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③ トラブル(?)
しおりを挟む思ったより 順調にことは進み、のこり3問となった。
ーーーーーーーーーー
電車やバス、病院の待合室などでスマホに電話がかかってきた時の対処法として正しいものはどれでしょうか?
1.なるべく小声で話す
2.大事な話だけをして短時間で電話を終わらせる
3.他の人から離れて話す
4.その場では電話に出ないで後で折り返し電話をかける
ーーーーーーーーーー
『はっ? なんで、こんなの問題になってんだ?』
疑問を感じつつ…オイラは、胸を張って述べた。
「答えは2番さ…間違いなく2番だ!」 連呼すると
「えっ!3番じゃないの?
私、いつも そうしてるけど…」 オドオドと
自信なさそうに言うナースの目と かち合った。
「えーと…なら、そーかも…⁉」 なんとも歯切れ悪く…
ムリに ナースに合わせていると
「そうさ、彼女が間違えるわけナイだろ!」
何処かから,聞きなれない声が 聞こえてきた。
なんだ、オマエ‼
目をこらし、声のした方に 振り向くと、
それは テキサスだった。
【テキサス】こと 彼は、アメリカン・ショートヘアのオス猫。
オイラと同じく ナースに好意をいだいている。
名前からもわかるように、常に 格好つけで
特に 今は、テンガローハットをかぶり 革のベストを着用。
アメリカのカウボーイ気分。
腰のベルトには、いかにも水鉄砲とわかる銃まで 差してあった。
「部外者は,引っ込んでろよ!」
つまみ出そうと、ズンズン彼に近づくと
「オレだって。、パーティに参加しているんだ。
全くの部外者 というわけじゃないだろう」
と屁理屈を述べ
「それに ちょっと彼女に 用があるんだよ!」
当たり前のように ヘラヘラと 彼女に歩みよる。
「なーぁ、こんなパーティ抜け出して、一緒にドライブでも行かないか?
ゼッタイ‼ その方が楽しいって!」
口説きながら、ナースの肩に触れようとした、その時。
ボコっ‼
『アレっ⁉ 手を振り落とそうとしてたバズなのに…』
気づいたら…ーーーテキサスを殴っていた。
「あっ、ワリィ!」 とっさに あやまったけど…
「ワルイで済んだら 警察いるかーーー」
お決まりのセリフを 耳にした途端、目の前に星が広がった。
続けて お腹にも パンチ、ヒザ蹴りが命中して
オイラは不覚にも 膝をついた。
「ナニ してるの!」
ナースが血相を変えて オイラにかけより、
キッ! とテキサスを睨む。
「な、なんだよ…」 たじろぐ彼に
「暴力ふるう なんてサイテー」 冷たい一言。
「だ、だって…先に手、出したのソッチじゃんか!」
いい訳するテキサスを無視し、
オイラの口元に ハンカチを当てて、垂れていた血をぬぐう。
そして、振り返りもせず
「私、暴力的な人 キライ」
トドメを打ち込み 撃沈させた。
それを受け テキサスは しばらく凍りついていたが
やがて肩を落とし、スゴスゴと たち去っていった。
「ザマアみろ!いい気味だぜ‼」 ほくそ笑んでいるオイラに
「アナタも 同罪だから!」 ナースから クギを打ち込んだ。
オイラは、苦し紛れに
「そ、そういえば、クイズの答え 正解は何番なんだ?」
しらじらしく話題を逸らすと
「正解は、4番だよ。
その場では電話に出ないで、後で折り返し電話をかけ直す」
「こんなの常識じゃないか!
悩む方がどうかしてるよ」
シレーと 何食わぬ顔で めがねが応える。
「途中で 予想外のドタバタ劇があったみたいだけど…
あと2問。
ラストスパート‼ 気合い入れて、サクッといこうぜ!」
めがねの号令で、再び、問題に向き直る。
『ってか、ドコの運動部だよ!』
第9問
ーーーーーーーーーー
本なのに,
表しか無い本は 何の本?
ーーーーーーーーーー
『は? 本なんてよまねーからわかんねー』
とっさに出かかった言葉を あわてて飲み込む
『あぶねーあぶねー 今 そんなこと言ったらバカだと思われちまう。
それじゃなくても さっきので、
ちょっと やらかしちまってるのに…』
少しでもナースに 見直してほしくて
すんでの所で ふみとどまったのに
「私わかんない」 彼女は、早々に投げ出した。
そんな中
「偏見かもしれないけど、女の子って よく見るんじゃないの?」
もう問題を解けたらしいめがねが、ナースに問いかける。
「「えっ⁉」」 同時に聞き返す オイラたち。
「占いの本だよ 答え。
あれ⁉ もしかして、わかんなかった?」
めがねは、シレーと。言ってのける。
瞬間 バカにされた気がして、ギュッと拳を握りかけるが。
「なるほど、ねー!」 周りを見て 怒りを押し殺すオイラ。
「他の女子たちは、楽しいみたいね。よく見てるわ。
それこそ、穴が空きそうなくらい シツコクね!」
めがねに向けて 言い放つと
「でも、私はムリ‼ 全然、面白いと思わないもの」
ナースが ボソリとつぶやいた。
それを誤魔化すように パッとふり返り
「そういえば…みんなで行かなきゃいけないのよねー 解答」
係員のいる机に向かって 足を踏み出した。
いよいよ最後。
『この問題で、全てーーーオイラたち (特にオイラとナース)の関わりが…切れちまう‼』
今までは そんなこと一切 気にしたことなかったのに…
今はナゼカ…スゴく 悲しい…
オイラが珍しく ナーバスになっている となりで
「さぁー やるぞー!」
めがねが 気合を入れ直していた。
第10問
ーーーーーーーーーー
火事だー! 家が燃えています。
しかし、太郎くんは 燃えてる家に飛び込んでしまいました。
なぜでしょう?
ーーーーーーーーーーー
「は? コイツ、丸焦げになりたかったのか?」
「な ワケないだろう‼」
めがねが、すかさずツッコミを入れる。
「そうか⁉ 案外 ウケ狙ってたのかもしれないじゃん!」
「その前に 死んでるよ」
なおもフザケてるオイラに、めがねが 呆れながらも冷静に 訂正してくる。
すると
「イツまで ジャれているのよ」 ナースに 怒られた。
「冷たい…」 ボソッとつぶやくと
「キミと一緒にされちゃったじゃないか‼」
不服そうに めがねが、口を尖らせる。
そう オイラに抗議しながら、
ちゃっかりと ナースに
「心外だな!
ボクとコイツを 一緒にしないで欲しいんだけど。
ボクまで バカだと思われちゃうじゃないか!」 と、憤慨していた。
「またまたー オイラのこと好きなくせに!」
「もしかして 照れかくしか⁉ カワイイなー!」
険悪な空気を 回避したくて
わざと おどけてみせるオイラ。
「ごめんなさい。私の言い方が悪かったわ。
だから、二人とも機嫌直して!」
ナースは、謝罪の言葉を口にすると
「さぁー問題に戻りましょう」
パンと一度、手を打ち鳴らした。
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