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12話
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「おはようございます!トレシア嬢」
2人が部屋に入ってくる。
エナはすかさず私の髪を梳かしながらオリヴィアはお茶を用意してくれる。
「おはようエナ、オリヴィア。昨日はあれからエレンは大丈夫だったのかしら」
オリヴィア「侍医が仰るには疲れからの発熱だったようですわ」
「そう。やっぱりね...」
エレンはいつも疲れが溜まってきたら発熱しちゃうから…。だから毎日王妃候補達となんて無理があったのよ。
「なので今夜は第2王子はいらっしゃらない予定です。
今日は社交界にむけて集まる事になっています。あとはドレス商人からドレスが届く予定ですわ。」
「そう。3日後には社交界だものね。」
「ええ。社交界が終えたら本格的に王妃になるためのテストなども増えますから今日の社交界マナーが終えれば残りの2日は皇宮の敷地であれば自由にゆっくり過ごせることになってます」
「まあ、2日もゆっくり過ごせるのね。」
「社交界が終われば忙しくなりますからね。」
「今のうちにゆっくり休暇を取っておきなさいってことね。」
「そういうことですわね。本当に王妃になればそれは毎日お茶会や社交界に領地視察、他国との外交に書類の最終判断、もう今まで以上に忙しくなりますから。」
「ふふ。明日の休暇はダンに会いに行こうかな。」
「エレン様の番犬ですわね」
「ええ。ダンがきっかけでエレンと仲良くなったの」
「まあ、そうだったんですか」
そんなたわい無い会話をしているとドアのノックが鳴った。
コンコンッ
「おはようございます。ドレスが仕上がったので早くお届けしたくて急いで来てしまいました。」
「まあっ私も楽しみにしてましたから早く来てくださって嬉しいですわ。」
「こちらがサイラス公爵令嬢様をイメージして作ったドレスでございます」
ルエスはスケッチよりはるかに洗練されたドレスを広げる。
想像していた以上に華やかなドレスだった。
「これはとても素敵なドレスですわ」
ふわっとした薄紫の腰元のレースを外せば綺麗めなすらっとしたマーメイドドレスになる。
そこにレースの袖をはめるだけでも美しい。
「そしてこちらが侍女様の...あれ、侍女様はおひとりでは...」
ルエスは同じマーメイドドレスに腰元から両サイドにレースが流れるようについてそのレースには花ビラを散りばめられていた
「エナ...1番侍女はこちらのお方なので私のことはお気になさらないでください。私は最近トレシア嬢の侍女になったんです」
オリヴィアは初めからそう答えるつもりだったようでサラッと返事をする。
「まあ、そうでしたか。実は既に何着か生産を初めてるのですが良ければいかがでしょう」
「トレシア嬢、第1侍女がトレシア嬢をはじめから支えてきた証になるので私は大丈夫ですわ。これからもトレシア嬢に付く侍女は増えるかと思いますし、お気になさらないでください」
この間の1件もあるからかオリヴィアははっきり言い切った。
歴史の本などを読んでいても今までは王妃候補が家族の請求で好きに何かを購入したりすることは多々あったみたいだし
家族以外に会えないなんていうのも今回が初めてだ。
...なんとなく今回はちょっとした事が足をすくわれることをはじめから分かっていて厳しくしているののかもしれないなと感じた。
「...わかったわ。ありがとう。ルエス、話していた分だけで大丈夫ですわ」
「さようですか...また、気が変わりましたら是非ご連絡を。いつでもお持ちしますから」
ルエスは少ししゅんとしながらそう言って帰って行った。
確かに今後侍女が付いてきてくれるかどうかは分からない。けれど社交界のために王妃候補と侍女のイメージをして作ってくれたルエスに申し訳ないし1度エレンや執長に相談してみようかしら。
そんな事を考えながらも大広間に向かった。
大広間に入ると既に数人集まっていた。
「あっ、トレシア嬢」
「おはようございます。アベラ、ヘイゼル」
「この間は格好良かったですわ」
「本当に。私も見とれてしまいましたわ。それより本当に当日に急に王妃候補になったなんてびっくりしたのよ」
「ね。でもそれならあの日の第1王子の行動も納得ですわね。きっとトレシア嬢の「あらあら、またサイラス公爵令嬢を盛り上げる会でもなされて?」
アリス・シュテリア公爵令嬢がまた突っかかってくる。
「まあ、はっきりと正論を吐けるトレシア嬢を褒めただけでそんな言われ方するなんて思いもしませんでしたわ。」
アベラが咄嗟に言い返してくれる。
「あーら、私からしたらそう見えたまでですわ。ま、サイラス公爵令嬢にお友達ができて私も安心いたましたわ。せいぜいお友達ごっこを楽しんでね」
私はそんなアベラやヘイゼルまでバカにされる事に苛立ち言い返そうとしているアベラを止めた。
「ふふふ。まあ、私もお友達が出来て嬉しいと思ってたところですのよ。シュテリア公爵令嬢、私を気にかけて下さって感謝致しますわ。」
シュテリア公爵令嬢は少しツンとしながら私たちから離れた。
「あんなことをわざわざ言いに来るなんて初日も思ったけれどシュテリア公爵令嬢、ほんとトレシア嬢に敵意むき出しですわね...」
「ふふ。それだけトレシア嬢に魅力があるって事ですわ。」
「聞いてますわよ。トレシア嬢の新作ドレスはルエス様がトレシア嬢を見て新しく作ってくださることになったとか。今から社交界が楽しみです」
アベラとヘイゼルは公爵令嬢が離れてすぐに励ましてくれてこんな環境は初めてで少し恥ずかしくなる。
ガチャ
扉が開き陛下と皇后陛下が部屋へ入ってきた。
ゴホンッ「おはよう。王妃候補の者たちよ、講習期間が終わったところで3日後の社交界についてだが今は王子は体調を崩して居ないが王妃候補達には発表された日と同じ青いバラのコサージュを王子に付けて貰い、好成績だった3名と1曲ずつダンスを踊ってもらうつもりだ。その後は基本的に自由にして頂いて構わない。」
「この社交界が終われば本格的に王妃候補を見極める期間に入りますわ。もちろん王妃としての仕事が出来ることは大事ですが正直私としては第2王子が選ぶ令嬢であれば成績に問わず認めるつもりです。ですからもし王妃候補から落ちたからと言って貴方達が劣るという訳ではありません。ですから成績だけに囚われず、人として気品を忘れないように。」
(やっぱり皇后陛下は素敵な方ですわね)
(本当に。皇后陛下が素敵だから第2王子もあんなに素敵なお方なのですわ)
皇后陛下の言葉に慕う声で溢れた。
王子が選ぶ方なら...か。
その王子が女性恐怖症だから困ってるんだけどなあ...。
疲れて倒れちゃうくらいなのに。
そんなことを思いながら顔をあげるとパッと皇后陛下と目が合うと皇后陛下は微笑む。
皇后陛下は私がダンや王子達と仲良くなったことをきっかけに娘かのように可愛がってくれた。
皇后以前に人としてとても尊敬できる女性。
王子たちが女性不信になっていても、継承者は本人たちの意思に任せると言ってくれていたみたいだし、エレンも女性恐怖症だけれどここまで頑張っているのは陛下を制して皇后が押し付けたりするようなことをせずエレンに決める権利を委ねてるからだろうな。
そんなことを考えながらもあっという間に時間はすぎた。
「それでは明日から2日間は自由にお過ごしください。部屋から出てもいいですし、部屋でお過ごしになっても構いません。」
執長はそういい大広間の扉を開き、みんなが部屋を出ていく。
「執長、少し相談したいことがあるのですが...」
「どうしまし「執長、私がお話を聞きましょう」
皇后が執長を止めて割って入ってくる。
「失礼いたしました」
「この間の侍女へ送ったドレスの件なのですが」
「??ええ」
「実は昨日ドレス商のルエスからドレスを届けて頂いたのですがドレス商のルエスからオリヴィアの分のドレスを勧められたのです。この間の件があったので一応お断りさせて頂いたのですが侍女とお揃いのドレスというのは珍しいために凄く落ち込まれていて。オリヴィアのドレスも揃えられたらと考えてるのです。許可して頂けないでしょうか」
「もちろんよ。シア、あなたはずっと近くで私を見てきたのだから私は無駄遣いを拒んでいるだけで意味のある事にデルを使うのに拒むことはないのを知っているでしょう?」
「ええそれはもちろんです。許可していただき感謝致します」
「ふふふ。シアにそんなに改まって話されるなんて...大人になったわね。もしシアがエレンかセオのお嫁になって本当に私の娘になればと何度か思った事があったけれどあなたが本当に王妃候補になるなんて夢のようだわ。あ、こんな話してはダメね。私は皇后として息子が選んだ子なら誰でも受け入れるつもりですから。貴方を贔屓するつもりも無いし無理に王妃にしようなんて思ってないわ。(だけどあなたの事を娘のように思ってることは変わりませんからね。)」
「皇后陛下......。」
「ふふふ。ちょっと重たかったかしら。でもあなたのお母様と私はお友達だったのよ。もちろんダンともね。ふふ。だからシア。あなたの困らせたりしないわ。だから安心してね」
私はなんとなく不思議に思いながらもまた今度お母様の話を聞かせてくださいという意志を伝え部屋に戻った。
2人が部屋に入ってくる。
エナはすかさず私の髪を梳かしながらオリヴィアはお茶を用意してくれる。
「おはようエナ、オリヴィア。昨日はあれからエレンは大丈夫だったのかしら」
オリヴィア「侍医が仰るには疲れからの発熱だったようですわ」
「そう。やっぱりね...」
エレンはいつも疲れが溜まってきたら発熱しちゃうから…。だから毎日王妃候補達となんて無理があったのよ。
「なので今夜は第2王子はいらっしゃらない予定です。
今日は社交界にむけて集まる事になっています。あとはドレス商人からドレスが届く予定ですわ。」
「そう。3日後には社交界だものね。」
「ええ。社交界が終えたら本格的に王妃になるためのテストなども増えますから今日の社交界マナーが終えれば残りの2日は皇宮の敷地であれば自由にゆっくり過ごせることになってます」
「まあ、2日もゆっくり過ごせるのね。」
「社交界が終われば忙しくなりますからね。」
「今のうちにゆっくり休暇を取っておきなさいってことね。」
「そういうことですわね。本当に王妃になればそれは毎日お茶会や社交界に領地視察、他国との外交に書類の最終判断、もう今まで以上に忙しくなりますから。」
「ふふ。明日の休暇はダンに会いに行こうかな。」
「エレン様の番犬ですわね」
「ええ。ダンがきっかけでエレンと仲良くなったの」
「まあ、そうだったんですか」
そんなたわい無い会話をしているとドアのノックが鳴った。
コンコンッ
「おはようございます。ドレスが仕上がったので早くお届けしたくて急いで来てしまいました。」
「まあっ私も楽しみにしてましたから早く来てくださって嬉しいですわ。」
「こちらがサイラス公爵令嬢様をイメージして作ったドレスでございます」
ルエスはスケッチよりはるかに洗練されたドレスを広げる。
想像していた以上に華やかなドレスだった。
「これはとても素敵なドレスですわ」
ふわっとした薄紫の腰元のレースを外せば綺麗めなすらっとしたマーメイドドレスになる。
そこにレースの袖をはめるだけでも美しい。
「そしてこちらが侍女様の...あれ、侍女様はおひとりでは...」
ルエスは同じマーメイドドレスに腰元から両サイドにレースが流れるようについてそのレースには花ビラを散りばめられていた
「エナ...1番侍女はこちらのお方なので私のことはお気になさらないでください。私は最近トレシア嬢の侍女になったんです」
オリヴィアは初めからそう答えるつもりだったようでサラッと返事をする。
「まあ、そうでしたか。実は既に何着か生産を初めてるのですが良ければいかがでしょう」
「トレシア嬢、第1侍女がトレシア嬢をはじめから支えてきた証になるので私は大丈夫ですわ。これからもトレシア嬢に付く侍女は増えるかと思いますし、お気になさらないでください」
この間の1件もあるからかオリヴィアははっきり言い切った。
歴史の本などを読んでいても今までは王妃候補が家族の請求で好きに何かを購入したりすることは多々あったみたいだし
家族以外に会えないなんていうのも今回が初めてだ。
...なんとなく今回はちょっとした事が足をすくわれることをはじめから分かっていて厳しくしているののかもしれないなと感じた。
「...わかったわ。ありがとう。ルエス、話していた分だけで大丈夫ですわ」
「さようですか...また、気が変わりましたら是非ご連絡を。いつでもお持ちしますから」
ルエスは少ししゅんとしながらそう言って帰って行った。
確かに今後侍女が付いてきてくれるかどうかは分からない。けれど社交界のために王妃候補と侍女のイメージをして作ってくれたルエスに申し訳ないし1度エレンや執長に相談してみようかしら。
そんな事を考えながらも大広間に向かった。
大広間に入ると既に数人集まっていた。
「あっ、トレシア嬢」
「おはようございます。アベラ、ヘイゼル」
「この間は格好良かったですわ」
「本当に。私も見とれてしまいましたわ。それより本当に当日に急に王妃候補になったなんてびっくりしたのよ」
「ね。でもそれならあの日の第1王子の行動も納得ですわね。きっとトレシア嬢の「あらあら、またサイラス公爵令嬢を盛り上げる会でもなされて?」
アリス・シュテリア公爵令嬢がまた突っかかってくる。
「まあ、はっきりと正論を吐けるトレシア嬢を褒めただけでそんな言われ方するなんて思いもしませんでしたわ。」
アベラが咄嗟に言い返してくれる。
「あーら、私からしたらそう見えたまでですわ。ま、サイラス公爵令嬢にお友達ができて私も安心いたましたわ。せいぜいお友達ごっこを楽しんでね」
私はそんなアベラやヘイゼルまでバカにされる事に苛立ち言い返そうとしているアベラを止めた。
「ふふふ。まあ、私もお友達が出来て嬉しいと思ってたところですのよ。シュテリア公爵令嬢、私を気にかけて下さって感謝致しますわ。」
シュテリア公爵令嬢は少しツンとしながら私たちから離れた。
「あんなことをわざわざ言いに来るなんて初日も思ったけれどシュテリア公爵令嬢、ほんとトレシア嬢に敵意むき出しですわね...」
「ふふ。それだけトレシア嬢に魅力があるって事ですわ。」
「聞いてますわよ。トレシア嬢の新作ドレスはルエス様がトレシア嬢を見て新しく作ってくださることになったとか。今から社交界が楽しみです」
アベラとヘイゼルは公爵令嬢が離れてすぐに励ましてくれてこんな環境は初めてで少し恥ずかしくなる。
ガチャ
扉が開き陛下と皇后陛下が部屋へ入ってきた。
ゴホンッ「おはよう。王妃候補の者たちよ、講習期間が終わったところで3日後の社交界についてだが今は王子は体調を崩して居ないが王妃候補達には発表された日と同じ青いバラのコサージュを王子に付けて貰い、好成績だった3名と1曲ずつダンスを踊ってもらうつもりだ。その後は基本的に自由にして頂いて構わない。」
「この社交界が終われば本格的に王妃候補を見極める期間に入りますわ。もちろん王妃としての仕事が出来ることは大事ですが正直私としては第2王子が選ぶ令嬢であれば成績に問わず認めるつもりです。ですからもし王妃候補から落ちたからと言って貴方達が劣るという訳ではありません。ですから成績だけに囚われず、人として気品を忘れないように。」
(やっぱり皇后陛下は素敵な方ですわね)
(本当に。皇后陛下が素敵だから第2王子もあんなに素敵なお方なのですわ)
皇后陛下の言葉に慕う声で溢れた。
王子が選ぶ方なら...か。
その王子が女性恐怖症だから困ってるんだけどなあ...。
疲れて倒れちゃうくらいなのに。
そんなことを思いながら顔をあげるとパッと皇后陛下と目が合うと皇后陛下は微笑む。
皇后陛下は私がダンや王子達と仲良くなったことをきっかけに娘かのように可愛がってくれた。
皇后以前に人としてとても尊敬できる女性。
王子たちが女性不信になっていても、継承者は本人たちの意思に任せると言ってくれていたみたいだし、エレンも女性恐怖症だけれどここまで頑張っているのは陛下を制して皇后が押し付けたりするようなことをせずエレンに決める権利を委ねてるからだろうな。
そんなことを考えながらもあっという間に時間はすぎた。
「それでは明日から2日間は自由にお過ごしください。部屋から出てもいいですし、部屋でお過ごしになっても構いません。」
執長はそういい大広間の扉を開き、みんなが部屋を出ていく。
「執長、少し相談したいことがあるのですが...」
「どうしまし「執長、私がお話を聞きましょう」
皇后が執長を止めて割って入ってくる。
「失礼いたしました」
「この間の侍女へ送ったドレスの件なのですが」
「??ええ」
「実は昨日ドレス商のルエスからドレスを届けて頂いたのですがドレス商のルエスからオリヴィアの分のドレスを勧められたのです。この間の件があったので一応お断りさせて頂いたのですが侍女とお揃いのドレスというのは珍しいために凄く落ち込まれていて。オリヴィアのドレスも揃えられたらと考えてるのです。許可して頂けないでしょうか」
「もちろんよ。シア、あなたはずっと近くで私を見てきたのだから私は無駄遣いを拒んでいるだけで意味のある事にデルを使うのに拒むことはないのを知っているでしょう?」
「ええそれはもちろんです。許可していただき感謝致します」
「ふふふ。シアにそんなに改まって話されるなんて...大人になったわね。もしシアがエレンかセオのお嫁になって本当に私の娘になればと何度か思った事があったけれどあなたが本当に王妃候補になるなんて夢のようだわ。あ、こんな話してはダメね。私は皇后として息子が選んだ子なら誰でも受け入れるつもりですから。貴方を贔屓するつもりも無いし無理に王妃にしようなんて思ってないわ。(だけどあなたの事を娘のように思ってることは変わりませんからね。)」
「皇后陛下......。」
「ふふふ。ちょっと重たかったかしら。でもあなたのお母様と私はお友達だったのよ。もちろんダンともね。ふふ。だからシア。あなたの困らせたりしないわ。だから安心してね」
私はなんとなく不思議に思いながらもまた今度お母様の話を聞かせてくださいという意志を伝え部屋に戻った。
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