やがて光りの王となり

雉村由壱

文字の大きさ
69 / 208
【 第一章 】未熟な王子と暫定騎士

誕生日前夜⑥*

しおりを挟む
 妖術で興奮状態になっていた時はこんなにきつく感じなかった。ちゃんとウィルバートを受け入れられるか不安になってくるが、面倒くさいと思われるのも怖かった。

「だ、大丈夫だ……からっ……」

「ゆっくり慣らします。明日立てなくなったら困るでしょう」

 そう言いながら指をもう一本追加される。

「はんっ!」

「ああ、ほら。もうほころんできた。完全に初めてと言うわけではないので丁寧に解せば……」

 ウィルバートが蕾の内側を指で擦り、さらに再びマティアスの胸に唇を寄せてきた。

「んっ! あぁんっ!」

 堪えられず声が漏れる。
 マティアスの中心部は再び硬さを取り戻しつつあった。

 脚を開き股間をさらけ出し、寝巻きは乱れ胸も:露(あらわ)になっている。そんなはしたない状態をウィルバートに見られ、彼によりさらに弄くり回されている。

「あんっ、ウィル……っ」

 左右の胸の突起を交互に舐められるともう堪らなかった。快感が全身を満たし、男としての象徴は再び勃ち上がってくる。

「後ろ、柔らかくなってきました。指、今三本です。わかりますか?」

 マティアスの胸から顔をあげたウィルバートに見つめられ聞かれた。
 後の穴に今何本指が入っているかはわからないが、中をグリグリと探られそれも甘い痺れとなっている。

「んぁんっ! わか……ないけど、き、気持ちい……」

 ウィルバートから微かな溜め息を感じ、マティアスはマズいと思った。
 先日もウィルバートが放った精液を舐めようとして怒られた。あまり下品な言動は慎まないと余計に嫌われてしまう。だが頭と身体はウィルバートから与えられる快楽に酔いしれ、正常な判断が出来ているか微妙なラインだった。

(もう入れて欲しい! 繋がって、キスして、思いっきり突かれたい! ウィルと一つになりたい!)

 想いが溢れ出てしまいそうでマティアスは顔を背けて口をつぐんだ。

「……もう、入れますよっ」

 物欲しそうにしてしまっていたのか、ウィルバートの方からそう言ってきて、マティアスは声を出さずに頷いた。

 ウィルバートが着ていた寝巻きを脱いた。先日浴室で見た逞しい裸体が目の前にある。凝視してはいけないと思いつつもチラチラと見えるその愛する人の肌。さらに股間のモノが目に入り胸が高鳴った。ウィルバートの男性器は完全に勃起し大きく反り返っていた。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【完結】少年王が望むは…

綾雅(りょうが)今年は7冊!
BL
 シュミレ国―――北の山脈に背を守られ、南の海が恵みを運ぶ国。  15歳の少年王エリヤは即位したばかりだった。両親を暗殺された彼を支えるは、執政ウィリアム一人。他の誰も信頼しない少年王は、彼に心を寄せていく。  恋ほど薄情ではなく、愛と呼ぶには尊敬や崇拝の感情が強すぎる―――小さな我侭すら戸惑うエリヤを、ウィリアムは幸せに出来るのか? 【注意事項】BL、R15、キスシーンあり、性的描写なし 【重複投稿】エブリスタ、アルファポリス、小説家になろう、カクヨム

黒に染まる

曙なつき
BL
“ライシャ事変”に巻き込まれ、命を落としたとされる美貌の前神官長のルーディス。 その親友の騎士団長ヴェルディは、彼の死後、長い間その死に囚われていた。 事変から一年後、神殿前に、一人の赤子が捨てられていた。 不吉な黒髪に黒い瞳の少年は、ルースと名付けられ、見習い神官として育てられることになった。 ※疫病が流行るシーンがあります。時節柄、トラウマがある方はご注意ください。

ただの雑兵が、年上武士に溺愛された結果。

みどりのおおかみ
BL
「強情だな」 忠頼はぽつりと呟く。 「ならば、体に証を残す。どうしても嫌なら、自分の力で、逃げてみろ」  滅茶苦茶なことを言われているはずなのに、俺はぼんやりした頭で、全然別のことを思っていた。 ――俺は、この声が、嫌いじゃねえ。 *******  雑兵の弥次郎は、なぜか急に、有力武士である、忠頼の寝所に呼ばれる。嫌々寝所に行く弥次郎だったが、なぜか忠頼は弥次郎を抱こうとはしなくて――。  やんちゃ系雑兵・弥次郎17歳と、不愛想&無口だがハイスぺ武士の忠頼28歳。  身分差を越えて、二人は惹かれ合う。  けれど二人は、どうしても避けられない、戦乱の濁流の中に、追い込まれていく。 ※南北朝時代の話をベースにした、和風世界が舞台です。 ※pixivに、作品のキャライラストを置いています。宜しければそちらもご覧ください。 https://www.pixiv.net/users/4499660 【キャラクター紹介】 ●弥次郎  「戦場では武士も雑兵も、命の価値は皆平等なんじゃ、なかったのかよ? なんで命令一つで、寝所に連れてこられなきゃならねえんだ! 他人に思うようにされるくらいなら、死ぬほうがましだ!」 ・十八歳。 ・忠頼と共に、南波軍の雑兵として、既存権力に反旗を翻す。 ・吊り目。髪も目も焦げ茶に近い。目鼻立ちははっきりしている。 ・細身だが、すばしこい。槍を武器にしている。 ・はねっかえりだが、本質は割と素直。 ●忠頼  忠頼は、俺の耳元に、そっと唇を寄せる。 「お前がいなくなったら、どこまででも、捜しに行く」  地獄へでもな、と囁く声に、俺の全身が、ぞくりと震えた。 ・二十八歳。 ・父や祖父の代から、南波とは村ぐるみで深いかかわりがあったため、南波とともに戦うことを承諾。 ・弓の名手。才能より、弛まぬ鍛錬によるところが大きい。 ・感情の起伏が少なく、あまり笑わない。 ・派手な顔立ちではないが、端正な配置の塩顔。 ●南波 ・弥次郎たちの頭。帝を戴き、帝を排除しようとする武士を退けさせ、帝の地位と安全を守ることを目指す。策士で、かつ人格者。 ●源太 ・医療兵として南波軍に従軍。弥次郎が、一番信頼する友。 ●五郎兵衛 ・雑兵。弥次郎の仲間。体が大きく、力も強い。 ●孝太郎 ・雑兵。弥次郎の仲間。頭がいい。 ●庄吉 ・雑兵。弥次郎の仲間。色白で、小さい。物腰が柔らかい。

【完結】抱っこからはじまる恋

  *  ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。 ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります。 YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。 プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 完結しました! おまけのお話を時々更新しています。 BLoveさまのコンテストに応募しているお話を倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

暗殺者は王子に溺愛される

竜鳴躍
BL
ヘマをして傷つき倒れた暗殺者の青年は、王子に保護される。孤児として組織に暗殺者として育てられ、頑なだった心は、やがて王子に溺愛されて……。 本編後、番外編あります。

Take On Me

マン太
BL
 親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。  初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。  岳とも次第に打ち解ける様になり…。    軽いノリのお話しを目指しています。  ※BLに分類していますが軽めです。  ※他サイトへも掲載しています。

箱庭の子ども〜世話焼き侍従と訳あり王子〜

真木もぐ
BL
「他人に触られるのも、そばに寄られるのも嫌だ。……怖い」 現代ヨーロッパの小国。王子として生まれながら、接触恐怖症のため身分を隠して生活するエリオットの元へ、王宮から侍従がやって来る。ロイヤルウェディングを控えた兄から、特別な役割で式に出て欲しいとの誘いだった。 無理だと断り、招待状を運んできた侍従を追い返すのだが、この侍従、己の出世にはエリオットが必要だと言って譲らない。 しかし散らかり放題の部屋を見た侍従が、説得より先に掃除を始めたことから、二人の関係は思わぬ方向へ転がり始める。 おいおい、ロイヤルウエディングどこ行った? 世話焼き侍従×ワケあり王子の恋物語。  ※は性描写のほか、注意が必要な表現を含みます。  この小説は、投稿サイト「ムーンライトノベルズ」「エブリスタ」「カクヨム」で掲載しています。

恋愛騎士物語4~孤独な騎士のヴァージンロード~

凪瀬夜霧
BL
「綺麗な息子が欲しいわ」という母の無茶ブリで騎士団に入る事になったランバート。 ジェームダルの戦争を終え国内へと戻ったランバートとファウストは蜜月かと思いきや、そう簡単にはいかない。 ランバートに起こる異変? 更にはシュトライザー公爵とファウストの閉じた記憶の行方やいかに。 勿論現在進行形の恋人達にも動きが! ドタバタ騎士団の事件や日常、恋愛をお楽しみください。

処理中です...