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私と最愛の魔法使い~王女様、私の夫に惚れられても困ります!~
分岐点5 新しい仲間
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イレルの花屋に新しいメンバーが加わった。ジェニーというその子は、フワフワとした栗毛と白い肌、笑顔がとびきりかわいい18歳の女の子だ。
花屋の経営が軌道に乗り売上が上がってきたことと、客が増え人員が必要になった為、接客が得意で人受けのするジェニーを雇ったらしい。
ジェニーは明るく、おしゃべりが好きな子だった。ナタリーは今まで侍女をしていた為、女の子の友達というものがいなかった。キャピキャピとした若々しさがナタリーにとっては新鮮で面白かった。ウィルは18歳で彼女と同い年だが、人間界の同年代の子と比べると雰囲気が大人びているし、そもそも魔法使いとは話題そのものが違う。ジェニーは主に恋愛の話か、新しくできたお店の話、おしゃれの話が多かった。
流行にあまりに無頓着なナタリーは、ジェニーに驚かれた。
「ナタリーって過去からタイムスリップでもしてきたとか?男の子の話もしないし、綺麗なのに化粧もおしゃれもしないし、流行りの劇も見ないし、男っ気もない。」
ナタリーは、袖の辺りが花の作業で少し汚れた自分のシャツを恥ずかしそうに隠した。
「あぁ······そういうのとは無縁だったから。ジェニーは男の子と付き合ったことあるの?」
「何人か。でも子どもっぽくて、皆振っちゃたわ。」
隣で話を聞いていたイレルが苦笑しながら口を挟んできた。
「ちょっとジェニー!ナタリーはこう見えて凄い魔法使いの元で働いてたのよ。同い年の子が遊んでいる間に苦労してきたの。それに、男っ気がないって言ったけど相手ならいるわよ。魔法使いのかわいい男の子。」
ナタリーはウィルの話を持ち出されすぐさま否定した。
「イレルさん!ウィルはそんなんじゃないです。ジェニーが誤解するからやめてください······!」
イレルの話を聞いたジェニーは呆気に取られ、すぐに目を輝かせた。
「ナタリーは魔法使いと知り合いなの!?すごい!!私、子どもの頃から魔法使いに憧れてたの!色々聞かせて!!」
魔法使いは、人間界の大多数からまるでおとぎ話のような扱いをされている。身近に魔法使いはいないし、魔法を見たこともないから当然だ。魔法使いを畏怖の目で見るものもいれば、憧れや好意を持つ者も少なからずいた。
「知り合いだけど、私は魔法は使えないから······それにただの侍女だったし、面白い話は別にないわよ。」
「魔法使いが美しいって本当!?どんな魔法を見たことがあるの!?どんな人に仕えてたの!?」
ジェニーは聞きたいことが山ほどあるらしく、矢継ぎ早に質問してきた。
「どうかな·····私の回りは男性ばかりだったけど、整った顔の人しか知らないかな。でも普通を知らないからよく分からないわ。知ってる魔法は、遠くに一瞬で移動できる魔法とか、眠らせる魔法とか攻撃する魔法とか色々。仕えていた人は言えないけど、昔からの知り合いよ。」
「え~!!それすごく羨ましい!!かっこいい魔法使いに囲まれて暮らしてたってこと?選び放題じゃない!」
ジェニーの発言に、イレルは呆れた声を出した。
「あなたねぇ、男の子のことしか頭にないの?ナタリーは一生懸命働いてたのよ!男漁りしてたんじゃないの!」
「ぅ·····だって、私昔からかっこいい魔法使いが部屋の窓から入ってきて、私の手を取って空の散歩に連れ出してくれないかなって夢見てたんですよ。」
ナタリーはジェニーのかわいらしい空想に吹き出してしまった。
「あはは!さすがに空を飛んでる人は私も見たことないわ。私もされてみたかった。」
「そうでしょ?それで、その知り合いの魔法使いの男の子ってどんな人なんです?会ってみたいわ!」
「ウィルっていって、ジェニーと同い年かな。でも来るのは不定期だから、次いつ来るのか分からないわ。最近頻度が減ったし·····」
ナタリーがアッシュに手紙を書いて以降、ウィルがここに来ることは少なくなった
。アッシュもナタリーの意向を汲んでくれたようで、ナタリーの様子を報告させることはやめたようだった。ウィルは上級魔法使いとしての任務があるらしく、時間があるときに時々顔を出してくれる程度になっていた。
そんな話をしていると、ちょうどタイミング良くウィルが現れ、挨拶をしてきた。
「こんにちは!しばらく顔出さなくてごめん。少し忙しくて。」
「今ちょうどあなたの噂話してたのよ!この子が魔法使いの男の子に会ってみたいって言ってて······」
イレルがそう言うと、ウィルは初めて会うジェニーに気がつき、ニコッと笑って挨拶をした。
「初めまして。ナタリーの知人で、魔法使いの男の子のウィルです。」
いつもおしゃべりなジェニーはしばらくぼーっとしたようにウィルを見つめていたが、すぐにハッとして挨拶を返した。
「は、初めまして。ジェニーです·····」
ジェニーの普段とあまりにも違う様子に、イレルとナタリーは顔を見合わせて笑ってしまった。
ちょうど昼休憩の時間だったので、ウィルとジェニーとナタリーは、一緒にランチを取ることにした。ジェニーはウィルと話したことで緊張も溶けたようで、普段の彼女らしい明るさを取り戻していた。
「ウィルって私と同い年なの!?とても同じに見えないわ。私の周りの男の子達と全然違う。そうだ!私の友達に紹介してもいい?みんな会いたがると思う。」
ウィルは苦笑し首を横に振った。
「いやいいよ。僕が行ったって話にもついていけないし、盛り下げちゃうだけだよ。」
「そんなことないわよ!じゃあナタリーも一緒に来て。今日の夜、私の家でパーティーすることになってるの。ぜひ2人も招待したいわ!」
「あー·····ナタリーが一緒なら行ってもいいよ。」
突然ウィルに選択権を委ねられたナタリーは焦ってしまった。若い女の子達が集まるパーティーなんて行ったこともないし、ナタリーが行ったところで浮いてしまう気がした。
「私は遠慮しとく。何話したらいいか分からないし、お酒も強くないし、それに着ていく服がないもん。」
「大丈夫よ!服なら私が貸してあげる。ナタリー、せっかく自由の身になったのなら人生楽しまなきゃ!経験してないことをしてみるのもたまにはいいものよ。」
結局ジェニーに押し切られ、ウィルとナタリーは夜、ジェニー宅のパーティーに参加することになった。
ウィルは一旦魔法界へ戻り、夜集合することにした。ナタリーは仕事が終わると、ジェニーに連れられジェニーの家を訪れた。
「今日は両親がいないから好きにできるの。ナタリーはこの服着て!似合いそう。」
ジェニーから渡された服は、胸元がざっくりと開き、スカート丈も短めの体のラインが出るような黒いドレスで、ナタリーからするととても着るなんて冗談じゃない服だった。
「ジェニー·····ありがたいんだけど、この服はちょっと······普通の服はない?肌が隠れてるようなやつ。生地もテロテロじゃなくてなんていうか、布の······」
「最近の女の子はそれぐらいが普通よ。それでも隠れてる方だけど。私の友達って紹介するんだから、野暮ったい服なんて着させない。それにして!」
ナタリーは困ってしまったが、服を借りるのにこれ以上駄々をこねることもできず、諦めて渡された服を着た。胸元と足元がスースーして落ち着かなかった。
「髪をいつも後ろで縛ってるのも、化粧しないのも容姿に自信があるから?私達の間では、それは『手抜き』っていうのよ。」
ジェニーに一刀両断されたナタリーは、ジェニーにされるがまま軽く化粧をされ、長い髪は下ろした。
「ほらね!かわいくなった。ちなみに、今日は男の子5人、女の子5人来るわ。リサはチャーリーが好きだから、チャーリーは狙わないでね。アンとサムは付き合ってて、ロニーは私の元カレ。気まずいから、ロニーも狙わないで。女の子人気はウィルに集中すると思うから、ナタリーはウィルにべったりにならないようにね。」
登場人物が多すぎて、ナタリーは訳が分からなくなり、「誰も狙わないから安心して。」と答えた。
花屋の経営が軌道に乗り売上が上がってきたことと、客が増え人員が必要になった為、接客が得意で人受けのするジェニーを雇ったらしい。
ジェニーは明るく、おしゃべりが好きな子だった。ナタリーは今まで侍女をしていた為、女の子の友達というものがいなかった。キャピキャピとした若々しさがナタリーにとっては新鮮で面白かった。ウィルは18歳で彼女と同い年だが、人間界の同年代の子と比べると雰囲気が大人びているし、そもそも魔法使いとは話題そのものが違う。ジェニーは主に恋愛の話か、新しくできたお店の話、おしゃれの話が多かった。
流行にあまりに無頓着なナタリーは、ジェニーに驚かれた。
「ナタリーって過去からタイムスリップでもしてきたとか?男の子の話もしないし、綺麗なのに化粧もおしゃれもしないし、流行りの劇も見ないし、男っ気もない。」
ナタリーは、袖の辺りが花の作業で少し汚れた自分のシャツを恥ずかしそうに隠した。
「あぁ······そういうのとは無縁だったから。ジェニーは男の子と付き合ったことあるの?」
「何人か。でも子どもっぽくて、皆振っちゃたわ。」
隣で話を聞いていたイレルが苦笑しながら口を挟んできた。
「ちょっとジェニー!ナタリーはこう見えて凄い魔法使いの元で働いてたのよ。同い年の子が遊んでいる間に苦労してきたの。それに、男っ気がないって言ったけど相手ならいるわよ。魔法使いのかわいい男の子。」
ナタリーはウィルの話を持ち出されすぐさま否定した。
「イレルさん!ウィルはそんなんじゃないです。ジェニーが誤解するからやめてください······!」
イレルの話を聞いたジェニーは呆気に取られ、すぐに目を輝かせた。
「ナタリーは魔法使いと知り合いなの!?すごい!!私、子どもの頃から魔法使いに憧れてたの!色々聞かせて!!」
魔法使いは、人間界の大多数からまるでおとぎ話のような扱いをされている。身近に魔法使いはいないし、魔法を見たこともないから当然だ。魔法使いを畏怖の目で見るものもいれば、憧れや好意を持つ者も少なからずいた。
「知り合いだけど、私は魔法は使えないから······それにただの侍女だったし、面白い話は別にないわよ。」
「魔法使いが美しいって本当!?どんな魔法を見たことがあるの!?どんな人に仕えてたの!?」
ジェニーは聞きたいことが山ほどあるらしく、矢継ぎ早に質問してきた。
「どうかな·····私の回りは男性ばかりだったけど、整った顔の人しか知らないかな。でも普通を知らないからよく分からないわ。知ってる魔法は、遠くに一瞬で移動できる魔法とか、眠らせる魔法とか攻撃する魔法とか色々。仕えていた人は言えないけど、昔からの知り合いよ。」
「え~!!それすごく羨ましい!!かっこいい魔法使いに囲まれて暮らしてたってこと?選び放題じゃない!」
ジェニーの発言に、イレルは呆れた声を出した。
「あなたねぇ、男の子のことしか頭にないの?ナタリーは一生懸命働いてたのよ!男漁りしてたんじゃないの!」
「ぅ·····だって、私昔からかっこいい魔法使いが部屋の窓から入ってきて、私の手を取って空の散歩に連れ出してくれないかなって夢見てたんですよ。」
ナタリーはジェニーのかわいらしい空想に吹き出してしまった。
「あはは!さすがに空を飛んでる人は私も見たことないわ。私もされてみたかった。」
「そうでしょ?それで、その知り合いの魔法使いの男の子ってどんな人なんです?会ってみたいわ!」
「ウィルっていって、ジェニーと同い年かな。でも来るのは不定期だから、次いつ来るのか分からないわ。最近頻度が減ったし·····」
ナタリーがアッシュに手紙を書いて以降、ウィルがここに来ることは少なくなった
。アッシュもナタリーの意向を汲んでくれたようで、ナタリーの様子を報告させることはやめたようだった。ウィルは上級魔法使いとしての任務があるらしく、時間があるときに時々顔を出してくれる程度になっていた。
そんな話をしていると、ちょうどタイミング良くウィルが現れ、挨拶をしてきた。
「こんにちは!しばらく顔出さなくてごめん。少し忙しくて。」
「今ちょうどあなたの噂話してたのよ!この子が魔法使いの男の子に会ってみたいって言ってて······」
イレルがそう言うと、ウィルは初めて会うジェニーに気がつき、ニコッと笑って挨拶をした。
「初めまして。ナタリーの知人で、魔法使いの男の子のウィルです。」
いつもおしゃべりなジェニーはしばらくぼーっとしたようにウィルを見つめていたが、すぐにハッとして挨拶を返した。
「は、初めまして。ジェニーです·····」
ジェニーの普段とあまりにも違う様子に、イレルとナタリーは顔を見合わせて笑ってしまった。
ちょうど昼休憩の時間だったので、ウィルとジェニーとナタリーは、一緒にランチを取ることにした。ジェニーはウィルと話したことで緊張も溶けたようで、普段の彼女らしい明るさを取り戻していた。
「ウィルって私と同い年なの!?とても同じに見えないわ。私の周りの男の子達と全然違う。そうだ!私の友達に紹介してもいい?みんな会いたがると思う。」
ウィルは苦笑し首を横に振った。
「いやいいよ。僕が行ったって話にもついていけないし、盛り下げちゃうだけだよ。」
「そんなことないわよ!じゃあナタリーも一緒に来て。今日の夜、私の家でパーティーすることになってるの。ぜひ2人も招待したいわ!」
「あー·····ナタリーが一緒なら行ってもいいよ。」
突然ウィルに選択権を委ねられたナタリーは焦ってしまった。若い女の子達が集まるパーティーなんて行ったこともないし、ナタリーが行ったところで浮いてしまう気がした。
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「大丈夫よ!服なら私が貸してあげる。ナタリー、せっかく自由の身になったのなら人生楽しまなきゃ!経験してないことをしてみるのもたまにはいいものよ。」
結局ジェニーに押し切られ、ウィルとナタリーは夜、ジェニー宅のパーティーに参加することになった。
ウィルは一旦魔法界へ戻り、夜集合することにした。ナタリーは仕事が終わると、ジェニーに連れられジェニーの家を訪れた。
「今日は両親がいないから好きにできるの。ナタリーはこの服着て!似合いそう。」
ジェニーから渡された服は、胸元がざっくりと開き、スカート丈も短めの体のラインが出るような黒いドレスで、ナタリーからするととても着るなんて冗談じゃない服だった。
「ジェニー·····ありがたいんだけど、この服はちょっと······普通の服はない?肌が隠れてるようなやつ。生地もテロテロじゃなくてなんていうか、布の······」
「最近の女の子はそれぐらいが普通よ。それでも隠れてる方だけど。私の友達って紹介するんだから、野暮ったい服なんて着させない。それにして!」
ナタリーは困ってしまったが、服を借りるのにこれ以上駄々をこねることもできず、諦めて渡された服を着た。胸元と足元がスースーして落ち着かなかった。
「髪をいつも後ろで縛ってるのも、化粧しないのも容姿に自信があるから?私達の間では、それは『手抜き』っていうのよ。」
ジェニーに一刀両断されたナタリーは、ジェニーにされるがまま軽く化粧をされ、長い髪は下ろした。
「ほらね!かわいくなった。ちなみに、今日は男の子5人、女の子5人来るわ。リサはチャーリーが好きだから、チャーリーは狙わないでね。アンとサムは付き合ってて、ロニーは私の元カレ。気まずいから、ロニーも狙わないで。女の子人気はウィルに集中すると思うから、ナタリーはウィルにべったりにならないようにね。」
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