35 / 41
第35話
しおりを挟む
決闘が終わり、グロウ兄様の提案で宴が始まる。
なんだかんだここ一ヶ月常に漂っていた緊張から解放され、さぞやみんな楽しんでいることだろう……と思いきや。
「「「…………」」」
城外にある広場では、兵士たちが無言で固まっていた。
とても宴を楽しんでいるように見えない。
……が、それもある意味で当然のこと。
「ま、こんなもんよね……」
「うん……」
私とギルは、そろって何とも言えない顔でテーブルを見下ろした。
そこに並んでいたのは、宴にふさわしいご馳走とはほど遠いラインナップ。
蒸かしたカボチャ、ヤギのミルク――以上、それだけ。
「ま、まあ……とにかく食べよう!」
「そ、そうね! いただきます!」
気を取り直してフォークを手に取り、ほくほくのカボチャを口に運ぶ。
口の中に広がる優しい甘み。
……うん、悪くはない。悪くはないんだけど。
「おいしい……な」
「……ええ、そうね」
沈黙。
おいしいけれど、宴で食べたいものではない。
やっぱり宴と言えば、こう……肉とか、魚とか、そういう“見た目や香りの暴力”が欲しいっていうか……。
ああ、でもいけないわフェルト! シルフィーナ姉さんがその身を削って送ってくれたカボチャを前に、そんな不謹慎なことを思うなんて! この恥知らず!
そうよ、悪いのはカボチャじゃない。むしろこの国でお腹を満たせる食事にありつけるだけ、どれほどありがたいことか!
…………でも、やっぱりこの静けさはちょっと寂しい。
「まあでも仕方ないわよね。やる前はみんな決闘に集中してたし、誰もその後のことまで考えてなかったもの」
「ああ。この宴も完全に殿下の思いつきだしね。それに、この国の現状を考えたら……」
ギルの言うとおり。
稲を植えたのはまだ一か月前。収穫までには時間がかかる。
塩田づくりも道半ばで、塩を輸出して他国と交易を始めるにはもう少し準備が必要だ。
つまり――国の食料事情はいまだ火の車。
こんな状況で“いかにもな”宴を開こうなんて、どだい無理な話というもの。
――だがしかし、そこに救世主が現れた。
「フェルト姉さま、ギルバートさん。決闘の勝利、おめでとうございます」
やってきたのはライルだった。背後には日傘を手にモーリスも立っている。
ライルは透き通るような白い肌を日差しから守るため、晴れの日でも傘をさして外に出なければならない。
「ライル、ありがとう。まさかあなたまで観戦に来てくれるとは思わなかったわ」
「大事な日ですから。僕にも王族として、ちゃんと見届ける責任があると思ったんです」
立派な心掛けね。とても十歳とは思えない。
これで身体の心配さえなければ、ライルこそ名君の器かも。
たまにそんなことを考える。
「お疲れさまでした、ギルバートさん。姉さまの話に聞いていた通りでした。あの戦い方、華やかで見ていてすごくわくわくしました!」
「腕を上げたな、ギルバート。見事な決闘だった」
「二人ともありがとう。でも、まだ納得はしてないんだ。今日の勝利はフェルトの装備あってこそ。この次は、俺だけの力で殿下を超えてみせる」
ライルとモーリスの称賛に、ギルは照れくさそうに笑ってほおをかいた。
そこからしばらく、私たちは決闘の感想戦で盛り上がった。
この一ヶ月の海辺での特訓や例の新装備のこと、そして本気になったグロウ兄様の迫力のヤバさなど……気づけば、話は弾んで場の空気もだいぶ和んでいた。
やがて、ギルが皿を手に取る。
「……あれ、もうカボチャがない」
「まあ、兵士の人たちはよく食べるからね。……でも変ね。私の記憶だと、もっと用意していたはずなんだけど」
宴の前に給仕と打ち合わせた分量なら、まだ余りがあるはず。
私とギルが同時に首をかしげていると――。
「ふふ、フェルト姉さま、安心してください」
ライルが楽しそうに微笑む。
「蒸したカボチャは半分だけで、もう半分は姉さまたちの勝利を祝うためのご馳走にしたんです。そろそろ届くはずですよ」
その言葉どおり、ちょうど奥から使用人たちが皿を運んできた。
香ばしい匂いが風に乗って鼻をくすぐる。
私はその黄金色の円盤がテーブルの上に置かれた瞬間、気がつけば椅子を蹴飛ばすように立ち上がっていた。
「……こ、これはまさか……!」
「はい、かぼちゃを使った“ケーキ”です」
「!!!!!」
やっぱり……!
身体中に電流が迸る。
この国にはケーキなんて存在しない。いや、焼き菓子自体がほぼ伝説級だ。
なんせそれらの主たる材料である小麦がないのだから当然だ。
「前にお姉さまが“甘いものが恋しい”って言っていたでしょう? だから挑戦してみました」
「お、覚えていてくれたのね……」
「はい。それに、お祝いといえば、やっぱりケーキかなって」
天使。
にっこり笑うライルの背に、私は本当に白い羽が見えた気がした。
モーリスが一歩進み出て、丁寧に説明を始める。
「小麦がない分は、フェルト王女が作ったおコメで代用しました。この間のパスタを覚えておいでですか? あれを作る際にいったん粉にしたおコメを、試しに山羊のミルクを加えて焼いてみたのです」
「するとサクサクとした食感が良い具合で……そこで前にチラッとお姉さまがしてくれたケーキの話を思い出したんです。たしか、正確には“タルト”――という名前でしたでしょうか」
「え、ええ……」
ここだけの話、転生前の私は大の甘党だった。中でもおばあちゃんがたまに焼いてくれたパンプキンタルトが大好きだった。
ちなみに私は誰にも自分が転生者だと伝えていない。言ったところでどうせ信じてもらえないからだ。
だからあくまで前世の記憶というのは伏せた上で私がポロッとこぼした話を、ライルはその情報をもとに独自に再現してくれたのだ。
「それもこれも、姉さまのくれた“砂糖”のおかげです」
ああ、あれね。
懐かしさと同時に、あの地獄の試行錯誤の日々がよみがえる。
サトウキビがないこの国で、植物の自然糖を錬成して甘みを抽出する作業。あれはもはや錬金術というより執念の産物だった。
「これも国の発展のためよ!」と言い訳しながら、実際は“甘いものが食べたい”一心で夜な夜な実験していた私。
「こ、これ……食べていいのか?」
「見たことねえ……」
「甘い匂いがする……?」
突然現れたタルトにざわつく兵士たち。
それもそのはず、焼き菓子なんて他の大国でも上流貴族くらいしか食べられない超貴重品だ。
興味は津々だが、初めて見る食べ物に戸惑っている様子。
そうして誰も手を出せずにいる中、私は先陣を切って口にする。
みんなの視線が私に集中する。
「では……いただきます」
パクリと一口。
――甘い。
こしたカボチャの滑らかさと、焼きたての香ばしさが舌の上で溶け合う。
ほろりと崩れるタルト生地、そこに染み込むミルクの優しい風味。
「おいしい……!」
そのひとことが合図だった。
プルプルと震えながら感動の声を漏らした私。
その姿に触発され、見守っていた人々が次々と皿に手を伸ばす。
「あ、甘い! 甘いぞ!」
「なんじゃこりゃあ! うますぎる!」
「おいおいおい! こんなすげぇもん今まで食べたことがねぇぞ!」
「おい、俺にも寄越せよ!」
「うめぇえええええ!!」
一口食べるや否や歓喜に打ち震える兵士たち。
それだけではない。
「こいつぁたしかにうめえな!」
「……ああ。すごいよライル、本当に」
普段は厳しいグロウ兄様が、まるで子供のような顔で頬張っていた。
リヒテル兄様も冷静を装っていたけど、口元が完全に緩んでいる。
「えへへ……」
二人の尊敬する兄たちに褒められ、ライルが嬉しそうにモジモジする。なんとも微笑ましい光景。
私も手が止まらず、ついつい一切れもらおうと手を伸ばす。
「これ、他の皆にも教えてあげないとね。きっと飛び上がって喜ぶわ」
「そうですね。でも甘みを出すには砂糖が必要なので……たくさんはまだ作れないんです」
「ああ、そういえばそうだったわね」
なんとか錬金術で砂糖を作れたと言っても、さすがに大量には生み出せない。
それらしい原料があるならまだしも、今回は半ば無理矢理だったので消費する魔力も大きかった。
やれやれ、なかなか一筋縄じゃいかないわね。
やっぱり早く他国と貿易して欲しいものを得られるようにならないと。
「他にはどうかしら? 料理をしてて、ライルが“これが欲しい”って思ったものはある?」
「そうですね……食材とは少し違うんですが、憧れはやっぱりお鍋です」
「お鍋? 鉄鍋のこと?」
「はい。それがあれば、前に姉さまが言っていた“油で揚げる料理”もできると思うんです。他にもいろんな調理法を試せますし」
「なるほどね……」
この国には鉱山がなく、鉄は常に不足している。
剣を揃えるのがやっとで、農具に至っては木の先端を鉄で覆う“なんちゃって仕様”で精いっぱいなのが現状。
とはいえこの先を考えると、鉄は欠かせない資源だ。
一番手っ取り早いのは他国からの購入だけれど――隣国を経由すれば、即「反攻の準備だ」と疑われる。
そんな状況での大量輸入は自殺行為に等しい。
う~ん、なんとか秘密裏に手に入れる方法はないかしら。
……いや待って。そういえば、たしか師匠の遺産で――。
なんだかんだここ一ヶ月常に漂っていた緊張から解放され、さぞやみんな楽しんでいることだろう……と思いきや。
「「「…………」」」
城外にある広場では、兵士たちが無言で固まっていた。
とても宴を楽しんでいるように見えない。
……が、それもある意味で当然のこと。
「ま、こんなもんよね……」
「うん……」
私とギルは、そろって何とも言えない顔でテーブルを見下ろした。
そこに並んでいたのは、宴にふさわしいご馳走とはほど遠いラインナップ。
蒸かしたカボチャ、ヤギのミルク――以上、それだけ。
「ま、まあ……とにかく食べよう!」
「そ、そうね! いただきます!」
気を取り直してフォークを手に取り、ほくほくのカボチャを口に運ぶ。
口の中に広がる優しい甘み。
……うん、悪くはない。悪くはないんだけど。
「おいしい……な」
「……ええ、そうね」
沈黙。
おいしいけれど、宴で食べたいものではない。
やっぱり宴と言えば、こう……肉とか、魚とか、そういう“見た目や香りの暴力”が欲しいっていうか……。
ああ、でもいけないわフェルト! シルフィーナ姉さんがその身を削って送ってくれたカボチャを前に、そんな不謹慎なことを思うなんて! この恥知らず!
そうよ、悪いのはカボチャじゃない。むしろこの国でお腹を満たせる食事にありつけるだけ、どれほどありがたいことか!
…………でも、やっぱりこの静けさはちょっと寂しい。
「まあでも仕方ないわよね。やる前はみんな決闘に集中してたし、誰もその後のことまで考えてなかったもの」
「ああ。この宴も完全に殿下の思いつきだしね。それに、この国の現状を考えたら……」
ギルの言うとおり。
稲を植えたのはまだ一か月前。収穫までには時間がかかる。
塩田づくりも道半ばで、塩を輸出して他国と交易を始めるにはもう少し準備が必要だ。
つまり――国の食料事情はいまだ火の車。
こんな状況で“いかにもな”宴を開こうなんて、どだい無理な話というもの。
――だがしかし、そこに救世主が現れた。
「フェルト姉さま、ギルバートさん。決闘の勝利、おめでとうございます」
やってきたのはライルだった。背後には日傘を手にモーリスも立っている。
ライルは透き通るような白い肌を日差しから守るため、晴れの日でも傘をさして外に出なければならない。
「ライル、ありがとう。まさかあなたまで観戦に来てくれるとは思わなかったわ」
「大事な日ですから。僕にも王族として、ちゃんと見届ける責任があると思ったんです」
立派な心掛けね。とても十歳とは思えない。
これで身体の心配さえなければ、ライルこそ名君の器かも。
たまにそんなことを考える。
「お疲れさまでした、ギルバートさん。姉さまの話に聞いていた通りでした。あの戦い方、華やかで見ていてすごくわくわくしました!」
「腕を上げたな、ギルバート。見事な決闘だった」
「二人ともありがとう。でも、まだ納得はしてないんだ。今日の勝利はフェルトの装備あってこそ。この次は、俺だけの力で殿下を超えてみせる」
ライルとモーリスの称賛に、ギルは照れくさそうに笑ってほおをかいた。
そこからしばらく、私たちは決闘の感想戦で盛り上がった。
この一ヶ月の海辺での特訓や例の新装備のこと、そして本気になったグロウ兄様の迫力のヤバさなど……気づけば、話は弾んで場の空気もだいぶ和んでいた。
やがて、ギルが皿を手に取る。
「……あれ、もうカボチャがない」
「まあ、兵士の人たちはよく食べるからね。……でも変ね。私の記憶だと、もっと用意していたはずなんだけど」
宴の前に給仕と打ち合わせた分量なら、まだ余りがあるはず。
私とギルが同時に首をかしげていると――。
「ふふ、フェルト姉さま、安心してください」
ライルが楽しそうに微笑む。
「蒸したカボチャは半分だけで、もう半分は姉さまたちの勝利を祝うためのご馳走にしたんです。そろそろ届くはずですよ」
その言葉どおり、ちょうど奥から使用人たちが皿を運んできた。
香ばしい匂いが風に乗って鼻をくすぐる。
私はその黄金色の円盤がテーブルの上に置かれた瞬間、気がつけば椅子を蹴飛ばすように立ち上がっていた。
「……こ、これはまさか……!」
「はい、かぼちゃを使った“ケーキ”です」
「!!!!!」
やっぱり……!
身体中に電流が迸る。
この国にはケーキなんて存在しない。いや、焼き菓子自体がほぼ伝説級だ。
なんせそれらの主たる材料である小麦がないのだから当然だ。
「前にお姉さまが“甘いものが恋しい”って言っていたでしょう? だから挑戦してみました」
「お、覚えていてくれたのね……」
「はい。それに、お祝いといえば、やっぱりケーキかなって」
天使。
にっこり笑うライルの背に、私は本当に白い羽が見えた気がした。
モーリスが一歩進み出て、丁寧に説明を始める。
「小麦がない分は、フェルト王女が作ったおコメで代用しました。この間のパスタを覚えておいでですか? あれを作る際にいったん粉にしたおコメを、試しに山羊のミルクを加えて焼いてみたのです」
「するとサクサクとした食感が良い具合で……そこで前にチラッとお姉さまがしてくれたケーキの話を思い出したんです。たしか、正確には“タルト”――という名前でしたでしょうか」
「え、ええ……」
ここだけの話、転生前の私は大の甘党だった。中でもおばあちゃんがたまに焼いてくれたパンプキンタルトが大好きだった。
ちなみに私は誰にも自分が転生者だと伝えていない。言ったところでどうせ信じてもらえないからだ。
だからあくまで前世の記憶というのは伏せた上で私がポロッとこぼした話を、ライルはその情報をもとに独自に再現してくれたのだ。
「それもこれも、姉さまのくれた“砂糖”のおかげです」
ああ、あれね。
懐かしさと同時に、あの地獄の試行錯誤の日々がよみがえる。
サトウキビがないこの国で、植物の自然糖を錬成して甘みを抽出する作業。あれはもはや錬金術というより執念の産物だった。
「これも国の発展のためよ!」と言い訳しながら、実際は“甘いものが食べたい”一心で夜な夜な実験していた私。
「こ、これ……食べていいのか?」
「見たことねえ……」
「甘い匂いがする……?」
突然現れたタルトにざわつく兵士たち。
それもそのはず、焼き菓子なんて他の大国でも上流貴族くらいしか食べられない超貴重品だ。
興味は津々だが、初めて見る食べ物に戸惑っている様子。
そうして誰も手を出せずにいる中、私は先陣を切って口にする。
みんなの視線が私に集中する。
「では……いただきます」
パクリと一口。
――甘い。
こしたカボチャの滑らかさと、焼きたての香ばしさが舌の上で溶け合う。
ほろりと崩れるタルト生地、そこに染み込むミルクの優しい風味。
「おいしい……!」
そのひとことが合図だった。
プルプルと震えながら感動の声を漏らした私。
その姿に触発され、見守っていた人々が次々と皿に手を伸ばす。
「あ、甘い! 甘いぞ!」
「なんじゃこりゃあ! うますぎる!」
「おいおいおい! こんなすげぇもん今まで食べたことがねぇぞ!」
「おい、俺にも寄越せよ!」
「うめぇえええええ!!」
一口食べるや否や歓喜に打ち震える兵士たち。
それだけではない。
「こいつぁたしかにうめえな!」
「……ああ。すごいよライル、本当に」
普段は厳しいグロウ兄様が、まるで子供のような顔で頬張っていた。
リヒテル兄様も冷静を装っていたけど、口元が完全に緩んでいる。
「えへへ……」
二人の尊敬する兄たちに褒められ、ライルが嬉しそうにモジモジする。なんとも微笑ましい光景。
私も手が止まらず、ついつい一切れもらおうと手を伸ばす。
「これ、他の皆にも教えてあげないとね。きっと飛び上がって喜ぶわ」
「そうですね。でも甘みを出すには砂糖が必要なので……たくさんはまだ作れないんです」
「ああ、そういえばそうだったわね」
なんとか錬金術で砂糖を作れたと言っても、さすがに大量には生み出せない。
それらしい原料があるならまだしも、今回は半ば無理矢理だったので消費する魔力も大きかった。
やれやれ、なかなか一筋縄じゃいかないわね。
やっぱり早く他国と貿易して欲しいものを得られるようにならないと。
「他にはどうかしら? 料理をしてて、ライルが“これが欲しい”って思ったものはある?」
「そうですね……食材とは少し違うんですが、憧れはやっぱりお鍋です」
「お鍋? 鉄鍋のこと?」
「はい。それがあれば、前に姉さまが言っていた“油で揚げる料理”もできると思うんです。他にもいろんな調理法を試せますし」
「なるほどね……」
この国には鉱山がなく、鉄は常に不足している。
剣を揃えるのがやっとで、農具に至っては木の先端を鉄で覆う“なんちゃって仕様”で精いっぱいなのが現状。
とはいえこの先を考えると、鉄は欠かせない資源だ。
一番手っ取り早いのは他国からの購入だけれど――隣国を経由すれば、即「反攻の準備だ」と疑われる。
そんな状況での大量輸入は自殺行為に等しい。
う~ん、なんとか秘密裏に手に入れる方法はないかしら。
……いや待って。そういえば、たしか師匠の遺産で――。
2
あなたにおすすめの小説
『ゴミ溜め場の聖女』と蔑まれた浄化師の私、一族に使い潰されかけたので前世の知識で独立します
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
呪いを浄化する『浄化師』の一族に生まれたセレン。
しかし、微弱な魔力しか持たない彼女は『ゴミ溜め場の聖女』と蔑まれ、命を削る危険な呪具の浄化ばかりを押し付けられる日々を送っていた。
ある日、一族の次期当主である兄に、身代わりとして死の呪いがかかった遺物の浄化を強要される。
死を覚悟した瞬間、セレンは前世の記憶を思い出す。――自分が、歴史的な遺物を修復する『文化財修復師』だったことを。
「これは、呪いじゃない。……経年劣化による、素材の悲鳴だ」
化学知識と修復技術。前世のスキルを応用し、奇跡的に生還したセレンは、搾取されるだけの人生に別れを告げる。
これは、ガラクタ同然の呪具に秘められた真の価値を見出す少女が、自らの工房を立ち上げ、やがて国中の誰もが無視できない存在へと成り上がっていく物語。
【完結】断罪された悪役令嬢は、本気で生きることにした
きゅちゃん
ファンタジー
帝国随一の名門、ロゼンクロイツ家の令嬢ベルティア・フォン・ロゼンクロイツは、突如として公の場で婚約者であるクレイン王太子から一方的に婚約破棄を宣告される。その理由は、彼女が平民出身の少女エリーゼをいじめていたという濡れ衣。真実はエリーゼこそが王太子の心を奪うために画策した罠だったにも関わらず、ベルティアは悪役令嬢として断罪され、社交界からの追放と学院退学の処分を受ける。
全てを失ったベルティアだが、彼女は諦めない。これまで家の期待に応えるため「完璧な令嬢」として生きてきた彼女だが、今度は自分自身のために生きると決意する。軍事貴族の嫡男ヴァルター・フォン・クリムゾンをはじめとする協力者たちと共に、彼女は自らの名誉回復と真実の解明に挑む。
その過程で、ベルティアは王太子の裏の顔や、エリーゼの正体、そして帝国に忍び寄る陰謀に気づいていく。かつては社交界のスキルだけを磨いてきた彼女だが、今度は魔法や剣術など実戦的な力も身につけながら、自らの道を切り開いていく。
失われた名誉、隠された真実、そして予期せぬ恋。断罪された「悪役令嬢」が、自分の物語を自らの手で紡いでいく、爽快復讐ファンタジー。
役立たずの【清浄】スキルと追放された私、聖女の浄化が効かない『呪われた森』を清めたら、もふもふ達と精霊に囲まれる楽園になりました
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
侯爵令嬢のエリアーナは、ただ汚れを落とすだけの地味なスキル【清浄】を持つことから、役立たずと蔑まれていた。
ある日、絶大な聖なる力を持つ「聖女」が現れたことで、婚約者である王太子から婚約破棄と国外追放を言い渡されてしまう。
行くあてもなく、誰も近づかない『呪われた森』へと逃げ込んだエリアーナ。
しかし、彼女が何気なくスキルを使うと、森を覆っていた邪悪な呪いがみるみる浄化されていく。
実は彼女の【清浄】は、あらゆる穢れや呪いを根源から消し去る、伝説級の浄化能力だったのだ。
呪いが解けた森は本来の美しい姿を取り戻し、伝説の聖域として蘇る。
その力に引き寄せられ、エリアーナのもとには聖獣の子供や精霊、もふもふの動物たちが次々と集まってきて……。
一方その頃、聖女の力では浄化できない災厄に見舞われた王国は、エリアーナを追放したことを激しく後悔し始めていた。
転生先の説明書を見るとどうやら俺はモブキャラらしい
夢見望
ファンタジー
レインは、前世で子供を助けるために車の前に飛び出し、そのまま死んでしまう。神様に転生しなくてはならないことを言われ、せめて転生先の世界の事を教えて欲しいと願うが何も説明を受けずに転生されてしまう。転生してから数年後に、神様から手紙が届いておりその中身には1冊の説明書が入っていた。
召喚失敗!?いや、私聖女みたいなんですけど・・・まぁいっか。
SaToo
ファンタジー
聖女を召喚しておいてお前は聖女じゃないって、それはなくない?
その魔道具、私の力量りきれてないよ?まぁ聖女じゃないっていうならそれでもいいけど。
ってなんで地下牢に閉じ込められてるんだろ…。
せっかく異世界に来たんだから、世界中を旅したいよ。
こんなところさっさと抜け出して、旅に出ますか。
【完結】人々に魔女と呼ばれていた私が実は聖女でした。聖女様治療して下さい?誰がんな事すっかバーカ!
隣のカキ
ファンタジー
私は魔法が使える。そのせいで故郷の村では魔女と迫害され、悲しい思いをたくさんした。でも、村を出てからは聖女となり活躍しています。私の唯一の味方であったお母さん。またすぐに会いに行きますからね。あと村人、テメぇらはブッ叩く。
※三章からバトル多めです。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる