女児霊といっしょに。シリーズ

黒糖はるる

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女児霊といっしょに。~晩出霊獣伝説~

第二章:共同戦線 2

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「……また来たのね」
「……すまん」

 オレ達は奥部小へとUターン、三年生の階の物置部屋に戻ってきていた。そこにはつぼみちゃんが待機していたのだが、あまり良い反応ではなかった。

「まさか相談したその日の内にもう一人似た霊を連れてくるなんて思わなかったわ」
「だからすまんって。偶然帰り道で見つけたんだよ」

 公園で出会ったふくよかな女性の霊をそっと結界の中へと押し込みながら、オレは繰り返し謝罪の言葉をつむぐ。

「それにほら、放っておいても最後はここに行き着く訳だし。オレがやればつぼみちゃんの手間も省けるだろ?」
「それは確かにそうだけど……」
「何か心配なのか?」
「だってこんなペースで同じ格好の霊が増えたら、あと三十人くらいいそうだなって」
「それはゴキブリだろ」

 どこぞのアイドルグループじゃあるまいし、そんなに沢山同じ衣装の女性霊がいるとは思いたくないぞ。もしいるとしたら……そう、名付けて「霊系美レーケービー」……いや「亡娘モウムス」と「鬼病子倶楽部オニヤンコクラブ」も捨てがたいな。

「センスないわね」
「ないねー」

 女児霊二人に馬鹿にされた。
 泣きたい。

「じゃあお前らならグループ名どうするんだよ」

 イラッとしたので逆に聞いてみた。

「そうね~、私達二人だから……」
「むむむ~」

 思った以上に真面目に悩んでいる。アイドル志望だったつぼみちゃんは特に真剣だ、考え込みすぎて空中で回転し始めたぞ。

「そう、二人合わせて――」
「合わせて~っ」
「ザ・レーナッツ!」

 瞬間、時が止まった……気がした。
 うん、気がしただけだったわ。

「あの、つぼみちゃん。それ、本気?」
「そーだけど?」
「ごめん、微妙」
「何でよ!?私達どっちも霊だし、二人の名前から“な”と“つ”をとってるのよ!」
「そーだよ、そーだよ」
「だからそれ、オレと同レベルじゃねーか。あと、ななの案じゃないだろ」
「あなたのような素人と同レベルですって!?聞き捨てならないわ!」
「いや、お前も素人だろ」
「駆郎にぃ。正論、ダメ、ゼッタイ」
「それは理不尽過ぎるぞ!?」
「女の子を論破してもいいことないよー。だからモテないんだよー」
やかましいわ!」

 それから暫くはつぼみちゃんとのアイドルについて語り合う、もとい言葉による殴り合いをするハメになった。
 これが古い青春ドラマなら、きっと夕陽を眺めながら互いの健闘を称えるんだろうなぁ。
 具体的なのは知らないけど。
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