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コオお兄ちゃんの好きな人
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「どうだね四季くん、毎年まこ こころ会主催で執り行われている慰霊祭に参加してみないかい?もちろん、和真くんも一緒に」
「え?」
朝食後、彼に手伝ってもらい後片付けをしていたら、征之おじちゃんにそんなことを聞かれ、食器を洗っていた手が思わず止まってしまった。
「上遠野さんは今年いっぱいで代表を辞する。それでね物は相談なんだけど、和真くん、まこ こころの会の代表をしてみないかい?」
「へ?俺?」
今度は彼が驚く番だった。
思わず皿を落としそうになった。
「風化が進むのはいか仕方ないことだけど、バス事故がなぜ起こったか、これから事故を起こさないようにするにはどうしたらいいか、教訓として後世に残すには、息子や和真くんや櫂くんみたいな若いひとたちの力が必要不可欠だと思っているんだ。今すぐに決めてとは言わない。慰霊祭までに四季くんとよく話し合って決めて欲しい」
「俺より副島の方が適任者だと思いますが」
「息子は副代表として、和真くんをサポートする側に回りたいみたいだ」
そっと見上げると困惑する彼がそこにいた。
「遺族の高齢化が進んでいるからね、唯一の生存者である四季くんは、僕たちにとって生きる希望であり、こころの拠り所でもあるんだ。四季くんが助けようとした被害者の遺族がどうしても会いたい、会ってお礼を言いたいって言ってるんだ。和真くん、こんなことを急に言われても困ると思うけど、僕は和真くんにしか出来ないと思う」
「え?」
朝食後、彼に手伝ってもらい後片付けをしていたら、征之おじちゃんにそんなことを聞かれ、食器を洗っていた手が思わず止まってしまった。
「上遠野さんは今年いっぱいで代表を辞する。それでね物は相談なんだけど、和真くん、まこ こころの会の代表をしてみないかい?」
「へ?俺?」
今度は彼が驚く番だった。
思わず皿を落としそうになった。
「風化が進むのはいか仕方ないことだけど、バス事故がなぜ起こったか、これから事故を起こさないようにするにはどうしたらいいか、教訓として後世に残すには、息子や和真くんや櫂くんみたいな若いひとたちの力が必要不可欠だと思っているんだ。今すぐに決めてとは言わない。慰霊祭までに四季くんとよく話し合って決めて欲しい」
「俺より副島の方が適任者だと思いますが」
「息子は副代表として、和真くんをサポートする側に回りたいみたいだ」
そっと見上げると困惑する彼がそこにいた。
「遺族の高齢化が進んでいるからね、唯一の生存者である四季くんは、僕たちにとって生きる希望であり、こころの拠り所でもあるんだ。四季くんが助けようとした被害者の遺族がどうしても会いたい、会ってお礼を言いたいって言ってるんだ。和真くん、こんなことを急に言われても困ると思うけど、僕は和真くんにしか出来ないと思う」
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