君だけの作家でいたかった

鬼怒川 美葵=ミリー

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日記:10月

10月16日。side:朝陽。

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昨日は久しぶりに椿さんの顔を見て話せた。
退院してから、授業のブランクとかで目まぐるしかった。
「朝陽、もうすぐ期末テストだぞ!」
「結構ブランクできたよね……」
「よし!この後朝陽の為に勉強会でもしようか!」
「ありがとう。」
「気にすんなよ!」
「文化祭でめっちゃ頑張ってくれたから!」
「朝陽の装飾、凄かったよ!」
「ね!美術部じゃないのに、昔は美術関係の習い事とか部活やってたの??」
「やってない…。ただ好きなだけ…。」
「好きなだけでここまで上手いって才能じゃん!凄いよ!」
「それな!!!」
凄くない……。
俺よりも凄い人はいるんだ……。
自分の好きなことで大きな大会に挑もうと必死に頑張ってる人が……。
「朝陽??どうした??ぼーっとして…??」
「あぁ、悪い。考えていたことが。」
「期末テスト赤点回避の勉強会やるぞ!」
「おーっ!!!」
「どの科目やるか??」
「私、数学がいい!」
「朝陽に聞いてんだよ!」
「俺か……俺も数学かな??」
一昨日の椿さんの姿を思い出す。
ずっと目を閉じていた姿。
ぐるぐると俺の中で嫌な予感がする。
《椿さん、元気にしてますか??》
椿さんにLINEを送る。
《元気だよ朝陽さん!期末テスト頑張ってる??》
俺は椿さんの返事にそっと胸を撫で下ろした。
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