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1話 いざ、宇宙旅行へ!
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私は猫耳族の杏奈。暮らしていた村がモンスターによって焼かれ、そこで謎の少年アキラと出会った。住む場所をなくした私と弟は、近くの街まで行った。そこで、領主のお触れを見つける。秘宝を探し出せば、金貨3000枚を出すというものだった。私たちは、無事に秘宝を見つけ出し、領主の願いを叶えた。そこで、金貨と宇宙旅行券をもらったのだ。
私と、真面目で私に厳しい魔族の弟の皐月と、いつも何を考えてるかわからないヒュー族のアキラと一緒に宇宙旅行に行くことになった。
「宇宙って何?」
皐月が横で、姉さんはバカだなと言ってきたので、腕をつねってやった。
「いててててっ!」
「杏奈、宇宙を知らないのか?」
「まあね!」
「いばるなよ」
「まずは、地球の話からするか。俺たちのいる惑星、それが地球さ。地球が存在してる空間が宇宙。地球以外にもたくさん惑星があって、今回はそれのいくつかを旅行できるってわけだよ」
「難しいわね」
「まあ、まだ解明されてないことが多いからな」
「そうなのね。あ!そろそろ時間じゃないかしら、行きましょう」
私たちは話を切り上げ、集合場所の街の門の前へ行くことにした。
「おはようございます。幸運な皆様。今回は、我が社の宇宙旅行への参加ありがとうございます」
少しくたびれた顔をした男性がお辞儀をした。
私たちは門の前につき、旅行の事前説明を受けている。
「まずは、スタッフと、今回護衛をしてくださる方の紹介をさせていただきます。私はクヌードと申します。皆様をご案内する役目を担っています。そして、こちらの鎧を付けた方々が護衛隊です」
鎧を付けた6人の男たちが、同時に敬礼をした。1人が1歩前へ出る。
「わたくしが、隊長の本梅です。皆様の護衛を任されております。よろしくお願い致します」
彼らが今日から旅行へと案内や護衛をしてくれるスタッフか。ということは、それ以外の人は、一緒に旅行する人たちってことね。
兎耳族の女の子が2人いる。たぶん、みずほさんの娘たちよね。後で挨拶したいな。そして、もう1人女の子がいるけど、額から赤い触角みたいなのが生えてて、耳があるはずのところからヒレが生えてる。見たことのない種族だわ。
他は3人家族と、老夫婦かしら。さっきから、3人家族の男の子がこちらを睨んでいる気がするけど、気のせいじゃないわよね。
「これから、皆様には馬車に乗っていただき、水星へと向かう魔法陣へと向かいます。今日からの7日間は、水星、金星、火星へと旅行します。7日目に地球に帰ってきますので、地球とはしばしの別れとなります。では、皆様、馬車にお乗り下さい」
私たちは、馬車に乗り込んだ。別の惑星というものは、別の大陸というわけではないらしい。魔法陣で移動するものなのね。
私が乗った馬車には、アキラ、皐月に、兎耳族の女の子たち、そして見たことのない種族の女の子が乗っている。私はとりあえず、兎耳族の女の子たちに話しかけることにした。
「もしかして、みずほさんの娘さんたち?」
2人のうちの1人がビクッと体を震わせてこちらを見た。もう1人の子はじっと私を見て、話し始めた。
「ええ、そうよ。じゃあ、あなたが杏奈かしら」
「やっぱり!」
「あなたのおかげで、面倒臭いことになったのよ」
「え?」
「私はセイア。こっちの震えてるのはセイライ。母さんってば、セイライの根性を鍛え直すために旅行してきなさいって言ってきて、私としては迷惑なんだけど」
「ご、ごめん」
「まあ、タダで旅行できるなんてラッキーではあるんだけどね。セイライ、あなたも挨拶くらいしなさいよ」
「え、ええ。あ、あの、私、セイライ。よ、よよよよろしく」
「よろしくね」
私はセイライに手を差し出して握手しようとしたが、セイライは震えてこちらを見ているだけだった。
「この子、極度の心配性に怖がりに緊張しいだから、握手なんて無理よ」
「そうなんだ」
「まあ、7日間だけ、よろしく」
「よろしく、セイア」
セイアと握手しようとした時に、馬車が大きく揺れた。
「きゃっ!」
可愛くて小さい悲鳴が聞こえた方を向くと、種族不明の女の子が皐月の方へ倒れていた。皐月は、倒れたところを支えている。
馬車は止まった。
「大丈夫か?」
「……ありがとう」
女の子はお礼を言ってすぐさま離れた。
「すみません。揺れてしまいました。気をつけますので」
御者さんはそう言ってまた馬車をはしらせはじめた。
私は、種族不明の女の子に話しかけようとして、少し彼女に寄った。
「私は杏奈。あなたの名前は?」
「……水竜だけど、何」
「あなたって見たことない見た目だったから気になっちゃって」
「そう」
彼女はそう言って顔を背けた。もう何も話してくれなさそうだ。
そこへアキラが耳打ちをしてきた。
「龍神族だよ。俺も見るのは初めてだけど、特徴的には龍神族だね。すごく珍しい種族なんだ。見られるだけでも、幸運だって言われてる」
「龍神族ね」
「あと、額の触角は龍の髭らしいぜ」
私はなるほどと納得した。
「皆様、魔法陣のある洞窟につきましたよ」
御者さんがそう言うと、馬車が止まった。私たちは荷物を持って順番に馬車から降りた。
中に白くて明るい石が入ったランタンが洞窟の入口を照らしている。クヌードさんが、話し始めた。
「ここの魔法陣は、大昔からあるみたいでして、他の惑星に瞬間移動できるものとなっています。誰が魔法陣を書いたのかは分かっていません。これからの旅では、この魔法陣を通って移動していきます。瞬間移動の魔法の原理は今までわかっていませんでした。しかし!今回の旅で、その瞬間移動を解き明かした研究者の発表会に行けます!それをお楽しみにしていただければと思います」
瞬間移動?一瞬で移動すること、だったかしら。そんな便利なものがあるなんて、知らなかったわ。
「では、魔法陣までは歩いていきましょう」
洞窟の中は、入口のランタンと同じ物で照らされていた。でも、壁は青く見える。青の洞窟と呼ばれるらしい。
1番奥と思われる、大きな広間に出ると、地面に白い円の中に白い文字や図形が書かれていた。これが、魔法陣か。
「この魔法陣の上に一定時間乗っていると、転移します。皆様順番にお乗り下さい」
クヌードさんに誘導され、次々と皆が魔法陣の上に乗る。魔法陣の上に乗って、何秒かすると、消えてしまった。
「すごい!消えたわよ!」
「聞いたことはあったけど、本当に転移するんだな」
アキラが関心したように言う。
次は、私たちの番になり、私と皐月、アキラが魔法陣の上に乗った。
暖かな光に包まれたかと思ったら、体が宙に浮いたようになり、目の前が真っ白になった。
「きゃっ……」
まばたきをして、もう一度目を開けた時には、先程と同じ景色が見えた。青い洞窟だ。でも、先程と違うのは、先に瞬間移動した人たちがいたことだ。
「すごい!移動したのかしら」
私たちは、次の人たちのために足早に魔法陣から出た。
「見た目が変わらないから、実感がわかないな」
皐月がポツリと呟いた。
確かに、そこまで実感はないかも。外に出るのが楽しみだわ!
全員が転移し、洞窟の出口へと向かった。外へ出ると、森が広がっていた。木の葉が、違った。地球にいた時は葉が大きかったが、ここの惑星は葉がとんがっていて細い。
「まだ、違いはわかりにくいですが、水星へと着きました。ここは、白雪の国の領土内です。近くに王城と城下町がありますので、向かいましょう」
私たちは、再び馬車へと乗り、その城下町へと向かうことになった。
私と、真面目で私に厳しい魔族の弟の皐月と、いつも何を考えてるかわからないヒュー族のアキラと一緒に宇宙旅行に行くことになった。
「宇宙って何?」
皐月が横で、姉さんはバカだなと言ってきたので、腕をつねってやった。
「いててててっ!」
「杏奈、宇宙を知らないのか?」
「まあね!」
「いばるなよ」
「まずは、地球の話からするか。俺たちのいる惑星、それが地球さ。地球が存在してる空間が宇宙。地球以外にもたくさん惑星があって、今回はそれのいくつかを旅行できるってわけだよ」
「難しいわね」
「まあ、まだ解明されてないことが多いからな」
「そうなのね。あ!そろそろ時間じゃないかしら、行きましょう」
私たちは話を切り上げ、集合場所の街の門の前へ行くことにした。
「おはようございます。幸運な皆様。今回は、我が社の宇宙旅行への参加ありがとうございます」
少しくたびれた顔をした男性がお辞儀をした。
私たちは門の前につき、旅行の事前説明を受けている。
「まずは、スタッフと、今回護衛をしてくださる方の紹介をさせていただきます。私はクヌードと申します。皆様をご案内する役目を担っています。そして、こちらの鎧を付けた方々が護衛隊です」
鎧を付けた6人の男たちが、同時に敬礼をした。1人が1歩前へ出る。
「わたくしが、隊長の本梅です。皆様の護衛を任されております。よろしくお願い致します」
彼らが今日から旅行へと案内や護衛をしてくれるスタッフか。ということは、それ以外の人は、一緒に旅行する人たちってことね。
兎耳族の女の子が2人いる。たぶん、みずほさんの娘たちよね。後で挨拶したいな。そして、もう1人女の子がいるけど、額から赤い触角みたいなのが生えてて、耳があるはずのところからヒレが生えてる。見たことのない種族だわ。
他は3人家族と、老夫婦かしら。さっきから、3人家族の男の子がこちらを睨んでいる気がするけど、気のせいじゃないわよね。
「これから、皆様には馬車に乗っていただき、水星へと向かう魔法陣へと向かいます。今日からの7日間は、水星、金星、火星へと旅行します。7日目に地球に帰ってきますので、地球とはしばしの別れとなります。では、皆様、馬車にお乗り下さい」
私たちは、馬車に乗り込んだ。別の惑星というものは、別の大陸というわけではないらしい。魔法陣で移動するものなのね。
私が乗った馬車には、アキラ、皐月に、兎耳族の女の子たち、そして見たことのない種族の女の子が乗っている。私はとりあえず、兎耳族の女の子たちに話しかけることにした。
「もしかして、みずほさんの娘さんたち?」
2人のうちの1人がビクッと体を震わせてこちらを見た。もう1人の子はじっと私を見て、話し始めた。
「ええ、そうよ。じゃあ、あなたが杏奈かしら」
「やっぱり!」
「あなたのおかげで、面倒臭いことになったのよ」
「え?」
「私はセイア。こっちの震えてるのはセイライ。母さんってば、セイライの根性を鍛え直すために旅行してきなさいって言ってきて、私としては迷惑なんだけど」
「ご、ごめん」
「まあ、タダで旅行できるなんてラッキーではあるんだけどね。セイライ、あなたも挨拶くらいしなさいよ」
「え、ええ。あ、あの、私、セイライ。よ、よよよよろしく」
「よろしくね」
私はセイライに手を差し出して握手しようとしたが、セイライは震えてこちらを見ているだけだった。
「この子、極度の心配性に怖がりに緊張しいだから、握手なんて無理よ」
「そうなんだ」
「まあ、7日間だけ、よろしく」
「よろしく、セイア」
セイアと握手しようとした時に、馬車が大きく揺れた。
「きゃっ!」
可愛くて小さい悲鳴が聞こえた方を向くと、種族不明の女の子が皐月の方へ倒れていた。皐月は、倒れたところを支えている。
馬車は止まった。
「大丈夫か?」
「……ありがとう」
女の子はお礼を言ってすぐさま離れた。
「すみません。揺れてしまいました。気をつけますので」
御者さんはそう言ってまた馬車をはしらせはじめた。
私は、種族不明の女の子に話しかけようとして、少し彼女に寄った。
「私は杏奈。あなたの名前は?」
「……水竜だけど、何」
「あなたって見たことない見た目だったから気になっちゃって」
「そう」
彼女はそう言って顔を背けた。もう何も話してくれなさそうだ。
そこへアキラが耳打ちをしてきた。
「龍神族だよ。俺も見るのは初めてだけど、特徴的には龍神族だね。すごく珍しい種族なんだ。見られるだけでも、幸運だって言われてる」
「龍神族ね」
「あと、額の触角は龍の髭らしいぜ」
私はなるほどと納得した。
「皆様、魔法陣のある洞窟につきましたよ」
御者さんがそう言うと、馬車が止まった。私たちは荷物を持って順番に馬車から降りた。
中に白くて明るい石が入ったランタンが洞窟の入口を照らしている。クヌードさんが、話し始めた。
「ここの魔法陣は、大昔からあるみたいでして、他の惑星に瞬間移動できるものとなっています。誰が魔法陣を書いたのかは分かっていません。これからの旅では、この魔法陣を通って移動していきます。瞬間移動の魔法の原理は今までわかっていませんでした。しかし!今回の旅で、その瞬間移動を解き明かした研究者の発表会に行けます!それをお楽しみにしていただければと思います」
瞬間移動?一瞬で移動すること、だったかしら。そんな便利なものがあるなんて、知らなかったわ。
「では、魔法陣までは歩いていきましょう」
洞窟の中は、入口のランタンと同じ物で照らされていた。でも、壁は青く見える。青の洞窟と呼ばれるらしい。
1番奥と思われる、大きな広間に出ると、地面に白い円の中に白い文字や図形が書かれていた。これが、魔法陣か。
「この魔法陣の上に一定時間乗っていると、転移します。皆様順番にお乗り下さい」
クヌードさんに誘導され、次々と皆が魔法陣の上に乗る。魔法陣の上に乗って、何秒かすると、消えてしまった。
「すごい!消えたわよ!」
「聞いたことはあったけど、本当に転移するんだな」
アキラが関心したように言う。
次は、私たちの番になり、私と皐月、アキラが魔法陣の上に乗った。
暖かな光に包まれたかと思ったら、体が宙に浮いたようになり、目の前が真っ白になった。
「きゃっ……」
まばたきをして、もう一度目を開けた時には、先程と同じ景色が見えた。青い洞窟だ。でも、先程と違うのは、先に瞬間移動した人たちがいたことだ。
「すごい!移動したのかしら」
私たちは、次の人たちのために足早に魔法陣から出た。
「見た目が変わらないから、実感がわかないな」
皐月がポツリと呟いた。
確かに、そこまで実感はないかも。外に出るのが楽しみだわ!
全員が転移し、洞窟の出口へと向かった。外へ出ると、森が広がっていた。木の葉が、違った。地球にいた時は葉が大きかったが、ここの惑星は葉がとんがっていて細い。
「まだ、違いはわかりにくいですが、水星へと着きました。ここは、白雪の国の領土内です。近くに王城と城下町がありますので、向かいましょう」
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