人々がいた。
鎧を着た屈強そうな男性。
背中には段平の様なブレードを背負っている。
逆に軽装備の女性。
太ももの辺りにダガーが仕込まれている。
色々な人がいるものだなあと思いながら、受付の方に向かう。
「いらっしゃいませ!本日はどのようなご要件でいらっしゃいますか?」
長髪の受付嬢が元気な声で話しかけてくる。髪は茶髪で、腰辺りまで伸びている。
「えっと…その。ギルドへの登録を…」
…コミュ障とは辛いものだな。
「分かりました!少々お待ちください」
受付嬢が奥の部屋に消えていく。
5分後
「お待たせ致しました!こちらに性別と氏名と年齢をお書き下さい」
…いかにもって感じだな。
ギルド登録証
氏名 性別 男・女
↑
年齢 どちらかに丸
「…武器はその得物ですか?」
受付嬢が曲刀を指さして聞いてくる。
「ええまぁ。後々には別の物も使ってみたいと思うのですが…」
「分かりました。使える魔術は」
…やばい。それは聞いてない。
「まだないです」
「…おかしいですねぇ。基本的には幼い頃にはそういう事は分かると思うのですが…」
「…親が幼い頃に他界して。それで親戚に預けられたのですが、碌でもない人で…」
…我ながらナイスアドリブ。少し事実も含んでるけどね…
「そうですか…それは失礼な事をお聞きしました。それではまた一日後にいらしてください。その日から依頼が受けられます」
「分かりました。それでは」
俺はギルドの建物から出て行く。
外はもう夜になりかけているからか
かなり暗くなっていた。
それでも、街を照らす街灯は柔らかく輝いていた。
「…腹減った。どっかで食べて帰ろうか」
そう言ってアッシュからもらったお金を確認する。
…1070マニーか…
日本円に換算して、ざっと10700円に相当する金額だ。
街を歩きながら、食べ物屋を探す。
外食でも何でも良かった。
そこで異変に気づいた。
右手側にある路地裏で三人の男と一人の女の子が共に歩く光景を目にした。
女の子は必死で抵抗している…
…………仕方ない。
「めんどくさいが人助けと行きますか…」
エースはゆっくりと路地裏に進んでいく
のだった。
「あのヤロー…何が『スグに着くよ?ざっと20分程度で』だよ!ふざけやがって!」
…自分でこの言葉を言ってから後悔した…
なぜなら朝比奈…もといエースは………
重度の方向音痴なのだ…
流石のアッシュでもそこまでは把握してなかったのだろう。
確かにこの森の魔物は弱い…異常に。
しかし、この森から出ないと意味が無い…
「…どうしたものかな」
打開策を探していると、近くの茂みからカサカサと物音がした。
「お出ましか」
茂みから紫色の狼が出てきた。
つい先程から何回も相手にしてきた魔物だ。
曲刀を抜き、中段に構える。
これでも中学時代には剣道初段を取っている。
何も問題ない。
「グゥゥゥ!ガウ!!」
狼がその鋭い牙を露わにして突っ込んでくる。狙いは首筋。生物が最初に狙って来る箇所だ。
それを身体を横に逸らして回避。
同時に曲刀を横に一閃。
狼の方を向き再び中段に構える。
「ギギぃ!」
腹を割かれた狼は奇妙な鳴き声をあげてこちらを睨みつけている…
「まだやるのかよ…」
正直飽きた…
すると狼の身体が力無く倒れ込む。
地面に緑色の血だまりが形成されていく…
「弱い…」
死体を後にして、再び前に進んでいく。
また時間が経過…
「…よやく…でで…だ(ようやく出れた)」
とてつもなく長い時間を森で過ごし…ようやく出れたエース。
「ここまで来ればギルドはもう少しだな」
森を抜けたが、薄暗いのは変わらない。
既にかなりの時間を消費していた。
「…ここか」
わかり易くカタカナでギルドと書かれた建物を見つける。
…共通言語なのだろうか。
そんな事を思いながら、木製の扉をゆっくり開ける。そこからは蝶番の鈍い音が聞こえた。
中には大勢の人々がいた。
鎧を着た屈強そうな男性。
背中には段平の様なブレードを背負っている。
逆に軽装備の女性。
太ももの辺りにダガーが仕込まれている。
色々な人がいるものだなあと思いながら、受付の方に向かう。
「いらっしゃいませ!本日はどのようなご要件でいらっしゃいますか?」
長髪の受付嬢が元気な声で話しかけてくる。髪は茶髪で、腰辺りまで伸びている。
「えっと…その。ギルドへの登録を…」
…コミュ障とは辛いものだな。
「分かりました!少々お待ちください」
受付嬢が奥の部屋に消えていく。
5分後
「お待たせ致しました!こちらに性別と氏名と年齢をお書き下さい」
…いかにもって感じだな。
ギルド登録証
氏名 性別 男・女
↑
年齢 どちらかに丸
「…武器はその得物ですか?」
受付嬢が曲刀を指さして聞いてくる。
「ええまぁ。後々には別の物も使ってみたいと思うのですが…」
「分かりました。使える魔術は」
…やばい。それは聞いてない。
「まだないです」
「…おかしいですねぇ。基本的には幼い頃にはそういう事は分かると思うのですが…」
「…親が幼い頃に他界して。それで親戚に預けられたのですが、碌でもない人で…」
…我ながらナイスアドリブ。少し事実も含んでるけどね…
「そうですか…それは失礼な事をお聞きしました。それではまた一日後にいらしてください。その日から依頼が受けられます」
「分かりました。それでは」
俺はギルドの建物から出て行く。
外はもう夜になりかけているからか
かなり暗くなっていた。
それでも、街を照らす街灯は柔らかく輝いていた。
「…腹減った。どっかで食べて帰ろうか」
そう言ってアッシュからもらったお金を確認する。
…1070マニーか…
日本円に換算して、ざっと10700円に相当する金額だ。
街を歩きながら、食べ物屋を探す。
外食でも何でも良かった。
そこで異変に気づいた。
右手側にある路地裏で三人の男と一人の女の子が共に歩く光景を目にした。
女の子は必死で抵抗している…
…………仕方ない。
「めんどくさいが人助けと行きますか…」
エースはゆっくりと路地裏に進んでいく
のだった。
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