時給六千円の仕事

Tsubaki hime

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第1章 はじまり

1.風俗に入るきっかけ

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私がこの業界に入ったのは22歳の頃。

風俗嬢としては遅咲きだったかもしれないが、21歳でキャバ嬢をしていたこともあり、男性への接客は慣れているほうであると、軽い気持ちで始めた。

始めた、というか、始めざるを得なかった。
19歳で専門学校を中退し、社会に出て、自分で働くことの厳しさを甘く見ていた。
職場の人間関係でメンタルが弱り、プライベートの感情も仕事に持ち込む。
仕事が捗らず体調を崩す。
いわゆる、"仕事に向いていない"
のであった。

しかし、接客は好きだった。
お客様がありがとう、と言ってくださるのが嬉しかった。
このありがとうが仕事をがんばる唯一の原動力となっていた。

しかし、次第に欠勤が増え、2年も続かず退社した。
その後、街でスカウトされ、キャバクラで働くことになったのだ。
短時間で高収入という条件は、仕事が向かない私にはとてつもなく魅力的だったのだ。

そして後に風俗にたどり着く。

当時、街にはティッシュ配りがわんさかいて、そのもらったティッシュのキャバクラのキャスト募集に応募し、面接をした。

しかし面接で告げられたのは水商売ではなく風俗の仕事の斡旋である。

もちろん最初は抵抗があった。
しかし面接官の上手い誘い方、高収入の仕事の魅力。
職場の見学だけどうかと誘われ、そのまま勤めることになるピンサロに連れていかれた。

連れていかれたピンサロは、学生服が制服のお店。
大きな店内には20を超える席数はあったという記憶がある。

そして大部屋の待機室に通され、
制服を纏ったキャストたちの中に、ポンと放り出される。
このピンサロのすごいところは、女の子(キャスト)が勧誘してくるところである。
とても親しげに話しかけられ、お店の料金システムなどを表を見ながら説明される。

仕事に対しての不安や心配事も、女の子達の話により和らいでいく。

そしてすっかり仲良くなったころには、
体験入店をする、という運びになっていたのである。
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