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その後の僕と彼は
その後の僕と彼は
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「夕貴さんは真沙哉を愛していた。いつか自分と子どもたちを心の底から愛してくれる日が来る。そう信じて真沙哉に尽くしてきたんだろう。でも、真実と信じていた真沙哉の裏切りを知りどれほどショックを受けたことか。想像すら出来ない」
彼が眉を寄せて険しい表情を浮かべた。
「和真、もしかしたら夕貴さんは真沙哉と刺し違える覚悟なのかも知れない」
コオお兄ちゃんも不安を口にした。
斎藤さんと吉村さんたちと夜遅くまで話し合っていた彼とコオお兄ちゃん。ヤスさんに経緯を話し、卯月さんの知り合いの刑事さんに写真のデーターを渡すことに決めた。
ー彼は信用して大丈夫だ。俺が保証するー
「あの卯月さん、こんなことを頼むのは失礼だと思うんですが……」
ー病院に若いのをふたり、張り込ませている。なにかあったら連絡がくる手筈になっているー
卯月さんとしばらく話してから電話を切った。
「じゃあ、そろそろ帰るな」
「吉村、悪いけど事務所まで乗せていってくれないか?ちょっと調べたいことがあって」
「それなら手伝おうか?」
「いいのか?」
「当たり前だ。俺とお前の仲だろう。遠慮するな」
「ありがとう助かるよ」
仲良く連れ立って帰る斎藤さんと吉村さんを彼と一緒に見送った。
居間に戻るとコオお兄ちゃんはソファーにごろんと横になりスマホを片手で操作していた。
「昴が待っているんだろう。帰ってやれ」
彼が声を掛けると、
「喧嘩中なんだ。寝る」
スマホをぽんと頭の上に置くと寝返りを打ってしまった。
彼が眉を寄せて険しい表情を浮かべた。
「和真、もしかしたら夕貴さんは真沙哉と刺し違える覚悟なのかも知れない」
コオお兄ちゃんも不安を口にした。
斎藤さんと吉村さんたちと夜遅くまで話し合っていた彼とコオお兄ちゃん。ヤスさんに経緯を話し、卯月さんの知り合いの刑事さんに写真のデーターを渡すことに決めた。
ー彼は信用して大丈夫だ。俺が保証するー
「あの卯月さん、こんなことを頼むのは失礼だと思うんですが……」
ー病院に若いのをふたり、張り込ませている。なにかあったら連絡がくる手筈になっているー
卯月さんとしばらく話してから電話を切った。
「じゃあ、そろそろ帰るな」
「吉村、悪いけど事務所まで乗せていってくれないか?ちょっと調べたいことがあって」
「それなら手伝おうか?」
「いいのか?」
「当たり前だ。俺とお前の仲だろう。遠慮するな」
「ありがとう助かるよ」
仲良く連れ立って帰る斎藤さんと吉村さんを彼と一緒に見送った。
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