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9.グランド・ヒール
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薬学治療課への依頼は、あれからもずっと続いている。
普通の風邪が大半で、その中に黒い斑点が確認された患者もちらほらと見つかっていた。
フィオルさんはというと、心ここにあらずって感じ。
そのことで業務に支障はないみたいだけど、何か思い詰めた表情でたびたび事務所を出ていく。
もしかしたら、所長や他の課の課長たちに相談に行っているのかもしれない。
「今日はオーウェンさんお休みなんですか?」
「何でも昨日から体調がよくないらしい。
奥さんから今朝連絡があったんだよ」
薬学治療課の先輩リカルドさんと、主任のオーウェンさんは仲良し同士。
二人とも同期だそうで、オーウェンさんは回復魔法、リカルドさんは薬学の知識で薬学治療課を盛り立ててきたんだって。
「ただの風邪ならいいけどな……」
私もそう願ってる。
実際、オーウェンさんは依頼を受けて診察にも出かけているわけだし、その時に風邪をうつされていてもおかしくない。
オーウェンさんに、呪いの斑点が出たのはその日の夕刻のことだった。
いつだってそうだ。
良い予感は当たらないのに、悪い予感ばかりがこうして当たってしまう。
このままだと、いずれ他の課の人たちも……これ以上、そんなことを考えるのはやめよう。
この世界は、悪い予感ばかりが当たるようにできているのだから。
***
終業後、せめて自分にできることをしようと訓練場へと来てみたら、そこには既に先客の姿があった。
誰かと思ったらフィオルさんだ。
その手元にあるのは光属性の魔導書。
「聖なる光よ、この地に満ちよ。
時を越え、全ての痛みと悲しみを包み込み、命の流れを再び輝かせたまえ。
荒ぶる鼓動を穏やかに鎮め、傷ついた心と体を優しく抱擁せよ。
いにしえの契約に従い、神秘の力を解き放ち、この場に調和をもたらせ。
穢れを浄化し、すべての者に癒しの恩寵を──」
長い詠唱……一つ唱える度に、フィオルさんから青い魔力が溢れ出して収束していく。
「その輝き、終わりなき光として広がれ──【グランド・ヒール】!」
魔法を唱え終えた瞬間、その収束していた魔力は霧散し、フィオルさんは膝を落としてしまった。
一人でこんなことを続けていたなんて……もしかして、今日までずっと?
このまま続けていては、フィオルさんの魔力の方が枯渇してしまう。
「くそっ……! 何で……何で! 何で、グランド・ヒールだけは光属性なんだよ!」
フィオルさんはそういうと、悔しそうに地面を叩きつけた。
グランド・ヒールについては、私もある程度のことは調べてある。
魔法の位置的には、水属性魔法のヒールからなる回復魔法の一つで間違いない。
ヒール、ヒーリング、ラウンド・ヒール、そしてグランド・ヒール。
だけど、グランド・ヒールだけはヒールの名を冠してはいるものの、その実態は光属性魔法のリザレクションという別物だった。
リザレクションは水属性のヒールから光属性へと派生した魔法で、死亡以外のあらゆる状態を癒やすことができ、グランドにまで昇華すると、その力は呪いを打ち消すなどの効果も含まれる。
グランド付与時のルールである“魔法名の詠唱は初等魔法の魔法名で終わる”に従い、グランド・リザレクションとは言わず、リザレクションの初等魔法に該当するヒールを使い、グランド・ヒールとなっているのがまた紛らわしい。
回復魔法の使い手であるフィオルさんが光属性の持ち主だったら、間違いなくグランド・ヒールは発動していたと思う。
だけど、光属性や闇属性のような特殊な属性は、四大属性に生まれてしまった人には扱うことはできない。
これほどまで渇望している人がいるというのに、神様は何て残酷なルールを作ったんだろう……。
「聖なる光よ──」
倒れたまま手を掲げ、再び詠唱に入ろうとするフィオルさん。
私は急いでフィオルさんの元へ駆けつけ、その手を握り、詠唱を止めた。
「やめてください! このままだとフィオルさんが倒れてしまいます!」
「……何度やっても……出ないんだ」
その手は震えていた。
「俺は……回復魔法のエキスパートなのに……」
フィオルさんの瞳から涙が溢れてくる。
私はそれをそっとハンカチで拭いた。
「ミアを危険な目に遭わせたくない……」
私は薬学治療課に来たばかりで、フィオルさんのことを他のみんなのようによく知ってるわけじゃない。
だけど、頼りになって、優しい心を持っていて、誰よりも頑張り屋さんだってことはわかっている。
だから──
私はこの人の力になりたい!
「聖なる光よ、この地に満ちよ。
時を越え、全ての痛みと悲しみを包み込み、命の流れを再び輝かせたまえ──」
詠唱すると、私の体から光の魔力が溢れてくる。
「荒ぶる鼓動を穏やかに鎮め、傷ついた心と体を優しく抱擁せよ。
いにしえの契約に従い、神秘の力を解き放ち、この場に調和をもたらせ──」
魔力の消費は多いけど、まだ耐えられる。
この苦しさを、フィオルさんはこれまでずっと一人で耐えてきたんだ。
「穢れを浄化し、すべての者に癒しの恩寵を──
その輝き、終わりなき光として広がれ──!」
光の魔力が粒子となって辺りに広がる。
「【グランド・ヒール】!」
あらゆるものを癒す光が輪となって放射状に広がる。
フィオルさんの傷ついた腕も、泥だらけの顔も、街も、全てが浄化されていく。
「これが……真のグランド・ヒール」
きちんと詠唱を行うことで、ライトアローの時と同じように、その効果がより一層強くなったみたい。
あの時唱えたグランド・ヒールとは比べものにならない規模の光が周囲に降り注いでいく。
きっと、この光はオーウェンさんや、呪いで苦しむ街の人々のところにも届いている。
呪いを掛けた犯人が誰かは知らないけど、これだけの人々の呪いを打ち消してやるんだ。
呪詛返しから逃れられるものなら逃れてごらんなさい。
もし、それができたのなら、今度こそ私たちの完敗だ。
その時は潔く負けを認めてあげる。
グランド・ヒールは術者である私自身の傷も癒していく。
急いでここに駆けつけた時にできた私の足の傷も消えていった。
それはいいんだけど……
「魔力が回復しないのに……傷だけ治されても……意味ない……じゃん…………」
「……ミア!?」
魔力切れで、私はまたまた気を失ってしまった。
せっかくグランド・ヒールが成功したんだから、最後までかっこつけたかったのに……。
目が覚めると、また例のベッドの上だった。
実家のような安心感……というか、もうここが私の実家ってことでいいよ。
***
「よくやったな、ミア」
「所長、お久しぶりです」
薬学治療課に来てからずっと所長には会ってなかったし、寝起きでボーッとしてたこともあって、思わずお久しぶりですとか言っちゃった。
「私が思った以上の成果を上げてくれた。
オーウェンの体調も戻ったと連絡があったよ」
「よかったー……」
「よくない! ミアはあの後三日も目を覚まさなかったんだ!」
フィオルさんが泣きながらジト目で睨んでくる。
なんでよ、私頑張ったでしょ? もっと褒めてよ。
具体的にはバームクーヘンください。
「まだ魔法を覚え立てである君に、私たちの力が及ばないばかりに無理をさせてしまった……本当に申し訳ない」
「わ、私なんかに頭を下げるのはやめてください!
フィオルさんも、黙って見てないで所長を止めてくださいよ!」
「俺も……上司でありながら、ミアに無理をさせてしまった」
「フィオルさんまで!? やめてってば!」
「ともかく、ミアには完全に回復するまでは休んでもらおうと思っている」
「所長、それって……有給ですか?」
「無論だ」
さすが、国家公認のコーデリア魔法研究所。超絶ホワイト企業だわ。
それじゃあ安心して、長期休暇をもらいますね。
「ところで、呪いの術者は見つかりました?」
話がひと段落したところで一番気になってたことを聞いてみた。
今度こそ、ちゃんと犯人は特定されたらしいんだけど……。
「犯人は、この国の宮廷魔術師の男だった。
体中に黒い斑点が浮かび出て死んでおったそうだ」
私が一斉に解呪したせいで、その人は呪詛返しに耐え切れず死んでしまったらしい。
だからと言って、殺してしまったことを悩んだり後悔なんてしない。
その人を逃していたら、もっと大勢の罪のない人たちが死んでいたのだから。
それにしても、宮廷魔術師がなんで……?
やっぱり、国家転覆が目的?
「呪術の主は、この者で間違いないだろう。
そうなってくると、後ろで操っていた者が必ずいるはずだ。
今回の件は、国も動いている。私たちにできるのはここまでだな……」
それはそうか。
裏で何か大きな組織が絡んでいたとしても、私たちがそこまで知る必要はないんだ。
魔法で人々の生活を守れたら、それでいい。
「所長、今回の件でミアがその組織から狙われるなんてことは……?」
「それなら心配いらん。発生源が森の結界内ということもあって、連中には気づかれておらんし、ミアは研究員になったばかりだ。マークすらされておらんだろうよ」
「それならいいですけど……」
えっ、私、命を狙われる可能性あったの?
怖っ! 訓練場の中で使ってよかったわ……。
「もしかすると、街中で聖女が現れたと噂されるかもしれんが、その辺は好きに言わせておいて問題ないだろう」
今日はアパートまで帰れそうにないので、このまま研究所にお泊まりかな。
翌朝、起きると枕元にバームクーヘンが置いてあった。
買ってきてくれたのはフィオルさんっぽい。
ありがたくいただいて、もう一眠り。
まだ体は重いけど、なんだかいい夢が見られそう。
動けるようになったらダイエットしなきゃ……。
普通の風邪が大半で、その中に黒い斑点が確認された患者もちらほらと見つかっていた。
フィオルさんはというと、心ここにあらずって感じ。
そのことで業務に支障はないみたいだけど、何か思い詰めた表情でたびたび事務所を出ていく。
もしかしたら、所長や他の課の課長たちに相談に行っているのかもしれない。
「今日はオーウェンさんお休みなんですか?」
「何でも昨日から体調がよくないらしい。
奥さんから今朝連絡があったんだよ」
薬学治療課の先輩リカルドさんと、主任のオーウェンさんは仲良し同士。
二人とも同期だそうで、オーウェンさんは回復魔法、リカルドさんは薬学の知識で薬学治療課を盛り立ててきたんだって。
「ただの風邪ならいいけどな……」
私もそう願ってる。
実際、オーウェンさんは依頼を受けて診察にも出かけているわけだし、その時に風邪をうつされていてもおかしくない。
オーウェンさんに、呪いの斑点が出たのはその日の夕刻のことだった。
いつだってそうだ。
良い予感は当たらないのに、悪い予感ばかりがこうして当たってしまう。
このままだと、いずれ他の課の人たちも……これ以上、そんなことを考えるのはやめよう。
この世界は、悪い予感ばかりが当たるようにできているのだから。
***
終業後、せめて自分にできることをしようと訓練場へと来てみたら、そこには既に先客の姿があった。
誰かと思ったらフィオルさんだ。
その手元にあるのは光属性の魔導書。
「聖なる光よ、この地に満ちよ。
時を越え、全ての痛みと悲しみを包み込み、命の流れを再び輝かせたまえ。
荒ぶる鼓動を穏やかに鎮め、傷ついた心と体を優しく抱擁せよ。
いにしえの契約に従い、神秘の力を解き放ち、この場に調和をもたらせ。
穢れを浄化し、すべての者に癒しの恩寵を──」
長い詠唱……一つ唱える度に、フィオルさんから青い魔力が溢れ出して収束していく。
「その輝き、終わりなき光として広がれ──【グランド・ヒール】!」
魔法を唱え終えた瞬間、その収束していた魔力は霧散し、フィオルさんは膝を落としてしまった。
一人でこんなことを続けていたなんて……もしかして、今日までずっと?
このまま続けていては、フィオルさんの魔力の方が枯渇してしまう。
「くそっ……! 何で……何で! 何で、グランド・ヒールだけは光属性なんだよ!」
フィオルさんはそういうと、悔しそうに地面を叩きつけた。
グランド・ヒールについては、私もある程度のことは調べてある。
魔法の位置的には、水属性魔法のヒールからなる回復魔法の一つで間違いない。
ヒール、ヒーリング、ラウンド・ヒール、そしてグランド・ヒール。
だけど、グランド・ヒールだけはヒールの名を冠してはいるものの、その実態は光属性魔法のリザレクションという別物だった。
リザレクションは水属性のヒールから光属性へと派生した魔法で、死亡以外のあらゆる状態を癒やすことができ、グランドにまで昇華すると、その力は呪いを打ち消すなどの効果も含まれる。
グランド付与時のルールである“魔法名の詠唱は初等魔法の魔法名で終わる”に従い、グランド・リザレクションとは言わず、リザレクションの初等魔法に該当するヒールを使い、グランド・ヒールとなっているのがまた紛らわしい。
回復魔法の使い手であるフィオルさんが光属性の持ち主だったら、間違いなくグランド・ヒールは発動していたと思う。
だけど、光属性や闇属性のような特殊な属性は、四大属性に生まれてしまった人には扱うことはできない。
これほどまで渇望している人がいるというのに、神様は何て残酷なルールを作ったんだろう……。
「聖なる光よ──」
倒れたまま手を掲げ、再び詠唱に入ろうとするフィオルさん。
私は急いでフィオルさんの元へ駆けつけ、その手を握り、詠唱を止めた。
「やめてください! このままだとフィオルさんが倒れてしまいます!」
「……何度やっても……出ないんだ」
その手は震えていた。
「俺は……回復魔法のエキスパートなのに……」
フィオルさんの瞳から涙が溢れてくる。
私はそれをそっとハンカチで拭いた。
「ミアを危険な目に遭わせたくない……」
私は薬学治療課に来たばかりで、フィオルさんのことを他のみんなのようによく知ってるわけじゃない。
だけど、頼りになって、優しい心を持っていて、誰よりも頑張り屋さんだってことはわかっている。
だから──
私はこの人の力になりたい!
「聖なる光よ、この地に満ちよ。
時を越え、全ての痛みと悲しみを包み込み、命の流れを再び輝かせたまえ──」
詠唱すると、私の体から光の魔力が溢れてくる。
「荒ぶる鼓動を穏やかに鎮め、傷ついた心と体を優しく抱擁せよ。
いにしえの契約に従い、神秘の力を解き放ち、この場に調和をもたらせ──」
魔力の消費は多いけど、まだ耐えられる。
この苦しさを、フィオルさんはこれまでずっと一人で耐えてきたんだ。
「穢れを浄化し、すべての者に癒しの恩寵を──
その輝き、終わりなき光として広がれ──!」
光の魔力が粒子となって辺りに広がる。
「【グランド・ヒール】!」
あらゆるものを癒す光が輪となって放射状に広がる。
フィオルさんの傷ついた腕も、泥だらけの顔も、街も、全てが浄化されていく。
「これが……真のグランド・ヒール」
きちんと詠唱を行うことで、ライトアローの時と同じように、その効果がより一層強くなったみたい。
あの時唱えたグランド・ヒールとは比べものにならない規模の光が周囲に降り注いでいく。
きっと、この光はオーウェンさんや、呪いで苦しむ街の人々のところにも届いている。
呪いを掛けた犯人が誰かは知らないけど、これだけの人々の呪いを打ち消してやるんだ。
呪詛返しから逃れられるものなら逃れてごらんなさい。
もし、それができたのなら、今度こそ私たちの完敗だ。
その時は潔く負けを認めてあげる。
グランド・ヒールは術者である私自身の傷も癒していく。
急いでここに駆けつけた時にできた私の足の傷も消えていった。
それはいいんだけど……
「魔力が回復しないのに……傷だけ治されても……意味ない……じゃん…………」
「……ミア!?」
魔力切れで、私はまたまた気を失ってしまった。
せっかくグランド・ヒールが成功したんだから、最後までかっこつけたかったのに……。
目が覚めると、また例のベッドの上だった。
実家のような安心感……というか、もうここが私の実家ってことでいいよ。
***
「よくやったな、ミア」
「所長、お久しぶりです」
薬学治療課に来てからずっと所長には会ってなかったし、寝起きでボーッとしてたこともあって、思わずお久しぶりですとか言っちゃった。
「私が思った以上の成果を上げてくれた。
オーウェンの体調も戻ったと連絡があったよ」
「よかったー……」
「よくない! ミアはあの後三日も目を覚まさなかったんだ!」
フィオルさんが泣きながらジト目で睨んでくる。
なんでよ、私頑張ったでしょ? もっと褒めてよ。
具体的にはバームクーヘンください。
「まだ魔法を覚え立てである君に、私たちの力が及ばないばかりに無理をさせてしまった……本当に申し訳ない」
「わ、私なんかに頭を下げるのはやめてください!
フィオルさんも、黙って見てないで所長を止めてくださいよ!」
「俺も……上司でありながら、ミアに無理をさせてしまった」
「フィオルさんまで!? やめてってば!」
「ともかく、ミアには完全に回復するまでは休んでもらおうと思っている」
「所長、それって……有給ですか?」
「無論だ」
さすが、国家公認のコーデリア魔法研究所。超絶ホワイト企業だわ。
それじゃあ安心して、長期休暇をもらいますね。
「ところで、呪いの術者は見つかりました?」
話がひと段落したところで一番気になってたことを聞いてみた。
今度こそ、ちゃんと犯人は特定されたらしいんだけど……。
「犯人は、この国の宮廷魔術師の男だった。
体中に黒い斑点が浮かび出て死んでおったそうだ」
私が一斉に解呪したせいで、その人は呪詛返しに耐え切れず死んでしまったらしい。
だからと言って、殺してしまったことを悩んだり後悔なんてしない。
その人を逃していたら、もっと大勢の罪のない人たちが死んでいたのだから。
それにしても、宮廷魔術師がなんで……?
やっぱり、国家転覆が目的?
「呪術の主は、この者で間違いないだろう。
そうなってくると、後ろで操っていた者が必ずいるはずだ。
今回の件は、国も動いている。私たちにできるのはここまでだな……」
それはそうか。
裏で何か大きな組織が絡んでいたとしても、私たちがそこまで知る必要はないんだ。
魔法で人々の生活を守れたら、それでいい。
「所長、今回の件でミアがその組織から狙われるなんてことは……?」
「それなら心配いらん。発生源が森の結界内ということもあって、連中には気づかれておらんし、ミアは研究員になったばかりだ。マークすらされておらんだろうよ」
「それならいいですけど……」
えっ、私、命を狙われる可能性あったの?
怖っ! 訓練場の中で使ってよかったわ……。
「もしかすると、街中で聖女が現れたと噂されるかもしれんが、その辺は好きに言わせておいて問題ないだろう」
今日はアパートまで帰れそうにないので、このまま研究所にお泊まりかな。
翌朝、起きると枕元にバームクーヘンが置いてあった。
買ってきてくれたのはフィオルさんっぽい。
ありがたくいただいて、もう一眠り。
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