必ず会いに行くから、どうか待っていて

十時(如月皐)

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「誰か、彼を丁重にお連れしろ。文を書くから、それを持って半分は織戸築へ。残りの者は私と共に武衛へ向かう」
 光明を止めるためにそれなりの私兵を引き連れてきた。結局間に合わず止めることは叶わなかったが、この人数であれば光明を含む息絶えた兵たちを織戸築に送ることも可能だろう。織戸築とは親交が深いが、今回に関しては織戸築よりも春風に向かわなければならない。織戸築の方は兵に任せるよりないだろうと考えていれば、お付きの者が眉根を寄せて杜環を見た。
「春風家にも我々だけで向かえます。杜環様は峰藤にお戻りください。安静になさらねばならない御身が無理をして武衛に向かわれる必要はありません。確かに、ここからなら峰藤よりも武衛の方が近うございますが、今の武衛ではゆっくりと静養なさることは不可能と存じます。峰藤と織戸築と武衛、三つに分けても十分な数の兵がここにおります。どうか我々にお任せを」
 光明と相対したおりに患った心の臓は薬を飲んでいるとはいえ万全ではない。この強行軍でさえ杜環の命を削っているに等しいのだ。既に光明の命が失われた今、杜環が無理をする必要はどこにもない。確かに春風家とは親しい仲であるが、命を懸けるほどではないはずだ。そう告げる彼に、しかし杜環は首を横に振った。
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