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18話 リアンナとアルベールの婚約2
しおりを挟む学園の図書室でリアンナは、結婚式で身に着けると幸せになれるという、縁起の良い刺繍の図案集を読んでいると… アルベールがたずねてきて話がしたいと中庭につれ出された。
「……」
たぶん、契約結婚のお話ね? エヴァ様とは毎日のように昼食後に会って話をしていたけれど… アルベール様とはガセボの前でぶつかったとき以来だわ? やっぱりエヴァ様の代理で、しばらくのあいだ妻になるのが私では、不満があるのかしら?
ドキドキッ… とリアンナは不安を抱えアルベールの後に続き、中庭へ出る。
「リアンナ嬢… 僕は昨日、君との婚約を叔父から聞いたばかりだけど… 君はその… この婚約についてどう思っているか、気持ちを聞かせてくれないか?」
アルベールは慎重に言葉を選びながらリアンナにたずねた。
「昨日、聞いたばかり… ですか?! アルベール様はエヴァ様に何も聞いていないのですか?!」
どういうことかしら?! 私は恋人のエヴァ様が、アルベール様と話し合っていると思い込んでいたけれど?! まさか… 契約結婚の計画も知らないの?!
リアンナの顔から血の気がひいた。
自分が恋人たちの間にわって入った邪魔者になったのではないかと、心配しているのだ。
「君は… エヴァに説得されたのか? このバカげた計画について?」
「バカげた計画…? アルベール様もエヴァ様の計画をご存知だと私は思っていましたが… 違うのですか?」
最初は私も夢物語を聞くような感覚で、エヴァ様にお会いして楽しく話を聞いていたけれど…? 父に執務室に呼ばれフラッドリー公爵様と対面したときに、エヴァ様の計画が現実のモノになったのだと知って驚いた。
「計画は… 契約結婚の話なら、はんぶん冗談として1度聞いたが…? まさかエヴァが実行するとは思わなかったよ!」
戸惑いをかくせないようすで、アルベールは艶やかな髪をグシャグシャとかき乱す。
「まぁ… では、聞いていなかったのですね?」
確かに私も… 『こんなふうに上手く出来たら良いな?』と思う、エヴァ様の想像だと思っていたから、アルベール様が動揺するのもわかるわ… 私だって驚いているもの?
「うん… 君は僕との契約結婚について、どこまで知っているんだ?」
「全部、知っていると思いますけど…? 毎日、エヴァ様とお会いしてこのお話をしていましたから…」
「毎日?! 何てこった…! 君は契約結婚を納得しているのか?」
婚約の話を叔父から聞いたあと、アルベールは話をくわしく聞きだそうと、エヴァの部屋へ行った。
だがヱヴァは『頭痛がするから話せない』と断られ続け、今日もエヴァは学園を休んで自分の部屋に籠り… 徹底的にアルベールを避けている。
「はい… お友だちのエヴァ様を助けられるならと…」
「ああ…っ… 何てこった!」
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