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02-侵略戦争
先手必勝
しおりを挟む持ちかけられた茶番みたいなカミングアウト勝負。
さっそくローテーブルに、トランプやら酒やら手土産に持ってきたツマミの惣菜やらが手際よく準備されていくのを眺めている。
まったく。はじめから用意してやがったな?今度はなーに企んでんだか。かくいうオレはソファにボーと座ってるだけだけど。
依澄サン家の1Kの部屋は、南向きの窓を奥にして縦長に伸びている。ベッドとテレビが壁の向かいにあって、その間に敷かれたベージュのラグに、ローテーブルと、脚のないフラットな…なんてーんだろ?リクライニングソファだか、ビーズクッションソファみたいなのが鎮座している。
人間2人が座るのが限界くらいのソファだから、必然的に距離が近くはなるが、ここでよく2人して肩並べて映画鑑賞をしている。これが結構フカフカで、このライトブルーの差し色ソファをオレは勝手に気に入ってて。
基本白とグレーで構成された家具に、カーテンのひし形の模様も相まって、北欧モダンな空間が広がっている。
…マジセンスいいなこの人。恨めしくソファの上のクッションを手に取り、ギューギューにいがめてやった。そうこうしているうちに準備が整ったらしい。
はじまった第1回戦。
依澄サンの手札は、♡10と♢9。オレの手札は♧3と♢6に♤2と♧4。試しにヒットしたら出が悪かった。負けだ。
「やった!勝ったぁ~!ふっふっふ!初戦は俺の勝ちね~!
じゃーあ!恋愛面で、駿の好きなタイプか嫌いなタイプ、教えてほしーな!」
「はァ、モロに狙ってきてんじゃないっスか。」
「うんそりゃもう!答えてくれる?それともパスしてショット?」
さっそく繰り出された依澄サンの質問ターン。まァそーなるよな。まだまだガッツある依澄サンは、やっぱりそういう目的らしい。
いっつも適当に流している話題をここぞとばかりに聞いてくる。
「まァ、はじめですしね、答えますよ。そーだナ、、」
ー チラ ー
スッと先輩に視線を向けると、期待にらんらんした瞳でこっちを見ていた。出たきらきら光線。
アッハーン。そーんな顔されちゃうとネー、
__いじわるしたくなっちゃうなァ。
「好き・嫌い両方スか?」
「どっちかでもいいよ!」
「ンじゃあ、恋愛的に嫌いなタイプ。は、既セク匂わしてくる奴。
他人とのカラダの関係が匂ってくるやつは、それが過去であろうと進行形であろうと、ムリなんすよね。ホラ潔癖なので。
知りたくないんすよ、好きな相手の恋愛遍歴。そういうの想像させてくるような奴とは絶対に恋愛しよーとは思えなくて即・除外にしちゃうんスよ笑」
(シタリψ♥)
正直、いま自分でも悪い顔してる自信がある。そして白々しく含みを持ってこういう発言している。
悪意じゃねーよ?ちょっと、ちょーっと揶揄ってるだけ。
「そっッッかぁ~、、なるほど、、きをつける…」
依澄サンの顔色がサァーーーーと青白くなっていく。
ハーわっかりやす。あーァ、依澄サンてば、すーぐ引っかかっちゃって笑笑
オレにこんなベタベタな展開持ちかけるから。コッチ加虐心うずうずしてくんだろ?
あーァ、かぁわいいなァ。
「じゃー次っすかねー」
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