死にたがり(愛されたがり)の悪役令息

4-痛いのは嫌だ⚠️

｢…できた！｣


シーツをひも状にして首にかけれるようにした。ロープはOK。
後はどこでするかだ。


見渡したところ高そうなシルクハットが掛かっている壁のフックが目に入る。


｢…よし｣


僕は高そうなドレッサーの前にあった椅子をフックの下に移動させ、その上に登りシルクハットを床に落とす。

予め首が通るように輪っかを作ったロープをフックにかける。途中でロープがズレたり、外れたりしないかを確認し、首を作った輪っかに通す。

後は椅子を蹴って首に体重をかけるだけ。


そう言えば、前に死んだ時は結構苦しかったんだよな、首吊り。

以前死んだ時はネットで調べた。
色んな方法があったが、結局は首吊りが一番楽に死ねるという結論でやってみたものの…。


最初の何分かは分からないけど、息が出来なくて苦しかったよな。首もロープがくい込んで痛かった。


思い出すと中々椅子が蹴れず、モタモタしていた時だった。


コンコン


｢ルーク様、旦那様がお呼びに…｣


ノックをして部屋に入ってきたさっきのメイドと目が合った。