転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~

ピエール

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第二章

テオドール•アルビス公爵は切望する。


前回の会合で、キングスバリー公に会った時のこと
夏休み、マリアベル様が宿泊されたと伺った。
そして、エリザベス様に祝福をしてくださりそれを間近で見て感激したと聞いた。

この前は、ランディエール侯がノーザンコート邸で、マリアベル様がお作りになったサンドウィッチをご馳走になったと聞いた。

そして、先程、ハワード侯からマリアベル様は息子フレディと懇意になされ[ポテチ]という料理のレシピをいただいたと聞いた。

何故だ、何故我が家だけマリアベル様と仲良く出来ないのだ、
うちのスティーブンは正直 見目は良い方だと思う。
性格も真面目だし、優しく思いやりもあると親バカながら自負している。
成績も魔法も同世代では群を抜いていると思う。
なのに何故、マリアベル様はスティーブンに振り向いてはくれないのか?

マリアベル様はコーネリア姫に生写しだと聞く。
今度こそ、マリアベル様を我が家に迎えたいのだ。


あれは15年前、代替りをし爵位を継いだ年の事だった。
コーネリア様婚姻の署名の儀
初めてコーネリア様に拝謁した時、人生を悔いた。

どうして、父はコーネリア姫の降嫁先に私を推薦してくれなかったのだ、
私の年はローガン殿より2つ上
私でも良かったのではないのか?

あの、銀の髪から目が離せない。
あの、鈴のようなお声が忘れられない。
あの、深い海のような眼差しが忘れられない。

ああ、私はどうしてあの方と出会ってしまったのだ•••••
あの方が欲しい、欲しい、どうしても欲しい、

冬の近づく寒い夜、ジョージ王に直談判に行った。
私は既に妻と息子がいた
でも、捨てる。
かの姫の為に全てを捨てる決意で陛下に願った。

「私に姫を下さい、その為には何でもします」

ジョージ王は私に酒を勧め、椅子に座るよううながした。ジョージ王は苦笑していた

そして、トラビス殿下と少し話しをしてみろ と言われた。

トラビス殿下は私にこう仰られた。
「なぁ、テオドール、君も魅入られたのだね、あの銀の天使に、、、、
運命とは残酷だが逆に有り難くもある。

私も、コーネリアに魅入られた1人なのだよ、
彼女が 王家の運命を担っていると知っていながら 奪おうとした。
実の妹だというのにな、、、
バカなヤツだと笑ってくれ。」

「その時 ケイ様が仰ったのだ。」


「運命で無い縁を、無理やり紡ごうとするから歪みが出るのではありませんか?
その為に、多くの犠牲が出るのではありませんか?
それを正す為に、今まで300年も苦悩してこられたのではありませんか?
コーネリアの糸は既にアーサー様と結ばれております。
貴方にはコーネリアの娘の未来を、この国の未来を神の御心の示す方向に進めする義務があります。
どうか、お心をお鎮めください。
未来の為に、コーネリアとその娘の未来の為に生きて下さい」


「そう、諌めてくださったのだよ。」

私は反論した、
「でも、姫の気持ちは?
それでは、姫は人身御供ではありませんか?」

「それは、テオドールの気持ちであろう。
既にコーネリアは運命を受け入れている。」
陛下にそう言われた。

「でも、でも、でも、、、あんまりです」
 私は泣いた。

「では、アーサー叔父の気持ちは、
叔父は進んでコーネリアを手放したと思っているのか?
あの、麗しい太陽王の化身と言われた王弟アーサーが、だった1人の娘を愛した為に 神のお言葉を遂行する事が出来ず 苦悩され、ただお1人で••• その尊い命を神に捧げた。
私達が、そのお志を無下にしてどうする。」

「でも、でも、、、欲しいんです、、どうしても彼女が欲しいのです。」
私は子供が駄々をこねるような物言いをした。

「 なあ、テオ、
君の運命はもう、結ばれているだろ。
妻と息子、今までは幸せだったはず。

君の思いは、恋だ 
恋煩いという病気なのだ。

ケイ様がおっしゃるにはな、
恋煩いと言う病気には治す薬は無い。
思いを遂げられない 辛い気持ちを乗り越えて、一回り大きくなった時にやっと風化するとな、
でも、心が、時々チクチク痛むそうだ!

2人で乗り越えて行こう、
そして一回りも二回りも大きくなろうではないか、 な、な!」

「殿下、トラビス殿下、辛いんです、凄くつらいんです、、、ああ、コーネリア姫、」

その夜、私は殿下と2人での王の自室で酔い潰れた。






スティーブン、頑張ってくれ、
父の願いを叶えてくれ、
お前は希望の星だ、

と、無謀な願いを息子に託していた。



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