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② トントン拍子
しおりを挟む【ハロウィン】
海外でで 古くから 行われていた行事の一つ。
帰ってくる先祖の霊を迎え、しずめるためのお祭り。
日本でいう 【お盆】 みたいなもの。
ただ その際、先祖だけでなく 悪魔や魔女,妖怪といったものまで コチラの世界に来てしまうと考えられていた。
そのため、そいつらの イタズラや連れ去りの被害にあわないために 仮装するようになった。
同族であると 勘違いさせるために。
+++++++
何ヶ所か設置されたテーブル上には、
立ったままでも簡単につまめるような 一口大サイズの料理が お行儀良くならべられている。
『うまそうだなー』
それらを横目で チラリと見ながら、オイラも問題に取りかかった。
紙には、こう書かれていた。
ーーーーーーーーーー
「カメ」 「ラクダ」 「サイ」の3匹が買い物にきました。
さて、何を買っていったのでしょうか?
ーーーーーーーーーー
この用紙、問題の書かれている紙もランダム。
順番に係員と 問題用紙の入ってる箱が置いてある机をめぐり、箱の中から一枚 紙(問題)を引きぬく。
問題が解けたら、再び その机を訪れ、
係員に問題用紙を渡し 答えを言う。
そこで正解なら、係員から オヤツの入った袋が手渡さられる というシンプルなものだ。
もし、不正解だったら?
そのまま 引き続きその問題に取り組んでも良いし、
あきらめて 別の問題に挑戦しても良い。
ただ、配備してある問題数に限りがあるので、
毎回 机は移動して欲しい とのことだった。
確かに 設置数の問題もあるだろうが、
めぐった机の数で それぞれの班がどれくらい進んでいるのか カウントしているのかもしれない。
現状に立ちもどり、めがねが手にしている問題用紙に目をおとす。
この問題は、簡単だ。
「わかったぜ!」 鼻息あらく 宣言すると
「こんなサービス問題 解けて当たり前だよ」
冷たい笑みが、突き刺さる。
「なら、答え合わせしようぜ!」 イキまいたオイラを一瞥した彼は
「カメラ。電気屋で カメラを買ったんだよ」
抑揚のない言葉が返ってきた。
「サービス問題、サンキューじゃんか!
早速 オヤツもらいに行こうぜ!」
めがねの態度に腹を立てるわけでもなく、
係員の待つ机に向けて 走り出す おいら。
「能天気だねー!
頭に花でも 咲いているんじゃなうの!」
その背後に めがねのイヤミが、再び 突き刺さる。。
ボリボリ…ボリボリ…
めでたく(?)手に入れた オヤツのカリカリを食べながら
「さーて、次の問題は?」
さっき、めがねが手に入れた問題用紙に首を伸ばす。
「お腹空いたなら、テーブルの料理 食べれば?
それ、景品だろ」
めがねは、そんなオイラをたしなまながら、問題を見せてくれた。
ーーーーーーーーーー
「え」 「う」 「ん」 「こ」 で出来る言葉は?
ーーーーーーーーーー
また、簡単だった。
『ってか、はっ!うんこ⁉』
驚きと共に ニヤリと 顔がほころぶ。
『こんな問題、出していいのか?』
オイラのニヤついた顔に気づいた めがねは
ヤレヤレ…と肩をすくめ 呆れをみせると
「また、サービス問題だよ!」
そそくさと 机に向けて 足を進める。
「なっ!面白くないのか?
うんこ だぜ…ウンコ」
しつこく からもうとするオイラを
「ゼンゼン!」 と冷たく突き放し
「そんなくだらないこと 言ってないで
サッサと 次に行くよ…次」
めがねは、言いながら、クルリと 背中を見せた。
ところが、景品の受け取りに、手間取ってる様子。
「どーしたんだよー!
答えでも わからなくなっちまったのか?」
からかいまじりに近づくと
「キミじゃないんだから…そんなの、忘れるわけないだろう!公園だ…公園!
決して 〇〇〇じゃ、ないからな!」
ついでとばかりに オイラにも念押しする。
「そんなこと、わかってるよ。
当たり前じゃんか!
拗ねてそっぽ向くオイラを 軽く無視し、
自分のおかれている現状を 説明し始める めがね。
「変なんだよ。
解答、当ってるのに なかなか 景品 渡してくれないんだ」
めがねのいい訳を聞き
瞬時に機嫌を直したオイラは
「何がいけないんだ?」
めがねを指差し 係員にたずねる。
「解答には、原則 皆さん、3人でいらしてください」
係員が、丁寧だが キッパリと言い放つ。
「へー! そんな規則 あったんだー」
オイラは、感心半分驚き半分で
「だってさ!おつかれ」 ポンとめがねの肩を叩く。
その後、ナースを呼びよせ スムーズに コトはすんだ。
そのまま 次の机に向かい、問題を受け取る。
チラリと 新しい問題を手に 表情を歪めるめがねを横目に
「あんなルール あったんだなー」
めがねに向けて イヤミを放つが
「今回のは、結構むずかしいよ」 サラリとそれをかわされる。
ーーーーーーーーーー
アイスクリームがとけると残念。でもとけるとうれしいものは?
ーーーーーーーーーー
「げっ!マジで、ムズいじゃん!」
「ほら、ちゃんとした問題だろ。
さっきまでがラッキーな だけだったんだよ!
やっぱり…」
「ってか、さっきキミがバカにしたから
もしかしたら、幸運 逃げちゃったんじゃないの?」
仕返しとばかりに、イヤミを返される。
「マジで わかんないの?めがねー‼」
あっさりスルーし 叫んでいると
「私にも ソレ見せてよ!」 ナースが首を伸ばしてきた。
その様子を目にして おいらはハタと気がついた。
『あれ、オイラ?
せっかくナースと お近づきになれるチャンスなのに、
めがねとばっか 絡んでるジャン!』
自分のバカさ加減に 嫌気がさす。
「「どうぞ」」
不本意にも 2匹同時に紙を差し出し、見やすいように くるりと回す。
「むずかしいわね、コレ」
ナースも 同じように押しだまってしまう。
「ん~」 「んっ…」
しばらく 3匹とも悩んでいると
「あっ!」 ナースが 突然 声を上げた。
「これ!問題じゃない‼」
問題用紙を指差し、はしゃいで うわずった声を上げる。
「だから 今,解いてるだろ!」
オイラは、ちょっとイラつきながら反論するも
「じゃなくて、答えが問題やクイズなんだってば!」
ナースも負けじとわめき返してくる。
『は??? 解答が、クイズ⁉???』
突き返された言葉を もう一度 頭の中でくり返すと…
「あーぁ、そういうこと!」 急に ストンと 合点した。
「なるほどねー」 ほぼ同時に 近くから声が上がる。
焦点が合うと、ソレは めがねだった。
そのまま3匹でうなずき合い、
問題を受け取った机に 向かった。
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