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14話 悪魔より悪魔
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あれから3年が過ぎた。
バルドやアシュレイとの行動は、皆、初めは戸惑ったりしたが今では連携プレーが出来るような関係まで築き上げていた。
特に、キルとアシュレイは息がぴったりだ。
スグリ、ソラ、バルドはよく喧嘩している。
それは日常となっていて、それがない日はない。
リンヤは相変わらずの方向音痴っぷりで、しかもトラブルメーカーときた。
行く先々で事件に巻き込まれている。
まぁそれなりに、退屈しない日々を送っていた。
問題があるとすれば……そう、私の二つ名だ。
村を魔物が襲って来た時、私が嬉々とし、手加減なしな戦っている姿を見た村人たちは密かに『血塗れた悪魔』と呼んでいるのを聞いた。
……たかが小さな村だと思って良しとしたのがいけなかった。
行く先々で何故か血塗れた悪魔と呼ばれた。
戦闘姿は見せていないのに、だ。
こちらを見ていた男を取っ捕まえて聞いてみたらなんと、その村にいた旅人があっちこっちでふれ回っているそうだ、と聞かされた。
それを聞いた者達は初めは半信半疑だったそうだ。
だがある日、偶然、私の戦闘姿を見た若者は真実であるとふれ回った。
その若者はとにかく信頼されていて……見事に、血塗れた悪魔が定着してしまったのだ。
………不本意だ。
不愉快極まりない。
極め付けはアシュレイの一言だった。
『ハナ様は私達よりも悪魔らしいですね』だ!!
アシュレイにはもちろん、その後お仕置きしてやった。
泣いて許しを請いでいた……。
これでは余計に悪魔呼ばわりされるでないか!!
イラつくその度にスグリとソラは私を宥めた。
………そういえば前世でもこんな事あったなぁ。
スグリやソラに色目を使って来る女達を私が蹴散らし、その後は必ずと言っていいほど私は不貞腐れた。
そしてそれを2人がかりで私を宥めるといった行動があったのだ。
確かあの頃、2人が側に居ることに満足していた私は“ワザと”不貞腐れるような事を仕掛けていた気がする。
2人もそれに気づいていたはずなのに根気良く付き合ってくれていた。
とても、とても暖かい存在の2人。
私は2つの禁忌を犯していた。
1つはもちろん、姉弟であるスグリと関係を持っていた事。
もう1つは……スグリがいながらもソラと関係を持っていた事だ。
その事を2人は了承していた。
(というかこれはスグリが勧めて来た事でもある)
私が為す事全て、2人は受け入れていた。
嫌なはずなのに。
独り占めしたいだろうに。
そんな2人に甘えている私。
今世でも、私は2人に甘えている。
そしてここでは、守るべき存在が2人だけではない。
スグリ、ソラはもちろん、リンヤ、キル、バルド、アシュレイ、フェルやレッカに琥珀、精霊達。
たくさんいる。
私は、欲張り過ぎではないだろうか。
前に1度、皆が居ない時に女達から独り占めするなと言われた。
(後にスグリやソラ、バルドから女達への制裁が喰らわされた)
確かに、私の側に居る男性陣は皆美形だ。
羨まれるのは当然だ。
だが、分かっていても手放せないでいる私。
もう既に、手遅れなくらい入れ込んでいたのだ。
(もちろん身体の関係はスグリとソラの2人だけである)
私はそれにモヤモヤしてモヤモヤしまくって………爆発した。
荒れに荒れた。
破壊神という厨二クサイ二つ名を付けられるくらい。
それからというもの、私に突っかかって来る者は居なくなった。
というか誰も側に寄りたがらないのだ。
当然と言えば当然だろう。
それだけの事をしたのだから。
その一件が有り、リンヤの父親であるアスティール国王から呼び出された。
表面上は怒りを受けたが側に人が居なくなると一変、笑われた。
さすがハナ殿だ!!と。
それはもう豪快に。
こっち……身内であるリンヤが引くほどに。
後からリンヤに言われたのだが、『ハナさんと出会って、父親の像が崩れ去ったっス。それもいい方に』と。
……喜んでいいのか悩みどころだったわ……。
そうそう。
皆に内緒でリンヤのお父さんにあるモノを貰った。
なんでも楽しませてもらったお礼だって。
それが何かと言うと、ルビーやサファイアなどの宝石が散りばめられたブレスレットだった。
されど、ただのブレスレットではなかった。
各々の宝石は希少価値が高く滅多に手に入れられないと謂れるモノだった。
こんな国宝級のモノを貰っていいのかと聞くと寧ろ、貰ってくれると有難いと言われた。
なんでもこの代物は手に余るらしく是非とも貰ってほしいと。
……まさかの厄介事だった。
だが、今後役に立ちそうなので有難く頂戴した。
それは今も尚、私の腕で輝いている。
バルドやアシュレイとの行動は、皆、初めは戸惑ったりしたが今では連携プレーが出来るような関係まで築き上げていた。
特に、キルとアシュレイは息がぴったりだ。
スグリ、ソラ、バルドはよく喧嘩している。
それは日常となっていて、それがない日はない。
リンヤは相変わらずの方向音痴っぷりで、しかもトラブルメーカーときた。
行く先々で事件に巻き込まれている。
まぁそれなりに、退屈しない日々を送っていた。
問題があるとすれば……そう、私の二つ名だ。
村を魔物が襲って来た時、私が嬉々とし、手加減なしな戦っている姿を見た村人たちは密かに『血塗れた悪魔』と呼んでいるのを聞いた。
……たかが小さな村だと思って良しとしたのがいけなかった。
行く先々で何故か血塗れた悪魔と呼ばれた。
戦闘姿は見せていないのに、だ。
こちらを見ていた男を取っ捕まえて聞いてみたらなんと、その村にいた旅人があっちこっちでふれ回っているそうだ、と聞かされた。
それを聞いた者達は初めは半信半疑だったそうだ。
だがある日、偶然、私の戦闘姿を見た若者は真実であるとふれ回った。
その若者はとにかく信頼されていて……見事に、血塗れた悪魔が定着してしまったのだ。
………不本意だ。
不愉快極まりない。
極め付けはアシュレイの一言だった。
『ハナ様は私達よりも悪魔らしいですね』だ!!
アシュレイにはもちろん、その後お仕置きしてやった。
泣いて許しを請いでいた……。
これでは余計に悪魔呼ばわりされるでないか!!
イラつくその度にスグリとソラは私を宥めた。
………そういえば前世でもこんな事あったなぁ。
スグリやソラに色目を使って来る女達を私が蹴散らし、その後は必ずと言っていいほど私は不貞腐れた。
そしてそれを2人がかりで私を宥めるといった行動があったのだ。
確かあの頃、2人が側に居ることに満足していた私は“ワザと”不貞腐れるような事を仕掛けていた気がする。
2人もそれに気づいていたはずなのに根気良く付き合ってくれていた。
とても、とても暖かい存在の2人。
私は2つの禁忌を犯していた。
1つはもちろん、姉弟であるスグリと関係を持っていた事。
もう1つは……スグリがいながらもソラと関係を持っていた事だ。
その事を2人は了承していた。
(というかこれはスグリが勧めて来た事でもある)
私が為す事全て、2人は受け入れていた。
嫌なはずなのに。
独り占めしたいだろうに。
そんな2人に甘えている私。
今世でも、私は2人に甘えている。
そしてここでは、守るべき存在が2人だけではない。
スグリ、ソラはもちろん、リンヤ、キル、バルド、アシュレイ、フェルやレッカに琥珀、精霊達。
たくさんいる。
私は、欲張り過ぎではないだろうか。
前に1度、皆が居ない時に女達から独り占めするなと言われた。
(後にスグリやソラ、バルドから女達への制裁が喰らわされた)
確かに、私の側に居る男性陣は皆美形だ。
羨まれるのは当然だ。
だが、分かっていても手放せないでいる私。
もう既に、手遅れなくらい入れ込んでいたのだ。
(もちろん身体の関係はスグリとソラの2人だけである)
私はそれにモヤモヤしてモヤモヤしまくって………爆発した。
荒れに荒れた。
破壊神という厨二クサイ二つ名を付けられるくらい。
それからというもの、私に突っかかって来る者は居なくなった。
というか誰も側に寄りたがらないのだ。
当然と言えば当然だろう。
それだけの事をしたのだから。
その一件が有り、リンヤの父親であるアスティール国王から呼び出された。
表面上は怒りを受けたが側に人が居なくなると一変、笑われた。
さすがハナ殿だ!!と。
それはもう豪快に。
こっち……身内であるリンヤが引くほどに。
後からリンヤに言われたのだが、『ハナさんと出会って、父親の像が崩れ去ったっス。それもいい方に』と。
……喜んでいいのか悩みどころだったわ……。
そうそう。
皆に内緒でリンヤのお父さんにあるモノを貰った。
なんでも楽しませてもらったお礼だって。
それが何かと言うと、ルビーやサファイアなどの宝石が散りばめられたブレスレットだった。
されど、ただのブレスレットではなかった。
各々の宝石は希少価値が高く滅多に手に入れられないと謂れるモノだった。
こんな国宝級のモノを貰っていいのかと聞くと寧ろ、貰ってくれると有難いと言われた。
なんでもこの代物は手に余るらしく是非とも貰ってほしいと。
……まさかの厄介事だった。
だが、今後役に立ちそうなので有難く頂戴した。
それは今も尚、私の腕で輝いている。
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