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8話 ハナさんって何者っスか?
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「ハナー、この木の実おいしいよ?」
「ハナ、少し休むか?」
……スグリとソラは交互に話していくのを無心で聞いていく。
ソラも一緒に旅をして1週間。
2人はずっとこんな感じだ。
キルとリンヤはこの2人を気にしないようにしている。
……ということは私が1人でこの2人の相手をしないといけないというわけで……。
正直、面倒臭い。
チラリ、と左右を確認すると2人は口喧嘩している。
こっそりと2人から離れて後ろを歩いているキルとリンヤの方に向かう。
「ハナさん?どうしたんスか?」
「んー、少しお灸を据えようかなーと思って。ここいらで私達は隠れよう」
悪戯っ子のように笑うと2人は顔面蒼白。
きっと、そんなことして大丈夫なのかとでも思っているんだろう。
もちろん、大丈夫じゃない。
多分、荒れる。
でもあの2人にはいいクスリになるだろうし。
というかいい加減に嫌気がさす。
2人の手を引き道を逸れる。
あの2人は気付かずに歩いて行く。
「さて、私たちは先に東の森に行っていようか」
「え?」
この2人になら私の力、見せてもいいでしょ。
2人の手を掴んだまま、東の森へと願う。
「2人共、目、閉じてて」
不思議そうにしながらも言われた通りにする2人に笑う。
なんか、可愛く見える。
「あの、ハナさん?まだ目を閉じてないといけないんスか?」
「ああ、もういいよ」
「一体なんなんス…か?!え、ここどこっスか?!」
「先程まで居た場所と違いますよね」
冷静に判断するキル。
「どこって…、リンヤの目的地だけど?」
「え?ここが王子の目的地の……東の森ですか?ですが、先程までは違う場所に……」
「だって、魔法でここまで来たし。2人に目を閉じてもらったのはその反動で気分が悪くならないようにするためだったんだよ」
普通に言う私にリンヤは驚きを隠せないでいた。
「……ハナさんって何者っスか?普通の人間にこんな芸当、できるはずがないんスよ?少なくとも、俺が知ってる魔法使いは」
「と、言われてもね~。…これが私だし、第一、その知識での魔法使いは全てのことについてではない。私みたいな人間が居ても、然程可笑しくないでしょう?」
世の中、知らないことで溢れてるんだよ?
「……それはそうっスね。まぁ、ハナさんみたいな恐ろ……、じゃなくて性格の人がウジャウジャ居たらそれはそれで嫌っスけど」
「あぁん??」
「なんでもないっス!」
凄んでみせるとリンヤは怯えた。
(キルはその様子を内心共感しながら明明後日の方を見ていた。なぜなら、自分も巻き込まれたらひとたまりもないからである。)
「というかハナさん、あのお2人はどうするんスか?」
「あぁ、あの2人なら大丈夫。2日くらいで追いつくよ」
「…え?(でも確かあの場所から東の森まであと最低5日は必要だったはずなんだけど…。あっさりと大丈夫だと言われてしまった)」
あの2人のことだからね~、すぐに私が何処に居るのか分かるはずだ。
凄い執着心だかんね~。
遠い目をする私に2人は首を傾げる。
…うん、分からなくていいこともあるし、2人はそのままでいいと思うよ。
あの2人が異常なだけだし。
「と、そうだ。先に精霊探しとく?」
「そうっスね。ハナさんの言う通りだとしてもあと2日はありますし、探しときましょうか」
そう言ったリンヤに頷き森の中に入って行った。
「ハナ、少し休むか?」
……スグリとソラは交互に話していくのを無心で聞いていく。
ソラも一緒に旅をして1週間。
2人はずっとこんな感じだ。
キルとリンヤはこの2人を気にしないようにしている。
……ということは私が1人でこの2人の相手をしないといけないというわけで……。
正直、面倒臭い。
チラリ、と左右を確認すると2人は口喧嘩している。
こっそりと2人から離れて後ろを歩いているキルとリンヤの方に向かう。
「ハナさん?どうしたんスか?」
「んー、少しお灸を据えようかなーと思って。ここいらで私達は隠れよう」
悪戯っ子のように笑うと2人は顔面蒼白。
きっと、そんなことして大丈夫なのかとでも思っているんだろう。
もちろん、大丈夫じゃない。
多分、荒れる。
でもあの2人にはいいクスリになるだろうし。
というかいい加減に嫌気がさす。
2人の手を引き道を逸れる。
あの2人は気付かずに歩いて行く。
「さて、私たちは先に東の森に行っていようか」
「え?」
この2人になら私の力、見せてもいいでしょ。
2人の手を掴んだまま、東の森へと願う。
「2人共、目、閉じてて」
不思議そうにしながらも言われた通りにする2人に笑う。
なんか、可愛く見える。
「あの、ハナさん?まだ目を閉じてないといけないんスか?」
「ああ、もういいよ」
「一体なんなんス…か?!え、ここどこっスか?!」
「先程まで居た場所と違いますよね」
冷静に判断するキル。
「どこって…、リンヤの目的地だけど?」
「え?ここが王子の目的地の……東の森ですか?ですが、先程までは違う場所に……」
「だって、魔法でここまで来たし。2人に目を閉じてもらったのはその反動で気分が悪くならないようにするためだったんだよ」
普通に言う私にリンヤは驚きを隠せないでいた。
「……ハナさんって何者っスか?普通の人間にこんな芸当、できるはずがないんスよ?少なくとも、俺が知ってる魔法使いは」
「と、言われてもね~。…これが私だし、第一、その知識での魔法使いは全てのことについてではない。私みたいな人間が居ても、然程可笑しくないでしょう?」
世の中、知らないことで溢れてるんだよ?
「……それはそうっスね。まぁ、ハナさんみたいな恐ろ……、じゃなくて性格の人がウジャウジャ居たらそれはそれで嫌っスけど」
「あぁん??」
「なんでもないっス!」
凄んでみせるとリンヤは怯えた。
(キルはその様子を内心共感しながら明明後日の方を見ていた。なぜなら、自分も巻き込まれたらひとたまりもないからである。)
「というかハナさん、あのお2人はどうするんスか?」
「あぁ、あの2人なら大丈夫。2日くらいで追いつくよ」
「…え?(でも確かあの場所から東の森まであと最低5日は必要だったはずなんだけど…。あっさりと大丈夫だと言われてしまった)」
あの2人のことだからね~、すぐに私が何処に居るのか分かるはずだ。
凄い執着心だかんね~。
遠い目をする私に2人は首を傾げる。
…うん、分からなくていいこともあるし、2人はそのままでいいと思うよ。
あの2人が異常なだけだし。
「と、そうだ。先に精霊探しとく?」
「そうっスね。ハナさんの言う通りだとしてもあと2日はありますし、探しときましょうか」
そう言ったリンヤに頷き森の中に入って行った。
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