必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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 弥生が茂秋と共に倖玖城へ向かってからやくひと月の時間が流れた。元々弥生は近臣であり、その弥生の側にいることが務めである優や紫呉も、長期間音沙汰無いこともままあったが、流石にひと月の間、一切会えないということも無かったので、雪也はもちろん周や由弦、サクラでさえもどこか寂しそうにしており、どことなく元気がなかった。そんな彼らを心配して蒼や湊は頻繁に庵を訪れ、それを知った町人達は多くの食材や甘味などを持って、雪也達と一緒に食べてやってほしいと蒼や湊に託していった。その様子に蒼は慣れているのでいつも通りニコニコと受け取り、自らの野菜も含めて庵へ持っていくが、託される物の多さに湊は挙動不審になっていた。それでも蒼と一緒に庵へ届け、一緒に食事を摂ったりと時間を過ごすうちに、これが遠慮しがちな雪也をおもんぱかった上での、町人達の慈愛なのだと理解できるようになってきた。
 雪也が最初に思ったように、由弦と湊はどことなく波長が合うのだろう、一緒にいることが楽しくてたまらず、雪也の使う薬草園の雑草を抜きながら遊ぶことが多くなった。サクラも楽しそうに由弦と湊の間を駆け回っており、日が暮れるころにはクタクタでお腹の虫がグゥグゥと地鳴りと間違えるほどにけたたましく鳴り響く。
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