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花祭り3~事件~
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花祭り当日になった。
朝起きたクロエは、少し緊張していたが、なんだか久しぶりにワクワクした気分だった。
花祭りに着ていくのは、花柄の赤と白のドレス風ワンピースにした。髪は普段は下ろしていることが多いのだが、今日はハーフアップにして花の髪飾りも付けた。
クロエの両親は、久しぶりの娘のおしゃれした姿と明るい表情に喜び、
「まぁ、クロエなんて可愛らしいの!お友達と楽しんできてね。」
と笑顔でクロエを見送った。
目的地に着くと、既にラリーとイオが待っていた。クロエの制服姿しか見たことがない2人は、クロエの私服姿を見て
「うわ~~まじかわいい。。。」
と、心の声を漏らした。
そこへ、リナリーが遅れて現れた。
リナリーは黄色いワンピースを着ており、スタイルも際立っていてとても可愛かった。
クロエの姿を見たリナリーは一瞬立ち止まり、すぐに走り寄ってきて、クロエに抱きついた。
「クロエ~~!!ごめんねぇ~!!!私馬鹿だからさぁ。」
とリナリーは泣きながら謝ってきた。
クロエはリナリーの背中を擦りながら、
「私の方こそごめんね。リナリーと仲直りしたかった。」
と言うと、リナリーは満面の笑顔になり、再びクロエを抱き締めた。
しばらく2人がくっついていると、イオがリナリーをクロエから引き剥がした。
「おい!いつまでもクロエにイチャイチャするな!俺たちのことを無視しやがって。それに遅刻だぞ!」
イオがぶつぶつと文句を言うと、リナリーはごめんごめんとおどけてみせた。
それから3人は、市場を探索したり、屋台のものを食べ、花祭りを楽しんでいた。
◇
アリオンは1人で花祭りにきていた。
セリーナとルイに一緒に行こうと誘われたが断った。そんな気分になれなかったし、最近は1人の方が気が楽になっていた。
クロエとの思い出しかないこの場所に、足を運ぶのは辛かったが、もしかしたら一目彼女を見ることができるかもしれないと思った。
隣に誰がいたとしても、学園では見せない、楽しそうな表情の彼女を一目見れたら帰るつもりだった。
大広場の近くにベンチに腰かけていると、声をかけられた。
「アリオン様~!!もう~~来るなら来ると行ってくださいよ!」
セリーナだった。隣にルイもいる。
ルイは、セリーナがアリオンに声をかけたことが面白くなかったようで、明らかに不機嫌そうな顔をしていた。
正直、3人で行動を共にするつもりがなかったアリオンは、
「いや、僕は。。。」
といいかけた時だった。
14時の鐘がなり、大広間では花びらが吹き乱れた。鐘の音と共に、周辺にいた人々が、大広間に集まってきた。
音楽が流れ始め、花吹雪が舞う中、皆、恋人や家族、友人らと手を繋いだり、抱き合ったりしながら踊り始めた。
アリオンは、毎年この踊りには参加したことがなかったため、呆気にとられて見ていた。
皆幸せそうである。
その時、少し離れたところに、クロエがいるのが見えた。
そして、目が合った。
朝起きたクロエは、少し緊張していたが、なんだか久しぶりにワクワクした気分だった。
花祭りに着ていくのは、花柄の赤と白のドレス風ワンピースにした。髪は普段は下ろしていることが多いのだが、今日はハーフアップにして花の髪飾りも付けた。
クロエの両親は、久しぶりの娘のおしゃれした姿と明るい表情に喜び、
「まぁ、クロエなんて可愛らしいの!お友達と楽しんできてね。」
と笑顔でクロエを見送った。
目的地に着くと、既にラリーとイオが待っていた。クロエの制服姿しか見たことがない2人は、クロエの私服姿を見て
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そこへ、リナリーが遅れて現れた。
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「クロエ~~!!ごめんねぇ~!!!私馬鹿だからさぁ。」
とリナリーは泣きながら謝ってきた。
クロエはリナリーの背中を擦りながら、
「私の方こそごめんね。リナリーと仲直りしたかった。」
と言うと、リナリーは満面の笑顔になり、再びクロエを抱き締めた。
しばらく2人がくっついていると、イオがリナリーをクロエから引き剥がした。
「おい!いつまでもクロエにイチャイチャするな!俺たちのことを無視しやがって。それに遅刻だぞ!」
イオがぶつぶつと文句を言うと、リナリーはごめんごめんとおどけてみせた。
それから3人は、市場を探索したり、屋台のものを食べ、花祭りを楽しんでいた。
◇
アリオンは1人で花祭りにきていた。
セリーナとルイに一緒に行こうと誘われたが断った。そんな気分になれなかったし、最近は1人の方が気が楽になっていた。
クロエとの思い出しかないこの場所に、足を運ぶのは辛かったが、もしかしたら一目彼女を見ることができるかもしれないと思った。
隣に誰がいたとしても、学園では見せない、楽しそうな表情の彼女を一目見れたら帰るつもりだった。
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「アリオン様~!!もう~~来るなら来ると行ってくださいよ!」
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ルイは、セリーナがアリオンに声をかけたことが面白くなかったようで、明らかに不機嫌そうな顔をしていた。
正直、3人で行動を共にするつもりがなかったアリオンは、
「いや、僕は。。。」
といいかけた時だった。
14時の鐘がなり、大広間では花びらが吹き乱れた。鐘の音と共に、周辺にいた人々が、大広間に集まってきた。
音楽が流れ始め、花吹雪が舞う中、皆、恋人や家族、友人らと手を繋いだり、抱き合ったりしながら踊り始めた。
アリオンは、毎年この踊りには参加したことがなかったため、呆気にとられて見ていた。
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その時、少し離れたところに、クロエがいるのが見えた。
そして、目が合った。
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