王妃になるなんて言ってないんですけど

むう子

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18話

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一方で第1王子は…… 

社交界でシュテリア夫人とスチュアート夫人が話していたがスチュアート令嬢は王妃候補を抜けると言っていたのにわざわざ社交界に来る理由も無いだろうに。念の為に調べておくか。パチンッと指を鳴らしシークレットナイトに2人を調べるように頼む。

陛下には言わないと言ったが動ける人間が少ないのは不利だな。
自分ではなく王妃になる者を狙っている可能性もと言うがそれならシアを狙うと断言しないはずだ。
まぁそういってもシアは納得しないんだろうな。
もう少し自分が狙われる立場になった事を自覚してくれるといいんだが。とシアの凛とした姿を思い出すと共に
エレンとの会話を思い出し、グッとシアへの気持ちを制御し仕事に専念する事にした。

______________________
    
    
「トレシア嬢、皇后陛下がお呼びとの事です。この間の書類の件でお話があるらしく…」

「この間の書類?どの書類の事かしら…。」
この1週間紙という紙を読んできたせいでもう「書類の件」ではどの話か分からなくなっている。
正直他の王妃候補達とも顔を合わせることもなくて気は楽だけど。

「アストレアの件です。実はラリヌエス氏のあの書類は王妃候補者全員に配られたものだったようで、一番納得のいく返事だと選ばれた王妃がアストレアへの視察や経営を任せるべきとお考えのようです…。そうなれば少し王妃候補としては他の地区より利益の上がり方など少し損ですが…。」
オリヴィアが返事をする。


「え、ということは私がアストレアに選ばれたってことかしら!」
 
「可能性は高いかと思いますわ。」

経営期間はたしかふた月ほどしか無いのよね。
期間は短いけどしっかり力になりたいわ!!


「分かった。じゃあ皇后陛下の所へ向かいますわ」
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