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一章 始まった異世界での日常
No.16 魔術
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「それは…魔法陣!」
エースの左手に魔法陣が出現していた。
数秒前
「守るための力?」
『そうです。私は特異の加護と呼んでおります』
「…何が特異なんだよ」
『通常転生者は魔術を扱うことすら叶いません。しかしこの加護を所持していれば、場所こそ限定されますが魔術を使うことが可能です』
(頭の中に情報が流れ込んでくる!)
「来い!」
スケルトンがバスタードソードを頭上でプロペラのように回転させている。
「そんなものにはビビんねぇよ」
直後神速とも呼べる速度でバスタードソードが振り抜かれる。
エースは左手を剣の軌道に出す
(左手!防御)
魔法陣から氷の防壁が展開され、バスタードソードを受け止める。
「しっ─」
そのまま左手を下ろし、サーベルで攻撃。
今度は上半身ではなく足を狙う。
骨の足とサーベルがぶつかり合い火花を散らす。
しかし足はかなり細いため、ポッキリと折れてしまう。
(そこだ!)
態勢を崩れた所を火の弾幕で攻撃。
少しのダメージ。
(まだ)
今度は左手を握りしめて勢いよく殴る。
「バカ!何やってんだエース…」
普通あんな巨体を吹き飛ばすことは不可能に近い。
…普通ならば。
エースより遥かに大きい身体が地面を転がる。
「何が起きたんだ…」
(力の魔術で拳の推進力を上げて殴ったがこれは想像以上だな…いい意味で)
スケルトンに表情の変化は無いが、驚愕しているのが感じ取れる。
(これは使えるな)
ゆっくりと立ち上がるスケルトンだが、エースに再び殴られる。
…肋骨の部分を半分粉砕。
「次で最後!」
エースは前方に駆け出した後、足に全体重を集中。その反動を利用して思いっきり跳躍する。
足を破壊され、もう動く力もほとんどないスケルトンはバスタードソードを投擲。
高速回転しながら襲うその刃は大樹をもなぎ倒す程の威力と見える。
「──ッッッ!」
身体を捻りかろうじて回避。
そして殴る態勢に移行。
「終わり!ダァー!!!」
凄まじい轟音と共に、周りに衝撃波が発生。地面が陥没する。
エースの拳は文字通り頭蓋を砕き、中にあった紅い宝石を破壊した。
スケルトンの骨は火葬されたかのように灰と化した…
「終わった…」
「おい起きろミレーヌ」
アッシュがミレーヌの肩を叩くが反応がない。
「どうすんだよ」
「どうも何も待つしかない?エースの魔術で回復とか出来ないの?」
「一応出来るっぽいが…完全に傷を治すのは無理そうだな」
「それじゃあお願いするよ」
「了解」
『聖域より授かりし救いの手』
エースが魔術を発動すると見る見るうちに傷が塞がっていく。
ゆっくり外側から内側に閉まるように…
「アッシュのもやってやるよ」
「あぁ…ありがとう」
アッシュの傷も同様の魔術で回復。
「ミレーヌが起きるまで待とうか」
「そうだな…」
20分後…
「ムッ。おはようございます」
「ようやく起きたか」
ミレーヌは目の前のエースを見た瞬間驚愕の表情と共に高速で後ずさる。
「ちょ…ちょ!エースさん?大丈夫ナノですか?と言うかあのスケルトンは?」
…ドンだけ驚いてんだよ。
生きてちゃ悪いかよ。
「エースが倒したよ」
「!?どうやって」
「えっとだな…これだよ」
エースが左手に魔法陣を出現させる
「魔法陣!習得したんですね?」
「あぁ…色々あってな」
「そうですか…これからどうします?」
「…奥に行こうか」
アッシュが前方の黒い扉を指さす。
その黒さはまるでインクを思いっきりぶちまけたかのようだった。
「…あの先にあるのか。財宝が」
エースの左手に魔法陣が出現していた。
数秒前
「守るための力?」
『そうです。私は特異の加護と呼んでおります』
「…何が特異なんだよ」
『通常転生者は魔術を扱うことすら叶いません。しかしこの加護を所持していれば、場所こそ限定されますが魔術を使うことが可能です』
(頭の中に情報が流れ込んでくる!)
「来い!」
スケルトンがバスタードソードを頭上でプロペラのように回転させている。
「そんなものにはビビんねぇよ」
直後神速とも呼べる速度でバスタードソードが振り抜かれる。
エースは左手を剣の軌道に出す
(左手!防御)
魔法陣から氷の防壁が展開され、バスタードソードを受け止める。
「しっ─」
そのまま左手を下ろし、サーベルで攻撃。
今度は上半身ではなく足を狙う。
骨の足とサーベルがぶつかり合い火花を散らす。
しかし足はかなり細いため、ポッキリと折れてしまう。
(そこだ!)
態勢を崩れた所を火の弾幕で攻撃。
少しのダメージ。
(まだ)
今度は左手を握りしめて勢いよく殴る。
「バカ!何やってんだエース…」
普通あんな巨体を吹き飛ばすことは不可能に近い。
…普通ならば。
エースより遥かに大きい身体が地面を転がる。
「何が起きたんだ…」
(力の魔術で拳の推進力を上げて殴ったがこれは想像以上だな…いい意味で)
スケルトンに表情の変化は無いが、驚愕しているのが感じ取れる。
(これは使えるな)
ゆっくりと立ち上がるスケルトンだが、エースに再び殴られる。
…肋骨の部分を半分粉砕。
「次で最後!」
エースは前方に駆け出した後、足に全体重を集中。その反動を利用して思いっきり跳躍する。
足を破壊され、もう動く力もほとんどないスケルトンはバスタードソードを投擲。
高速回転しながら襲うその刃は大樹をもなぎ倒す程の威力と見える。
「──ッッッ!」
身体を捻りかろうじて回避。
そして殴る態勢に移行。
「終わり!ダァー!!!」
凄まじい轟音と共に、周りに衝撃波が発生。地面が陥没する。
エースの拳は文字通り頭蓋を砕き、中にあった紅い宝石を破壊した。
スケルトンの骨は火葬されたかのように灰と化した…
「終わった…」
「おい起きろミレーヌ」
アッシュがミレーヌの肩を叩くが反応がない。
「どうすんだよ」
「どうも何も待つしかない?エースの魔術で回復とか出来ないの?」
「一応出来るっぽいが…完全に傷を治すのは無理そうだな」
「それじゃあお願いするよ」
「了解」
『聖域より授かりし救いの手』
エースが魔術を発動すると見る見るうちに傷が塞がっていく。
ゆっくり外側から内側に閉まるように…
「アッシュのもやってやるよ」
「あぁ…ありがとう」
アッシュの傷も同様の魔術で回復。
「ミレーヌが起きるまで待とうか」
「そうだな…」
20分後…
「ムッ。おはようございます」
「ようやく起きたか」
ミレーヌは目の前のエースを見た瞬間驚愕の表情と共に高速で後ずさる。
「ちょ…ちょ!エースさん?大丈夫ナノですか?と言うかあのスケルトンは?」
…ドンだけ驚いてんだよ。
生きてちゃ悪いかよ。
「エースが倒したよ」
「!?どうやって」
「えっとだな…これだよ」
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「あぁ…色々あってな」
「そうですか…これからどうします?」
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その黒さはまるでインクを思いっきりぶちまけたかのようだった。
「…あの先にあるのか。財宝が」
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