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妖精界の騒乱
25話 妖精族の隠れ住む洞窟
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「ニ......バ.....、大..........か?」
誰かが私を呼ぶ声が聴こえる。
眼を開け、目の前に広がる光の眩しさに眼を細める。
暗闇を照らす光球が天井に浮かんでる...........魔法?
「ニルバナ、大丈夫か!?」
目の前にいるのは薄茶色の髪色で短髪、見た目は人間の20歳前後の彫りの深い精悍な顔立ち。
ん............エスペラルゴ!?
ルピナスに住む妖精族の族長である。
(ルピナスは私の故郷)
私はガバっと跳ね起きる。
周囲を見渡すと、黒くツヤのあるゴツゴツとした壁に囲まれた部屋である。
ここは..............私、帰ってきたの?
「おお!無事じゃったか!!」
相変わらず、顔に似合わないおじいちゃん言葉を話すエスペラルゴ。
あの時、雷龍と遭遇して、メグルさんが、ルーティアさんと私を少し離れた場所へ転移させたはず。
雷龍と闘うメグルさんを遠めから観た後.................そこから記憶が無い。
え!?メグルさんはどうなったんだろう?
一緒に来てるのかな。ルーティアさんは?
「良かった.....心配したわい。それにしても、なにゆえお前たち二人は洞窟の入り口で倒れてたんじゃ?」
「二人って??」
「ほれ、あそこじゃよ。べっぴんさんじゃのぉ~。眠った姿も格別じゃ」
ルーティアさんがベッドに横たえられている。
「ルーティアさん!?」
私はベッドに駆け寄る。
「う~ん......むにゃむにゃ.....................やだぁ...そんな所触っちゃ.....」
どうやら大丈夫なようだ。ただ、夢の中では大丈夫じゃないのかも。
それにしても、何で私達、妖精族が隠れ住んでいる洞窟に来たのかな?
誰かに連れ去られた?
一体誰が何の目的で妖精族の住む洞窟へと私達を連れてくるというのか。
「数日前、お前が飛び出していった時は心底心配したんじゃよ。カールストン大陸に助けを求めに行くなんて無謀な事、お前以外に考えんわ」
「ごめんなさい.........でも、すごく強い人を連れてくる事ができたの!龍との話し合いに仲介役を頼もうと思って。でも........なぜかは分からないけど、はぐれちゃった」
私は申し訳なさそうに俯いた。
「お前が帰ってきてくれただけで十分じゃよ。よく頑張ったね」
私を抱き寄せて頭を撫でてくれる。
エスペラルゴはスケベな所はあるけど、族長に相応しい包容力の持ち主だ。
「ん.............あれ、ここ、どこ!?」
ルーティアさんが目を覚ましたらしい。
顔に両手を当てて困惑している。
「どうやら私達、妖精族の隠れ住む洞窟へ来てしまったようです」
「え??あの時、私達、めぐ君が雷の龍と戦ってるのを観てたよね............なんで?」
「なぜここに私達がいるのか理由は分かりません。誰かが何かの目的で連れ来たか....私達を転移させたのかもしれません。しかし、一体、誰が..........」
「むぅ!?お前の仲間のめぐ君とやらは雷龍と戦っていたのか?可哀そうに..............」
顎を擦りながら気の毒がっている。
「きっとメグルさんなら雷龍をやり過ごせると思うよ。私たちが最後見た時も雷龍を吹き飛ばしてたから。優しい人だから殺そうとはしないと思うけど」
「なに!?妖精族が束になっても敵わないあの雷龍をか!?めぐ君は強いんだのぉ」
「何とかしてめぐ君と合流しなくちゃ。う~ん、どうしたらいいんだろう?」
ルーティアさんが首を傾げて考え込んでいる。
「あぁ、それじゃったら妖精族の中に探知魔法が得意な者がおる。めぐ君らしき人物がいないか探知を頼んでみてはいかがかの?」
「それってアテナの事?」
「そうじゃ。お~い、アテナー」
通路から、紺の髪色の妖精がやってくる。
私と同様に人間年齢で12、13歳に見えるが、二重が際立ち、どこか色気のある顔つきである。
「ニルバナ。目が覚めたみたいで良かった!あたしもずっと心配してたんだ。突然いなくなっちゃって...........」
「アテナ、会いたかったよ。もう会えない覚悟を決めてたから、本当に嬉しい......」
アテナとは仲が良くて親友と言える間柄だ。
抜けている私をいつもフォローしてくれる、しっかり者なんだ。
学校でも共に学んだ長年の付き合いなの。
「ごめんなさい。早速なんだけど、探知をお願いできるかな。メグルさんは妖精族を助けられるかもしれない人なんだ。今、一人で行動してると思う。」
親しき中にも礼儀あり。羽を折りたたみ手を合わせお願いする。
「アハハ!そんなに畏まらないでよ。でも、ニルバナらしくて何だか安心したわ。いいよ。メグルさんってどんな人?」
アテナは対象の外見イメージを把握すると、探知にひっかかった人物と照合し、その人物かどうかを特定していくことができる。
他にも、龍などの存在も探知できるため、この状況下では欠かせない能力の持ち主である。
探知魔法の使い手は他にもいるけど、アテナの探知範囲が一番大きくて正確なの。
「真っ赤に燃えるような紅蓮の髪色で、顔はすっごいカッコ良くて、好戦的な顔つきの人。でも、とっても優しいの。服装は全体的に白く輝いていて、所々、ルビー色の刺繍が入ってるよ。」
「ニルバナ.......ふふっ...........奥手なニルバナにも..........ついに.....ふふ」
何だか物凄く嬉しそうに怪しく笑うアテナ。
「え?えっ?そんなのじゃないよ!うわぁーー!!」
私は慣れない事を言われたので混乱した。
「顔、真っ赤にしちゃって.............じゃあ、早速始めるよ」
アテナが目を瞑りながら集中すると、足元に魔法陣が浮き出た。
探知魔法だから特に使い手の見た目には何も起きない。
だけど、アテナの心には膨大な情報が押し寄せているはずだ。
大きな山5、6個先まですっぽりとおさめて探知できるみたい。
・・・・・・・・・・・・・
「この反応.............アガパンサ様?
今、サウザンクレインの頂上にいるみたい。サウザンクレインに.........すごいスピードで近づいていく人間が二人いる。一人は紅蓮の髪の毛、白い服、この人がメグルさんじゃない?あともう一人はメグルさんに背負われてる。銀髪で色白の子供だね.....え?........なんなの?この感じ??人間なのかしら。気味悪い............」
「メグルさん、アガパンサ様の所に向かってるの!?あと、もう一人......気味悪いってどういうこと?」
「この世界にいないはずの存在がそこにある感じ。まるで別の次元にいる妖怪が潜りこんで、現れてしまったような..............」
「えー!?メグルさんは一人でいたはずなんだけど、あの後、誰かと出会ったのかな。あの辺りに人間はいないはずなんだけど」
「うわ!!た..大変!!!メグルさんの方に龍が集まってくる。アガパンサ様が人間の接近に気付いて、龍を集めたのかもしれない。雷龍、氷龍、土龍、火龍....80頭以上いるわ!」
アテナは狼狽えながら叫ぶ。
「う....うそ?....メグルさん.......メグルさんまでの距離はどれくらいあるの?」
「どれだけ急いでも2時間ぐらいかかる距離よ。10分後にはメグルさんは龍達と遭遇することになると思う」
「........................」
私は壁に手をつき、ショックで足腰が立たない状態。
エスペラルゴも腕を組み、どんな言葉をかけたらいいか分からない状態である。
「...................めぐ君なら大丈夫」
沈痛な雰囲気を壊すように、ルーティアさんが口にした。
「めぐ君はどんな辛い状況でも持ち前の鈍感さでやり過ごしてこれた子だよ。学校でいじめを受けていてもそれに気づかないぐらいなんだから!!めぐ君が強いのはその精神の反映なんだと思う。龍達が沢山襲ってきても、めぐ君ならきっとやり過ごせるよ」
メグルさんを育ててきたお母さんとしての言葉は、特に重く力強く響く。
「そう....ですね!..........ルーティアさん、ありがとうございます」
「でも、めぐ君と合流もしなくちゃいけないし、どうしようかな..............あ!私達もアガパンサ様の所に向かうのはどうかしら?」
ルーティアさん、私達に気を使ってかアガパンサ様と呼んでる。
「確かに.......私達もアガパンサ様の所に行かないと、メグルさんがアガパンサ様の元へ辿りついたとしても、ただただ戦うばかりになっちゃうかもしれないです..........
それに、私にはメグルさんを巻き込んだ責任があります。ぜひ、そうしましょう!」
「そうか..............危険じゃが..........ニルバナが責任を全うしようとするなら、それを止める理由はないのぉ。じゃが、外は猛吹雪じゃ。向かうにあたっての備えを手伝わせてくれぃ」
「ありがとうございます!よ~しっ、そうと決まれば出発の準備ね!!」
ルーティアさんは意気揚々と言う。
何て強い人なのかしら、私は人間という生き物の奥深さを感じた。
妖精は純粋だけど打たれ弱いところがある。人間は心に闇を持ちやすいけど逞しい。
私が人間に転生した時には心の闇に打ち勝てるほど強くいられるだろうか?
誰かが私を呼ぶ声が聴こえる。
眼を開け、目の前に広がる光の眩しさに眼を細める。
暗闇を照らす光球が天井に浮かんでる...........魔法?
「ニルバナ、大丈夫か!?」
目の前にいるのは薄茶色の髪色で短髪、見た目は人間の20歳前後の彫りの深い精悍な顔立ち。
ん............エスペラルゴ!?
ルピナスに住む妖精族の族長である。
(ルピナスは私の故郷)
私はガバっと跳ね起きる。
周囲を見渡すと、黒くツヤのあるゴツゴツとした壁に囲まれた部屋である。
ここは..............私、帰ってきたの?
「おお!無事じゃったか!!」
相変わらず、顔に似合わないおじいちゃん言葉を話すエスペラルゴ。
あの時、雷龍と遭遇して、メグルさんが、ルーティアさんと私を少し離れた場所へ転移させたはず。
雷龍と闘うメグルさんを遠めから観た後.................そこから記憶が無い。
え!?メグルさんはどうなったんだろう?
一緒に来てるのかな。ルーティアさんは?
「良かった.....心配したわい。それにしても、なにゆえお前たち二人は洞窟の入り口で倒れてたんじゃ?」
「二人って??」
「ほれ、あそこじゃよ。べっぴんさんじゃのぉ~。眠った姿も格別じゃ」
ルーティアさんがベッドに横たえられている。
「ルーティアさん!?」
私はベッドに駆け寄る。
「う~ん......むにゃむにゃ.....................やだぁ...そんな所触っちゃ.....」
どうやら大丈夫なようだ。ただ、夢の中では大丈夫じゃないのかも。
それにしても、何で私達、妖精族が隠れ住んでいる洞窟に来たのかな?
誰かに連れ去られた?
一体誰が何の目的で妖精族の住む洞窟へと私達を連れてくるというのか。
「数日前、お前が飛び出していった時は心底心配したんじゃよ。カールストン大陸に助けを求めに行くなんて無謀な事、お前以外に考えんわ」
「ごめんなさい.........でも、すごく強い人を連れてくる事ができたの!龍との話し合いに仲介役を頼もうと思って。でも........なぜかは分からないけど、はぐれちゃった」
私は申し訳なさそうに俯いた。
「お前が帰ってきてくれただけで十分じゃよ。よく頑張ったね」
私を抱き寄せて頭を撫でてくれる。
エスペラルゴはスケベな所はあるけど、族長に相応しい包容力の持ち主だ。
「ん.............あれ、ここ、どこ!?」
ルーティアさんが目を覚ましたらしい。
顔に両手を当てて困惑している。
「どうやら私達、妖精族の隠れ住む洞窟へ来てしまったようです」
「え??あの時、私達、めぐ君が雷の龍と戦ってるのを観てたよね............なんで?」
「なぜここに私達がいるのか理由は分かりません。誰かが何かの目的で連れ来たか....私達を転移させたのかもしれません。しかし、一体、誰が..........」
「むぅ!?お前の仲間のめぐ君とやらは雷龍と戦っていたのか?可哀そうに..............」
顎を擦りながら気の毒がっている。
「きっとメグルさんなら雷龍をやり過ごせると思うよ。私たちが最後見た時も雷龍を吹き飛ばしてたから。優しい人だから殺そうとはしないと思うけど」
「なに!?妖精族が束になっても敵わないあの雷龍をか!?めぐ君は強いんだのぉ」
「何とかしてめぐ君と合流しなくちゃ。う~ん、どうしたらいいんだろう?」
ルーティアさんが首を傾げて考え込んでいる。
「あぁ、それじゃったら妖精族の中に探知魔法が得意な者がおる。めぐ君らしき人物がいないか探知を頼んでみてはいかがかの?」
「それってアテナの事?」
「そうじゃ。お~い、アテナー」
通路から、紺の髪色の妖精がやってくる。
私と同様に人間年齢で12、13歳に見えるが、二重が際立ち、どこか色気のある顔つきである。
「ニルバナ。目が覚めたみたいで良かった!あたしもずっと心配してたんだ。突然いなくなっちゃって...........」
「アテナ、会いたかったよ。もう会えない覚悟を決めてたから、本当に嬉しい......」
アテナとは仲が良くて親友と言える間柄だ。
抜けている私をいつもフォローしてくれる、しっかり者なんだ。
学校でも共に学んだ長年の付き合いなの。
「ごめんなさい。早速なんだけど、探知をお願いできるかな。メグルさんは妖精族を助けられるかもしれない人なんだ。今、一人で行動してると思う。」
親しき中にも礼儀あり。羽を折りたたみ手を合わせお願いする。
「アハハ!そんなに畏まらないでよ。でも、ニルバナらしくて何だか安心したわ。いいよ。メグルさんってどんな人?」
アテナは対象の外見イメージを把握すると、探知にひっかかった人物と照合し、その人物かどうかを特定していくことができる。
他にも、龍などの存在も探知できるため、この状況下では欠かせない能力の持ち主である。
探知魔法の使い手は他にもいるけど、アテナの探知範囲が一番大きくて正確なの。
「真っ赤に燃えるような紅蓮の髪色で、顔はすっごいカッコ良くて、好戦的な顔つきの人。でも、とっても優しいの。服装は全体的に白く輝いていて、所々、ルビー色の刺繍が入ってるよ。」
「ニルバナ.......ふふっ...........奥手なニルバナにも..........ついに.....ふふ」
何だか物凄く嬉しそうに怪しく笑うアテナ。
「え?えっ?そんなのじゃないよ!うわぁーー!!」
私は慣れない事を言われたので混乱した。
「顔、真っ赤にしちゃって.............じゃあ、早速始めるよ」
アテナが目を瞑りながら集中すると、足元に魔法陣が浮き出た。
探知魔法だから特に使い手の見た目には何も起きない。
だけど、アテナの心には膨大な情報が押し寄せているはずだ。
大きな山5、6個先まですっぽりとおさめて探知できるみたい。
・・・・・・・・・・・・・
「この反応.............アガパンサ様?
今、サウザンクレインの頂上にいるみたい。サウザンクレインに.........すごいスピードで近づいていく人間が二人いる。一人は紅蓮の髪の毛、白い服、この人がメグルさんじゃない?あともう一人はメグルさんに背負われてる。銀髪で色白の子供だね.....え?........なんなの?この感じ??人間なのかしら。気味悪い............」
「メグルさん、アガパンサ様の所に向かってるの!?あと、もう一人......気味悪いってどういうこと?」
「この世界にいないはずの存在がそこにある感じ。まるで別の次元にいる妖怪が潜りこんで、現れてしまったような..............」
「えー!?メグルさんは一人でいたはずなんだけど、あの後、誰かと出会ったのかな。あの辺りに人間はいないはずなんだけど」
「うわ!!た..大変!!!メグルさんの方に龍が集まってくる。アガパンサ様が人間の接近に気付いて、龍を集めたのかもしれない。雷龍、氷龍、土龍、火龍....80頭以上いるわ!」
アテナは狼狽えながら叫ぶ。
「う....うそ?....メグルさん.......メグルさんまでの距離はどれくらいあるの?」
「どれだけ急いでも2時間ぐらいかかる距離よ。10分後にはメグルさんは龍達と遭遇することになると思う」
「........................」
私は壁に手をつき、ショックで足腰が立たない状態。
エスペラルゴも腕を組み、どんな言葉をかけたらいいか分からない状態である。
「...................めぐ君なら大丈夫」
沈痛な雰囲気を壊すように、ルーティアさんが口にした。
「めぐ君はどんな辛い状況でも持ち前の鈍感さでやり過ごしてこれた子だよ。学校でいじめを受けていてもそれに気づかないぐらいなんだから!!めぐ君が強いのはその精神の反映なんだと思う。龍達が沢山襲ってきても、めぐ君ならきっとやり過ごせるよ」
メグルさんを育ててきたお母さんとしての言葉は、特に重く力強く響く。
「そう....ですね!..........ルーティアさん、ありがとうございます」
「でも、めぐ君と合流もしなくちゃいけないし、どうしようかな..............あ!私達もアガパンサ様の所に向かうのはどうかしら?」
ルーティアさん、私達に気を使ってかアガパンサ様と呼んでる。
「確かに.......私達もアガパンサ様の所に行かないと、メグルさんがアガパンサ様の元へ辿りついたとしても、ただただ戦うばかりになっちゃうかもしれないです..........
それに、私にはメグルさんを巻き込んだ責任があります。ぜひ、そうしましょう!」
「そうか..............危険じゃが..........ニルバナが責任を全うしようとするなら、それを止める理由はないのぉ。じゃが、外は猛吹雪じゃ。向かうにあたっての備えを手伝わせてくれぃ」
「ありがとうございます!よ~しっ、そうと決まれば出発の準備ね!!」
ルーティアさんは意気揚々と言う。
何て強い人なのかしら、私は人間という生き物の奥深さを感じた。
妖精は純粋だけど打たれ弱いところがある。人間は心に闇を持ちやすいけど逞しい。
私が人間に転生した時には心の闇に打ち勝てるほど強くいられるだろうか?
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