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〚アフターストーリー〛〜不幸な少女のその後〜

〚35〛「異世界でローブを買う」

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 「よ…ようやく帰ってこれたのじゃ」
 
 んー…歩いて帰りたいと言ったのは柚希なんだけど。
 膝に手をついて脚をガクガク震わせてる柚希を見て思う。
 
 「こ…これも異世界の楽しみじゃ…」
 
 「そうかい、…それはいいとしてクエスト達成したら服買いに行くか」
 
 「…そうじゃな」
 
 自分の姿を見たあと柚希は頷いた。
 
 
 ””
 
 
 「クエスト達成……ですか…!って」
 
 「ん?」
 
 「あの時の受付嬢の驚いた顔が忘れられないのう…」
 
 「そうか」
 
 
 ””
 
 
 「おぉー…!良いのかの!こんな服を買ってもらって…!」
 
 「…ああ」
 
 お金大量生産できるし。
 
 …まあそれよりも、柚希が選んだ服は、黒い服に、白い生地にフードに金のラインが入ったローブだった。
 黒い長髪の柚希に白いローブがよく似合っている。
 
 「んふふ…念願のローブなのじゃ…!」
 
 「よかったな、…さ、次は昼飯食べに行くんだろ」
 
 「そうじゃった」
 
 服を買った僕達は、店を後にした。
 
 
 ””
 
 
 「ご飯も楽しみじゃが」
 
 「ギルドマスターに呼ばれたことが嬉しいか」
 
 「ああ…!楽しみじゃ!」
 
 クエストを達成したあと、受付嬢は二階へとかけていったのだ、まあ魔力、気配的にギルドマスターのもとだろう。
 
 そしてその後戻ってきた受付嬢がギルドマスターに会ってほしいと言ったのだ。
 長くなるそうなので先にご飯を食べて、その後でもいいと言われ今に至る。
 
 「お、ここにしないかの!」
 
 「がっつり食べる…って感じだな」
 
 看板や店内の様子的に肉料理がメインの店っぽい。
 特に看板が…、形が骨付き肉という。
 
 店内に入ると、スパイシーなにおいが店を充満していた。
 
 「お腹が空くにおいじゃのう」
 
 「たしかに」
 
 たまには家で焼肉も良いかもしれない…なんて考えると色々買いたいものが増えていく。
 んー、焼肉といったら外でバーベキュー…だよな。
 庭…でもいいが、山か海でやりたいなあ…。
 そうなるとバーベキューコンロ、木炭に着火剤…うちわに椅子にテーブル、それと紙コップ紙皿………。
 
 「……那?…月那?」
 
 「………ん、ごめん考え事してたわ」
 
 考えているうちに、メニューを決めるところまで来ていた。
 
 「じゃあこれで」
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