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従弟達の前でお仕置きされる女の子
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それは私がまだ小学生だった時のこと。その年の夏休みも私は祖母の家で過ごしていたのだが、ある日従弟の寛太とお留守番をすることになった。私は祖母達が留守の間、まだ幼稚園生だった寛太のお世話を頼まれたのである。
寛太は幼稚園生とは言ってももう年長さんだ。一人で暇を潰すことくらいはできるだろうと思っていた。だから、私は和室で夏休みの宿題に取り掛かっていた。しかし、しばらくすると暇を持て余した寛太が私の居る和室に入ってきた。
「結衣姉ちゃん今何してるの?僕と遊ぼうよ……」
襖を開けて部屋に入ってきた寛太は私にそう頼んだ。見ると寛太の片手にはおもちゃの小さなボールが握られている。恐らくそのボールでキャッチボールでもしたいのだろう。
「ごめんね、お姉ちゃん今宿題で忙しいから……後で遊ぼう?」
私は自分の宿題で手一杯の中、こんなことを頼まれて少し苛ついてしまったが、できるだけ優しく返答した。しかし寛太もそう簡単には引き下がらない。
「えー、結衣姉ちゃんお願いだよお。ちょっとでいいから。遊ぼうよ……」
寛太は私の服の袖を引っ張りながらお願いしてくる。服が伸びるからやめてほしい。
「分かった、分かったってば……じゃあちょっとだけね?」
ついに私は根負けして寛太のお願いを受けることにした。すると寛太が私にボールを手渡した。柔らかいボールだった。これなら幼稚園生が室内で投げても問題ないだろう。
「結衣姉ちゃん、ボール投げてー」
寛太は少し後ろに下がってから私に頼んだ。私は下投げでふわっと球を浮かせた。すると寛太はそれを両手で上手にキャッチした。
「わあ、上手だね!」
「これくらい普通だよ! 僕ならもっと速く投げられるよ!」
私は適当に褒めた。すると得意気になった寛太は野球の本物の投手のように大きく振りかぶった……。
「ちょ、ちょっと待ってそれは危な……」
ヒュッ……ビリッ!
時すでに遅し、寛太が全力で投げたボールはあらぬ方向へ飛んでいった。そしてそれは私の後ろの障子を貫くには充分な威力だった。最悪だ、私は頭が痛くなってきた。
「やばい……ど、どうしよう……。結衣姉ちゃんごめんなさい……」
寛太もまずいと思ったのか、青ざめた表情で私に謝った。しかし本当に泣きたいのはこっちの方だ。こういう時叱られるのは決まって年上の私だ。
「……うーんこれはお姉ちゃんとの秘密にしよ……」
「う、うんでも正直に言った方が良いんじゃないかなあ」
寛太にはそう言われたが、この件は隠蔽することにした。というのも私は明日には東京へ帰るので、寛太には悪いがそれまでにバレずに祖母の家を脱出できれば大丈夫だと思ったからだ。
破れたところは後ろからテープで貼って補修しておいた。
しばらくして祖母達が帰ってきた。母と弟、他の従弟達も一緒だ。和室は広い祖母の家ではあまり使っていない部屋だったのでやはりすぐにはバレなかった。
私は帰ってきた弟と従弟達をそれとなく和室から遠い居間に誘導して、皆でトランプで遊ぶことにした。遊んでいる間、私はだいぶそわそわしていたと思う。
「結衣姉ちゃん大丈夫? なんだか体調悪そうだけど?」
すると、何も知らない従弟達から、心配されてしまった。
「だ、大丈夫だよ! 全然大丈夫! さあ続けよう」
なんとか誤魔化したが、身体の震えは止まらなかった。もはやトランプの内容なんてまったく頭に入ってこない。こんな気持ちになるなら素直に打ち明けた方が良いかも……。そう思ったとき居間の扉が開いた。
「和室の障子が破れていました。やったのは誰ですか?」
居間に入ってきた祖母は落ち着いたトーンで私達に尋ねてきた。まずい、バレてしまった。早く謝らないと。私は意を決して口を開こうとした、しかし……。
「ごめんなさい! 僕と結衣姉ちゃんでボール遊びをしていたら破ってしまいました……」
私が口を開くよりも一足早く寛太に言われてしまった。しかも微妙にモヤっとする言い方だ。私も急いで謝る……。
「そ、そうなんです。寛太と遊んであげていたらボールが当たって破れてしまいました……本当にすみません。」
実際のところ破ったのは寛太なのだがそのことを主張するのは控えた。年上の私が幼稚園生に罪を擦り付けるようなことをするのは見苦しいと思ったからだ。
「どうして、もっと早く報告しなかったのですか?」
続いて祖母が冷やかな声で尋ねる。
「それは、その……」
「結衣姉ちゃんと秘密にしようって約束したんです!」
私が答え倦ねていると、寛太が私の隠蔽工作をバラしてしまった。ああ、もう最悪だ……。ここまで来たら洗いざらい話すしかない……。
「ごめんなさい。報告するのが怖くて、私から秘密にしようねって約束させちゃいました……」
私は恐る恐る答えた。すると……。
「結衣、あなたお姉さんでしょ? 本来ならあなたが先に報告すべきことです。それを隠蔽して更には年下の子に告白させて……情けないお姉さんですね……」
「す、すみません、本当に申し訳ないです……」
祖母から叱られる流れになったので私は必死に謝った。このままいくと叩かれるかもしれない。キツいお仕置きが頭をよぎる……。
「僕が投げたボールで破れたんです。そんなに結衣姉ちゃんを責めないで……」
ここで、寛太が私にフォローを入れてくれた。年下のフォローにホッとした自分が情けない……。
「もういいです。寛太、あなたは正直に話してくれました。まだ、幼稚園生なのに立派です。障子は張り替えれば良いんです。次からは気を付けてくださいね」
正直に話した寛太は許されたようだ。安堵の表情が見える。私はどうだろうか?
「結衣、そもそもあなたが寛太をお外に誘導してそこで遊んであげれば良かったのです。お部屋でボール遊びがいけないことくらいあなたならわかるでしょう。あなたの責任は大きいですよ?」
「そ、そうでした……。すみません、外に連れ出すのが面倒で、お部屋でも大丈夫かなと思ってしまいました……」
祖母のお説教にぐうの音も出ない。こうなってしまったのは確かに私の怠慢のせいでもある。
「寛太の障子破りの責任はお姉さんのあなたにあります。加えてあなたは破れた障子を隠そうとしましたね? 誤魔化すためにテープが貼ってありましたよ?」
「すみません、それは直そうと思って貼りました……」
なんとか言葉を絞り出して返答したが、既に祖母の結論は決まっているようだった……。
「口答えはいいです。結衣、あなたはお仕置きです。お尻を出しなさい!」
祖母は私を怒鳴りつけた。私の身体がブルっと震える。胸が締め付けられて、涙もぽろぽろ溢れ始める……。嫌だ、怖い、恥ずかしい……。私は最後の足掻きとして、膝を折り曲げ手をハの字に開いて床に置いた。そして頭を床に擦り付けて深々と土下座した。
「そ、それだけは……本当に、本当に申し訳ございませんでした!」
泣きながら大声で謝った。土下座もいざやってみるとだいぶ恥ずかしい姿勢だが、それくらい私はお尻叩きが嫌だった。
「お尻を出しなさいって言ってるでしょう! 言うこと聞けないの?」
しかし許されるはずもなく、泣く泣く私はお仕置きを受け入れるしかなくなった。従弟達の前でのお尻叩きである。ここへ来て、寛太を外に誘導すれば良かったとか、隠さずに素直に報告すれば良かったとかそういう後悔がよぎったけど、今更もう遅かった……。
私は土下座の姿勢のままスカートを捲り上げて、意を決して下着に手を掛けた。そして、それをゆっくりと膝のあたりまで……降ろした……。涼しい風が私の剥き出しのお尻をそっと撫でる。従弟達の針のような視線が私のお尻に集まっているのがわかる。私の顔は一瞬にして熱く燃え上がった。
「ひっぐっ……ぐすん……」
まだお仕置きは始まっていないけれど、恥ずかしさと情けなさで涙は止まらなかった……。しかし、そんなことはお構いなしに祖母はお尻丸出しの私にお説教を続けた。
「結衣、なぜ叩かれるかわかりますか?」
「わ、私の怠慢で寛太が障子を破ってしまったからです……。ひっぐ……。お外で遊んであげるべきでした……」
こんな恥ずかしい格好でお説教を続けるなんて鬼だと思った。もう早く終わらせてくれと思った。
「それもありますが、一番はお姉さんなのに隠し事をしたことです。隠し事は絶対にしてはいけないと教えたはずです」
「は……はい、すみませんでした……」
「分かったら、そのままお尻を突き出す! 障子破りの責任と隠し事の罰として20発です!」
祖母がまた私を怒鳴りつける。どうやら土下座の姿勢のまま叩かれるよう
だ。私は涙を呑みながら剥き出しのお尻を高く突き上げた。いよいよだ……。怖い……。どきんどきんと胸の鼓動が鳴り響く。私は身体に力を入れて、目をギュッと閉じて“その時”を待った…………。
ヒュッッ…………パチィンッッ!
「んあっ!」
居間に乾いた音が鳴り響いた。それと同時に私の身体に衝撃が走る。私は思わず変な声を漏らして、身体をクネっと揺らした。打たれたお尻はじんじんと痛い……。恐らく私のお尻には真っ赤な紅葉が刻まれているだろう……。
パチィンッ! パチィンッ!……。
「んああっ!……んはあっ!……」
その後も、私は打たれる度に変な声を漏らしながら、水揚げされた魚みたいに身体をクネクネと揺らした。その姿を従弟達に曝け出して、情けなさと恥ずかしさで胸が張り裂けそうだった。大声で泣き叫びたくなった。しかし、お姉さんとしての最後のプライドとしてなんとか堪えようと思った。お願い……もう終わって……。
そう思ったとき、祖母の手が止まった。なんとか20発が終わったようだ。
「顔を上げなさい!」
祖母は強めの口調でそう言った。私は俯いていた顔を上げて、閉じていた目を開いた。
「お仕置きは痛かったでしょう? 恥ずかしかったでしょう? 反省できましたね?」
「は……はいぃ! 反省できましたぁ!」
私はまだ涙が抑えられていなかったけれど必死に答えた。
「よろしい。これに懲りたら二度と隠し事しないこと! 他の皆もわかりましたか? もしやったら結衣と同じように打ちますからね!」
最後に祖母は従弟達にも注意をして立ち去った……。解放された私は下着を上げてスカートを直す。叩かれたお尻が下着で擦れてまだ痛い。従弟達と目が合ったが、私は無言で居間から逃げ出した。
その後、私はしばらくトイレに引きこもって泣いた……。今日はもう誰とも顔を合わせたくない……。
……またしばらくして、寛太が私を呼びに来た。夕飯の時間らしい。正直まだ気持ちの整理ができていない。しかしここで夕飯に出ていかなかったら、またさらに叱られるだろう。私はしぶしぶ出ていった……。
私が目を腫らしながら無言で居間に登場したので、察した親戚達は私には声を掛けなかった。
「皆さんごめんなさい。叱られた後、切り替えられない私が悪いんです。私のことは気にしないでください」
間が悪くなった私は自分から口を開いた。すると……。
「そんなことないよ。皆の前でお仕置きされたんだって? そりゃ誰だって落ち込むよ」
叔父に軽く慰められた。おかげで、少し元気を取り戻せたかもしれない。それでもさっき、お尻叩きを見られた従弟達の横で夕飯を食べるのはとても辛かった。胸がいっぱいであまりご飯は進まなかった。
その日から従弟達は皆、あまり和室に行かなくなったという……。
寛太は幼稚園生とは言ってももう年長さんだ。一人で暇を潰すことくらいはできるだろうと思っていた。だから、私は和室で夏休みの宿題に取り掛かっていた。しかし、しばらくすると暇を持て余した寛太が私の居る和室に入ってきた。
「結衣姉ちゃん今何してるの?僕と遊ぼうよ……」
襖を開けて部屋に入ってきた寛太は私にそう頼んだ。見ると寛太の片手にはおもちゃの小さなボールが握られている。恐らくそのボールでキャッチボールでもしたいのだろう。
「ごめんね、お姉ちゃん今宿題で忙しいから……後で遊ぼう?」
私は自分の宿題で手一杯の中、こんなことを頼まれて少し苛ついてしまったが、できるだけ優しく返答した。しかし寛太もそう簡単には引き下がらない。
「えー、結衣姉ちゃんお願いだよお。ちょっとでいいから。遊ぼうよ……」
寛太は私の服の袖を引っ張りながらお願いしてくる。服が伸びるからやめてほしい。
「分かった、分かったってば……じゃあちょっとだけね?」
ついに私は根負けして寛太のお願いを受けることにした。すると寛太が私にボールを手渡した。柔らかいボールだった。これなら幼稚園生が室内で投げても問題ないだろう。
「結衣姉ちゃん、ボール投げてー」
寛太は少し後ろに下がってから私に頼んだ。私は下投げでふわっと球を浮かせた。すると寛太はそれを両手で上手にキャッチした。
「わあ、上手だね!」
「これくらい普通だよ! 僕ならもっと速く投げられるよ!」
私は適当に褒めた。すると得意気になった寛太は野球の本物の投手のように大きく振りかぶった……。
「ちょ、ちょっと待ってそれは危な……」
ヒュッ……ビリッ!
時すでに遅し、寛太が全力で投げたボールはあらぬ方向へ飛んでいった。そしてそれは私の後ろの障子を貫くには充分な威力だった。最悪だ、私は頭が痛くなってきた。
「やばい……ど、どうしよう……。結衣姉ちゃんごめんなさい……」
寛太もまずいと思ったのか、青ざめた表情で私に謝った。しかし本当に泣きたいのはこっちの方だ。こういう時叱られるのは決まって年上の私だ。
「……うーんこれはお姉ちゃんとの秘密にしよ……」
「う、うんでも正直に言った方が良いんじゃないかなあ」
寛太にはそう言われたが、この件は隠蔽することにした。というのも私は明日には東京へ帰るので、寛太には悪いがそれまでにバレずに祖母の家を脱出できれば大丈夫だと思ったからだ。
破れたところは後ろからテープで貼って補修しておいた。
しばらくして祖母達が帰ってきた。母と弟、他の従弟達も一緒だ。和室は広い祖母の家ではあまり使っていない部屋だったのでやはりすぐにはバレなかった。
私は帰ってきた弟と従弟達をそれとなく和室から遠い居間に誘導して、皆でトランプで遊ぶことにした。遊んでいる間、私はだいぶそわそわしていたと思う。
「結衣姉ちゃん大丈夫? なんだか体調悪そうだけど?」
すると、何も知らない従弟達から、心配されてしまった。
「だ、大丈夫だよ! 全然大丈夫! さあ続けよう」
なんとか誤魔化したが、身体の震えは止まらなかった。もはやトランプの内容なんてまったく頭に入ってこない。こんな気持ちになるなら素直に打ち明けた方が良いかも……。そう思ったとき居間の扉が開いた。
「和室の障子が破れていました。やったのは誰ですか?」
居間に入ってきた祖母は落ち着いたトーンで私達に尋ねてきた。まずい、バレてしまった。早く謝らないと。私は意を決して口を開こうとした、しかし……。
「ごめんなさい! 僕と結衣姉ちゃんでボール遊びをしていたら破ってしまいました……」
私が口を開くよりも一足早く寛太に言われてしまった。しかも微妙にモヤっとする言い方だ。私も急いで謝る……。
「そ、そうなんです。寛太と遊んであげていたらボールが当たって破れてしまいました……本当にすみません。」
実際のところ破ったのは寛太なのだがそのことを主張するのは控えた。年上の私が幼稚園生に罪を擦り付けるようなことをするのは見苦しいと思ったからだ。
「どうして、もっと早く報告しなかったのですか?」
続いて祖母が冷やかな声で尋ねる。
「それは、その……」
「結衣姉ちゃんと秘密にしようって約束したんです!」
私が答え倦ねていると、寛太が私の隠蔽工作をバラしてしまった。ああ、もう最悪だ……。ここまで来たら洗いざらい話すしかない……。
「ごめんなさい。報告するのが怖くて、私から秘密にしようねって約束させちゃいました……」
私は恐る恐る答えた。すると……。
「結衣、あなたお姉さんでしょ? 本来ならあなたが先に報告すべきことです。それを隠蔽して更には年下の子に告白させて……情けないお姉さんですね……」
「す、すみません、本当に申し訳ないです……」
祖母から叱られる流れになったので私は必死に謝った。このままいくと叩かれるかもしれない。キツいお仕置きが頭をよぎる……。
「僕が投げたボールで破れたんです。そんなに結衣姉ちゃんを責めないで……」
ここで、寛太が私にフォローを入れてくれた。年下のフォローにホッとした自分が情けない……。
「もういいです。寛太、あなたは正直に話してくれました。まだ、幼稚園生なのに立派です。障子は張り替えれば良いんです。次からは気を付けてくださいね」
正直に話した寛太は許されたようだ。安堵の表情が見える。私はどうだろうか?
「結衣、そもそもあなたが寛太をお外に誘導してそこで遊んであげれば良かったのです。お部屋でボール遊びがいけないことくらいあなたならわかるでしょう。あなたの責任は大きいですよ?」
「そ、そうでした……。すみません、外に連れ出すのが面倒で、お部屋でも大丈夫かなと思ってしまいました……」
祖母のお説教にぐうの音も出ない。こうなってしまったのは確かに私の怠慢のせいでもある。
「寛太の障子破りの責任はお姉さんのあなたにあります。加えてあなたは破れた障子を隠そうとしましたね? 誤魔化すためにテープが貼ってありましたよ?」
「すみません、それは直そうと思って貼りました……」
なんとか言葉を絞り出して返答したが、既に祖母の結論は決まっているようだった……。
「口答えはいいです。結衣、あなたはお仕置きです。お尻を出しなさい!」
祖母は私を怒鳴りつけた。私の身体がブルっと震える。胸が締め付けられて、涙もぽろぽろ溢れ始める……。嫌だ、怖い、恥ずかしい……。私は最後の足掻きとして、膝を折り曲げ手をハの字に開いて床に置いた。そして頭を床に擦り付けて深々と土下座した。
「そ、それだけは……本当に、本当に申し訳ございませんでした!」
泣きながら大声で謝った。土下座もいざやってみるとだいぶ恥ずかしい姿勢だが、それくらい私はお尻叩きが嫌だった。
「お尻を出しなさいって言ってるでしょう! 言うこと聞けないの?」
しかし許されるはずもなく、泣く泣く私はお仕置きを受け入れるしかなくなった。従弟達の前でのお尻叩きである。ここへ来て、寛太を外に誘導すれば良かったとか、隠さずに素直に報告すれば良かったとかそういう後悔がよぎったけど、今更もう遅かった……。
私は土下座の姿勢のままスカートを捲り上げて、意を決して下着に手を掛けた。そして、それをゆっくりと膝のあたりまで……降ろした……。涼しい風が私の剥き出しのお尻をそっと撫でる。従弟達の針のような視線が私のお尻に集まっているのがわかる。私の顔は一瞬にして熱く燃え上がった。
「ひっぐっ……ぐすん……」
まだお仕置きは始まっていないけれど、恥ずかしさと情けなさで涙は止まらなかった……。しかし、そんなことはお構いなしに祖母はお尻丸出しの私にお説教を続けた。
「結衣、なぜ叩かれるかわかりますか?」
「わ、私の怠慢で寛太が障子を破ってしまったからです……。ひっぐ……。お外で遊んであげるべきでした……」
こんな恥ずかしい格好でお説教を続けるなんて鬼だと思った。もう早く終わらせてくれと思った。
「それもありますが、一番はお姉さんなのに隠し事をしたことです。隠し事は絶対にしてはいけないと教えたはずです」
「は……はい、すみませんでした……」
「分かったら、そのままお尻を突き出す! 障子破りの責任と隠し事の罰として20発です!」
祖母がまた私を怒鳴りつける。どうやら土下座の姿勢のまま叩かれるよう
だ。私は涙を呑みながら剥き出しのお尻を高く突き上げた。いよいよだ……。怖い……。どきんどきんと胸の鼓動が鳴り響く。私は身体に力を入れて、目をギュッと閉じて“その時”を待った…………。
ヒュッッ…………パチィンッッ!
「んあっ!」
居間に乾いた音が鳴り響いた。それと同時に私の身体に衝撃が走る。私は思わず変な声を漏らして、身体をクネっと揺らした。打たれたお尻はじんじんと痛い……。恐らく私のお尻には真っ赤な紅葉が刻まれているだろう……。
パチィンッ! パチィンッ!……。
「んああっ!……んはあっ!……」
その後も、私は打たれる度に変な声を漏らしながら、水揚げされた魚みたいに身体をクネクネと揺らした。その姿を従弟達に曝け出して、情けなさと恥ずかしさで胸が張り裂けそうだった。大声で泣き叫びたくなった。しかし、お姉さんとしての最後のプライドとしてなんとか堪えようと思った。お願い……もう終わって……。
そう思ったとき、祖母の手が止まった。なんとか20発が終わったようだ。
「顔を上げなさい!」
祖母は強めの口調でそう言った。私は俯いていた顔を上げて、閉じていた目を開いた。
「お仕置きは痛かったでしょう? 恥ずかしかったでしょう? 反省できましたね?」
「は……はいぃ! 反省できましたぁ!」
私はまだ涙が抑えられていなかったけれど必死に答えた。
「よろしい。これに懲りたら二度と隠し事しないこと! 他の皆もわかりましたか? もしやったら結衣と同じように打ちますからね!」
最後に祖母は従弟達にも注意をして立ち去った……。解放された私は下着を上げてスカートを直す。叩かれたお尻が下着で擦れてまだ痛い。従弟達と目が合ったが、私は無言で居間から逃げ出した。
その後、私はしばらくトイレに引きこもって泣いた……。今日はもう誰とも顔を合わせたくない……。
……またしばらくして、寛太が私を呼びに来た。夕飯の時間らしい。正直まだ気持ちの整理ができていない。しかしここで夕飯に出ていかなかったら、またさらに叱られるだろう。私はしぶしぶ出ていった……。
私が目を腫らしながら無言で居間に登場したので、察した親戚達は私には声を掛けなかった。
「皆さんごめんなさい。叱られた後、切り替えられない私が悪いんです。私のことは気にしないでください」
間が悪くなった私は自分から口を開いた。すると……。
「そんなことないよ。皆の前でお仕置きされたんだって? そりゃ誰だって落ち込むよ」
叔父に軽く慰められた。おかげで、少し元気を取り戻せたかもしれない。それでもさっき、お尻叩きを見られた従弟達の横で夕飯を食べるのはとても辛かった。胸がいっぱいであまりご飯は進まなかった。
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