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序章
引き返せない呪い
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「ねぇ、どんな呪いなの!?」
呪いーーー不吉なことしか出てこない……。
「うーんとね……。同性間では一心同体の呪い。異性間では想いの呪いだね。」
俺は男で、辻倉は女。
この場合は『想いの呪い』だ。
「ねぇ、想いの呪いってどんなの?」
「簡単に言ったら…、両想いで居続けなければ死ぬ。そんな呪いよ。」
「俺も!?」
「死ぬのは私だけ。」
つまり、俺は運命同士の契りって奴で辻倉の生殺与奪が出来るようになったのか……。
「2つ目。運命同士の契りってなんだ??」
「簡単に言ったら、妥協とか無し。心の底からこの人と!!!って感じで交わされる契。」
「つまり……、辻倉と俺は心の底からのパートナーってこと??」
「そういうことになる。」
「……辻倉。聞いちゃいけないと思ってるけど…この呪い解く方法あるか??」
「ないね。私は知らない。解く方法なんて聞いたことないし。」
「ですよね……」
はぁ……ないのか。
「だから言ったじゃん。触っちゃダメって。」
「……すまん」
「まぁ怒ってないから~」
「他に聞きたいことはある??」
「……世界の棺ってなんだ??」
「世界の棺ねぇ……。簡単に言うと、"己の命と引き換えになんでも願いを叶える器"ってとこかな。」
「自分の命と引き換えに??」
「そう。世界の棺はただ一つ残ってる棺だから、その分戦いは過激になってる。」
「え!?ただ一つって他にあるの!?」
「聞きたい??話は長くなるけど。」
俺は首を縦に振る。
「分かった。話すねーーー」
辻倉の話をまとめると……
・棺---聖なる棺はさっき聞いた世界の棺を含めて22コ。
・愚者。魔術師。女教皇……
22枚で1つのタロットカードになぞらえて。
・棺は自分の命と引き換えになんでも願いを叶えてくれる。
・棺の力で願いを叶える資格を持った人間達には戦う為の能力が与えられる。
辻倉は護りに特化した盾といった具合に。
・資格を持った者には、パートナーと言って一般人と手を組んだりする者もいる。
一般人と手を組むことで力も強くなるから。
辻倉が手を組まないでここまで来たのは、呪いをかけたくない。一般人を危険に晒したくないからだということ。
・棺で願いを叶えることが出来る人間は"恋人"
以外は1人だけ。
恋人の棺は男女ワンペアで願いを叶えることが出来る。
・そして、さっきの男含めて、世界の棺を10人で戦いあっているということ。
残りは5人に絞られたということ。
「ごめんね……巻き込んで。」
「いいよ。俺は頼りになるかな??」
「うん!十分なってる!」
「ありがとう!!!」
「ねぇ。自分の命と引き換えになんでも願いを叶えることが出来るって言ってたけどさ……」
「辻倉の命と引き換えに叶えたい願いは何??」
「それは秘密」
笑顔でそういう辻倉は悲しい目をしていた。
呪いーーー不吉なことしか出てこない……。
「うーんとね……。同性間では一心同体の呪い。異性間では想いの呪いだね。」
俺は男で、辻倉は女。
この場合は『想いの呪い』だ。
「ねぇ、想いの呪いってどんなの?」
「簡単に言ったら…、両想いで居続けなければ死ぬ。そんな呪いよ。」
「俺も!?」
「死ぬのは私だけ。」
つまり、俺は運命同士の契りって奴で辻倉の生殺与奪が出来るようになったのか……。
「2つ目。運命同士の契りってなんだ??」
「簡単に言ったら、妥協とか無し。心の底からこの人と!!!って感じで交わされる契。」
「つまり……、辻倉と俺は心の底からのパートナーってこと??」
「そういうことになる。」
「……辻倉。聞いちゃいけないと思ってるけど…この呪い解く方法あるか??」
「ないね。私は知らない。解く方法なんて聞いたことないし。」
「ですよね……」
はぁ……ないのか。
「だから言ったじゃん。触っちゃダメって。」
「……すまん」
「まぁ怒ってないから~」
「他に聞きたいことはある??」
「……世界の棺ってなんだ??」
「世界の棺ねぇ……。簡単に言うと、"己の命と引き換えになんでも願いを叶える器"ってとこかな。」
「自分の命と引き換えに??」
「そう。世界の棺はただ一つ残ってる棺だから、その分戦いは過激になってる。」
「え!?ただ一つって他にあるの!?」
「聞きたい??話は長くなるけど。」
俺は首を縦に振る。
「分かった。話すねーーー」
辻倉の話をまとめると……
・棺---聖なる棺はさっき聞いた世界の棺を含めて22コ。
・愚者。魔術師。女教皇……
22枚で1つのタロットカードになぞらえて。
・棺は自分の命と引き換えになんでも願いを叶えてくれる。
・棺の力で願いを叶える資格を持った人間達には戦う為の能力が与えられる。
辻倉は護りに特化した盾といった具合に。
・資格を持った者には、パートナーと言って一般人と手を組んだりする者もいる。
一般人と手を組むことで力も強くなるから。
辻倉が手を組まないでここまで来たのは、呪いをかけたくない。一般人を危険に晒したくないからだということ。
・棺で願いを叶えることが出来る人間は"恋人"
以外は1人だけ。
恋人の棺は男女ワンペアで願いを叶えることが出来る。
・そして、さっきの男含めて、世界の棺を10人で戦いあっているということ。
残りは5人に絞られたということ。
「ごめんね……巻き込んで。」
「いいよ。俺は頼りになるかな??」
「うん!十分なってる!」
「ありがとう!!!」
「ねぇ。自分の命と引き換えになんでも願いを叶えることが出来るって言ってたけどさ……」
「辻倉の命と引き換えに叶えたい願いは何??」
「それは秘密」
笑顔でそういう辻倉は悲しい目をしていた。
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