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〚第四章〛〜絶望の底編〜

〚118話〛「理不尽の終わり」

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 戦いは凄まじいものだった。
 
 あまりの高温で白く輝くブレスで、壁は白く溶け、ブレスを吐くたびに鳴る重低音で天井からパラパラと石片が落ちてくる。
 
 如意輪観音の黒い立体文字の魔法陣が白い竜の両脚に発現する。そして小さく鳴り出した高音が一気に大きな音となり、白竜の両脚が弾け飛んだ。
 
 そんな戦いに僕は魔導ミスリルで盾を作り、端に寄って見ている事しか出来なかった。
 
 次元が違う。そうとしか言えなかった、思えなかった。
 その光景を見つめながら僕の中で不安が渦巻く。
 
 
 
 
 僕は…こんな化物に挑もうとしていたのか…?
 
 何で…神竜相手に……遊んでいるんだ……?
 
 こんな化物を…殺して……ここを出られるのか…?
 
 そして……
 
 お母さんに会える………かな‥。
 
 本当に………会える……よね‥
 
 気付けば白竜は横たわっており、腹から内臓が飛び出していた。そして光に包まれると光の粒となって消えていく。
 
 ぁあ………もう…………お母さんに……会え…。
 
 僕の両腕に立体文字の魔法陣が浮かび上がる。そして激しい破裂音と共に僕の両腕は、肉片となった。
 
 「ぁあ…………あぁッ………」
 
 僕は……普通に暮らせればそれでいいんだよ…
 
 なのに‥何で…
 
 何度も‥…
 
 何度も‥邪魔をする…
 
 …やっと…戻れると‥思った‥のに……
 
 あぁ………………も‥う……………
 
 ……………
 
 ‥…………
 
 …………
 
 
 こんな理不尽‥終わればいい。
 
 
 【固有スキル:精神崩壊の影響力が増幅しました。派生スキル:絶対超越に精神崩壊派生スキル:終潰が派生しました。】
 
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 名前:ヴェレナ
 年齢:17
 性別:女
 種族:半人間(半魔物化)
 職種:---(冒険者)(奴隷)(忌み子)
 
 《ステータス》
 レベル:---
 体力:---/---(+532360)
 魔力:---/---(+532360)
 筋力:---(+532360)
 俊敏:---(+532360)
 物理耐性:---(+100000532459)
 魔法耐性:---(+100000532459)
 
 《固有スキル》
 ■真言(マントラ):「オン・ハンドマ・シンダマニ・ジンバラ・ウン」
 ■魔導ミスリル(+532360)
 ■精神崩壊(---%)
  •精神汚染無効
   •精神支配無効
    •精神汚染反射
     •精神支配反射
      •レベル消失
       •ステータス消失
        •全スキルフル強化
 
 《スキル》
 □+1再蘇生
  •+10再蘇生
   •+100再蘇生
    •+1000再蘇生
 □魔物召喚
  •魔獣召喚
   •魔竜召喚
    •神獣召喚
     •神竜召喚
 □自身と召喚対象物理耐性•魔法耐性強化(+99999999999)
 □ステータス数値移動
 □硬化
  •結晶化
   •凝黒化
 □風纏
  •無風纏
 □物理耐性強化(+100)
 □レイピアLv99
  •二刀レイピアLv99
 □感覚強化
  •気配感知
   •魔力感知
    •真言(マントラ):未来視
 □体液神経麻痺毒化
  •体液意識麻痺毒化
   •体液石化麻痺毒化
 □水纏
  •神水纏
 □消化強化
 □嗅覚強化
 □視覚強化
  •夜目強化
   •暗視
 □鑑定
  •解析
   •鑑破
 □魔法耐性強化(+100)
 □聴覚強化
 □限界突破
  •限界超越
   •臨界突破
    •臨界超越
     •絶対超越
      •精神崩壊:終潰
 □細剣術Lv99
 □回避術Lv99
  •縮地Lv99
   •爆縮Lv99
    •転移Lv99
 □短剣術Lv99
 □奴隷紋
 □お助けプレート
 □祈り村の加護
 □性的耐性
  •精神崩壊:性感無効
 □痛覚耐性
  •精神崩壊:痛覚緩和
 □精神耐性
 
 《称号》
 魔肉を喰らう者.外れの魔物殺し.精神崩壊.ダンジョン攻略者.親殺し.フォレストウルフスレイヤー.忌み子
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