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15話
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翌日、ドレス商のルエスがオリヴィアの分のドレスを持ってきてくれて、オリヴィアに渡すと「エナが正式な侍女なのに私なんかのために動いて下さっていたなんて……。」と少しウルっとさせながら喜んでくれて私はその笑顔を見てとても嬉しくなった。
2人は王妃候補の侍女という形で私と接してくれているけれど、王妃候補じゃ無くなっても2人と仲良く出来たらいいな。
色々あるけどこんな風に私にも友達になりたいと思える令嬢達と出会えたのは王妃候補者になったからだから…王妃候補になって良かったのかもしれない。
それにしても昨日聞いたフレシア令嬢からの忠告……。
一体私の命を狙ってるのは誰なんだろう…。
フレシア令嬢は私に敵意がありながらも正直周りに人の集まるような素晴らしい令嬢なのに成績もそんなに良くなかったのはこの事をずっと考えていたからだったのね……。
1番疑わしいのはやっぱり…目に見えて敵意のあるシュテリア公爵令嬢?
私に敵意を持っていた第8王妃候補の侍女もシュテリア公爵令嬢に付いたし…。
だけど私の命を狙うなら普段からあんな風に突っかかるかしら。私なら絶対そんなことしないわ。
でも…だとしたらアベラ、ヘイゼル、マドリード公爵令嬢、イザベラ王女の誰か?
でも友達は疑いたくないし…あのあっさりしたマドリード令嬢がそんな事をするなんて考えられない。
イザベラ王女はどちらかといえば王妃の座を狙ってるようにも見えない……。
分からない。だとしたら…誰かの侍女?
あのフレシア嬢が辞退するほどだから何かが起きてるのは確かなんだろうけど。一体何がおこってるのかしら…。
あっ。セオに連絡しないと。
エレンに報告すればきっと今まで以上に拒否反応を起こすだろうし、騒ぎになっては王妃が決まるどころかこの王妃決めすら無くなってしまいかねない。努力してきた令嬢達を悲しませることになるしセオに口止めしないと……。
私はパッとネックレスの裏を摩った。
パッと書斎でいやいや書類整理していたであろうセオの姿が映る。
「セオ!昨日はありがとうね」
「いや、こちらこそ悪かったな。もう体調は落ち着いたか?」
「ええ。お陰様で。セオに支えてもらったおかげでどこも怪我してないから」
「安心したよ。それでどうしたんだ?」
「あのね、昨日のフレシア令嬢との会話のことなんだけど…」
「ああ。俺も今から調べて父上に報告して正式に調べようと思ってたところだ」
「それなんだけど陛下やエレン達にはまだ内緒にしてて欲しいの」
「何言ってるんだ!?そんなこと出来るわけないだろ!?」
「違うの。エレンの耳に入ればエレンはもっと王妃を決めにくくなるでしょう?それに私を狙ってる人が令嬢なのか侍女なのかもわからない今、報告しても私が王妃になる可能性を思って狙ってるのか…それとも私に個人的な恨みを持って狙ってるのかも分からないしきっとまた時を見て王妃になった女性を狙うはずよ……」
「確かにそうだが今はトレシアを守る方が優先だろう…」
「私を狙ってると私自身分かっていれば防げるはずよ。何かあった時のためにこのネックレスもあるわ」
「あのなぁ。トレシア、命を狙うというのはそいつ自身が動く訳ではなくて殺し屋を雇うことも出来るし方法はいくらでもあるんだぞ。」
「……そうだけど。でも陛下たちに報告して警戒が強くなれば私が狙ってる側ならもっといい殺し屋に頼むと思うわ。だから今は事を大きくしない方がいいと思うの」
「……はあ……。分かった。シアがそう言うなら従うよ。だが今まで以上に警戒するんだぞ。何かあったら直ぐに僕を呼べ」
「うん。分かってくれてありがとう……。」
私は通話を切って大きなため息をつく。
私だって怖くない訳じゃない。正直今すぐにでも家に帰ってゆっくり過ごしたい。けど誰かが私を狙ってる以上犯人が捕まらない限りいつまでもビクビクしなくちゃいけないのも嫌だし…。
今公にすれば王妃候補たちの努力も水の泡になるし
もし私を狙っている理由がエレンとセオとの仲なら次は王妃になる令嬢が危険になる。絶対未然に伏せがなくちゃ。
明日の社交界……一体どうなるんだろう。
そうだ社交界!明日はやっとマリーに会える。
マリーの結婚式延期した理由も聞かないと!
マリー……落ち込んでなければいいんだけど……
______________________
「兄上!!」
「ああ、エレンか…。」
「シアが兄上のせいで夫人のことを思い出して倒れたというのは本当ですか!!」
「……本当だ。」
「もう僕は我慢できません。あの事があったから…兄上が心を開くことが出来るのはシアだけだからとずっと我慢してきましたがこれからは僕がシアを守ります!!僕の王妃として。」
「…王妃になる事をトレシアが承諾していてトレシアが望むのならそうすればいい。」
エレンは悔しそうに唇を噛み締め返事をする。
「兄上はいつもそうやって自分の気持ちは何も言わないんですね…。」
「…………」
「兄上にあんな事があったから僕が兄上を支えようと、王位継承する道を選んだ。兄上がシアにだけ心を開いてることも分かってるから…僕も今まで我慢してたけどシアを困らせたり守ることが出来ないなら僕ももう黙ってません」
「王位継承の件は申し訳なく思っている。だがトレシアにしか心を開いていないのはお前も同じだろう。俺はお前が何をしようと何も言わないよ。そしてもしもトレシアが俺たち以外の誰を選んでも。な」
「……はぁ。なぜ兄上は僕にすら自分の気持ちをぶつけないんですか。どうせ……」
「エレン。俺はエレンを尊敬してる。お前がどれだけ苦労してきたのかも分かってる。俺は逃げたんだ。エレンに何も言えることはない」
「……兄上はずるいです!!」
エレンは怒って部屋を出た。
「…はぁ。王位継承の件を出せば兄上は何も言わなくなることを分かってたはずなのに……。何をやってるんだ」
壁にもたれかかったまま思わず壁を殴り座り込んだ。
シアがセオと一緒にいる時に夫人のことを思い出して倒れたと聞いた時、思わず頭に血が登り気づけばセオの部屋の前にいた。
だけど王位継承することを選んだのは自分で決めた事だし兄上も王位継承の件はやりたくないと思っていても同じように学んできたしやらないとも言ってこなかった。なのに恩着せがましくあんなことを……。それでも兄上は何も反論しない。いっその事激しく反論してくれればこんな惨めな気持ちになったりしなかったのに……。
明日どんな顔で兄上と顔を合わせればいいんだ……
もう一度大きなため息を付いた。
2人は王妃候補の侍女という形で私と接してくれているけれど、王妃候補じゃ無くなっても2人と仲良く出来たらいいな。
色々あるけどこんな風に私にも友達になりたいと思える令嬢達と出会えたのは王妃候補者になったからだから…王妃候補になって良かったのかもしれない。
それにしても昨日聞いたフレシア令嬢からの忠告……。
一体私の命を狙ってるのは誰なんだろう…。
フレシア令嬢は私に敵意がありながらも正直周りに人の集まるような素晴らしい令嬢なのに成績もそんなに良くなかったのはこの事をずっと考えていたからだったのね……。
1番疑わしいのはやっぱり…目に見えて敵意のあるシュテリア公爵令嬢?
私に敵意を持っていた第8王妃候補の侍女もシュテリア公爵令嬢に付いたし…。
だけど私の命を狙うなら普段からあんな風に突っかかるかしら。私なら絶対そんなことしないわ。
でも…だとしたらアベラ、ヘイゼル、マドリード公爵令嬢、イザベラ王女の誰か?
でも友達は疑いたくないし…あのあっさりしたマドリード令嬢がそんな事をするなんて考えられない。
イザベラ王女はどちらかといえば王妃の座を狙ってるようにも見えない……。
分からない。だとしたら…誰かの侍女?
あのフレシア嬢が辞退するほどだから何かが起きてるのは確かなんだろうけど。一体何がおこってるのかしら…。
あっ。セオに連絡しないと。
エレンに報告すればきっと今まで以上に拒否反応を起こすだろうし、騒ぎになっては王妃が決まるどころかこの王妃決めすら無くなってしまいかねない。努力してきた令嬢達を悲しませることになるしセオに口止めしないと……。
私はパッとネックレスの裏を摩った。
パッと書斎でいやいや書類整理していたであろうセオの姿が映る。
「セオ!昨日はありがとうね」
「いや、こちらこそ悪かったな。もう体調は落ち着いたか?」
「ええ。お陰様で。セオに支えてもらったおかげでどこも怪我してないから」
「安心したよ。それでどうしたんだ?」
「あのね、昨日のフレシア令嬢との会話のことなんだけど…」
「ああ。俺も今から調べて父上に報告して正式に調べようと思ってたところだ」
「それなんだけど陛下やエレン達にはまだ内緒にしてて欲しいの」
「何言ってるんだ!?そんなこと出来るわけないだろ!?」
「違うの。エレンの耳に入ればエレンはもっと王妃を決めにくくなるでしょう?それに私を狙ってる人が令嬢なのか侍女なのかもわからない今、報告しても私が王妃になる可能性を思って狙ってるのか…それとも私に個人的な恨みを持って狙ってるのかも分からないしきっとまた時を見て王妃になった女性を狙うはずよ……」
「確かにそうだが今はトレシアを守る方が優先だろう…」
「私を狙ってると私自身分かっていれば防げるはずよ。何かあった時のためにこのネックレスもあるわ」
「あのなぁ。トレシア、命を狙うというのはそいつ自身が動く訳ではなくて殺し屋を雇うことも出来るし方法はいくらでもあるんだぞ。」
「……そうだけど。でも陛下たちに報告して警戒が強くなれば私が狙ってる側ならもっといい殺し屋に頼むと思うわ。だから今は事を大きくしない方がいいと思うの」
「……はあ……。分かった。シアがそう言うなら従うよ。だが今まで以上に警戒するんだぞ。何かあったら直ぐに僕を呼べ」
「うん。分かってくれてありがとう……。」
私は通話を切って大きなため息をつく。
私だって怖くない訳じゃない。正直今すぐにでも家に帰ってゆっくり過ごしたい。けど誰かが私を狙ってる以上犯人が捕まらない限りいつまでもビクビクしなくちゃいけないのも嫌だし…。
今公にすれば王妃候補たちの努力も水の泡になるし
もし私を狙っている理由がエレンとセオとの仲なら次は王妃になる令嬢が危険になる。絶対未然に伏せがなくちゃ。
明日の社交界……一体どうなるんだろう。
そうだ社交界!明日はやっとマリーに会える。
マリーの結婚式延期した理由も聞かないと!
マリー……落ち込んでなければいいんだけど……
______________________
「兄上!!」
「ああ、エレンか…。」
「シアが兄上のせいで夫人のことを思い出して倒れたというのは本当ですか!!」
「……本当だ。」
「もう僕は我慢できません。あの事があったから…兄上が心を開くことが出来るのはシアだけだからとずっと我慢してきましたがこれからは僕がシアを守ります!!僕の王妃として。」
「…王妃になる事をトレシアが承諾していてトレシアが望むのならそうすればいい。」
エレンは悔しそうに唇を噛み締め返事をする。
「兄上はいつもそうやって自分の気持ちは何も言わないんですね…。」
「…………」
「兄上にあんな事があったから僕が兄上を支えようと、王位継承する道を選んだ。兄上がシアにだけ心を開いてることも分かってるから…僕も今まで我慢してたけどシアを困らせたり守ることが出来ないなら僕ももう黙ってません」
「王位継承の件は申し訳なく思っている。だがトレシアにしか心を開いていないのはお前も同じだろう。俺はお前が何をしようと何も言わないよ。そしてもしもトレシアが俺たち以外の誰を選んでも。な」
「……はぁ。なぜ兄上は僕にすら自分の気持ちをぶつけないんですか。どうせ……」
「エレン。俺はエレンを尊敬してる。お前がどれだけ苦労してきたのかも分かってる。俺は逃げたんだ。エレンに何も言えることはない」
「……兄上はずるいです!!」
エレンは怒って部屋を出た。
「…はぁ。王位継承の件を出せば兄上は何も言わなくなることを分かってたはずなのに……。何をやってるんだ」
壁にもたれかかったまま思わず壁を殴り座り込んだ。
シアがセオと一緒にいる時に夫人のことを思い出して倒れたと聞いた時、思わず頭に血が登り気づけばセオの部屋の前にいた。
だけど王位継承することを選んだのは自分で決めた事だし兄上も王位継承の件はやりたくないと思っていても同じように学んできたしやらないとも言ってこなかった。なのに恩着せがましくあんなことを……。それでも兄上は何も反論しない。いっその事激しく反論してくれればこんな惨めな気持ちになったりしなかったのに……。
明日どんな顔で兄上と顔を合わせればいいんだ……
もう一度大きなため息を付いた。
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