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妖精界の騒乱
27話 氷の女王の正体
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「あちらに安全な場所があります!ついてきてください!」
氷の女王風の女性は森の中を駆けながら、目の前の方向を指さす。
龍達が退散したのだから正直、あのノッポの山へと引き続き向かっても良い。
しかし、ここでこの女性と出会ったのも女神様の計らいかもしれない。
もしかしたら、ムスカリ君同様、彼女を保護しなければいけなくなるかもしれないのだ。
下心?そんなものないったら......ないんだぜっ!
僕は彼女の後に続いて走る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
5分ぐらい走っただろうか?
目の前に美しい豪邸が観えてきた。
純白色に輝く2階建ての広い屋敷である。
大富豪の邸宅のような感じで、庭も広い。
ただ、庭の植物たちは雪を被っていて、どんな植物が植わっているのか伺うことができない状態である。
こんな豪邸、暴れ狂っている龍に真っ先に破壊されそうなものだが、完全に無事なようだ。
彼女は大きい門を開けると、庭に入り、「中へどうぞ!」と手招きする。
「し、失礼します」
と、僕は緊張しつつ手招きされるままに庭へと入った。
それにしても、なんでだ?
屋敷へと行く途中...........
やたら彼女は体を寄せて来る。そして、耳元で囁く。
「ここは私の家なんです。龍達からは見えなくなるよう結界を張ってありますのでご安心を」
え?それ、耳元で囁く必要あるの?何か知らないけどドキドキしちまうぜ。
陶器のようなツヤのある茶色の玄関扉を開け、僕は立派な応接間へと通された。
上質なソファーに案内され、重厚な机を挟んで、正面に彼女が座る。
僕はソファーに気絶したムスカリ君を寝かせ、隣に座る。
彼女はムスカリ君が気絶している事を心配しているが、大丈夫そうなので心配ないと伝えた。
「立派なお屋敷ですね。こんな家に住んでみたいものです」
何を話したらいいか分からないので、妙な事を口走ってしまった。
「ふふっ..................一緒に住んでみますか?」
え?一体なんなの?僕、はじめて会った男だよ?本気にしちゃうよ。
「それで失礼ですが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?私はリーベと申します」
「あ......はい!申し遅れました。僕は野田周と申します」
新卒の面接時のような固さの姿勢で名乗る。
「さっきご覧になられた通り、この辺りは龍達が沢山棲んでおります。なぜか最近では暴れているようだけど............どうしてこのような危険な場所に来られたのでしょうか?」
リーベさんは美しく蒼い瞳でまっすぐ僕を見据えている。
「いえ、友人の妖精さんに龍達との話し合いの仲介役になってほしいと頼まれまして....カールストン大陸から来たんです」
「龍達と妖精達との話し合いですか......それはどのようなことなんですか?」
「アガパンサという龍が吹雪を起こして妖精達の住処が脅かされたり、龍達が妖精を襲ったりなど......妖精達に被害が続いているようです。それを平和的に解決したいという事で、僕が話し合いを仲介することになりました」
「龍達が聴く耳を持たないぐらい暴れているから、龍を抑えるほど力のあるあなたに妖精が協力を求めたのね」
納得したように両手をポンと合わせるリーベさん。
「はい、そういうことなんです。僕は自分がそこまでの人間とは思えませんが。」
僕は神妙な顔で頷く。あれ、でもなんか今のリーベさんの発言には違和感を感じる。なんでだろう?
「確かに.......最近の龍の行動は目に余るものがあります。以前は龍も心優しい存在だったのですが。何が原因であんなに暴れているのでしょうね?」
「この世界に疎いもので......僕には見当もつきません」
シーン......沈黙が二人を包む。
何を話したらいいか分からず、僕が何となく窓の外に目をやろうとしたその時。
「これは私の個人的な意見ですが、龍は人間に対して失望してしまったのではないかしら?」
「ふえっ!?」
予想外の意見に驚き変な声をあげてしまった。
リーベさんも人間だろうにすごい意見を出してくる。
「龍達が仕事を放棄して、妖精族も仕事ができないようにすれば、もっとも被害を被ることになるのはアースなどの仮相界に住む人間ね。まあ物的に被害はあっても、実質的には被害は無いのだけど...........」
「は......はあ。確かに、僕がアースにいた最近まで異常な自然現象が続いていました。地震・津波・豪雨は頻繁にありましたし、世界全体で食糧危機にありました」
「あなたアースからメルシアに来て日が浅いのね。じゃあ、知らないかもしれないけど、生物としての進歩には連帯関係があるの。人間が劣っていればその悪影響は他の生物、妖精、また龍達にも及んでいくわ。ふふ.......龍達は人間の停滞ぶりに失望したんじゃないかしら?」
人間にとってシビアな内容に関わらずリーベさんは愉快そうに話す。
「で、でも人間にも素晴らしい人はいますよ。僕はそれほどでもないですが........
人類はゆっくりですが過去の行いを反省しながら前進していっていると思います。戦争の回数なんかも過去に比べれば減ってきています!」
内容が内容だけに、僕もつい口調が強くなる。
「ええ、そうね。でも、それってアースの短い歴史だけの話でしょう?アースで聖人とされた人間がその後にどうなってるか知ってる?”自分はあれだけの善行をしたから他の人間より恵まれるべきだ”なんて自負があるものだから心格を後に汚していき、仮相界で振り出しに戻ったり、悪魔とかいう迷惑生物に転生して仮相界や真相界を混乱に陥れたり......散々たるものよ」
え、そんな輪廻の流れがあるのか?み、認めたくない!!
「え、でもそれを言うなら、龍達も人間や妖精を困らせることで心格を汚しているように思えます」
「そうかしら?アースで人間が異常な自然現象で困ってる時こそ、以前よりマシな程度にお互い助け合い心格を向上させることが出来ているわね。こういう事が無いと、人間は自分の所有物を増やすことにしか目を向けない」
ぐむぅ.......これに関しては、一理あるように感じる。人間は隣人にしか優しくしない傾向があるが、災害が起こった時に初めて遠くの人間に手を差し伸べられることが多い。
「じゃ、じゃあ、妖精はどうなんですか?純粋な彼らが、ただ被害をこうむっているだけに見えますが」
「知らないのね。妖精は仮相界の動物や人間に転生する事が多いの。だから人間の心格が高くないと転生した妖精達が困るのよ。妖精が動植物や人間のお世話をしているのは未来への準備。妖精として養った純粋な心が、心格の低い人間達ばかりの場所に転生すると、周囲の人間の悪風習に染まって過去の膨大な年数の努力が意味をなさなくなってしまう。」
そ、そうなのか.........ニルバナさんも、次は人間に転生したりするのだろうか?
あの純粋で可愛く知性に溢れたファンシーな存在が、人間になる。確かに、純粋とは言い難い人間社会を思うと少し心配にはなるが、リーベさんの言うことはまだまだ受け入れがたい。
「でも、龍達は妖精達を殺してしまったこともあるようです.......」
「妖精は死ぬと類魂に戻り、また新たな妖精として生まれ変わるだけよ。人間がもう少しまともになるまで時間が稼げると思えば、それも悪い事ばかりとは言えないのじゃないかしら?」
うぐぐ........僕にはこの世界や輪廻に関する知識が無さすぎる。
子供のような反論しかできないのが悔しい。相手の言うことは理に適っているようにも感じられるが、”それは違う”と心の奥底の何かが叫んでいる。
それにしても、目の前の女性はまるで自分が龍であるかのような立場で話をしている。
彼女は一体何者なんだろう?
リーベさんは僕の心中に浮かぶ疑問を動揺する目から察したのか、
「もうお互い正体を隠していても仕方がないわね。私は氷龍アガパンサ。この妖精界における龍達の代表。あなたの茶番に付き合ってあげたんだから感謝しなさい?」
ぎょぎょ!?僕は目を剥いて驚愕する。
このセクシーすぎるお方がアガパンサだと?龍って人間の姿にもなれるのか!?
同時に、さっき感じていた違和感の正体が分かった。
リーベさん僕を”龍を抑えるほど力のある”と言っていたけど、リーベさんがそれを知っているのはおかしかったんだ。リーベさんが観たのは僕が龍達から襲撃を受けたあと森の中に隠れている場面だけのはず。
仮に、襲撃されているのを観ていたとしても、出会った時に上空に龍が沢山いるのを驚いて見せるのは明らかにおかしい。偶然この場所に居合わせた風に装っていた。
「エルトロン。随分と人相を変えたようだけど、変装にしてはお粗末すぎるわね。オーラが駄々洩れてるじゃない」
.......................へ?
シリアスな場面でいきなり何言ってんだコイツ.........っていう気持ちが顔に現れていたのか。
アガパンサは恥ずかしそうに狼狽しはじめた。
エルトロン、茶番、オーラ?何のことだ??
「え......?なに?あなた、まだ野田周でいるつもりなの?そんなに姿形が変わってるのに?」
「あ......はい。僕は野田周ですが......でも、僕に実体があるというのは何となく知っています」
「そ...そうなの。..........これは好都合かもしれないわね。それじゃ、今、私がこの手で.........さようなら、エルトロン」
目の前の女性らしき存在から強い冷気が溢れ始める。
え、ウソ!?やるの?今やるの?戦闘開始なの?
と、安全のために、隣のムスカリ君を転移させようとした瞬間........
ガチャっ...バァーーーン!!
応接間のドアが開いた。
「アガパンサ様!!」
そこにはニルバナさんと母さんと......あともう一人の妖精さんがいた。
氷の女王風の女性は森の中を駆けながら、目の前の方向を指さす。
龍達が退散したのだから正直、あのノッポの山へと引き続き向かっても良い。
しかし、ここでこの女性と出会ったのも女神様の計らいかもしれない。
もしかしたら、ムスカリ君同様、彼女を保護しなければいけなくなるかもしれないのだ。
下心?そんなものないったら......ないんだぜっ!
僕は彼女の後に続いて走る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
5分ぐらい走っただろうか?
目の前に美しい豪邸が観えてきた。
純白色に輝く2階建ての広い屋敷である。
大富豪の邸宅のような感じで、庭も広い。
ただ、庭の植物たちは雪を被っていて、どんな植物が植わっているのか伺うことができない状態である。
こんな豪邸、暴れ狂っている龍に真っ先に破壊されそうなものだが、完全に無事なようだ。
彼女は大きい門を開けると、庭に入り、「中へどうぞ!」と手招きする。
「し、失礼します」
と、僕は緊張しつつ手招きされるままに庭へと入った。
それにしても、なんでだ?
屋敷へと行く途中...........
やたら彼女は体を寄せて来る。そして、耳元で囁く。
「ここは私の家なんです。龍達からは見えなくなるよう結界を張ってありますのでご安心を」
え?それ、耳元で囁く必要あるの?何か知らないけどドキドキしちまうぜ。
陶器のようなツヤのある茶色の玄関扉を開け、僕は立派な応接間へと通された。
上質なソファーに案内され、重厚な机を挟んで、正面に彼女が座る。
僕はソファーに気絶したムスカリ君を寝かせ、隣に座る。
彼女はムスカリ君が気絶している事を心配しているが、大丈夫そうなので心配ないと伝えた。
「立派なお屋敷ですね。こんな家に住んでみたいものです」
何を話したらいいか分からないので、妙な事を口走ってしまった。
「ふふっ..................一緒に住んでみますか?」
え?一体なんなの?僕、はじめて会った男だよ?本気にしちゃうよ。
「それで失礼ですが、お名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?私はリーベと申します」
「あ......はい!申し遅れました。僕は野田周と申します」
新卒の面接時のような固さの姿勢で名乗る。
「さっきご覧になられた通り、この辺りは龍達が沢山棲んでおります。なぜか最近では暴れているようだけど............どうしてこのような危険な場所に来られたのでしょうか?」
リーベさんは美しく蒼い瞳でまっすぐ僕を見据えている。
「いえ、友人の妖精さんに龍達との話し合いの仲介役になってほしいと頼まれまして....カールストン大陸から来たんです」
「龍達と妖精達との話し合いですか......それはどのようなことなんですか?」
「アガパンサという龍が吹雪を起こして妖精達の住処が脅かされたり、龍達が妖精を襲ったりなど......妖精達に被害が続いているようです。それを平和的に解決したいという事で、僕が話し合いを仲介することになりました」
「龍達が聴く耳を持たないぐらい暴れているから、龍を抑えるほど力のあるあなたに妖精が協力を求めたのね」
納得したように両手をポンと合わせるリーベさん。
「はい、そういうことなんです。僕は自分がそこまでの人間とは思えませんが。」
僕は神妙な顔で頷く。あれ、でもなんか今のリーベさんの発言には違和感を感じる。なんでだろう?
「確かに.......最近の龍の行動は目に余るものがあります。以前は龍も心優しい存在だったのですが。何が原因であんなに暴れているのでしょうね?」
「この世界に疎いもので......僕には見当もつきません」
シーン......沈黙が二人を包む。
何を話したらいいか分からず、僕が何となく窓の外に目をやろうとしたその時。
「これは私の個人的な意見ですが、龍は人間に対して失望してしまったのではないかしら?」
「ふえっ!?」
予想外の意見に驚き変な声をあげてしまった。
リーベさんも人間だろうにすごい意見を出してくる。
「龍達が仕事を放棄して、妖精族も仕事ができないようにすれば、もっとも被害を被ることになるのはアースなどの仮相界に住む人間ね。まあ物的に被害はあっても、実質的には被害は無いのだけど...........」
「は......はあ。確かに、僕がアースにいた最近まで異常な自然現象が続いていました。地震・津波・豪雨は頻繁にありましたし、世界全体で食糧危機にありました」
「あなたアースからメルシアに来て日が浅いのね。じゃあ、知らないかもしれないけど、生物としての進歩には連帯関係があるの。人間が劣っていればその悪影響は他の生物、妖精、また龍達にも及んでいくわ。ふふ.......龍達は人間の停滞ぶりに失望したんじゃないかしら?」
人間にとってシビアな内容に関わらずリーベさんは愉快そうに話す。
「で、でも人間にも素晴らしい人はいますよ。僕はそれほどでもないですが........
人類はゆっくりですが過去の行いを反省しながら前進していっていると思います。戦争の回数なんかも過去に比べれば減ってきています!」
内容が内容だけに、僕もつい口調が強くなる。
「ええ、そうね。でも、それってアースの短い歴史だけの話でしょう?アースで聖人とされた人間がその後にどうなってるか知ってる?”自分はあれだけの善行をしたから他の人間より恵まれるべきだ”なんて自負があるものだから心格を後に汚していき、仮相界で振り出しに戻ったり、悪魔とかいう迷惑生物に転生して仮相界や真相界を混乱に陥れたり......散々たるものよ」
え、そんな輪廻の流れがあるのか?み、認めたくない!!
「え、でもそれを言うなら、龍達も人間や妖精を困らせることで心格を汚しているように思えます」
「そうかしら?アースで人間が異常な自然現象で困ってる時こそ、以前よりマシな程度にお互い助け合い心格を向上させることが出来ているわね。こういう事が無いと、人間は自分の所有物を増やすことにしか目を向けない」
ぐむぅ.......これに関しては、一理あるように感じる。人間は隣人にしか優しくしない傾向があるが、災害が起こった時に初めて遠くの人間に手を差し伸べられることが多い。
「じゃ、じゃあ、妖精はどうなんですか?純粋な彼らが、ただ被害をこうむっているだけに見えますが」
「知らないのね。妖精は仮相界の動物や人間に転生する事が多いの。だから人間の心格が高くないと転生した妖精達が困るのよ。妖精が動植物や人間のお世話をしているのは未来への準備。妖精として養った純粋な心が、心格の低い人間達ばかりの場所に転生すると、周囲の人間の悪風習に染まって過去の膨大な年数の努力が意味をなさなくなってしまう。」
そ、そうなのか.........ニルバナさんも、次は人間に転生したりするのだろうか?
あの純粋で可愛く知性に溢れたファンシーな存在が、人間になる。確かに、純粋とは言い難い人間社会を思うと少し心配にはなるが、リーベさんの言うことはまだまだ受け入れがたい。
「でも、龍達は妖精達を殺してしまったこともあるようです.......」
「妖精は死ぬと類魂に戻り、また新たな妖精として生まれ変わるだけよ。人間がもう少しまともになるまで時間が稼げると思えば、それも悪い事ばかりとは言えないのじゃないかしら?」
うぐぐ........僕にはこの世界や輪廻に関する知識が無さすぎる。
子供のような反論しかできないのが悔しい。相手の言うことは理に適っているようにも感じられるが、”それは違う”と心の奥底の何かが叫んでいる。
それにしても、目の前の女性はまるで自分が龍であるかのような立場で話をしている。
彼女は一体何者なんだろう?
リーベさんは僕の心中に浮かぶ疑問を動揺する目から察したのか、
「もうお互い正体を隠していても仕方がないわね。私は氷龍アガパンサ。この妖精界における龍達の代表。あなたの茶番に付き合ってあげたんだから感謝しなさい?」
ぎょぎょ!?僕は目を剥いて驚愕する。
このセクシーすぎるお方がアガパンサだと?龍って人間の姿にもなれるのか!?
同時に、さっき感じていた違和感の正体が分かった。
リーベさん僕を”龍を抑えるほど力のある”と言っていたけど、リーベさんがそれを知っているのはおかしかったんだ。リーベさんが観たのは僕が龍達から襲撃を受けたあと森の中に隠れている場面だけのはず。
仮に、襲撃されているのを観ていたとしても、出会った時に上空に龍が沢山いるのを驚いて見せるのは明らかにおかしい。偶然この場所に居合わせた風に装っていた。
「エルトロン。随分と人相を変えたようだけど、変装にしてはお粗末すぎるわね。オーラが駄々洩れてるじゃない」
.......................へ?
シリアスな場面でいきなり何言ってんだコイツ.........っていう気持ちが顔に現れていたのか。
アガパンサは恥ずかしそうに狼狽しはじめた。
エルトロン、茶番、オーラ?何のことだ??
「え......?なに?あなた、まだ野田周でいるつもりなの?そんなに姿形が変わってるのに?」
「あ......はい。僕は野田周ですが......でも、僕に実体があるというのは何となく知っています」
「そ...そうなの。..........これは好都合かもしれないわね。それじゃ、今、私がこの手で.........さようなら、エルトロン」
目の前の女性らしき存在から強い冷気が溢れ始める。
え、ウソ!?やるの?今やるの?戦闘開始なの?
と、安全のために、隣のムスカリ君を転移させようとした瞬間........
ガチャっ...バァーーーン!!
応接間のドアが開いた。
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そこにはニルバナさんと母さんと......あともう一人の妖精さんがいた。
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