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脳裏に浮かぶ真っ白なキャンバス
週末だけの逢瀬。
そのような時間を重ね続け、気が付けば三か月が経過していた。
相変わらず夬皇の記憶は平行線を辿っている。
そんな夏真っ盛りになった頃、勇緋の携帯にとある人物から連絡が入った。
「それって、つまり。職場復帰させるって事ですか?」
勇緋は職場の昼休みに、近くのカフェで話している。
【そう。ここ数日、やたらと服の事や、イラストを描く様になったのよ。タイミングとしては申し分ないわ】
電話の相手は夬皇の母親だった。
「わかりました。一度、三輪さんに相談してみます」
【ありがとう。勇ちゃんには色々迷惑かけてばかりね】
「良いんですよ。夬皇と居られるだけで俺は幸せなんで」
【ホント。勇ちゃんには頭が上がらないわ】
そんな話をしてから、勇緋は電話を切った。
すぐに、彼は夬皇の職場の上司である三輪へ一報を入れる。
「三輪さん、急に申し訳ございません」
【いえいえ。神塚さん、ご無沙汰しております。柊はあれから元気になりましたか?】
「ええ。記憶は相変わらずですけど、食欲は旺盛です」
【ハハハ。それは何よりです。ところで、何か御用が?】
「あ、そうでした。あの、夬皇の事でご相談が」
それから勇緋は事情を説明した。
【なるほど。分かりました。来店のタイミングはお任せします】
「すみません。恐らく週末になると思います。一番忙しいと思いますけど」
【こちらは気にせず。柊が戻って来る事は、店舗スタッフ皆の総意なので】
「ありがとうございます。それでは、お伺いする際は事前にご連絡しますね」
勇緋は通話を終えると、大きく息を吐いた。
「いよいよだな」
何かが大きく変わる気がする。それは夬皇だけでなく、自分も。
そして、その週の土曜日。
いつものように、夬皇を駅まで迎えに行く。
「ゆうひ君!」
改札口で響き渡るお決まりの彼の大きな声を聴くと、妙に心が落ち着いた。
それから、車に乗り込んだ二人。
「夬皇。あの話は聞いているか?」
「あの話?」
「お前、服の事やイラスト、好きだったよな」
「うん。それと、俺の働いていた職場?がアパレルの会社だって、母さんから聞いた」
「それでさ。もしお前が良ければ、職場を見に行かないか?」
「えっ…」
夬皇はそう言って黙り込んでしまった。そして、小さく何度も頷く仕草を見せる。
「わかった、行ってみる。行ってみたい」
「そうか」
勇緋はそう言いながら、彼の頭を撫でた。
お昼を軽く食べてから、二人は夬皇の職場へと車を走らせた。
夬皇は車を降りると、職場の外観をじっと眺めている。
彼の目が慌ただしく動き、余すことなく情報を仕入れようとしている。
すると、
「柊!」
三輪が彼の姿を見つけるや否や事務所から駆け出してきた。
その熱量を感じた夬皇はスッと勇緋の背後に隠れた。
「あ、あの。ゆうひ君、この人は?」
「お前の上司だよ」
勇緋はストレートに正体を伝えた。途端に背筋がピンとする。
「柊。元気そうでよかったよ」
「えっ、あ、はい」
苗字で呼ばれることがあまりないので、むず痒い気持ちになりながら、夬皇はおずおずと勇緋の前に出て来ると、三輪に一礼するのだった。
「お前が来る事を、皆、楽しみに待っていたんだ。久し振りに事務所、見てみるか」
「は、はい」
夬皇は静かに頷きながら、三輪の言葉に従うようだ。
勇緋は笑顔を見せながら、彼の肩を優しく叩いた。
「おーい、皆。柊が来たぞ!」
事務所に夬皇の姿が見えると、事務所の流れる時間が一瞬止まった気がした。
それから堰を切ったように彼の周りにスタッフが集まって来たのだ。
「柊!」
「柊さん!」
「わこちゃん!」
「わーくん!」
様々な彼の呼び名が飛び交い、中には涙を浮かべるスタッフも居た。
本当に彼は皆から愛されて居た事がわかる一幕だった。
(夬皇。お前ならきっと、またここでしっかり頑張れるはずだよ)
勇緋はそんな事を心の中で諭す様に呟くのだった。
それから夬皇は自分のデスクへ案内される。
デスクの上には手書きの寄せ書きが所狭しと並べられていた。
「コレ…」
夬皇はその一つ一つの文字に目を通して行く。
温かい言葉の数々に、夬皇の目が潤む。
皆がこんなに優しいのに、誰一人も名前が思い出せないのがこんなに悔しいなんて。
それから夬皇には自由行動が許された。
勇緋はと言うと、その近くで三輪と今後について話をしていた。
夬皇はあちこちに乱雑においてある服のサンプルに視線を送ったり、手に触れたりする。
身体が勝手に近くの服を用いてコーディネートを始めて行く。
思うがままに沢山の服を合わせては変えたりなどを繰り返して行く。
脳裏の奥から何かが湧いてくる感覚。
それがたまらなく楽しい。
そして、自分で納得のいく作品が出来ると、勇緋の元へ歩み寄り、彼の服の袖をちょんと触った。
「ゆうひ君、ちょっといい?」
小声で彼がそう言って来るので、勇緋はどうしたと言いながら、彼に誘導される。
「これ、ゆうひ君に似合うと思って」
そこには彼が仕立てたお洒落なコーデがマネキンに装飾されていた。
「夬皇…お前」
「どう、かな?」
「うん。凄くカッコいいよ。俺の素材がアレだから、着こなすには力不足が否めないけどさ」
二人はマネキンを眺めながら、穏やかな表情で見つめ合っていた。
そのあとすぐ、三輪もやって来た。
「コレ、柊が作ったのか?」
すぐさま二人は視線を逸らす。
「流石。お前の美的感覚は相変わらず清廉されているな」
うんうんと何度も頷いて、三輪はとても嬉しそうだ。
「あの、三輪さん。この服って買えますか?」
「ええ。奇跡的に全て売り物なので」
「コレ全部買います」
「え?」
勇緋は即決した。
そして、夬皇の職場見学?が一通り終えた。
「今日は忙しい中、時間を頂いてしまって。ありがとうございました」
勇緋は両手に紙袋を持ったまま、三輪に感謝の念を伝えた。
「いえいえ」
そう言いながら、彼は夬皇へ視線を向ける。
「柊。今日はどうだった?」
「凄く、楽しかったです。また、来ても良いですか」
「勿論。私達もそれを望んでいる。いつでもおいで」
「はいっ!」
夬皇の弾ける笑顔に、勇緋は大きな安堵感を憶えたのだった。
家に帰るまでの車内。
「ゆうひ君、今日はありがとう」
「えっ?」
「俺がちゃんと働けるようになれば、もっとゆうひ君と一緒に居られるんだよね?」
「…あ、ああ」
「俺、あの場所で頑張ってみたい。そう思えたんだ」
「そうか。お前がそう決めたのなら、俺は全力で応援するよ」
「ゆうひ君、大好き!」
そう言って、夬皇は運転中の勇緋にガバッと抱き付いてきた。
「こ、こらっ! 運転中に何するんだ、この坊ちゃんはぁ!」
愛車が何度か大きく左右に揺れた。
そのような時間を重ね続け、気が付けば三か月が経過していた。
相変わらず夬皇の記憶は平行線を辿っている。
そんな夏真っ盛りになった頃、勇緋の携帯にとある人物から連絡が入った。
「それって、つまり。職場復帰させるって事ですか?」
勇緋は職場の昼休みに、近くのカフェで話している。
【そう。ここ数日、やたらと服の事や、イラストを描く様になったのよ。タイミングとしては申し分ないわ】
電話の相手は夬皇の母親だった。
「わかりました。一度、三輪さんに相談してみます」
【ありがとう。勇ちゃんには色々迷惑かけてばかりね】
「良いんですよ。夬皇と居られるだけで俺は幸せなんで」
【ホント。勇ちゃんには頭が上がらないわ】
そんな話をしてから、勇緋は電話を切った。
すぐに、彼は夬皇の職場の上司である三輪へ一報を入れる。
「三輪さん、急に申し訳ございません」
【いえいえ。神塚さん、ご無沙汰しております。柊はあれから元気になりましたか?】
「ええ。記憶は相変わらずですけど、食欲は旺盛です」
【ハハハ。それは何よりです。ところで、何か御用が?】
「あ、そうでした。あの、夬皇の事でご相談が」
それから勇緋は事情を説明した。
【なるほど。分かりました。来店のタイミングはお任せします】
「すみません。恐らく週末になると思います。一番忙しいと思いますけど」
【こちらは気にせず。柊が戻って来る事は、店舗スタッフ皆の総意なので】
「ありがとうございます。それでは、お伺いする際は事前にご連絡しますね」
勇緋は通話を終えると、大きく息を吐いた。
「いよいよだな」
何かが大きく変わる気がする。それは夬皇だけでなく、自分も。
そして、その週の土曜日。
いつものように、夬皇を駅まで迎えに行く。
「ゆうひ君!」
改札口で響き渡るお決まりの彼の大きな声を聴くと、妙に心が落ち着いた。
それから、車に乗り込んだ二人。
「夬皇。あの話は聞いているか?」
「あの話?」
「お前、服の事やイラスト、好きだったよな」
「うん。それと、俺の働いていた職場?がアパレルの会社だって、母さんから聞いた」
「それでさ。もしお前が良ければ、職場を見に行かないか?」
「えっ…」
夬皇はそう言って黙り込んでしまった。そして、小さく何度も頷く仕草を見せる。
「わかった、行ってみる。行ってみたい」
「そうか」
勇緋はそう言いながら、彼の頭を撫でた。
お昼を軽く食べてから、二人は夬皇の職場へと車を走らせた。
夬皇は車を降りると、職場の外観をじっと眺めている。
彼の目が慌ただしく動き、余すことなく情報を仕入れようとしている。
すると、
「柊!」
三輪が彼の姿を見つけるや否や事務所から駆け出してきた。
その熱量を感じた夬皇はスッと勇緋の背後に隠れた。
「あ、あの。ゆうひ君、この人は?」
「お前の上司だよ」
勇緋はストレートに正体を伝えた。途端に背筋がピンとする。
「柊。元気そうでよかったよ」
「えっ、あ、はい」
苗字で呼ばれることがあまりないので、むず痒い気持ちになりながら、夬皇はおずおずと勇緋の前に出て来ると、三輪に一礼するのだった。
「お前が来る事を、皆、楽しみに待っていたんだ。久し振りに事務所、見てみるか」
「は、はい」
夬皇は静かに頷きながら、三輪の言葉に従うようだ。
勇緋は笑顔を見せながら、彼の肩を優しく叩いた。
「おーい、皆。柊が来たぞ!」
事務所に夬皇の姿が見えると、事務所の流れる時間が一瞬止まった気がした。
それから堰を切ったように彼の周りにスタッフが集まって来たのだ。
「柊!」
「柊さん!」
「わこちゃん!」
「わーくん!」
様々な彼の呼び名が飛び交い、中には涙を浮かべるスタッフも居た。
本当に彼は皆から愛されて居た事がわかる一幕だった。
(夬皇。お前ならきっと、またここでしっかり頑張れるはずだよ)
勇緋はそんな事を心の中で諭す様に呟くのだった。
それから夬皇は自分のデスクへ案内される。
デスクの上には手書きの寄せ書きが所狭しと並べられていた。
「コレ…」
夬皇はその一つ一つの文字に目を通して行く。
温かい言葉の数々に、夬皇の目が潤む。
皆がこんなに優しいのに、誰一人も名前が思い出せないのがこんなに悔しいなんて。
それから夬皇には自由行動が許された。
勇緋はと言うと、その近くで三輪と今後について話をしていた。
夬皇はあちこちに乱雑においてある服のサンプルに視線を送ったり、手に触れたりする。
身体が勝手に近くの服を用いてコーディネートを始めて行く。
思うがままに沢山の服を合わせては変えたりなどを繰り返して行く。
脳裏の奥から何かが湧いてくる感覚。
それがたまらなく楽しい。
そして、自分で納得のいく作品が出来ると、勇緋の元へ歩み寄り、彼の服の袖をちょんと触った。
「ゆうひ君、ちょっといい?」
小声で彼がそう言って来るので、勇緋はどうしたと言いながら、彼に誘導される。
「これ、ゆうひ君に似合うと思って」
そこには彼が仕立てたお洒落なコーデがマネキンに装飾されていた。
「夬皇…お前」
「どう、かな?」
「うん。凄くカッコいいよ。俺の素材がアレだから、着こなすには力不足が否めないけどさ」
二人はマネキンを眺めながら、穏やかな表情で見つめ合っていた。
そのあとすぐ、三輪もやって来た。
「コレ、柊が作ったのか?」
すぐさま二人は視線を逸らす。
「流石。お前の美的感覚は相変わらず清廉されているな」
うんうんと何度も頷いて、三輪はとても嬉しそうだ。
「あの、三輪さん。この服って買えますか?」
「ええ。奇跡的に全て売り物なので」
「コレ全部買います」
「え?」
勇緋は即決した。
そして、夬皇の職場見学?が一通り終えた。
「今日は忙しい中、時間を頂いてしまって。ありがとうございました」
勇緋は両手に紙袋を持ったまま、三輪に感謝の念を伝えた。
「いえいえ」
そう言いながら、彼は夬皇へ視線を向ける。
「柊。今日はどうだった?」
「凄く、楽しかったです。また、来ても良いですか」
「勿論。私達もそれを望んでいる。いつでもおいで」
「はいっ!」
夬皇の弾ける笑顔に、勇緋は大きな安堵感を憶えたのだった。
家に帰るまでの車内。
「ゆうひ君、今日はありがとう」
「えっ?」
「俺がちゃんと働けるようになれば、もっとゆうひ君と一緒に居られるんだよね?」
「…あ、ああ」
「俺、あの場所で頑張ってみたい。そう思えたんだ」
「そうか。お前がそう決めたのなら、俺は全力で応援するよ」
「ゆうひ君、大好き!」
そう言って、夬皇は運転中の勇緋にガバッと抱き付いてきた。
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