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妖精界の騒乱
32話 目覚めたら俺の顔が変わっていた
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「母さんと....アガパンサ...?」
二人で親しそうに話していたらしい。
ただ、何やらアガパンサが母さんに恐縮しているように見えるが。
どういう状況だ、これ?
めぐ君を殺さないでー!っていう母さんの叫びが、アガパンサの心を揺り動かしたって展開??
って、おいおい......
アガパンサの豪邸ぶっ壊れてるじゃねえか!誰がやったんだよ。
真っ暗な世界でエルトロンに出会ってからの記憶が無い。
「もしかして、アガパンサは正気に戻ったのかい?」
「は、はい!大変ご迷惑をおかけいたしました!!」
うわ!信じられない事にぺこりと頭を下げた。さっき....引きずりだしてやるわぁ!とか言っていた人間?とは思えない。
「メ、メグルさん、顔が前と違います.......」
背中の羽をプルプルさせ、ニルバナさんが何やら戸惑っている。
「え?顔?」
なぜか知らないが吹雪も止み、空の雲が無くなり水たまりがあったので俺の顔を映してみた。
お!!おおぉー!!
そこには肩まで伸びた長髪で、美青年とも美女ともつかない、柔和な顔つきの人間がいた。
ただただ美しい......両性具有の天使と言うとイメージしやすいだろうか。
胸は無い。息子はある。あ、じゃあ、男か。
長髪を手で目の前に持ってきて見てみると、紅蓮の髪色に少し金のようなものが混ざっている。
エルソレイユ様の黄金の深紅ほどではないが、少しそれに近い感じだ。
「あー...............うん。俺はこっちのが好きだな」
もう、これしか言うことが無いよ。
前の好戦的というか危険な顔つきよりは、俺はこっちの方が好きだ。
メルシアに来て、危険な顔つきになり時間がさほど経っていないので、変わることに感慨は無い。新しい場所に引っ越して、半月でまた引っ越したようなものである。さほどの衝撃は無いのだが..........
何で俺の顔はまた変わってしまったんだろうか?
俺が眠っている間に何かあったのだろうか。
って.................俺っ!?
小心者の俺が、自分の事を俺って呼ぶことは無かった。
俺って言葉には肉食動物の匂いがしたので、草食動物風の俺には恐れおおかったのだ。
中学生ぐらいの時に何度か練習して人前で口にしてみたが、恥ずかしさゆえ”俺”っていうのを無意識に強調しすぎたのか、当時の学友に「演じてる風で気持ち悪いから止めろよ」と言われて以来、俺は封印された。その分、憧れが募っていたのだ。
それが......今は自然と俺という一人称が口に出てしまう。
「俺、オレ、おれ..........おおっ!!!!」
「..............メグルさん?」
オレオレ言う奇怪な俺に、ニルバナさんは首を傾げる。
こんにちは俺。よろしくな俺。
うはっ!!言ってて気持ちワルっ(笑)
「あ、ああ......俺は大丈夫だ」
嬉しくてつい俺って言ってしまう。
顔が天使に変わることよりも、俺っていう言葉が自然と出ることに感動していた。
ドドド......ん?うお!!!
母さんが飛びついてきた。
「めぐ君!!やっと起きたんだねー!本当に良かったぁ」
母さんは俺を抱きしめながら言う。
ん、心なしか、母さんを見る周囲の目が奇怪な物を見ているように感じるのだが。
何なんだ?
俺は母さんを引きはがした後、言う。
「それで........アガパンサ。どうして正気に戻れたんだ?」
「はい!そこにおられるエルト......」
え?エルトロン?
うわ!何か母さんがアガパンサの肩をパンと叩いて、ちょっかいを出した。
この2人、随分と仲良くなったなぁ。
俺が寝ている間に何があったんだろうか。
「いえ、失礼しました!そこにおられるルーティアさんのお陰で目を覚ますことができました。周さん、先ほどは大変失礼いたしました」
アガパンサが俺を気遣うように腕に手を添えている。
蒼く輝く長髪に妖艶な顔立ち、近くで見ると尋常じゃない美人だ。心臓がドキドキと慌てふためく。
でも、龍なんだよな。
「ああ、俺は大丈夫!気にするなよ。気の迷いってのは誰でもあることだ。俺だって中学生の時とか恥ずかしいこと一杯やってたから。妖精族と龍達が仲良くできるなら、俺が痛い目に合うぐらい構わない」
ん?俺ってこんなにカッコよかったっけ?ここまで自己犠牲を受け入れられる人間だったか?
「この御恩は一生忘れません。未来永劫まであなたの手助けをさせて下さい」
アガパンサが俺の手を取りながら言う。
なに、その逆プロポーズみたいなやつ。
「いやいや、気にするなって.........」
「う~ん........むにゃむにゃ....うわ!!」
ムスカリ君がガバっと起きた。悪夢にうなされていたらしい。
「ドラゴンは?...........僕達食べられずにすんだの?」
ドラゴン??この世界の人間の共通認識である龍とは違う呼び方だな。
「ああ、そこにいるアガパンサのお陰でドラゴンはこの先人間達にも優しくなるはずだ」
「そっかぁ。良かった.......」
「あ、そういえば、みんなにこの事を伝えなきゃいけないな...........ムスカリ君の村は妖精に壊滅させられたらしい。ニルバナ達妖精を疑うわけじゃないが、心当たりはあるかい?」
「えっ??妖精がですか!!?妖精がそんな酷いことをした話など聴いたことありませんが....」
ニルバナさんが両手で顔の下を抑えながら言う。
「....................過去に一度、一人の妖精が人間の世界を荒らしまわった話は聴いたことがある。だけど、それはアースの話で3万年以上も前の話よ」
アテナと呼ばれていた妖精さんが話してくれた。
「ええ、そうですね。あれは今回の私のように豹変してしまった妖精。名前はオーディンだったかしら。当時はアースでの物的制約が少なくて妖精達もアースに姿を現すことができました。制約が少ない分、人間も妖精達と関わることができたのです。ただ...............それがゆえにあの悲劇が起こりました。
オーディンはアースに現れ人間達を虐殺しました。それが理由により絶滅した人種も出たほどです。この悲劇をきっかけにアースの人間の保護のためにも物的制約が強くなったと言われています」
アガパンサもその酷い妖精の話は知っているようだ。
「酷いな.......そのオーディンとかいう妖精は、その後どうなった?」
「忽然と姿を消し、その消息は誰も知らないと言われています.....」
ばつが悪そうな顔でアガパンサが口にする。妖精が起こした不祥事だからかもしれない。
「ただ、それって3万年以上も前の話なんだよな」
と、自分で言って気付く。
あの壊滅させられた村で観た、縄文時代のような家屋や石で出来たステージ.....なんだか、昔の時代っぽくないか?
「.........メルシアでは昔の人間がこの世界に入ってくる事ってあるのか?」
「メルシアでは聴いた事がないのですが、真相界全体を見渡せば、過去・未来からの来訪者の事例はよくあります。未来という一方向にのみ時間の連続性が確立されているのは、アースなど一部の仮相界や下層の真相界のみです。
とはいえ、中層と言えるメルシアにおいてもまだアースと同様の部分が多いですね。ただ、成長という概念の中に”成長するほどに遠い過去世を思い出す”といった、過去へと向かう時間軸が存在しています。
それでも、メルシアのほぼ全ての存在は、過去の出来事に干渉できる域には達してはいません。
神の中でも上位の域に達した存在は時間を超越してあらゆる出来事に関わることができるでしょう」
アガパンサは流石に龍の代表である。英知とも言えるような見識だ。
ただ、この話については何だか俺も知っている気がする。
実体であるエルトロンの知識なのだろうか。
「それじゃ、もしかしたら、俺たちの実体は未来にいて、過去か現在で活動している可能性もあるということか」
「は、はい......その通りです」
最近までアースに居た人間なら普通混乱するであろう時間の概念をあっさり受け入れた俺に、驚きの目を向けつつアガパンサは言った。
これはエルトロンの知識だと思うんだが。
「実は、俺、ムスカリ君を保護した村を観た時、”古代に存在していたような村だな”って思ったんだ。今からその村を見に行かないか?転移でいけると思う」
「はい!ぜひ、一緒に観てみたいと思います」
なぜかアガパンサは嬉しそうだ。
これに関してはここにいる全メンバーを連れて行った方がいいだろう。
それにしても.......ちょっと前に、”行った事のある遠い場所への転移を、今度、実験してみよう”とか思ってたのに、今は出来るとしか思えないのはなぜなんだ?
寝ている間に、自分の中に大きな変化があったらしい。
第一、顔も変わってるし、俺って言葉が馴染んでるし(笑)
早速、俺は全員を連れて、ムスカリ君のいた村のある場所へ転移した。
二人で親しそうに話していたらしい。
ただ、何やらアガパンサが母さんに恐縮しているように見えるが。
どういう状況だ、これ?
めぐ君を殺さないでー!っていう母さんの叫びが、アガパンサの心を揺り動かしたって展開??
って、おいおい......
アガパンサの豪邸ぶっ壊れてるじゃねえか!誰がやったんだよ。
真っ暗な世界でエルトロンに出会ってからの記憶が無い。
「もしかして、アガパンサは正気に戻ったのかい?」
「は、はい!大変ご迷惑をおかけいたしました!!」
うわ!信じられない事にぺこりと頭を下げた。さっき....引きずりだしてやるわぁ!とか言っていた人間?とは思えない。
「メ、メグルさん、顔が前と違います.......」
背中の羽をプルプルさせ、ニルバナさんが何やら戸惑っている。
「え?顔?」
なぜか知らないが吹雪も止み、空の雲が無くなり水たまりがあったので俺の顔を映してみた。
お!!おおぉー!!
そこには肩まで伸びた長髪で、美青年とも美女ともつかない、柔和な顔つきの人間がいた。
ただただ美しい......両性具有の天使と言うとイメージしやすいだろうか。
胸は無い。息子はある。あ、じゃあ、男か。
長髪を手で目の前に持ってきて見てみると、紅蓮の髪色に少し金のようなものが混ざっている。
エルソレイユ様の黄金の深紅ほどではないが、少しそれに近い感じだ。
「あー...............うん。俺はこっちのが好きだな」
もう、これしか言うことが無いよ。
前の好戦的というか危険な顔つきよりは、俺はこっちの方が好きだ。
メルシアに来て、危険な顔つきになり時間がさほど経っていないので、変わることに感慨は無い。新しい場所に引っ越して、半月でまた引っ越したようなものである。さほどの衝撃は無いのだが..........
何で俺の顔はまた変わってしまったんだろうか?
俺が眠っている間に何かあったのだろうか。
って.................俺っ!?
小心者の俺が、自分の事を俺って呼ぶことは無かった。
俺って言葉には肉食動物の匂いがしたので、草食動物風の俺には恐れおおかったのだ。
中学生ぐらいの時に何度か練習して人前で口にしてみたが、恥ずかしさゆえ”俺”っていうのを無意識に強調しすぎたのか、当時の学友に「演じてる風で気持ち悪いから止めろよ」と言われて以来、俺は封印された。その分、憧れが募っていたのだ。
それが......今は自然と俺という一人称が口に出てしまう。
「俺、オレ、おれ..........おおっ!!!!」
「..............メグルさん?」
オレオレ言う奇怪な俺に、ニルバナさんは首を傾げる。
こんにちは俺。よろしくな俺。
うはっ!!言ってて気持ちワルっ(笑)
「あ、ああ......俺は大丈夫だ」
嬉しくてつい俺って言ってしまう。
顔が天使に変わることよりも、俺っていう言葉が自然と出ることに感動していた。
ドドド......ん?うお!!!
母さんが飛びついてきた。
「めぐ君!!やっと起きたんだねー!本当に良かったぁ」
母さんは俺を抱きしめながら言う。
ん、心なしか、母さんを見る周囲の目が奇怪な物を見ているように感じるのだが。
何なんだ?
俺は母さんを引きはがした後、言う。
「それで........アガパンサ。どうして正気に戻れたんだ?」
「はい!そこにおられるエルト......」
え?エルトロン?
うわ!何か母さんがアガパンサの肩をパンと叩いて、ちょっかいを出した。
この2人、随分と仲良くなったなぁ。
俺が寝ている間に何があったんだろうか。
「いえ、失礼しました!そこにおられるルーティアさんのお陰で目を覚ますことができました。周さん、先ほどは大変失礼いたしました」
アガパンサが俺を気遣うように腕に手を添えている。
蒼く輝く長髪に妖艶な顔立ち、近くで見ると尋常じゃない美人だ。心臓がドキドキと慌てふためく。
でも、龍なんだよな。
「ああ、俺は大丈夫!気にするなよ。気の迷いってのは誰でもあることだ。俺だって中学生の時とか恥ずかしいこと一杯やってたから。妖精族と龍達が仲良くできるなら、俺が痛い目に合うぐらい構わない」
ん?俺ってこんなにカッコよかったっけ?ここまで自己犠牲を受け入れられる人間だったか?
「この御恩は一生忘れません。未来永劫まであなたの手助けをさせて下さい」
アガパンサが俺の手を取りながら言う。
なに、その逆プロポーズみたいなやつ。
「いやいや、気にするなって.........」
「う~ん........むにゃむにゃ....うわ!!」
ムスカリ君がガバっと起きた。悪夢にうなされていたらしい。
「ドラゴンは?...........僕達食べられずにすんだの?」
ドラゴン??この世界の人間の共通認識である龍とは違う呼び方だな。
「ああ、そこにいるアガパンサのお陰でドラゴンはこの先人間達にも優しくなるはずだ」
「そっかぁ。良かった.......」
「あ、そういえば、みんなにこの事を伝えなきゃいけないな...........ムスカリ君の村は妖精に壊滅させられたらしい。ニルバナ達妖精を疑うわけじゃないが、心当たりはあるかい?」
「えっ??妖精がですか!!?妖精がそんな酷いことをした話など聴いたことありませんが....」
ニルバナさんが両手で顔の下を抑えながら言う。
「....................過去に一度、一人の妖精が人間の世界を荒らしまわった話は聴いたことがある。だけど、それはアースの話で3万年以上も前の話よ」
アテナと呼ばれていた妖精さんが話してくれた。
「ええ、そうですね。あれは今回の私のように豹変してしまった妖精。名前はオーディンだったかしら。当時はアースでの物的制約が少なくて妖精達もアースに姿を現すことができました。制約が少ない分、人間も妖精達と関わることができたのです。ただ...............それがゆえにあの悲劇が起こりました。
オーディンはアースに現れ人間達を虐殺しました。それが理由により絶滅した人種も出たほどです。この悲劇をきっかけにアースの人間の保護のためにも物的制約が強くなったと言われています」
アガパンサもその酷い妖精の話は知っているようだ。
「酷いな.......そのオーディンとかいう妖精は、その後どうなった?」
「忽然と姿を消し、その消息は誰も知らないと言われています.....」
ばつが悪そうな顔でアガパンサが口にする。妖精が起こした不祥事だからかもしれない。
「ただ、それって3万年以上も前の話なんだよな」
と、自分で言って気付く。
あの壊滅させられた村で観た、縄文時代のような家屋や石で出来たステージ.....なんだか、昔の時代っぽくないか?
「.........メルシアでは昔の人間がこの世界に入ってくる事ってあるのか?」
「メルシアでは聴いた事がないのですが、真相界全体を見渡せば、過去・未来からの来訪者の事例はよくあります。未来という一方向にのみ時間の連続性が確立されているのは、アースなど一部の仮相界や下層の真相界のみです。
とはいえ、中層と言えるメルシアにおいてもまだアースと同様の部分が多いですね。ただ、成長という概念の中に”成長するほどに遠い過去世を思い出す”といった、過去へと向かう時間軸が存在しています。
それでも、メルシアのほぼ全ての存在は、過去の出来事に干渉できる域には達してはいません。
神の中でも上位の域に達した存在は時間を超越してあらゆる出来事に関わることができるでしょう」
アガパンサは流石に龍の代表である。英知とも言えるような見識だ。
ただ、この話については何だか俺も知っている気がする。
実体であるエルトロンの知識なのだろうか。
「それじゃ、もしかしたら、俺たちの実体は未来にいて、過去か現在で活動している可能性もあるということか」
「は、はい......その通りです」
最近までアースに居た人間なら普通混乱するであろう時間の概念をあっさり受け入れた俺に、驚きの目を向けつつアガパンサは言った。
これはエルトロンの知識だと思うんだが。
「実は、俺、ムスカリ君を保護した村を観た時、”古代に存在していたような村だな”って思ったんだ。今からその村を見に行かないか?転移でいけると思う」
「はい!ぜひ、一緒に観てみたいと思います」
なぜかアガパンサは嬉しそうだ。
これに関してはここにいる全メンバーを連れて行った方がいいだろう。
それにしても.......ちょっと前に、”行った事のある遠い場所への転移を、今度、実験してみよう”とか思ってたのに、今は出来るとしか思えないのはなぜなんだ?
寝ている間に、自分の中に大きな変化があったらしい。
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