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〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜
〚30〛「異世界で冒険者になる」
しおりを挟む「はい、ご用件は何でしょうか」
「冒険者登録がしたいのじゃが」
「冒険者登録ですね」
そう言ってカウンター下から紙を二枚取り出し、こちらに向けてカウンター上に置いた。
「では、こちらに記入をお願いします、文字が書けない場合はこちらで代筆致します」
黙々と紙を埋めてゆく柚希を黙ってみているところを見ると、日本語の普通のひらがなでも大丈夫そうだ。
そう考えながらカウンター上を見る。
紙が二枚。僕も書けと。
黙々と書いている柚希の横に行き、ペンを手に取る。
名前、得意な武器、得意な魔法。
これだけらしい。
「書けましたらこちらに手をかざして下さいね」
そう言って四角い水晶を前に出す。
書き終えた柚希が手をかざすと、ステータスが開いた。
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名前:柚希
年齢:17
性別:女
種族:人間
職種:祈り村の守り神
《ステータス》
レベル:1
体力:10000/10000
魔力:10000/10000
筋力:10000
俊敏:10000
物理耐性:10000
魔法耐性:10000
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スキルや称号が表示されていないところを見ると、秘密や知られたくない事を見てしまうことを防いでいる…のか?
取り敢えず祈り村に関係する職に付いていたらしいことはだいたい予想できていた。
冒険者ギルドの、僕がなった時はこんなの無かったから進歩したんだなぁと感心する。まあ世界が違うけど。
「ほほう、これがステータスじゃな!」
興奮している柚希と、何故か目を見開いている受付譲。
あ、ステータスが高いのか。
「凄いです、こんなステータス初めて見ました…」
「そうなのかえ?」
「まあ、そんなんじゃないのか?」
「やったのじゃ!」
喜んでいる柚希とは別に、受付譲は、深刻な顔をしていた。
「少々お待ちを」
そう言って、受付を出て、二階へ上がって行った。
「これは…!ギルドマスターに呼ばれる予感じゃ!」
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