二十二棺大戦 -世界-

鬼怒川 美葵=ミリー

文字の大きさ
2 / 4
序章

戦いの始まり、幕は切って落とされた…

しおりを挟む
触れて、掴んだ瞬間盾は凄まじい光を放つ。

「だから触るなと言っただろ…馬鹿…」

その言葉を最後に彼女は地面に倒れる。

「なんだ…これは……??」
盾の光は俺の体も包み込むように光る。

「あの光は…!?」
契の光!?」
「契の光??」

よく分からないが、確実に分かったことがある。

(これなら彼女を助けられる!!!)

俺は盾を片手に彼女の元へ急ぐ。
見た目は重そうな盾なのに、軽々と持てる。
不思議だ。

「おい!起きて!!」
呼びかけるが反応なし。呼吸はある。
気を失ってるだけだ。

「あ!コラ!!小僧!!!」

雷の男が容赦なく近づいてくる。
放たれる黒い雷。
それを盾で防ぐ。

「ブギーーーーーーっ!さっさと始末するぞ!」
「そうだな!」
「この女さえ始末すれば世界The・Worldの棺は俺らのもんだ!!!」

(??一体なんのことだ??)

「彼女を死なせない!」

盾の護りを強く強く……

「彼女を死なせないって言ってるけど…??」
「彼女にとって小僧なんなんだろうな?」
じゃね??」
「カップルか!なら都合よし!」
「「死別で仲良く葬ってやんよ!!!」」

(2対1。このままじゃ正直ヤバい。)
(それに俺は出逢ったばかりで、彼女から見たらなんでもないただの男だ…)
(それでも……俺は……)

盾を振る。
雷の男に直撃し、その衝撃で雷の男は飛んでいく。
「ブギっ!!!」

そこから更に本を片手に持った男の元へ飛ぶ。
近雷きんらい!!!」
本から雷が出てくる。
俺は雷を盾で防ぐ。
雷が落ち着いたところで…
 鏡光きょうこう!」
盾を鏡に見立てて、本を持つ男に向けて押す。

本を持つ男はバランスを崩して落下してく。

「やった…」
2人とも倒したところで一安心したら……

「まだまだぁぁぁ!!!」
雷の男が生きていた。
「さっきはよくも!!!」
本の男も完全に倒せてなかった。

(ヤバい。もう力は……)
一人体力を消耗してる状態で2人倒せるか。
(これで…どうか……トドメを……!!!)
俺は最後の力を振り絞って…

「プリズン・ルミエール!!!」

放たれる光の牢獄。

男2人を包んで閉じていく…
「ギギっ」
「ググガァッ…」

光がやんで男たちは倒れてる。
雷を持ってた男の体は消失してく。
本を片手に持った男も消失を始めた。

「終わった…疲れた……」
あれ程崩壊した校舎は、きれいになってる。

「助けてくれて…ありがとう……」

目覚めた彼女が近くに来た。
「あなた…お名前は…??」
「俺は桐生健きりゅうたける君は??」
咲桜さき……辻倉咲桜つじくらさき
「辻倉か、よろしく!辻倉に聞きたいんだけど…」
「何??」
「ひとつは、さっきはなんであんな嘘をついたんだ?」
「嘘って??」
「盾に触れたら呪いがつくって…」
「あぁあれ??ホントだよ。」
「ホントって……えぇーーーーーー!」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

物語は始まりませんでした

王水
ファンタジー
カタカナ名を覚えるのが苦手な女性が異世界転生したら……

行き場を失った恋の終わらせ方

当麻月菜
恋愛
「君との婚約を白紙に戻してほしい」  自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。  避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。    しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……  恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。 ※他のサイトにも重複投稿しています。

処理中です...