23 / 41
第23話
しおりを挟む
海に着くと、浜辺はすっかり宿営地のような賑わいを見せていた。
砂浜の上にはいくつものテントが並び、塩田の整備に励む騎士たちの声があちこちから響いている。
その中には土と木で作られた即席のリング――まるで土俵のようなものもあった。
ここで生活しながらも、剣の稽古を行えるように設けたものらしい。
「グロウ兄様、今日はギルバートをよろしくお願いします」
「うむ。まずは坊主の力を見せてもらおうか。……でだ、来て早々悪いが、うちのジュドーと手合わせしてもらう」
リングの中央で腕を組む兄様の顔は、すでに完全に“団長”のそれだった。
武人としてのオーラに満ちている。
それだけこの特訓に本気で取り組もうとしているということだろう。
ジュドーと呼ばれた男性はすでにリングの反対側に控えていた。
年齢は三十代前半ほどだろうか。日焼けした肌に鍛え抜かれた筋肉、そして何より魔力の流れが滑らかだ。
魔力による身体強化の度合いは量だけでなく、淀みない制御も重要なファクターとなる。
「わかりました。よろしくお願いします」
「言っとくが、こいつは俺の右腕だ。つえぇぞ」
「望むところです」
グロウ兄様の言葉に、ギルは短く答える。
空気が引き締まった。
周囲の騎士たちも作業の手を止め、試合の行方を見守っている。
「グロウ団長。この勝負、私は本気でやってよろしいんですよね」
「無論だ。叩き潰すつもりでいけ。それで負けたなら、こいつはそれまでの奴だったってことだ」
その言葉にジュドーが頷き、ゆっくりと構えを取る。
さすが兄様の部下、気迫に隙がない。
「行ってくる」
ギルもリングに上がり、木刀を受け取った。
試合のルールは単純明快――先に一本入れた方が勝ち。
「たしかジーク様の孫らしいな。なるほど……若いがたしかに強者の風格がある」
「そちらこそ」
両者、礼を交わす。
ギルは左足を前に出し、やや低い体勢。
対するジュドーは正面、上段の構え。まさに王道の型。
「二人とも、準備はいいな。――始め!」
グロウ兄様の合図と同時に、ギルが動いた。
初手からの鋭い踏み込み。速い。
砂を巻き上げながら滑るように距離を詰め、木刀を振り抜く。
パシィンッ!
乾いた音が浜辺に響いた。
その速度に、見ていた騎士たちが思わず息を呑む。
「おお……やるな、あの若造……!」
「帝国仕込みってやつか……」
どよめく声の中、ギルは止まらなかった。
攻撃の流れを寸分も切らさず、ジュドーの死角を取るように回り込む。
祖父であるジークから受け継いだ流麗な剣筋――それに独自の工夫を重ねた型だ。
でも、ジュドーも簡単には崩れない。
ギルの速度にも動じず、正面を外さない。
木刀と木刀が幾度も打ち合い、火花のような音が弾ける。
「くっ……やるな!」
「あなたも!」
鍔迫り合いになり、砂が足元で弾ける。
両者の実力は拮抗しているように見えた。
けれど、次第にギルの呼吸が荒くなっていく。
ジュドーが速さに慣れ、カウンターを狙い始めたからだ。
木刀が唸り、ギルの頬をかすめる。
一瞬の差でかわしたものの、形勢は逆転していた。
そして、ついにギルがバランスを崩す。
「終わりだ、少年!」
ジュドーの木刀が振り上がり、勝敗は決したかに思えた。
――だがその刹那、ギルの身体が閃光のように動いた。
「なっ――!?」
目で追えぬ速度。
ジュドーの予測を完全に超え、逆方向から一撃を叩き込む。
「はぁあっ!」
パァン!
木刀が空を切り裂き、ジュドーの胴を横から殴った。
静まり返る浜辺。
「……参った。私の負けだ」
「ありがとうございました」
ジュドーは潔く礼をし、ギルも同じく頭を下げる。
グロウ兄様の部下だけあって、騎士団には実直な性格な者が多い。
現状、グロウ兄様の立場を脅かしかねない存在である私やギルにも礼を忘れないあたり、その生真面目さが伺えた。
他の騎士たちの間からも自然と拍手が起きた。
ただその一方で……。
「? グロウ兄様?」
私の隣で試合を観戦していたグロウ兄様の表情は渋かった。
部下の敗北への苛立ち……ではない。
その視線はジュドーではなく、ギルへと向けられていた。
まるで、何かに気づいたかのように。
「二人とも、いい試合だった。俺の見込みどおり、坊主はそれなりに強い」
「お褒めに預かり光栄です、殿下」
ギルとジュドー、二人の勝負が終わったリングにグロウ兄様が上がる。
会釈で応じたギルに、グロウ兄様はなおも拍手を送り続ける。
一見すると勝者への手放しの称賛。
「――だが」
そこでピタリとグロウ兄様の手が止まり、声が一段低くなる。
「坊主、やる前にはっきり言っておいてやる。今のままじゃお前は逆立ちしても俺に勝てん。その証拠に、次の勝負はこうする。お前はそっちの“真剣”を使え。俺は木刀のままでいく」
「っ……!?」
煽りではない。声音は真面目で、余計な虚勢が一切ない。
そう言い切れるだけの確信を、先ほどの一戦で見出したということだろう。
しかし、だからこそギルも黙っていられない。
「……殿下。お言葉ですが、自分にも剣士としてのプライドというものがあります」
「そうか。なら、せいぜい俺に一太刀、浴びせてみせろ」
「本気で仰っているのですか? お怪我だけでは済みませんよ?」
「お前の攻撃が俺に当たれば、な」
「……承知しました」
ギルはいったんリングを下り、立て掛けてあった自分の剣を手に取った。
けれど、心なしか動きがいつもより荒々しい。平静を装ってはいるが、どうやら内心では相当腹を立てているみたい。
言うまでもなく、真剣を木刀で受けたら一巻の終わり。
しかもギルの剣は、私が錬金術で鍛えた特製の一振り。その切れ味は抜群で、鉄の柱を両断するほどの鋭さ。
あんな木刀程度、そこらの小枝を握っているのと変わらない。
剣を剣で受けられないというのは、それだけで戦闘においては大きな動きの制約となる。
つまるところ、グロウ兄様の提示したこの勝負はギルを「舐めている」としか言いようがない。
「がんばってね」
「ああ。一ヶ月後を待つまでもない。今日、ここで決める」
悔しさを隠さない声音で、ギルは再びリングへ。
本来の正式な決闘は一ヶ月後。けれどもここで勝ってしまえば、約束は意味を失う。
普段は優しさが先に立つ彼が、今は闘志だけを前面に出している。
いったいどんな勝負になるのか。
胸の奥で、私も思わず息を呑んだ。
グロウ兄様とギルが向かい合う。
木刀と真剣。
リングの中央で足が止まり、空気が張り詰めた。
「――はじめ!」
立ち合い役を務める兵士の合図が、波音の切れ目に落ちた。
砂浜の上にはいくつものテントが並び、塩田の整備に励む騎士たちの声があちこちから響いている。
その中には土と木で作られた即席のリング――まるで土俵のようなものもあった。
ここで生活しながらも、剣の稽古を行えるように設けたものらしい。
「グロウ兄様、今日はギルバートをよろしくお願いします」
「うむ。まずは坊主の力を見せてもらおうか。……でだ、来て早々悪いが、うちのジュドーと手合わせしてもらう」
リングの中央で腕を組む兄様の顔は、すでに完全に“団長”のそれだった。
武人としてのオーラに満ちている。
それだけこの特訓に本気で取り組もうとしているということだろう。
ジュドーと呼ばれた男性はすでにリングの反対側に控えていた。
年齢は三十代前半ほどだろうか。日焼けした肌に鍛え抜かれた筋肉、そして何より魔力の流れが滑らかだ。
魔力による身体強化の度合いは量だけでなく、淀みない制御も重要なファクターとなる。
「わかりました。よろしくお願いします」
「言っとくが、こいつは俺の右腕だ。つえぇぞ」
「望むところです」
グロウ兄様の言葉に、ギルは短く答える。
空気が引き締まった。
周囲の騎士たちも作業の手を止め、試合の行方を見守っている。
「グロウ団長。この勝負、私は本気でやってよろしいんですよね」
「無論だ。叩き潰すつもりでいけ。それで負けたなら、こいつはそれまでの奴だったってことだ」
その言葉にジュドーが頷き、ゆっくりと構えを取る。
さすが兄様の部下、気迫に隙がない。
「行ってくる」
ギルもリングに上がり、木刀を受け取った。
試合のルールは単純明快――先に一本入れた方が勝ち。
「たしかジーク様の孫らしいな。なるほど……若いがたしかに強者の風格がある」
「そちらこそ」
両者、礼を交わす。
ギルは左足を前に出し、やや低い体勢。
対するジュドーは正面、上段の構え。まさに王道の型。
「二人とも、準備はいいな。――始め!」
グロウ兄様の合図と同時に、ギルが動いた。
初手からの鋭い踏み込み。速い。
砂を巻き上げながら滑るように距離を詰め、木刀を振り抜く。
パシィンッ!
乾いた音が浜辺に響いた。
その速度に、見ていた騎士たちが思わず息を呑む。
「おお……やるな、あの若造……!」
「帝国仕込みってやつか……」
どよめく声の中、ギルは止まらなかった。
攻撃の流れを寸分も切らさず、ジュドーの死角を取るように回り込む。
祖父であるジークから受け継いだ流麗な剣筋――それに独自の工夫を重ねた型だ。
でも、ジュドーも簡単には崩れない。
ギルの速度にも動じず、正面を外さない。
木刀と木刀が幾度も打ち合い、火花のような音が弾ける。
「くっ……やるな!」
「あなたも!」
鍔迫り合いになり、砂が足元で弾ける。
両者の実力は拮抗しているように見えた。
けれど、次第にギルの呼吸が荒くなっていく。
ジュドーが速さに慣れ、カウンターを狙い始めたからだ。
木刀が唸り、ギルの頬をかすめる。
一瞬の差でかわしたものの、形勢は逆転していた。
そして、ついにギルがバランスを崩す。
「終わりだ、少年!」
ジュドーの木刀が振り上がり、勝敗は決したかに思えた。
――だがその刹那、ギルの身体が閃光のように動いた。
「なっ――!?」
目で追えぬ速度。
ジュドーの予測を完全に超え、逆方向から一撃を叩き込む。
「はぁあっ!」
パァン!
木刀が空を切り裂き、ジュドーの胴を横から殴った。
静まり返る浜辺。
「……参った。私の負けだ」
「ありがとうございました」
ジュドーは潔く礼をし、ギルも同じく頭を下げる。
グロウ兄様の部下だけあって、騎士団には実直な性格な者が多い。
現状、グロウ兄様の立場を脅かしかねない存在である私やギルにも礼を忘れないあたり、その生真面目さが伺えた。
他の騎士たちの間からも自然と拍手が起きた。
ただその一方で……。
「? グロウ兄様?」
私の隣で試合を観戦していたグロウ兄様の表情は渋かった。
部下の敗北への苛立ち……ではない。
その視線はジュドーではなく、ギルへと向けられていた。
まるで、何かに気づいたかのように。
「二人とも、いい試合だった。俺の見込みどおり、坊主はそれなりに強い」
「お褒めに預かり光栄です、殿下」
ギルとジュドー、二人の勝負が終わったリングにグロウ兄様が上がる。
会釈で応じたギルに、グロウ兄様はなおも拍手を送り続ける。
一見すると勝者への手放しの称賛。
「――だが」
そこでピタリとグロウ兄様の手が止まり、声が一段低くなる。
「坊主、やる前にはっきり言っておいてやる。今のままじゃお前は逆立ちしても俺に勝てん。その証拠に、次の勝負はこうする。お前はそっちの“真剣”を使え。俺は木刀のままでいく」
「っ……!?」
煽りではない。声音は真面目で、余計な虚勢が一切ない。
そう言い切れるだけの確信を、先ほどの一戦で見出したということだろう。
しかし、だからこそギルも黙っていられない。
「……殿下。お言葉ですが、自分にも剣士としてのプライドというものがあります」
「そうか。なら、せいぜい俺に一太刀、浴びせてみせろ」
「本気で仰っているのですか? お怪我だけでは済みませんよ?」
「お前の攻撃が俺に当たれば、な」
「……承知しました」
ギルはいったんリングを下り、立て掛けてあった自分の剣を手に取った。
けれど、心なしか動きがいつもより荒々しい。平静を装ってはいるが、どうやら内心では相当腹を立てているみたい。
言うまでもなく、真剣を木刀で受けたら一巻の終わり。
しかもギルの剣は、私が錬金術で鍛えた特製の一振り。その切れ味は抜群で、鉄の柱を両断するほどの鋭さ。
あんな木刀程度、そこらの小枝を握っているのと変わらない。
剣を剣で受けられないというのは、それだけで戦闘においては大きな動きの制約となる。
つまるところ、グロウ兄様の提示したこの勝負はギルを「舐めている」としか言いようがない。
「がんばってね」
「ああ。一ヶ月後を待つまでもない。今日、ここで決める」
悔しさを隠さない声音で、ギルは再びリングへ。
本来の正式な決闘は一ヶ月後。けれどもここで勝ってしまえば、約束は意味を失う。
普段は優しさが先に立つ彼が、今は闘志だけを前面に出している。
いったいどんな勝負になるのか。
胸の奥で、私も思わず息を呑んだ。
グロウ兄様とギルが向かい合う。
木刀と真剣。
リングの中央で足が止まり、空気が張り詰めた。
「――はじめ!」
立ち合い役を務める兵士の合図が、波音の切れ目に落ちた。
1
あなたにおすすめの小説
『ゴミ溜め場の聖女』と蔑まれた浄化師の私、一族に使い潰されかけたので前世の知識で独立します
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
呪いを浄化する『浄化師』の一族に生まれたセレン。
しかし、微弱な魔力しか持たない彼女は『ゴミ溜め場の聖女』と蔑まれ、命を削る危険な呪具の浄化ばかりを押し付けられる日々を送っていた。
ある日、一族の次期当主である兄に、身代わりとして死の呪いがかかった遺物の浄化を強要される。
死を覚悟した瞬間、セレンは前世の記憶を思い出す。――自分が、歴史的な遺物を修復する『文化財修復師』だったことを。
「これは、呪いじゃない。……経年劣化による、素材の悲鳴だ」
化学知識と修復技術。前世のスキルを応用し、奇跡的に生還したセレンは、搾取されるだけの人生に別れを告げる。
これは、ガラクタ同然の呪具に秘められた真の価値を見出す少女が、自らの工房を立ち上げ、やがて国中の誰もが無視できない存在へと成り上がっていく物語。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
役立たずの【清浄】スキルと追放された私、聖女の浄化が効かない『呪われた森』を清めたら、もふもふ達と精霊に囲まれる楽園になりました
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
侯爵令嬢のエリアーナは、ただ汚れを落とすだけの地味なスキル【清浄】を持つことから、役立たずと蔑まれていた。
ある日、絶大な聖なる力を持つ「聖女」が現れたことで、婚約者である王太子から婚約破棄と国外追放を言い渡されてしまう。
行くあてもなく、誰も近づかない『呪われた森』へと逃げ込んだエリアーナ。
しかし、彼女が何気なくスキルを使うと、森を覆っていた邪悪な呪いがみるみる浄化されていく。
実は彼女の【清浄】は、あらゆる穢れや呪いを根源から消し去る、伝説級の浄化能力だったのだ。
呪いが解けた森は本来の美しい姿を取り戻し、伝説の聖域として蘇る。
その力に引き寄せられ、エリアーナのもとには聖獣の子供や精霊、もふもふの動物たちが次々と集まってきて……。
一方その頃、聖女の力では浄化できない災厄に見舞われた王国は、エリアーナを追放したことを激しく後悔し始めていた。
転生先の説明書を見るとどうやら俺はモブキャラらしい
夢見望
ファンタジー
レインは、前世で子供を助けるために車の前に飛び出し、そのまま死んでしまう。神様に転生しなくてはならないことを言われ、せめて転生先の世界の事を教えて欲しいと願うが何も説明を受けずに転生されてしまう。転生してから数年後に、神様から手紙が届いておりその中身には1冊の説明書が入っていた。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる