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孤島《アイランド》
ナターシャ
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ナターシャが周りを散策して居ると、足音が聞こえた。
ハッっとして音がする方を見ると、ロックが鍋釜などを木で作った担架で、ズルズルと引きずって来ていた。
ロックはナターシャに気がつくと。
「…もう出歩いて、大丈夫なのか?」
そう言うと、噴水のある水場で鍋釜を洗い出した。
ナターシャは躊躇いながらロックに。
「…他の人は?」
そう聞くと、ロックは鍋を洗いながら。
「…誰も、島には俺しか居ない」
ナターシャはそれを聴いて思わず。
「…誰も居ない!…そんな!…では…」
ウチの一族は?
思わず、そう聞きかけた。
ロックは鍋を洗うと、そのまま米を洗い出した。
昆布で出汁をとると、米、干し肉、行者ニンニクなどの野草を入れると蓋をしてカマドで煮込み出す。
「まだ身体も疲れてるだろ」
そう言うと、煮込んで柔らかくなった、雑炊もどきに最後に卵を入れる。
「昔かってた鶏が野生化して、その辺に巣を作っててな」
鍋の中をかき回しながら。
「たまに貰うんだよ」
そして、カマドから鍋を取ると、そのままテーブルに置いた。
船から取ってきた食器に、雑炊もどきを入れると。
「腹減って無いか?」
そう言うと、木で出来たスプーンと一緒にナターシャの前に出す。
その時、ナターシャの腹の虫が鳴いた。
赤い顔でお腹を押さえるナターシャに、ロックは。
「お代わりもあるぞ!」
笑って自分の分を食べだした。
食べながらロックは、これ迄の事をナターシャに話しだした。
自分の住む国の事。
霧の中の話し。
気が付けばここ、孤島に居た事。
そこまで話すと、ナターシャが反応した。
「孤島?!」
ロックは、2杯目の雑炊をナターシャに渡しながら。
「ああ、俺の国の遊牧民の女の子が」
昔、奴隷狩りから逃げてきたって言ってて、その場所が。
「孤島私達の故郷だと」
そう言うと、ロックは、ナターシャが泣いているのに、気付いた。
「…そうか…生きていて…くれたか…」
そう言うと、雑炊もどきを食いながら泣き始めた。
ロックは黙って、雑炊もどきが入っている鍋を出すと、昔、遊牧民の子供達がくれた、通訳の魔石をいじり出す。
それを見て、ナターシャが反応した。
「…そ!、その石は?…通訳の魔石!」
それを聴いて、今度はロックが驚く。
「遊牧民の子供達もそう言っていたが」
なんなんだ?そう聞くロックにナターシャは。
「…身体から外してみろ」
そう言われて、認識票ごと外すと。
ナターシャが喋り出した。
「$€\*〆#%」
ロックが慌てて、また身に付けると。
「聞こえるか?」
ロックが首をコクコク縦に振ると。
「それは、通訳の魔石、と呼ばれる物だ」
ロックはナターシャに。
「それは貰った時に聞いた、でも…」
何にも役には…そう言いかけた時。
「それは…この世界だけが使える物だ」
創造神様がそう作られた。
ナターシャはそう言うとロックに。
「私の名前はナターシャ…このガイアの住人で」
ロックを指差すと。
「お主は…迷い人、魔石山脈の霧が運んだ」
別世界の住人だ……ロックにそう言うと、このガイアの事を説明し出した。
ガイアは創造神様がお作りになられた。
創造神様が作られた時、このガイアに生き物は存在しなかった。
ただ魔石山脈の魔石だけが、長い年月を動かずに過ごすと。
それを気の毒に思った、創造神様が小鬼を作った。
しかし、創造神様が作られたのは牡のみでこのままだと、また生き物が居なくなる!
そう思った魔石山脈は、霧を出して別の世界から生き物を運び始めた。
様々な動物と共に、亜人種、人種など引き寄せると、その者達は混じり合って、別な種族を生んだ。
その種族を、魔石山脈の霧は他の世界に送り出した。
そこまで聞いて、ロックはナターシャに。
「…ウチの世界にも、ノームとか狼男とか吸血鬼とか」化け物の話しって色々あるけど…」
ナターシャはその話を聞くと。
「…無から有は産まれん…おおかた」
魔石山脈の霧に運ばれた、こちら側の迷い人だろうな。
「UMAの正体がわかった件!」
ロックはそう言うと、興奮しながら。
「突然現れる未確認生物、昔話の化け物、狼男やドラキュラ、神話に出てくる」
ミノタウロスやサーペントも…正体は!
霧の中の迷い人、魔石山脈の犠牲者。
ロックは、ナターシャの耳を指差して。
「…じゃあナターシャも?エルフって奴なのか?」
ナターシャはそれを聞いて。
「…正確にはハイエルフ…エルフの中でも長寿の一族じゃ」
だからここの事も知っておる。そう聞くとロックは。
「何百年も前だぞ!…いったい何歳な…ん…」
その時にナターシャから殺気が飛んで来た、慌ててロックは。
「何でもない!…何でもないから!」
そう言うと、俺は海にまた戻る。
逃げる様に、外に出るとナターシャに。
「無理せずに、寝てろよ」
そう言うと海に戻って行った。
ナターシャは外に出ると、見張り台まで山を登り出した。
変わらない道…変わらない風景。
そして展望台に辿り着くと、ロックが船に筏を寄せていた。
明日はロックを手伝おう、だが今日は。
ここに帰って来た事を、喜ぼう。
目に涙を溜めながら、ナターシャは海を見ていた。
ハッっとして音がする方を見ると、ロックが鍋釜などを木で作った担架で、ズルズルと引きずって来ていた。
ロックはナターシャに気がつくと。
「…もう出歩いて、大丈夫なのか?」
そう言うと、噴水のある水場で鍋釜を洗い出した。
ナターシャは躊躇いながらロックに。
「…他の人は?」
そう聞くと、ロックは鍋を洗いながら。
「…誰も、島には俺しか居ない」
ナターシャはそれを聴いて思わず。
「…誰も居ない!…そんな!…では…」
ウチの一族は?
思わず、そう聞きかけた。
ロックは鍋を洗うと、そのまま米を洗い出した。
昆布で出汁をとると、米、干し肉、行者ニンニクなどの野草を入れると蓋をしてカマドで煮込み出す。
「まだ身体も疲れてるだろ」
そう言うと、煮込んで柔らかくなった、雑炊もどきに最後に卵を入れる。
「昔かってた鶏が野生化して、その辺に巣を作っててな」
鍋の中をかき回しながら。
「たまに貰うんだよ」
そして、カマドから鍋を取ると、そのままテーブルに置いた。
船から取ってきた食器に、雑炊もどきを入れると。
「腹減って無いか?」
そう言うと、木で出来たスプーンと一緒にナターシャの前に出す。
その時、ナターシャの腹の虫が鳴いた。
赤い顔でお腹を押さえるナターシャに、ロックは。
「お代わりもあるぞ!」
笑って自分の分を食べだした。
食べながらロックは、これ迄の事をナターシャに話しだした。
自分の住む国の事。
霧の中の話し。
気が付けばここ、孤島に居た事。
そこまで話すと、ナターシャが反応した。
「孤島?!」
ロックは、2杯目の雑炊をナターシャに渡しながら。
「ああ、俺の国の遊牧民の女の子が」
昔、奴隷狩りから逃げてきたって言ってて、その場所が。
「孤島私達の故郷だと」
そう言うと、ロックは、ナターシャが泣いているのに、気付いた。
「…そうか…生きていて…くれたか…」
そう言うと、雑炊もどきを食いながら泣き始めた。
ロックは黙って、雑炊もどきが入っている鍋を出すと、昔、遊牧民の子供達がくれた、通訳の魔石をいじり出す。
それを見て、ナターシャが反応した。
「…そ!、その石は?…通訳の魔石!」
それを聴いて、今度はロックが驚く。
「遊牧民の子供達もそう言っていたが」
なんなんだ?そう聞くロックにナターシャは。
「…身体から外してみろ」
そう言われて、認識票ごと外すと。
ナターシャが喋り出した。
「$€\*〆#%」
ロックが慌てて、また身に付けると。
「聞こえるか?」
ロックが首をコクコク縦に振ると。
「それは、通訳の魔石、と呼ばれる物だ」
ロックはナターシャに。
「それは貰った時に聞いた、でも…」
何にも役には…そう言いかけた時。
「それは…この世界だけが使える物だ」
創造神様がそう作られた。
ナターシャはそう言うとロックに。
「私の名前はナターシャ…このガイアの住人で」
ロックを指差すと。
「お主は…迷い人、魔石山脈の霧が運んだ」
別世界の住人だ……ロックにそう言うと、このガイアの事を説明し出した。
ガイアは創造神様がお作りになられた。
創造神様が作られた時、このガイアに生き物は存在しなかった。
ただ魔石山脈の魔石だけが、長い年月を動かずに過ごすと。
それを気の毒に思った、創造神様が小鬼を作った。
しかし、創造神様が作られたのは牡のみでこのままだと、また生き物が居なくなる!
そう思った魔石山脈は、霧を出して別の世界から生き物を運び始めた。
様々な動物と共に、亜人種、人種など引き寄せると、その者達は混じり合って、別な種族を生んだ。
その種族を、魔石山脈の霧は他の世界に送り出した。
そこまで聞いて、ロックはナターシャに。
「…ウチの世界にも、ノームとか狼男とか吸血鬼とか」化け物の話しって色々あるけど…」
ナターシャはその話を聞くと。
「…無から有は産まれん…おおかた」
魔石山脈の霧に運ばれた、こちら側の迷い人だろうな。
「UMAの正体がわかった件!」
ロックはそう言うと、興奮しながら。
「突然現れる未確認生物、昔話の化け物、狼男やドラキュラ、神話に出てくる」
ミノタウロスやサーペントも…正体は!
霧の中の迷い人、魔石山脈の犠牲者。
ロックは、ナターシャの耳を指差して。
「…じゃあナターシャも?エルフって奴なのか?」
ナターシャはそれを聞いて。
「…正確にはハイエルフ…エルフの中でも長寿の一族じゃ」
だからここの事も知っておる。そう聞くとロックは。
「何百年も前だぞ!…いったい何歳な…ん…」
その時にナターシャから殺気が飛んで来た、慌ててロックは。
「何でもない!…何でもないから!」
そう言うと、俺は海にまた戻る。
逃げる様に、外に出るとナターシャに。
「無理せずに、寝てろよ」
そう言うと海に戻って行った。
ナターシャは外に出ると、見張り台まで山を登り出した。
変わらない道…変わらない風景。
そして展望台に辿り着くと、ロックが船に筏を寄せていた。
明日はロックを手伝おう、だが今日は。
ここに帰って来た事を、喜ぼう。
目に涙を溜めながら、ナターシャは海を見ていた。
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