10 / 66
10.術式開発課への訪問
しおりを挟む
ようやく体が動くようになって、私は久しぶりに研究所に出勤した。
事務所に入ると、数日来なかっただけなのになんだか懐かしく感じてしまう。
「ミアさん、元気になられたんですね。良かった……」
「ご心配お掛けしました」
ナターシャさん、今日も水色の髪が綺麗だな。
さてと、事務仕事やらなきゃ。
休んでる間に結構溜まってんじゃないの?
そう思ってレタートレーを見ると、昨日の分しか置いてなかった。
どういうこと? トレーにギチギチに詰まってるのを想像してたのに。誰かが私の代わりにやっておいてくれたのかな?
まぁいいか。仕事が溜まっていないのはいいことだ。
「病み上がりなんだから、無理しちゃ駄目よ」
ナターシャさんが気遣ってくれる。元からだけど優しいよね、ナターシャさん。
病み上がりっていうか、魔力切れて寝込んでただけなんですけどね。
休みすぎて、スカートが少しキツくなったような気がするけど、それについては今日からダイエットするから大丈夫。
そういえば、フィオルさんとオーウェンさんの姿が見あたらない。会議でもしてるのかな?
とりあえず、昨日の分の事務処理を進めておこう。
報告書の写しを作成していると、机の上にバームクーヘンを置かれた。
「ミア、オーウェンを助けてくれてありがとうな」
リカルドさんの差し入れだ。せっかくダイエットの決意したところだったのに……ありがとうございます!
「バームクーヘン好きなのか?」
「この間、依頼者さんにもらって好きになりました」
「うちの娘も大好物なんだよ」
リカルドさん、お子さんいるんだ。お父さんなんだね。
孤児院にはアンナさんはいたけどお父さんはいなかったからなぁ。
お父さんっていたらあんな感じなんだ。
ちょっとだけ、リカルドさんのお子さんが羨ましいな。
「ミア、出てきて大丈夫なのか?」
「フィオルさん、お久しぶりです! オーウェンさんも!」
「おう、久しぶりだな! 体調は大丈夫か?
今回はミアのおかげで命拾いしたぜ! 感謝してもしきれねえよ!」
オーウェンさんも元気になってよかった!
呪いの件からなんか暗い感じになっちゃってたけど、ようやくいつもの日常が帰ってきた感じ。
「ミア、真面目な話、お前に救われたこの命だ。
今後お前に何か災いが降り注いだとき、俺は全力でお前の盾になることを誓おう」
オーウェンさんのお礼が重い。
「そんなのいいですって! 私のことよりも、ご家族がいるんですから、そっちを大切にしてあげてください!」
「ほら、俺が言った通りだったろ?」
「ああ……まぁ、困ってることがあったら助けてやるってことだ」
「今は特にないです!」
仕事で何か困ってることがあったら言おうかなって思ったけど、今日は楽チンなので困ることなんて何もないんだよね。
「そうだ、ミア。術式開発課のエリオット課長覚えてるか?」
「はい、配属先を決める会議でお会いした黒髪で髭メガネの人ですよね」
「髭メガネ……。そのエリオット課長が、ミアからグランド・ヒールについて詳しく聞きたいそうなんだ」
「今からですか?」
「いや、午後からでいいと思う。俺も当事者だから一緒に行くけど、術式開発課の事務所に行くからそのつもりでいてくれ」
「はーい」
グランド・ヒールについて聞きたいなんて、私にどんなことを聞きたいんだろう?
もし実際に見せてくれと言われたら全力で断るけど、その辺はエリオットさんだってちゃんと考慮してくれるんだよね?
術式開発課って、名前からして研究所の一番主要な部署なんだろうし、エリオットさん以外はどんな人たちがいるんだろう。
***
午後になって、術式開発課に向かう時間になった。
フィオルさんに連れられて事務所に向かう。
知らない人たちがいる部署に行くのは、なんだか緊張しちゃうな。
「失礼します」
「よく来てくれたね、二人とも。課長は今忙しいみたいだから、応接室の方へ行って待っててくれ。
ホットティーでいいかい?」
部署の人は思ったより気さくな感じ。
エリオットさんは、一応、あの時も話はしたけど堅い感じの印象だったから……どういう人かあんまりわからなかったんだよね。
「こっちは応接室なんてあるんですね」
「依頼で外出するよりも、直接来てもらうことが多い部署だからな」
術式開発課は貴族出身のエリートなんかも多いみたい。
だからと言って、庶民を馬鹿にするような人はいないみたいだけど、王家からの依頼も結構あるから、ある程度のマナーも必要になるそうで。
こっちに配属にならなくてよかったって心底思った。
「こちらから呼びつけておいて、待たせてしまって申し訳ない」
髭メガネのエリオットさんが応接室に入ってきた。
「二人に来てもらったのは他でも無い、グランド・ヒールについて詳しい話を聞きたくてな。
何せ、使い手の少ない魔法だ。使用者であるミア君はもちろん、間近で見たというフィオルからも感想など聞いておきたい」
「はあ……」
とは言っても、何を答えたらいいんだろう?
「気になってたんだが、魔導書には詠唱部分の記載があっただろ?
あれがあるということは、過去に研究所にも使い手がいたということなんじゃないのか?」
「ああ、あれか。あれは三代前の課長が術式を独自で解釈し、詠唱を予測して書いたものらしいんだ」
「あれって、予測だったんですか!?
でも、ちゃんとグランド・ヒールは発動しましたよ。
ね、フィオルさん」
「ああ。街の人たちやオーウェンの呪いが消えたのが何よりの証拠だ」
「そこなんだよな、私が気になっているのも。
先代がきちんと引き継いでくれてないから……。
ともかく、詠唱は予測でも書ける。今回はそれを見事に体現した形になった。
そして、こうも考えた。実は詠唱に正しいものなんて無いんじゃないか……と」
なんか難しい話になってきた。
もともと魔法を使ったことのなかった私にとって、詠唱が正しいとか正しくないとか意識したことなかったし、なんで魔法に詠唱が必要なのかもわからなかった。
わかったのは、詠唱をきちんと唱えることで魔法の効果は大きく変わるということだけ。
「すまん、話が逸れた。グランド・ヒールを唱えたとき、ミア君は何を思っていた? それが聞きたくてね」
「んー……街の人たちを救いたいとか、オーウェンさんを死なせたくないとか、フィオルさんの頑張りを無駄にしたくないとか……ですかね?」
「なるほど……では、唱えた瞬間の体の様子はどうだった?」
「体がズンっと重くなった感じがして……力が抜けていく感じでしたね」
本当は、もっとちゃんとした説明の仕方があるんだろうけど、私の語彙力じゃこれが限界です。
語彙力の足りない女ですみません。
「フィオル、君は実際にグランド・ヒールを唱えた彼女を見てどんな印象を受けた?」
「率直な感想になってしまうけど……ミアの体から光の魔力が放射状に広がっていって、あの時はまるで天使のように見えた。
聖女がもし本当に居たとしたら、きっとこんな感じなんだろうと……」
その天使、目から光線を出しますけどね。
ああ、でも……あの時、フィオルさんからはそんな風に私が見えていたんだ。
褒められたみたいで、ちょっと嬉しいな。
「普段のミアからは想像もつかんけどな」
「なるほど……」
ちょっと! なるほどじゃないよ!
今、何に対して納得したのさ!
「グランド・ヒールを実際に受けてみてどうだった?」
「なんというか……暖かかったな。
ヒールを受けた時とは違う、包み込んで癒されているといった感じだ。
あれが、ヒールとリザレクションの違いなんだと思う」
「ミア君はリザレクションは使えるのかね?」
「そっちは飛ばして、いきなりグランド・ヒールに行っちゃいましたからね……」
「俺の予想だけど、詠唱さえあれば使えるんだと思う。
ユリウスだって、インフェルノを覚える前にボルテクス・インフェルノを使用していただろ?」
「そういわれてみれば、そうだったな。
あいつもなかなかの規格外で、それまでの前提をいくつも覆させられたものだ」
やっぱりユリウスさんは化け物なんだね。
あの人だけは、絶対に敵に回しちゃ駄目です。
「聞きたかったのはそのくらいかな。
詠唱についてはまだ気になる部分はあるが、それはこちらでの資料がまとまり次第、改めてお願いさせてもらおう」
「私に協力できることなら、遠慮なくおっしゃってください」
「遠慮なくか……。光属性の人間は少ないから、できればいろいろとミア君の検査も行いたいのだが……」
「検査……ですか?」
「具体的には血液と尿がほしい」
「……はい?」
「おい、何言ってんだこの変態髭メガネ」
フィオルさんに引っ張られるように術式開発課の事務所を出て、薬学治療課へと戻る。
その間、私はエリオットさんの言っていた詠唱について考えていた。
詠唱は、決められたものじゃ無くても魔法を発動できる。
じゃあ、詠唱は何のために存在するのか。
たぶん、ある程度の一定のルールは存在するんだと思う。
それは、詠唱の有無で魔法の効果に影響が出ているから。
私が唱えた無詠唱のグランド・ヒールは今回のものよりもはるかに規模が小さかった。
目から出す光線も、使い勝手はいいけど威力は小さいし。
この辺に無詠唱の秘密みたいなものが隠されているんじゃないかって思う。
無詠唱の解析にはあと少し……まだ何か足りないことがあるような気がするんだけど、それが何なのかがわからない。
事務所に入ると、数日来なかっただけなのになんだか懐かしく感じてしまう。
「ミアさん、元気になられたんですね。良かった……」
「ご心配お掛けしました」
ナターシャさん、今日も水色の髪が綺麗だな。
さてと、事務仕事やらなきゃ。
休んでる間に結構溜まってんじゃないの?
そう思ってレタートレーを見ると、昨日の分しか置いてなかった。
どういうこと? トレーにギチギチに詰まってるのを想像してたのに。誰かが私の代わりにやっておいてくれたのかな?
まぁいいか。仕事が溜まっていないのはいいことだ。
「病み上がりなんだから、無理しちゃ駄目よ」
ナターシャさんが気遣ってくれる。元からだけど優しいよね、ナターシャさん。
病み上がりっていうか、魔力切れて寝込んでただけなんですけどね。
休みすぎて、スカートが少しキツくなったような気がするけど、それについては今日からダイエットするから大丈夫。
そういえば、フィオルさんとオーウェンさんの姿が見あたらない。会議でもしてるのかな?
とりあえず、昨日の分の事務処理を進めておこう。
報告書の写しを作成していると、机の上にバームクーヘンを置かれた。
「ミア、オーウェンを助けてくれてありがとうな」
リカルドさんの差し入れだ。せっかくダイエットの決意したところだったのに……ありがとうございます!
「バームクーヘン好きなのか?」
「この間、依頼者さんにもらって好きになりました」
「うちの娘も大好物なんだよ」
リカルドさん、お子さんいるんだ。お父さんなんだね。
孤児院にはアンナさんはいたけどお父さんはいなかったからなぁ。
お父さんっていたらあんな感じなんだ。
ちょっとだけ、リカルドさんのお子さんが羨ましいな。
「ミア、出てきて大丈夫なのか?」
「フィオルさん、お久しぶりです! オーウェンさんも!」
「おう、久しぶりだな! 体調は大丈夫か?
今回はミアのおかげで命拾いしたぜ! 感謝してもしきれねえよ!」
オーウェンさんも元気になってよかった!
呪いの件からなんか暗い感じになっちゃってたけど、ようやくいつもの日常が帰ってきた感じ。
「ミア、真面目な話、お前に救われたこの命だ。
今後お前に何か災いが降り注いだとき、俺は全力でお前の盾になることを誓おう」
オーウェンさんのお礼が重い。
「そんなのいいですって! 私のことよりも、ご家族がいるんですから、そっちを大切にしてあげてください!」
「ほら、俺が言った通りだったろ?」
「ああ……まぁ、困ってることがあったら助けてやるってことだ」
「今は特にないです!」
仕事で何か困ってることがあったら言おうかなって思ったけど、今日は楽チンなので困ることなんて何もないんだよね。
「そうだ、ミア。術式開発課のエリオット課長覚えてるか?」
「はい、配属先を決める会議でお会いした黒髪で髭メガネの人ですよね」
「髭メガネ……。そのエリオット課長が、ミアからグランド・ヒールについて詳しく聞きたいそうなんだ」
「今からですか?」
「いや、午後からでいいと思う。俺も当事者だから一緒に行くけど、術式開発課の事務所に行くからそのつもりでいてくれ」
「はーい」
グランド・ヒールについて聞きたいなんて、私にどんなことを聞きたいんだろう?
もし実際に見せてくれと言われたら全力で断るけど、その辺はエリオットさんだってちゃんと考慮してくれるんだよね?
術式開発課って、名前からして研究所の一番主要な部署なんだろうし、エリオットさん以外はどんな人たちがいるんだろう。
***
午後になって、術式開発課に向かう時間になった。
フィオルさんに連れられて事務所に向かう。
知らない人たちがいる部署に行くのは、なんだか緊張しちゃうな。
「失礼します」
「よく来てくれたね、二人とも。課長は今忙しいみたいだから、応接室の方へ行って待っててくれ。
ホットティーでいいかい?」
部署の人は思ったより気さくな感じ。
エリオットさんは、一応、あの時も話はしたけど堅い感じの印象だったから……どういう人かあんまりわからなかったんだよね。
「こっちは応接室なんてあるんですね」
「依頼で外出するよりも、直接来てもらうことが多い部署だからな」
術式開発課は貴族出身のエリートなんかも多いみたい。
だからと言って、庶民を馬鹿にするような人はいないみたいだけど、王家からの依頼も結構あるから、ある程度のマナーも必要になるそうで。
こっちに配属にならなくてよかったって心底思った。
「こちらから呼びつけておいて、待たせてしまって申し訳ない」
髭メガネのエリオットさんが応接室に入ってきた。
「二人に来てもらったのは他でも無い、グランド・ヒールについて詳しい話を聞きたくてな。
何せ、使い手の少ない魔法だ。使用者であるミア君はもちろん、間近で見たというフィオルからも感想など聞いておきたい」
「はあ……」
とは言っても、何を答えたらいいんだろう?
「気になってたんだが、魔導書には詠唱部分の記載があっただろ?
あれがあるということは、過去に研究所にも使い手がいたということなんじゃないのか?」
「ああ、あれか。あれは三代前の課長が術式を独自で解釈し、詠唱を予測して書いたものらしいんだ」
「あれって、予測だったんですか!?
でも、ちゃんとグランド・ヒールは発動しましたよ。
ね、フィオルさん」
「ああ。街の人たちやオーウェンの呪いが消えたのが何よりの証拠だ」
「そこなんだよな、私が気になっているのも。
先代がきちんと引き継いでくれてないから……。
ともかく、詠唱は予測でも書ける。今回はそれを見事に体現した形になった。
そして、こうも考えた。実は詠唱に正しいものなんて無いんじゃないか……と」
なんか難しい話になってきた。
もともと魔法を使ったことのなかった私にとって、詠唱が正しいとか正しくないとか意識したことなかったし、なんで魔法に詠唱が必要なのかもわからなかった。
わかったのは、詠唱をきちんと唱えることで魔法の効果は大きく変わるということだけ。
「すまん、話が逸れた。グランド・ヒールを唱えたとき、ミア君は何を思っていた? それが聞きたくてね」
「んー……街の人たちを救いたいとか、オーウェンさんを死なせたくないとか、フィオルさんの頑張りを無駄にしたくないとか……ですかね?」
「なるほど……では、唱えた瞬間の体の様子はどうだった?」
「体がズンっと重くなった感じがして……力が抜けていく感じでしたね」
本当は、もっとちゃんとした説明の仕方があるんだろうけど、私の語彙力じゃこれが限界です。
語彙力の足りない女ですみません。
「フィオル、君は実際にグランド・ヒールを唱えた彼女を見てどんな印象を受けた?」
「率直な感想になってしまうけど……ミアの体から光の魔力が放射状に広がっていって、あの時はまるで天使のように見えた。
聖女がもし本当に居たとしたら、きっとこんな感じなんだろうと……」
その天使、目から光線を出しますけどね。
ああ、でも……あの時、フィオルさんからはそんな風に私が見えていたんだ。
褒められたみたいで、ちょっと嬉しいな。
「普段のミアからは想像もつかんけどな」
「なるほど……」
ちょっと! なるほどじゃないよ!
今、何に対して納得したのさ!
「グランド・ヒールを実際に受けてみてどうだった?」
「なんというか……暖かかったな。
ヒールを受けた時とは違う、包み込んで癒されているといった感じだ。
あれが、ヒールとリザレクションの違いなんだと思う」
「ミア君はリザレクションは使えるのかね?」
「そっちは飛ばして、いきなりグランド・ヒールに行っちゃいましたからね……」
「俺の予想だけど、詠唱さえあれば使えるんだと思う。
ユリウスだって、インフェルノを覚える前にボルテクス・インフェルノを使用していただろ?」
「そういわれてみれば、そうだったな。
あいつもなかなかの規格外で、それまでの前提をいくつも覆させられたものだ」
やっぱりユリウスさんは化け物なんだね。
あの人だけは、絶対に敵に回しちゃ駄目です。
「聞きたかったのはそのくらいかな。
詠唱についてはまだ気になる部分はあるが、それはこちらでの資料がまとまり次第、改めてお願いさせてもらおう」
「私に協力できることなら、遠慮なくおっしゃってください」
「遠慮なくか……。光属性の人間は少ないから、できればいろいろとミア君の検査も行いたいのだが……」
「検査……ですか?」
「具体的には血液と尿がほしい」
「……はい?」
「おい、何言ってんだこの変態髭メガネ」
フィオルさんに引っ張られるように術式開発課の事務所を出て、薬学治療課へと戻る。
その間、私はエリオットさんの言っていた詠唱について考えていた。
詠唱は、決められたものじゃ無くても魔法を発動できる。
じゃあ、詠唱は何のために存在するのか。
たぶん、ある程度の一定のルールは存在するんだと思う。
それは、詠唱の有無で魔法の効果に影響が出ているから。
私が唱えた無詠唱のグランド・ヒールは今回のものよりもはるかに規模が小さかった。
目から出す光線も、使い勝手はいいけど威力は小さいし。
この辺に無詠唱の秘密みたいなものが隠されているんじゃないかって思う。
無詠唱の解析にはあと少し……まだ何か足りないことがあるような気がするんだけど、それが何なのかがわからない。
20
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。
逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、
“立て直す”以外の選択肢を持たなかった。
領地経営、改革、そして予想外の縁。
没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜
クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。
生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。
母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。
そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。
それから〜18年後
約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。
アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。
いざ〜龍国へ出発した。
あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね??
確か双子だったよね?
もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜!
物語に登場する人物達の視点です。
私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシェリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
