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弥生の太鼓判に、ならば確実だなと茂秋は笑う。しかし次の瞬間にはその笑みを消し、ほんの少し声を落として弥生にのみ聞こえるよう本音を零した。
「本当は、せめてそなたを城に残そうかと考えておったのだ。昔馴染みのそなたがいれば、姫宮様も多少はお心に余裕を持たれるだろうからな。じゃが、そなたも気づいていようが、この時勢じゃ。何が起こっても不思議ではない以上、なるべくこちらの陣営は考えうる限り完璧でありたい。そなたも優や紫呉は共に来るとはいえ、庵の者達としばらく会えぬのは不本意だろう。許せよ」
茂秋とて早く帰城したいと願うが、今回ばかりは長期になるだろう。当然その間、弥生もこの武衛には帰ってこれない。チラと視線を向ければ、弥生はいつもの笑みを浮かべたまま茂秋に首を横に振ってみせた。
「本当は、せめてそなたを城に残そうかと考えておったのだ。昔馴染みのそなたがいれば、姫宮様も多少はお心に余裕を持たれるだろうからな。じゃが、そなたも気づいていようが、この時勢じゃ。何が起こっても不思議ではない以上、なるべくこちらの陣営は考えうる限り完璧でありたい。そなたも優や紫呉は共に来るとはいえ、庵の者達としばらく会えぬのは不本意だろう。許せよ」
茂秋とて早く帰城したいと願うが、今回ばかりは長期になるだろう。当然その間、弥生もこの武衛には帰ってこれない。チラと視線を向ければ、弥生はいつもの笑みを浮かべたまま茂秋に首を横に振ってみせた。
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