215 / 227
〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜
〚35〛「異世界でローブを買う」
しおりを挟む「よ…ようやく帰ってこれたのじゃ」
んー…歩いて帰りたいと言ったのは柚希なんだけど。
膝に手をついて脚をガクガク震わせてる柚希を見て思う。
「こ…これも異世界の楽しみじゃ…」
「そうかい、…それはいいとしてクエスト達成したら服買いに行くか」
「…そうじゃな」
自分の姿を見たあと柚希は頷いた。
””
「クエスト達成……ですか…!って」
「ん?」
「あの時の受付嬢の驚いた顔が忘れられないのう…」
「そうか」
””
「おぉー…!良いのかの!こんな服を買ってもらって…!」
「…ああ」
お金大量生産できるし。
…まあそれよりも、柚希が選んだ服は、黒い服に、白い生地にフードに金のラインが入ったローブだった。
黒い長髪の柚希に白いローブがよく似合っている。
「んふふ…念願のローブなのじゃ…!」
「よかったな、…さ、次は昼飯食べに行くんだろ」
「そうじゃった」
服を買った僕達は、店を後にした。
””
「ご飯も楽しみじゃが」
「ギルドマスターに呼ばれたことが嬉しいか」
「ああ…!楽しみじゃ!」
クエストを達成したあと、受付嬢は二階へとかけていったのだ、まあ魔力、気配的にギルドマスターのもとだろう。
そしてその後戻ってきた受付嬢がギルドマスターに会ってほしいと言ったのだ。
長くなるそうなので先にご飯を食べて、その後でもいいと言われ今に至る。
「お、ここにしないかの!」
「がっつり食べる…って感じだな」
看板や店内の様子的に肉料理がメインの店っぽい。
特に看板が…、形が骨付き肉という。
店内に入ると、スパイシーなにおいが店を充満していた。
「お腹が空くにおいじゃのう」
「たしかに」
たまには家で焼肉も良いかもしれない…なんて考えると色々買いたいものが増えていく。
んー、焼肉といったら外でバーベキュー…だよな。
庭…でもいいが、山か海でやりたいなあ…。
そうなるとバーベキューコンロ、木炭に着火剤…うちわに椅子にテーブル、それと紙コップ紙皿………。
「……那?…月那?」
「………ん、ごめん考え事してたわ」
考えているうちに、メニューを決めるところまで来ていた。
「じゃあこれで」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
11
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる