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女児霊といっしょに。~学校の七不思議~
第七章:最後の一週間 1
しおりを挟む一週間ぶりの奥部小だ。学習サポーター&念導者としてしっかり馴染んでしまったのか、登校と同時にたくさんの児童に囲まれてしまった。
いや~、困った困った。
「絶対困ってないよね?。むしろ“嬉しいよ~、もっとおいで~”って思っているんでしょー。このロリコン」
ななは相変わらずオレがちやほやされていると、分かりやすいくらいにふてくされる。だが、この日常が送れているのも奇跡的なのでオレはとやかく言わない。
朝礼ではオレが復帰したことと、学習サポーターとして奥部小にいるのが残り一週間ということが知らされた。「え~」とか「寂しいよー」なんて声がいっぱい聞こえてきて、やっぱりオレは慕われていたと分かって感慨深い。そして美羽ちゃんの声がやたらとよく聞こえた。元気だなー。
最後の一週間ということで、困っているクラスを中心に学習サポーターで入ることになった。一年生から六年生まで、行ったり来たり昇ったり降りたり。忙しいぞ。
怪異については行った先々のクラスで様々な子から聞き取っていった。職員室前のモニターに映る怪現象についてを中心に知っていることがあれば兎に角話してくれ、とお願いして回った。現場が職員室前なので、勿論先生方にも片っ端から聞いて回った。
それで分かったことは、この怪異を目撃した人は誰もいないということだ。
冷静に考えたら午前四時四十四分四十四秒に学校にいる奴なんて野良霊かこの間の無職の変態おじさんくらいだろう。見た子や先生がいたら、怪異より先にどうやって侵入したのか問いただされるのがオチだ。
更にモニターに映るのがどんなものなのか、証言がさっぱり一致しない。漠然と怖い映像が映ると言う子や歴代校長が血まみれになって笑っている映像、昔奥部小で死んだ子が手招きしている映像なんていう証言もあった。要するに尾ひれはひれが付いて、ひれひれまみれということだ。
おまけに一番怪しいのが、四が連続する時刻という点だ。古今東西不吉な伝承のある数字が並ぶ時刻は不可思議な現象と結びつきやすいが、それは全て怪異に疎い一般人の勝手な憶測によって生まれた噂、所謂都市伝説であることが大半だ。一応霊が意図的にそのタイミングを狙って出現する事例がない訳ではないのだが、それは霊が相当のオカルトマニアだった場合だ。普通の霊だったらもっと関心のある事、未練の場所や時間に出現するはずだ。
以上のことから、職員室前のモニターの件に関してはただの噂である可能性が高い。
「という訳で、今日は学校にお泊まりだ」
「さっきの説明と噛み合わないんですけどー」
「それはそれ、これはこれだ。一応本当に怪現象が起きないかどうか確かめる必要があるだろ」
「別にいいけどさ……。二人でお泊まりかぁ……」
「何だよ、嫌なのか?この前だって二人だけで寝泊まりしただろ」
「まぁ、そうだけどさ」
「んじゃ決まりだな。帰ったら支度するからな」
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