43 / 49
俺のダンジョンEX 二〜五層目
しおりを挟む
「序盤さえ攻略されたらそこまで難しくなくなるかぁ」
第二層目から順調に進みやられていくのを見てそう思わずにいられなかった。
他のうちのやつは集まって何が話し込んでるけど気にしない方向で。しかし、第一層だけが鬼門だな。ある意味でバランスが崩れてると思う。
だが、ウルフ戦でも苦労しているようだ。さっきやられたチームもそうだがあれから幾つかのチームが第一層目を突破しても第二~五層目の間にやられていった。
しっかし、ウルフの連携もすごいもんだ。特に動作がなさそうに見えるがアイコンタクトだけで連携を組めるほどになっている。
その連携スキルがあればそのスキルレベルで言うと3くらいはあるんじゃないか?それほどあると言うほど上手くやっている。
まあ、これはパターン化されてるしその仕組みに気づけば早く瓦解しそうだ。
そこまで期待を持つなってことだな。ついでに第一層目より宝箱を撮る余裕がある。それの半分近くは罠なんだよな。
『念力念力~…………ぎゃあぁっ!頭が痛いぃっ!』
『大丈夫か、しっかりしろ!念力で開けようとしたら頭痛がする罠か…………』
『ほんと、いやらしすぎるぞこのダンジョン!』
いや、その宝箱は開けた人に頭痛がする呪いがあるだけで念力は特に関係ないです。てか念力で開けるとか賢いな。
たまに鍵付きとかあるけど、念力ならすぐ開けられそうだ。ま、そのスキルを持ってるのが何人いるかって話だけど。
あ、次に来た奴らが一気に落とし穴の罠にかかった。まあ、聞いててもどのタイミングで発動するかはランダムだから避け辛いんだよな。
おっ、ようやく第四層目が突破された。宝箱もたまに見つけては開けて、そこに仕掛けられたトラップも避けつつ物を手に入れてる。これは間違いなくかなりのやり手だろう。
第五層目はウルフの量が少なくなるが罠の数がかなり多くなる。それこそ一撃で致命傷になる罠ばかりで罠探知とかなきゃ辛い。
という設定にしてあるが、中々の効果を出している。第五層目に入ってきたチームは罠に苦戦して30分ほど経っても10分の1すら行けていない。
「やっぱガスに炎とか鬼畜なコンボだな。あいつらの中に水と風の魔法を使う奴らがいなかったら詰んでた筈だ」
「…………ソレハ下ッ端ノ話デアリ幹部くらすハドウダロウカ?」
「突っ込んできて罠を踏み抜いてもピンピンしてそうとしか言えん」
なんかよく分からない会議をしていたデスが
ぶっちゃけて言うなら部下の方々は強いと思えないんだ。四天王や魔王が格段に頭おかしいだけでこれくらい簡単に突破できそうだ。
それならあの武士みたいな四天王が単騎で突撃してきてもおかしくはない。でも敢えて様子見のように部下を送り込み続けてるのは理由があるのか?
即リタイアな罠はたくさんあるけど、それで奴が致命傷を負うとは思えない。俺が壁を貫通させる勢いで殴り飛ばしてもピンピンしてる奴だし。
「むむ?ご主人様、地上に何か動きがあるようです」
「動きがあるだって?げ、この反応は…………」
攻略が始まりもう既に数時間も経過している。流石に人間がこの魔族の軍勢に気づかない何てことはなかった。
彼らにとって脅威となるのは両手で数えられるくらいだが、何しろ人間の方が数が多い。
魔族が攻めてきたと思って進軍してきたんだろう。いや、まあ俺のダンジョンに侵攻してるけどお門違いだな。
うわ、反応を見る限りかなり接近してる。でも魔族の方が柵を作り近づけないようにしてる。
「ご主人様~、第五層の半分突破されましたよ」
「おっ、思ってた以上に早いな。つーことはもうそろそろゴーレムの階層か」
どうなるかと考えていたが、神経を集中させていたせいか眠くなってきた。時間を見ると午後10時になっていた。
いつの間にかそんなに時間が経っていたのかと思いつつ欠伸が出る。
そう簡単にここから先を攻略される筈ないし、あるとしたら魔王か四天王のうちの誰かがダンジョンに突入して一気にアルを倒されるくらいか?
いやぁ、無い無い。そんな事あってたまるかっての。
ダンジョン内も気になるが、一度外の様子を見るか。
~●~●~●~●~
「少し感づかれるのが遅かったな。やはり前に起きた騒動な響いてるわけだ」
四天王バガンは人間が軍を率いて来たにも関わらずどっしりと本陣で構えていた。
堀を作り柵を立てるという策を行い、そこに50人以上の見張りを立てることで牽制をしている。なお、この策は彼のものではない。
「バガン様、諜報部によりますと相手は200人程度だと思われます。ですが、『ケツァルコアトル』のギルドマスターと『ヴァルキリー』の支部長を確認しました」
「ふぅむ、向こうも将を出してきた、か」
バガンはこの現状に満足していた。街の大きな戦力である者を二人も出させる時点で口の端が釣り上がる。
もし雑魚ばかりの冒険者共だけならこの戦闘狂はやる気が失せて帰っていただろう。それはそれで魔王に叱られるが。
しかし、あの時に突然現れた男と比べたら何の脅威も感じない。
彼は偶然転移してしまって混乱状態だった筈だが醸し出していた強者のオーラを感じたバガンが斬りかかるもパンチ一発で退けてしまったほどの強さ。
実はスキルを抜いた状態だと四天王の中で純粋な戦闘力はバガンが上なのだ。それをパンチ一発で退けられる者はなかなかいない。
基本的にダンジョンマスターはダンジョンボスだと人間界では言われてるが、実際は北町健五のようにダンジョンボスを影武者のように置くのが一般的だ。
魔界ではそれが普通であり魔王に仕える者の半数はダンジョンマスターと長年と割と交友関係があったりする。
ただし、全員が全員マトモではない。ダンジョンマスターというのは狂人だらけだ。
「報告します!人間が柵を突破して本陣に突入してきます!」
「…………読みが外れたか。奴ら、慎重にくるものだと思っていたが、やはり人間は面白い!」
「私としてはダンジョンに入ってる者達を呼び戻すことが得策だと思います」
「ならん。愉快な戦いをしてる奴らの邪魔なんぞできるか」
その魔将は笑っていた。誰が来るのかはある程度予想した。恐らく二人でやってくるであろう『ケツァルコアトル』のギルドマスターと『ヴァルキリー』の支部長だろう、と。
地上でも地下でも戦いは進んでいく。
「でっ、でちちー!?」
「にゃーはっはっ!なにこれたのしー!」
サボりででち公を、健五に言わせるなら電気の紐でボクシングするように遊んでる猫を除いて。
でち公が回収されるのはかなり後になるのは誰でも分かることだ。
第二層目から順調に進みやられていくのを見てそう思わずにいられなかった。
他のうちのやつは集まって何が話し込んでるけど気にしない方向で。しかし、第一層だけが鬼門だな。ある意味でバランスが崩れてると思う。
だが、ウルフ戦でも苦労しているようだ。さっきやられたチームもそうだがあれから幾つかのチームが第一層目を突破しても第二~五層目の間にやられていった。
しっかし、ウルフの連携もすごいもんだ。特に動作がなさそうに見えるがアイコンタクトだけで連携を組めるほどになっている。
その連携スキルがあればそのスキルレベルで言うと3くらいはあるんじゃないか?それほどあると言うほど上手くやっている。
まあ、これはパターン化されてるしその仕組みに気づけば早く瓦解しそうだ。
そこまで期待を持つなってことだな。ついでに第一層目より宝箱を撮る余裕がある。それの半分近くは罠なんだよな。
『念力念力~…………ぎゃあぁっ!頭が痛いぃっ!』
『大丈夫か、しっかりしろ!念力で開けようとしたら頭痛がする罠か…………』
『ほんと、いやらしすぎるぞこのダンジョン!』
いや、その宝箱は開けた人に頭痛がする呪いがあるだけで念力は特に関係ないです。てか念力で開けるとか賢いな。
たまに鍵付きとかあるけど、念力ならすぐ開けられそうだ。ま、そのスキルを持ってるのが何人いるかって話だけど。
あ、次に来た奴らが一気に落とし穴の罠にかかった。まあ、聞いててもどのタイミングで発動するかはランダムだから避け辛いんだよな。
おっ、ようやく第四層目が突破された。宝箱もたまに見つけては開けて、そこに仕掛けられたトラップも避けつつ物を手に入れてる。これは間違いなくかなりのやり手だろう。
第五層目はウルフの量が少なくなるが罠の数がかなり多くなる。それこそ一撃で致命傷になる罠ばかりで罠探知とかなきゃ辛い。
という設定にしてあるが、中々の効果を出している。第五層目に入ってきたチームは罠に苦戦して30分ほど経っても10分の1すら行けていない。
「やっぱガスに炎とか鬼畜なコンボだな。あいつらの中に水と風の魔法を使う奴らがいなかったら詰んでた筈だ」
「…………ソレハ下ッ端ノ話デアリ幹部くらすハドウダロウカ?」
「突っ込んできて罠を踏み抜いてもピンピンしてそうとしか言えん」
なんかよく分からない会議をしていたデスが
ぶっちゃけて言うなら部下の方々は強いと思えないんだ。四天王や魔王が格段に頭おかしいだけでこれくらい簡単に突破できそうだ。
それならあの武士みたいな四天王が単騎で突撃してきてもおかしくはない。でも敢えて様子見のように部下を送り込み続けてるのは理由があるのか?
即リタイアな罠はたくさんあるけど、それで奴が致命傷を負うとは思えない。俺が壁を貫通させる勢いで殴り飛ばしてもピンピンしてる奴だし。
「むむ?ご主人様、地上に何か動きがあるようです」
「動きがあるだって?げ、この反応は…………」
攻略が始まりもう既に数時間も経過している。流石に人間がこの魔族の軍勢に気づかない何てことはなかった。
彼らにとって脅威となるのは両手で数えられるくらいだが、何しろ人間の方が数が多い。
魔族が攻めてきたと思って進軍してきたんだろう。いや、まあ俺のダンジョンに侵攻してるけどお門違いだな。
うわ、反応を見る限りかなり接近してる。でも魔族の方が柵を作り近づけないようにしてる。
「ご主人様~、第五層の半分突破されましたよ」
「おっ、思ってた以上に早いな。つーことはもうそろそろゴーレムの階層か」
どうなるかと考えていたが、神経を集中させていたせいか眠くなってきた。時間を見ると午後10時になっていた。
いつの間にかそんなに時間が経っていたのかと思いつつ欠伸が出る。
そう簡単にここから先を攻略される筈ないし、あるとしたら魔王か四天王のうちの誰かがダンジョンに突入して一気にアルを倒されるくらいか?
いやぁ、無い無い。そんな事あってたまるかっての。
ダンジョン内も気になるが、一度外の様子を見るか。
~●~●~●~●~
「少し感づかれるのが遅かったな。やはり前に起きた騒動な響いてるわけだ」
四天王バガンは人間が軍を率いて来たにも関わらずどっしりと本陣で構えていた。
堀を作り柵を立てるという策を行い、そこに50人以上の見張りを立てることで牽制をしている。なお、この策は彼のものではない。
「バガン様、諜報部によりますと相手は200人程度だと思われます。ですが、『ケツァルコアトル』のギルドマスターと『ヴァルキリー』の支部長を確認しました」
「ふぅむ、向こうも将を出してきた、か」
バガンはこの現状に満足していた。街の大きな戦力である者を二人も出させる時点で口の端が釣り上がる。
もし雑魚ばかりの冒険者共だけならこの戦闘狂はやる気が失せて帰っていただろう。それはそれで魔王に叱られるが。
しかし、あの時に突然現れた男と比べたら何の脅威も感じない。
彼は偶然転移してしまって混乱状態だった筈だが醸し出していた強者のオーラを感じたバガンが斬りかかるもパンチ一発で退けてしまったほどの強さ。
実はスキルを抜いた状態だと四天王の中で純粋な戦闘力はバガンが上なのだ。それをパンチ一発で退けられる者はなかなかいない。
基本的にダンジョンマスターはダンジョンボスだと人間界では言われてるが、実際は北町健五のようにダンジョンボスを影武者のように置くのが一般的だ。
魔界ではそれが普通であり魔王に仕える者の半数はダンジョンマスターと長年と割と交友関係があったりする。
ただし、全員が全員マトモではない。ダンジョンマスターというのは狂人だらけだ。
「報告します!人間が柵を突破して本陣に突入してきます!」
「…………読みが外れたか。奴ら、慎重にくるものだと思っていたが、やはり人間は面白い!」
「私としてはダンジョンに入ってる者達を呼び戻すことが得策だと思います」
「ならん。愉快な戦いをしてる奴らの邪魔なんぞできるか」
その魔将は笑っていた。誰が来るのかはある程度予想した。恐らく二人でやってくるであろう『ケツァルコアトル』のギルドマスターと『ヴァルキリー』の支部長だろう、と。
地上でも地下でも戦いは進んでいく。
「でっ、でちちー!?」
「にゃーはっはっ!なにこれたのしー!」
サボりででち公を、健五に言わせるなら電気の紐でボクシングするように遊んでる猫を除いて。
でち公が回収されるのはかなり後になるのは誰でも分かることだ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる