213 / 984
212
しおりを挟む
弥生が茂秋と共に倖玖城へ向かってからやくひと月の時間が流れた。元々弥生は近臣であり、その弥生の側にいることが務めである優や紫呉も、長期間音沙汰無いこともままあったが、流石にひと月の間、一切会えないということも無かったので、雪也はもちろん周や由弦、サクラでさえもどこか寂しそうにしており、どことなく元気がなかった。そんな彼らを心配して蒼や湊は頻繁に庵を訪れ、それを知った町人達は多くの食材や甘味などを持って、雪也達と一緒に食べてやってほしいと蒼や湊に託していった。その様子に蒼は慣れているのでいつも通りニコニコと受け取り、自らの野菜も含めて庵へ持っていくが、託される物の多さに湊は挙動不審になっていた。それでも蒼と一緒に庵へ届け、一緒に食事を摂ったりと時間を過ごすうちに、これが遠慮しがちな雪也をおもんぱかった上での、町人達の慈愛なのだと理解できるようになってきた。
雪也が最初に思ったように、由弦と湊はどことなく波長が合うのだろう、一緒にいることが楽しくてたまらず、雪也の使う薬草園の雑草を抜きながら遊ぶことが多くなった。サクラも楽しそうに由弦と湊の間を駆け回っており、日が暮れるころにはクタクタでお腹の虫がグゥグゥと地鳴りと間違えるほどにけたたましく鳴り響く。
雪也が最初に思ったように、由弦と湊はどことなく波長が合うのだろう、一緒にいることが楽しくてたまらず、雪也の使う薬草園の雑草を抜きながら遊ぶことが多くなった。サクラも楽しそうに由弦と湊の間を駆け回っており、日が暮れるころにはクタクタでお腹の虫がグゥグゥと地鳴りと間違えるほどにけたたましく鳴り響く。
2
あなたにおすすめの小説
兄の親友と恋人ごっこしています
さくら乃
BL
兄の親友を好きなことを隠して恋人ごっこをする話。
兄優雅の親友陸郎は兄が好き。そして、僕、温は陸郎が好き。
そのことを隠して「兄の代わりにしていいよ」と持ちかける。
恋人ごっこをしながらどうにか自分のことを本当に好きになって貰えないかと画策する。
表紙は自前の写真を加工して作りました。
生まれ変わりは嫌われ者
青ムギ
BL
無数の矢が俺の体に突き刺さる。
「ケイラ…っ!!」
王子(グレン)の悲痛な声に胸が痛む。口から大量の血が噴きその場に倒れ込む。意識が朦朧とする中、王子に最後の別れを告げる。
「グレン……。愛してる。」
「あぁ。俺も愛してるケイラ。」
壊れ物を大切に包み込むような動作のキス。
━━━━━━━━━━━━━━━
あの時のグレン王子はとても優しく、名前を持たなかった俺にかっこいい名前をつけてくれた。いっぱい話しをしてくれた。一緒に寝たりもした。
なのにー、
運命というのは時に残酷なものだ。
俺は王子を……グレンを愛しているのに、貴方は俺を嫌い他の人を見ている。
一途に慕い続けてきたこの気持ちは諦めきれない。
★表紙のイラストは、Picrew様の[見上げる男子]ぐんま様からお借りしました。ありがとうございます!
キミがいる
hosimure
BL
ボクは学校でイジメを受けていた。
何が原因でイジメられていたかなんて分からない。
けれどずっと続いているイジメ。
だけどボクには親友の彼がいた。
明るく、優しい彼がいたからこそ、ボクは学校へ行けた。
彼のことを心から信じていたけれど…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる